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表題作人魚心中

水島
ヤクザ
ミロク
人魚

その他の収録作品

  • かきおろしスペクタクル(描き下ろし漫画)

あらすじ

ヤクザの水島は少年時代に見た弥勒菩薩像に心を奪われて以来、人外のものにしか欲情できない。
ある夜、港で男を始末していた水島は、暗い海で人魚を見つけた。
月明かりを浴びた妖しくうつくしい姿、死んだ男の肉を喰らう無邪気な笑顔――焦がれていた存在をようやく見つけた水島は、恐ろしい怪物だと知りながら人魚を飼い始める。
人魚にプール付きの豪奢な部屋を与えた。
欲望のままに抱き、無垢な体に快楽を教え込んだ。
「ミロク」という名を付けた。
水島がもたらす全てに喜んでみせながら、他の人間をも気まぐれに魅了するミロク。
こいつを誰にも触れさせたくない、見せたくない。募る独占欲と執着は、水島を狂わせていく――

作品情報

作品名
人魚心中
著者
鹿島こたる 
媒体
漫画(コミック)
出版社
心交社
レーベル
Chocolat comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784778136697
4.5

(43)

(33)

萌々

(4)

(3)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
11
得点
193
評価数
43
平均
4.5 / 5
神率
76.7%

レビュー投稿数11

泡沫的な儚い人魚姫より、セイレーンの怖さと妖艶さに絡めとられる その声が奏でるのは破滅への誘い歌

電子の配信はいつですか…。゚(PД`q*)゚。と心待ちにしておりました…!!

正直言うと、、、単話配信されてる時から今作には結構怖さを感じておりまして、、、怖いもの見たさ感覚で単行本化をビクビクしながらも待っていた節がありました(o゚Д゚o)
それが、一転!!
紙本先行のようなので、先生のちるちる内のインタビュー記事を先に読もうかな~?と拝見しましたら、、、!!!
もうスッカリインタビュー内容だけで尋常じゃないドキドキ感を味わってしまいまして…
大興奮です\\⁄(/// ^///)//
そして、、、レビュー冒頭に戻る…!となるに至りました♡

結局紙本から遅れる事1か月後の配信でしたね…
配信に気付かず年明けに購入だけして積んでしまっておりました

やっと拝読が叶いました(*˘︶˘*).。.:*

想像以上に始まりがかなりショッキング…(;゚Д゚)…
「人魚」の儚い部分ではなく、セイレーン的な「怖さ」を否が応でも感じます

完全なる<<<共依存>>>
執着×執着
互いに互いを所有し、所有され合う
そして他方はもう狂おしい程になんて可愛い言葉では片付けられない程に狂ってる
陶酔し心酔し正常も異常も全ての感覚を手放してでも離れられないし、放さない

もう、、、凄かったです、、、

攻めのミズシマにも受けのミロクについても凄く想う事もあるし、その感じた刺激を書き綴りたい
でも、、、この作品は語るよりも感じる作品だと心底思うのでしつこく文字を連ねるのは「美しくない」と思ってしまう

決して誰にでもおススメは出来ません
メリバ作品の中でもかなりそこに行き着く迄、そしてこの2人を受け入れるまでのハードルはかなり高いタイプ
そして何より、2人以外に関して言うとかなり残酷で救いがない。。。

ミロクに惑わされた者達に関しては多少の自業自得感はあるものの、佐々木に関しては未だに胸が痛んでしまう。。。
あそこにさえ救いを残さない徹底さの上で成り立つ「永遠という甘い時間と贖罪の日々」を手に入れるミズシマ、、、

手に入れたようで結局は翻弄され、翻弄しているようでソコに必ず戻り求め合う
太陽系の寿命が尽きるが先か、お釈迦様が救って下さるのが先か、はたまた56億7千万年待とうと何も変わらないのか、、、
永遠という途方もなさに浪漫を想うか絶望を想うか、、、
何とも業の深い作品でした

本当に誰にでもおススメは出来ないけれど、、、
それでも神評価以外考えられない作品でした

テーマ性に沿った人物像の緻密さは予定調和は一切なく、残酷さすらも納得してしまう程に素晴らしい世界観でした

BLとしてのLOVEに関しては完璧です
とにかく執愛ぶりも素晴らしかったのですが、ミズシマという男の救い、破滅、再生、そして慈愛、、、彼の魅せる表情の変化が凄まじく、その顔ひとつで「愛」を知るには十分でした

また官能性がレベル違い‼‼
人魚との異種姦の禍々しさと生々しさのエロティシズムには心拍数の上がり方が致死量レベルでした…!!!!!!
とても息が荒くなる絡み描写でした…‼‼‼

全てを表す作画が、、、
✲*:.。.芸術でした.。:*✲

キャラ達の愚かさも愛らしさもその全てを表現し切る人物描写もエロティカルな時間を醸し出す空気感を含んだ描写もどれもが「画で分からせられる」説得力!
本当に圧倒されました

中でも矢野が憑りつかれたように描いてしまうと言っていた「海」の表現…
作中にどちらかと言うと陰の海を映すターナーやクールベと陽の海を描くモネやホイッスラーを出す事で読者に「海の持つ色んな表情」をイメージさせる手法自体も巧いですが、先生自身が描かれた140Pの海の描写が全身の鳥肌が全く治まらない程の圧巻の描写…!素晴らしい以外に何て言って良いのか分からないけれど、、、
作品の1Pにだけ留めてしまう事がどれだけの贅沢な事か、、、と戸惑います

―――人魚心中―――
作品タイトルの回収もお見事でした

尚、レビュタイに使わせていただいた〝セイレーン〟はギリシャ神話に出て来る、歌で船乗りを惑わし難破させる怪物です
そして、「サイレン:警報音」の語源です

ミロクの魅せる妖艶さや子供のようなチャーミングな奔放さなどの様々な表情も「僕に触れたい?」という甘言も、全てが破滅へ誘う怖い警報音、、、
くわばらくわばら…( º言º)

修正|白抜きなんですけど、時に簡易描写のようにも見える
総じて官能的なシーンを盛り上げる修正ではないけれど、大きく損なう程でもないように感じました

⚠地雷避け注意描写⚠
・治安が良くないです…
発砲もあるし、ヤクザの指詰めもあるし、ガチで殺人も解体もありますので流血量はそれこそ致死量です(゚Д゚;)…
その上カニバ描写もあるので微グロです…
・受け人魚のミロクさん、、、誘い受けです、、、
快楽にも弱いです
作品情報にありませんが、ハッキリ分からない描写も含んで一棒一穴ではありません
※意外にもミズシマと他者入れての3Pもあります…
・ミズシマはヤクザな男の中でもかなり身勝手さが強い男です、、、一瞬出て来る愛人(♀)に対する態度、かなりクズいです
・描き下ろし、、、急にコミカルですw
本編との温度差エグめなお茶目さゴザイマスw

1

人魚は人間にどんな愛を求めるの?

鹿島こたる先生の妖艶な絵の魅力が存分に発揮された作品でした。
冒頭主人公のカワシマが父親からの虐待の影響で人の顔をした人で無いものに欲情する性癖になったのですが、そのカワシマが弥勒菩薩は50億年後に全ての人を救ってくれると語るシーンがあるのです。その後海で出会った人魚にミロクと名付けます。
カワシマは異常にミロクに執着し始めるのですが、人間ではないミロクは自分に興味を持つ人間を次々に誘惑するのです。
ミロクに惑わされる人間とそうでなかった人間の違いがハッキリとは私は分かりませんでしたが、ミロクに魅了された人間は皆不幸になっていきました。
人魚を見た人間は不幸になるとか、人魚を食べると不老長寿になるとかそう言った伝説等を踏まえたストーリー展開でした。
私が中でも注目したのはカワシマの家で人魚の世話をする事になった佐々木の存在です。彼は目が見えないのでミロクの姿を直接見ることは出来なかったのですが、目が見えなくても家の中を感覚だけで行動している佐々木を進化した人間だと褒めるのです。その事で佐々木はミロクをモノではなく感情を持った生き物として優しさや誠実さを持って接するのですが、人魚のミロクにとっては自分欲しがらない佐々木は誘惑の対象外と見なされていたようです。ミロクは佐々木に自分の鱗を与えて一時的に目を見えるようにしてあげましたが、その時佐々木が見たものは化け物の姿をした人魚でした。佐々木がもっとミロクを見たいと言えばミロクは美しい姿に(魔法的な力)変貌したのかもしれませんが、佐々木は空を見上げ月が美しいと、そして妹の結婚式の姿を見たいと語りあくまでミロクを見ようとしなかったある意味紳士的な態度だった事にミロクは失望していた様な感じでした。
この事からもミロクは普段は醜い姿でも自分を欲しがる人には異常な執着心で惑わすのだろうと、、そこには人外ならではの恐ろしさがあるけど永遠の命を持つものの寂しさ孤独さの長年拗らせた心理が伺えました。
カワシマがミロクにもたらす愛もミロクを所有物の様に独占する執着心であり、決して優しさとか大切にするとかそういう愛情ではないのです。この辺りの愛の在り方がとても興味深かったです。
カワシマとミロクのお互いがお互いを傍に置きたいという執着心がカワシマのヤクザとしての生活を破綻させます。この後二人がどうなったかは読んでみて欲しいです。
冒頭の弥勒菩薩の話がラストにとても生きてきました。この伏線回収はゾワッとする衝撃がありました。
最終話では第三者視点の二人の様子が語られていて面白かったですし、最後のページはダークなホラーを感じさせる終わり方でした。
あまり読まないジャンルのBLでしたがとても素晴らしい作品を読ませて貰いました。

0

ダークで耽美的

人の面をした人ではないもの(怪物)にしか欲情できない水島。
弥勒菩薩で精通した人だといえばその異常性が伝わるかと。
しかしそんな怪物がその辺にいるはずもなく、その乾きが満たされることはないはずだったのに、人魚に出会ってしまった。

人魚を見た人々が、綺麗・禍々しい・不気味・素敵・神々しい・怖い・気持ち悪いと言っているんですが、鹿島先生の描かれる人魚は本当にそれら全てが詰まった姿で、怖いけど魔性で耽美でした。
でも、この美しい姿はまやかしなのかな。
本当の姿は佐々木の目に映るものなのかもしれない。

人魚を手に入れたことで狂い始める水島。
金はかかるし、舎弟は減るし。
それでも人魚を手放せない。
人魚を手に入れようと囲った者は、人魚を放り出すか狂っていく───。
破滅の恋でした。
だけど、水島にとっても、人魚にとっても最善でこれ以上ない望みが叶った至福の結末でした。
私にはこんな覚悟はできない。
これからも人魚の気まぐれに振り回されながら幸せに生きるのでしょう。
タイトルの人魚心中とはこういうことかというタイトル回収が見れました。

そして描き下ろしと本編の温度差!風邪をひきそう!

話が変わるんですが、人魚の下半身は熱帯魚に近いそうなんですが、私は熱帯魚の体の仕組みが全然分からなくて。
弄られている竿のようなもの(ゴノポディウムと言うそうです)とは違う穴(総排泄口)から射精しているようだったので、構造が気になって色んなワードでググッてしまいました。
とても興味深かったです。

DMM→白抜き

1

No Title

これはやばい。
初めての作者さんでした。

表紙で惹かれて購入。
画力で圧倒され、ストーリーで圧倒され
コマ割り、キャラ設定、めちゃくちゃよかったです。
グロ7エロ3くらいです。このふたつの割合は。

1

唯一無二。ダークファンタジーの最高峰。

全ページ、芸術作品を見ているかのような作品でした。
私はグロいの、痛いの、救いがないのが苦手で、普段そういった傾向の作品は避けがちなのですが…。こたる先生(推し)の作品を読まないわけにはいかない、と今回手に取ったのでした。
…試し読みからの印象そのまま。。。グロいし痛いし救いはないのですが、目が離せない美しさ、妖艶さ…中毒性がある。
「永遠」の怖さを感じさせつつ、56億7千万年後の救いを想像させる余白。…いや、途方も無いな。。。

こたる先生だからこそ表現できる世界観だと思いました。画面に圧倒される程の迫力。残酷さと美しさとその魅力にも計り知れない説得力があり、恐ろしくも求めてしまい狂わされても手放せない狂気な愛にも納得させられてしまう。
人魚は無邪気に其処に在るだけで、魅了された人間が勝手に狂い堕ちていくのだけど、唯一ミズシマだけが其処に救いを見たのかな……と思いました。
…闇が深い。

かなり読む人を選ぶ作品だとは思いますが、私は読んで良かった。素晴らしい作品でした。
こたる先生ファンの方は必読。
ダークファンタジーの最高峰です。

7

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