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小説

ミルクたっぷりのあたたかい紅茶を飲みながら読みたくなる。
ころんと小さくて甘いお菓子がたくさん詰め込まれた、ギフトボックスのような1冊でした。
読んだことのあるお話はもちろん、読みたかったけれど読めていなかったお話までたっぷりと収録されていてうれしい。
どのお話もちょうど良い長さなので、少しずつ読むつもりが気が付けばあっという間にあとがきに。
基本的には甘いのだけれど、時折ピリッとしたスパイスが効いたお話や賑やかなお話もあり、バランスが良い読み応えのある短編集だなあと思います。
どちらかというと、やはりエドとレイのCPが多めの今作。
本編では主にレイ視点で進んでいたこともあって、エド視点や第3者視点で語られる彼らの姿がなかなかに新鮮でおもしろかったですね。
本編ではぐるぐるとするところもありましたが…
短編集を読むと、精神面ではレイの方が遥かに大人で、一方のエドは本当に不器用でかわいらしい人なんだなと、恋と愛の前ではどうしようもなくなってしまう彼の側面を愛おしく感じました。
世間から見れば完璧を絵に描いたような男性だというのに、レイが絡むこととなると途端にその辺にいそうな人間くささやだめさが垣間見えてポロポロとこぼれ落ちる。
かと思えば、英国紳士らしく、スマートかつとびきり甘い愛情を惜しみなく恋人に捧げる1面も。
この2面性が、彼のなんともいえない魅力のひとつなんだろうなと再確認できました。
エドとレイ以外でいえば、ロードリー視点・ギル視点の短編がすごく好きです。
本編ではあまり深くは触れられていなかったロードリーとギルという人の内面が、繊細な心理描写でとても丁寧に掘り下げられています。
読めばきっと彼らのことがより好きになる。
そんな、しっとりと浸れる素敵なお話でした。
スタンとケイトCP関係のお話はやや少なめなものの、こちらも本人の預かり知らぬところでなにかと話題にされているケイトの図を、別視点で追いかけられて楽しかったです。
欲を言えばツバメ組ももう少し読みたいなー…と思っていたので、2巻目では彼らにも会えるようでわくわくしますね。
次巻の発売も楽しみです。
パブリックスクールに嵌ったのが、だいぶ後だったので、読むことができなかったお話ばかりで本当にありがとうございます!!の一言でした。やっぱり好きだなぁ、この作品が好きだなぁ…と再認識できました。特にバレンタインのお話はもう!本当に!幸せしかありませんでした。みんなが待ち望んでいた一冊。次巻が本当に楽しみでなりません。
本編の雰囲気のまま、パブリックスクールシリーズの短編集です。エド×礼、スタン×桂人の両シリーズの短編が入ってます。
エド×礼編はエドと礼はもちろんギル、オーランド、ロードリー、デミアンetc…懐かしいキャラクター達のお話が読むことができます。ギルや秘書のロードリーも深掘りされていてより愛おしくなります。あとちょっと雰囲気が違うもので、日本の礼の同僚から見た礼のお話が好きでした!
スタン×桂人編は、スタン桂人アルバート、アーサー、監督生のウォレスから見た桂人、メンベラーズ、あとなんとゴドウィンまで!個人的にお気に入りのアトリーが出てきて嬉しかった。
学校で過ごす2人を垣間見れてちょっと幸せな気分です。
短編は過去の小冊子等が中心です。私自身は全てを網羅は到底できていなかったので非常にありがたかったですが、すでに全ての小冊子番外編等持っている方は少し注意が必要かもしれません。
巻末に各キャラの簡単なプロフィールがあるのですが、そちらは書き下ろしとのこと!
そしてそして…2冊目(書き下ろし付き)の予定があるようなので非常に楽しみです!
ムシシリーズで樋口先生の作品を知り、パブリックスクールシリーズは本編が割と辛くて、私には向かないかなぁと思っていました。自室の本棚も下の方に入れて、何となく手が伸びない作品だと思っていましたが、導かれるように本作を購入し、拝読しました。
時期だったのか、本当にストンと心に降りてきました。やっと2人の愛に気づいて、深い愛はわかりにくいのだと思い知った次第です…わかりあうまでの時間や辛い時があった心の隔たりを全部乗り越えた2人の積み重ねる時間が尊すぎて、一つ一つの作品がまるで宝物のようでした。
また私が大好きな主役以外の方々の愛のカタチ…今回はロードリーのエピソードがとにかく胸熱でした。
次作が予告されたあとがきを拝見して、本を抱きしめてしまいました。愛おしいお話、次のお話もゆっくり待ちたいと思います。樋口先生ありがとうございました。
発売前から楽しみにしていました!
エドと礼、そしてスタンと桂人、2人のカップルのお話に胸がキュンキュンさせられるし、あの時この2人はこんなことを想ってたんだなっていうのを読者として再確認して、また想いの深さに感動しました!
メインカップル以外のキャラ視点で展開するストーリーもあったりなどして、主人公以外の心の揺れ動きがまたしっかりと描写されているのが、個人的に読み応えがありました。
世界は主人公以外のキャラクターももちろん存在している。そして彼らを見守る人たちの感情がまた繊細で、素敵です。
