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小説

ミシンの心地よい音が鳴り、キッチンから良い香りがしてきそうな、穏やかであたたかくやさしい雰囲気はそのままに、恋人となった2人ならではをそっと見守られる良作でした。
続編なこともあって、やはり多少の波風は立つのだけれど、どれもものすごく大きなものではなく、より2人の関係を深めるちょうど良い塩梅なので安心して読めるかと思います。
言葉数が少なくわかりにくいというのに、ぽろっと何気なくこぼした言葉とふとした瞬間の態度がとんでもなく甘い攻め・大我に頭を抱えること数度。
ネックレスといい、ぬいぐるみといい、リオンのことがかわいくてかわいくて仕方がない様子が本編のあちらこちらからふわふわと漂ってくるたびに、口下手すぎる彼の不器用さが愛おしくてたまりませんでした。
あたたかいブラックコーヒーが淹れられているのかと思いきや、実は底には角砂糖やはちみつがたっぷり入っていた…そんな感覚です。
ああなんて不器用でやさしい溺愛攻めなのか…
そして、大我との穏やかな生活の中で、本来の明るさと人懐っこさを取り戻し、毎日を前向きに楽しそうに生きるリオンの姿が見られてうれしくなりました。
リオンが幸せだと読み手のこちら側もうれしくなり、リオンが悩めば思わずどうにかしてあげたくなってしまう。
とにかく幸せでいてほしい主人公だなと思います。
きっと、リオンの素直な人柄が自然とそうさせるのでしょうね。
大我を含め、素敵なお友達の麗子さんや、有菜さん、新たな職場の面々…
多くの人の愛情をたっぷりと浴びて、これからものびのびとリオンらしく生きられることを願っています。
時に思い悩んでも、すれ違っても、彼らならすぐにかけ違えたボタンを元に戻せるはず。
大我とリオンのやり取りも、前作よりも恋人らしさが増していて、お互いに宝物のような大切な存在になっているんだなあ…と、終始あたたかい気持ちで追いかけられました。
読みたかったその後が読めて幸せ。素敵な1冊でした。
続編というと、せっかくくっついたのに当て馬がでてきたり一波乱みたいなのが多いですが、これは当て馬など登場しません。
家猫リオンが少しずつ自分の世界を広げていく様子が描かれています。
麗子さんと仲良く過ごしたり、新しい職場で生き生きと働いて仲の良い同僚ができたりと、自分のコミュニティをこつこつ作っていくんですね。
「偏屈な」とある通り、相変わらず大我はぶっきらぼうなんですよねー。
もうちょいリオンに対して口調柔らかくしてあげてもいいのにー……と時々思ってしまいました。
いや、一巻からああだったし、それが大我だし、口下手なだけでそこには特大の愛が含まれているのもわかるのよ。
塩対応なのに、実はめっっちゃラブめいっぱいだとわかったときの破壊力がすさまじいのも認める。
でも「偏屈」にあぐらをかいていないで、もうちょい優しい物言いをしてあげてー!と思ってしまう自分……
(私はヘタレわんこや、穏やかな攻めが好きなので)
まぁ、「今回の件は完全に俺が言葉足らずだった。」と認めて謝っているので、許してあげるけど!
癒されました………。
恵まれない生い立ち、辛い経験を経てようやく手に入れた幸せな生活。リオンは大我に救われて、大我はリオンに癒されて、2人で辿り着いた最適解のようなハッピーエンドを見届けられた。…それが1巻。
今回、その続編となる2巻が出たということで、どのようなストーリーになるのかドキドキしていました。
当て馬とか事件とか、2人の穏やかで丁寧で幸せな生活を脅かすようなことが起こって欲しくない、という気持ちがあったのです。
結果、ざわつくことはあれど心掻き乱されるような展開はなく、リオンの心の成長も垣間見えるストーリーで、温かい気持ちで読了しました。
大我にたくさん愛されて、有菜や麗子にたくさん優しさを貰って、リオンが自分や相手を信じられるようになったのはすごく尊い成長。自分を大切にできることは、自分を愛してくれる人を大切にすることでもあるのです。
最後に大我目線のストーリーを読むことが出来たのも良かったです。口下手で伝わり辛い、大我の本心。ずっとリオン目線で物語を追ってきて、壁としてはもどかしい気持ちでいたから、想像よりずっと熱い大我の思いと深い愛情を知ることが出来て嬉しかったです。答え合わせができた気がしています。
1、2巻一貫して、すごく温かいお話でした。
ぜひ続けて読んでみてください。
今回は洋裁店店主と元アイドルのお話です。
受視点で攻様の友人が起こす騒動の顛末と
攻視点での本編裏事情的を含む続編短編を収録。
受様にはシングルマザーの母が亡くなると
伯父に引取られますが、伯母に冷遇されたため
従弟妹達とも仲良くなれず居場所がありませんでした。
顔の良さが取り柄だった受様は
芸能事務所社長に口説かれてアイドルグループの
メンバーとしてデビューし認知されて生きますが
若手俳優との交際でスキャンダルに巻き込まれ
所属事務所を解雇され芸能界から追われて流れ着いた
北関東の商店街で洋裁店店主の攻様に拾われます。
攻様はかつて密かに恋していた友人とともに
人気デザイナーとして活躍する日々をすごしますが
友人の死によって祖母の洋裁店を継ぐ道を
選択していました。
受様は無骨で言葉の足りないけれど
受様に寄り添ってくれる攻様の隣に居場所を得た事で
素直に息が出来るようになっていきます。
そんなある日
攻様の同級生でもある人気ロックバンドのリーダーが
攻様を訪ねてきて衣装デザインを依頼しますが
攻様は塩対応で一刀両断します。
受様は多くを語らない攻様が依頼を受けないのは
芸能界を追われた自分が原因では!?と思い・・・
既刊「偏屈なクチュリエのねこ活 」の続刊で
元アイドルの受様と有名デザイナーから
洋裁店店主となった攻様の恋物語になります♪
月村先生デビュー30周年おめでとうございます。
私が読みはじめたのは・・・と振り返ってみたところ
リメイク作からの15年くらいの読者でした。
いつも素敵な恋バナをありがとうございます♡
既刊はスキャンダルに巻き込まれてて
芸能界を追われた受様が流れ着いた(笑)街で
攻様を飼い猫として癒されて立ち直っていく
ストーリーでしたが
今回は少しづつ世界を広げ始めた受様が
払拭しつつあった過去のトラウマを刺激され
グルグルしてしまうお話でした。
攻様がもう少しわかりやすい言動をしてくれたら
受様の思い込みによる言動の半分は減るなぁと
思わなくもない展開でしたが
受様も対抗心から素直じゃなくなる時もあるので
もうどっちもどっちかぁと思いなおして
お互いを想いあう2人の決着点にワクワク&ドキドキ
楽しく読ませて頂きました (^-^)/
攻様の言動が塩対応なのでわかり難いですが
攻様にとっても受様の存在が癒しとなり
辛いだけだった友人との思い出が
攻様の中で優しく変化していたのも良かったです。
本編では謎多き男な攻様が視点者となる短編では
受様に見えないところで愛でまくる攻様に
ニマニマし通しでした♡
