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いよいよ蓮との最終決戦!現世で背負った宿業を果たす時です。
一臣と晃一は二人だけで蓮の結界へと乗り込み、因縁を断ち切るべき人が断ち切った、結末に相応しい終わり方。
一臣と”刀邪”は記憶や想いを共有する同一人物のように重なるけれど、晃一は”羅鬼”の記憶はあっても想いに引きずられることはないので別人のように感じてきました。そしてこの決戦で”羅鬼”も心残りを晴らして消えていく…
意外とアッサリ片付いた印象ですが、それだけ一臣と晃一が力をつけた証なんだと思います。二人は宿業にケリをつけて、これからは現世の人生を生きていく。
一臣が刺され朱金の髪・紫紺の瞳に変わったこと、蓮との決着、これらは夏休み中の出来事。夏休みが明けて、神魔将生まれ変わりの二人にも高校生としての現実が待ってます。
一臣は「曽祖父が外国人で熱を出したことをキッカケに先祖返りした」と教師に嘘をつき、一臣の祖父・塔谷の統領が純和風な見た目で「曽祖父が~」と嘘を後押しします。そしたら統領はハーフじゃないか!
この後はコミカルさも加わって、現実を生きる一臣と晃一を愛でるボーナストラック的な要素もプラスされてきます。
公式的に区切りはつけられていませんが、蓮との決着がついたことで、私は物語の第一部が終了したと思っています。
禾田先生の神秘的な絵で語られたダークファンタジーは、設定が複雑で登場人物も多くて、集中してないと置いていかれそうでしたが、集中すればするほど世界観に引きこまれて、とても読み応えがありました!
壮大なミステリックホラー物語の17巻です。蓮の結界が壊れて、タイムリミットの5日目の午前2時、とうとう決戦の時が来ます。
前世の伴侶を消滅させる、晃一の気持ちを考えると切なくなります。ただ、蓮を楽にしてあげたい一心で、ケリをつける晃一です。
終わった後に、前世を思い出して不安になっている塔谷に、晃一は宣言します。自分は、羅鬼のようにはならない、喪えないものを護るためなら死に物狂いに足掻いて活路を見出すと…。
どんどん男らしくなって、いつでもぶれない晃一がカッコ良くてキュンとなります。最初は塔谷の方がしっかりしていたのに、今では形勢逆転してるのが微笑ましくて好きです。
一件落着かと思いきや、淳が毎晩みる、悪夢と蓮の繋がりが気になるところで18巻に続きます。