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表題作幻惑の鼓動(11)

塔谷一臣
武道一族の跡取り,神将の生まれ変わり
天野晃一
,邪眼」を持つ高3,神将の生まれ変わり。

その他の収録作品

  • 前世編「真名を継ぐ者」
  • 裏 幻惑の鼓動(1頁ショート漫画)

あらすじ

彰(あきら)からの暴行で受けた、晃一(こういち)の深い心の傷…。 その後遺症を知った塔谷(とうや)は大激怒!!  「晃一を守るためなら、手段は選ばない」と血族へ反旗を翻す。 けれど、晃一への日ごとに募る執着―― これは刀邪(トーヤ)の記憶なのか?  前世での羅鬼(ラキ)への想いを、晃一に重ねる塔谷が…!? 刀邪の恋を描く前世編「真名を継ぐ者」も収録。

作品情報

作品名
幻惑の鼓動(11)
作画
禾田みちる 
原作
吉原理恵子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
幻惑の鼓動
発売日
電子発売日
ISBN
9784199602504
3.6

(3)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
11
評価数
3
平均
3.6 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数2

前世からの恋心

壮大なミステリックホラー物語の11巻です。

前回、辛い体験をした晃一。
その影響は、葉月にまで現れて。葉月と晃一は、気を分け合う主従関係だったのですが、レイプ事件以来葉月も怖くなってしまって…。気をあげようとすると、恐怖心を思い出して力を暴走させてしまうのです。

気がもらえないことでイライラする葉月。でも、気を分けるのはお前だけ、あの事件もお前だと思っていたから力を我慢した、だから特別なんだの塔谷の一言に、我慢を覚える葉月。
葉月と晃一の間でも、強い絆が育っていたことが分かってキュンとなります。

今回は、前世の塔谷や晃一のお話も収録されています。
晃一に一方的に惹かれていた塔谷。晃一は蓮と夫婦のような仲で…。現世では、一番近い位置にいる塔谷と晃一だけど、成就するのか気になるところです。

3

美しき神魔将の世界。

現世では過去のしがらみにケリをつけるべく、一臣と晃一が動きます。
継ぐべき者に継がれ御神体を失くした天野家と塔谷家、氷見家は極秘資料を一臣に焼かれ、神生家にいたっては直系の兄・弟どちらもが忌みを背負った存在で、四家は形骸化、存在意義がなくなっていきます。

そして11巻では一臣の前世”刀邪”について語られます。
イスラム風な建築物、中華風な衣装、シルクロード王宮のような華やかな世界にいるのは、長い髪を持った強き神魔将たち。
その中でひと際美しく、他の神魔将を魅了しているのが長の”羅鬼”、晃一の前世です。
一臣の前世”刀邪”は一番年若い神魔将で、”羅鬼”に焦がれる気持ちを隠さない。でも、”羅鬼”の隣にはすでに伴侶となる”呀雷”がいて、”刀邪”は叶わぬ想いを抱えていくしかない。
”刀邪”が”呀雷”に「あの美しくて強くて…残酷な人を手に入れたとき恐ろしくはありませんでしたか?」と尋ねると、”呀雷”は意味ありげにほほ笑むだけ。
極上の人と共にいれる歓びと、その人を失くしたときの絶望への恐れ…
”呀雷”の執着こそが現世で起きていること全ての元凶だから、この問いは胸に刺さります…

2

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