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表題作交渉人は振り返る

若頭 兵頭寿悦
元検事&元弁護士の交渉人 芽吹章

あらすじ

元検事で元弁護士、そして優秀な頭脳と口八丁を駆使する美貌の男、芽吹章は、弱き立場の人を救うため、国際紛争と嫁姑問題以外はなんでもござれの交渉人として、『芽吹ネゴオフィス』を経営している。そんな芽吹が泣く子も黙ると評判のヤクザ、兵頭寿悦と深い関係になり、この頃では互いの存在に慣れつつあった。だが、生き方も違えば考え方もまるきり違う、おまけにヤクザなんて大嫌いだ、それなのに寝ている……ということに戸惑いがあるのも事実だった。そんなとき、芽吹はかつて関わっていたある青年と再会して……!?
出版社より

作品情報

作品名
交渉人は振り返る
著者
榎田尤利 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
交渉人は黙らない
発売日
ISBN
9784813011989
4.6

(186)

(144)

萌々

(24)

(14)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
37
得点
859
評価数
186
平均
4.6 / 5
神率
77.4%

レビュー投稿数37

ドラマ仕立ての構成

このままドラマか、芝居に使えそうな構成で、終わり方も耽美風。

昔、芽吹が弁護人として関わった青年、朝比奈と再会する、
というより、尾行されていた。
六本木のキャバレーに連れ込まれて、忠告を受ける。

朝比奈は、恋人を階段から転落死させてしまった件で、
無罪となったけれど、勝手解釈をした世間から暴力を受ける。
社会の制裁を受けて、父も母も姉も不幸になる。
行き場を失った果て・・朝比奈はオレオレ詐欺のリーダーになっていた。

芽拭は、何とか自首させたいと努力するけれど、全部ダメ。
拉致監禁されて、薬物投与され、芽拭が入院する間に朝比奈は消されていた。
後味悪い結末。

あらましを書くと、どうしようもない一件だけど、
この事件で、芽拭と兵藤の関わりが深まったことと、
芽拭が抱えるトラウマがはっきりと浮かび上がってきた。

信じたいと思うのは、信じ切っていないからだ、という芽拭の言葉が印象的。
芽拭は、何時になったら自分を赦せるのかなと、心の傷の深さを想ってしまう。

このシリーズは、今世の歪をクローズアップしていて。
押しつぶされそうな存在のマイノリティの辛さを書いています。

マイノリティ達が味わうどうしようもない悲しみが描かれていて、
ただのBLもので終わらないなにかが残る。

0

スリルとやるせなさと

交渉人シリーズ第3作目です。
小説の同シリーズを続けて読むのは初めてなんですが、お話がマンネリにならずに登場人物も魅力的なのど全く飽きる事がなくスルスル読めてしまうのが凄いところです。

本作は芽吹がかなりピンチに襲われています。
監禁されている時のハラハラする展開はまさに手に汗を握る状況でした。
その中で彼が過去に忘れられない傷を持っていることも分かってきました。
詳しくはおいおい明らかになってくるのでしょうか。

芽吹が弁護士だった時代に執行猶予を勝ち取った依頼人と数年ぶりにまた関わる事になり…という展開なのですが、犯罪を犯してしまった者やその家族への世間の冷たさや厳しさが描かれており、やるせなさを感じます。
人間が人生をやり直したいという気持ちを信じたい芽吹と、その気持ちが偽善だと思う芽吹の深層心理が繊細に描写されていて、色々考えさせられる本作でもありました。

人を信じているか、信じられるかというテーマが本筋となったストーリー展開ですが兵頭に自分を信じているか問いかけるシーンが印象的でした。
「信じちゃいないがー、惚れてます」
「惚れた相手ほど、信じられない」
というセリフが粋で痺れました。

スリルもロマンスも人情も、色々な面白さの詰まった作品でした。

1

後味は良くないけど……

今作は依頼による事件でなく、芽吹が自ら突っ込んでいき、過去がチラ見えするお話。一作のテンポはもちろん、シリーズが進む中での話の進展もスピード感があって引き込まれる。一冊目はシリーズ開幕のご挨拶、二冊目は事件中心、そしてこの三冊目は芽吹というキャラの深掘りだった。

中心となるのは、芽吹が弁護士時代に担当した一人の青年。二冊目でテーマとなっていた、人を信じるか否かという自問自答がまだ続いていて、芽吹の壁が一枚剥がれるのを見た気がした。
まだ語られていない芽吹の過去の匂わせもあり、とても気になる。

日常風景では、兵頭と七五三野の確執がいちいち笑えて良かった。なんとなく、兵頭のガキっぽさが見えると安心する。ヤクザだろうと人の心を失くしていないと確かめさせてくれているようで。
七五三野はかなり好きなキャラ。今後も芽吹の過保護なオカンでいて欲しいし、どんどん兵頭をやきもきさせて欲しい(笑)
キヨもとても好き。BLカプ化してしまいそうなところは個人的に不満だが。

事件は解決とは言えず、後味は良くない。芽吹の中に在る闇を引きずり出してしまったので、これがどのように語られていくのか気になる。

メインカプはすでに体の関係はできていて、成立してるっぽい?今作では前進も後退もしていない気がするが、この状態で安定してしまうんだろうか。二人の関係性の変化が見え辛いのはちょっと物足りなかったかも。そこは次巻以降に期待かな。

0

お前は俺を信じられるか?

「振り返る」タイトルの付け方素晴らしいなと毎回思う。
今回は芽吹が過去担当した男が絡んでくる話でした。担当した男の事件だけじゃなく、家族のこと、そして何かの事件?色々な過去が芽吹の心を乱す。

兵頭が芽吹に心底惚れてるのが伝わってきて、伯田さんみたいに兵頭見守り隊になりたいと思ってしまった。芽吹の知らない所でいろいろ助けてくれてるんだろうな。
芽吹の「お前は俺を信じるか?」という風な質問に対する答え。兵頭らしくてすごく納得したし胸がギュッとなった。
今回もキャラ達がとても魅力的で楽しかった。

1

もてもて芽吹

ずっと前によんだ作品ですが、すでに覚えていなかったので再読。最初はサスペンスっぽかったような気がしますが、この作品はコミカルで軽く書かれていて読みやすいです。

相変わらず兵頭に愛されながらも、オカン役の七五三野にも世話を焼かれるモテモテな芽吹です。
今回は、詐欺グループを中心にお話が進みます。以前潜入したホストクラブのホストが相談に来るところから始まりますが、詐欺グループのリーダーをたどってみれば、以前自分が弁護して勝利を勝ち取ったものの、世間からは加害者同然の見方をされて家庭が崩壊し、ぐれてしまった青年であることがわかり、人を信じることに悩む芽吹、というテーマでした。

無口なキヨが、芽吹のピンチに電話を受けたり、落ち込んでいるときに励ましたりと結構活躍しています。

事件の後味は悪く、いくつか、ん?と思うところはあるものの、まあ基本的には芽吹をはさんだ二人の男性のいがみっぷりにニヤニヤする作品でした。

0

コメディとシリアスの温度差がすごい

・これ作品から読んでもわからないので、黙らない→疑わない読了後に読まなきゃ楽しめない
・シリーズ続けて読むと神作品
・振り込め詐欺に関してのストーリー
・芽吹の過去が少しわかる
・芽吹の友人の弁護士登場(兵頭との仲は反対だが当て馬要素無しの本当に友人)

0

シリーズ第三弾。

芽吹の過去も出てきます。
そして、前回気になってた満雄、依頼人として登場しました~。
態勢に影響ないけどちょっとすっきり。

芽吹また巻き込まれるっていうか自分から飛び込んで行ってる。
そして、キヨ今までで一番喋ってた!
アヤカちゃんも可愛いし、勿論兵頭はいい男だな~と。
どんどん引き込まれて行く作品ですっ!

オレオレ詐欺、この作品が書かれたの10年前だけど、未だに手を変え品を横行してますよね~。
より狡猾になってるし。
そして、加害者の家族へのバッシング。
未だに根深いものがあります。
そういう問題提起も作品にうまく落とし込んでされてるな~と。

それにしても、エピローグ読むとやっぱりやるせないよね・・・
でも、芽吹のおやじギャグにちょっと救われた。

0

信じるということ

交渉人シリーズ第3弾。
芽吹が過去に弁護をした朝比奈が現れます。
更生を信じて救った青年が悪の世界に入ってしまっていた。
しかもその原因が、裁判では勝ったものの社会制裁を受け、家族もバラバラとなってしまったことだった。

裁判で朝比奈を守ることに全力を尽くしたけれど、弁護した人間やその家族のその後にまで目を向けらていなかったことを痛感し悔やむ芽吹。
真面目だからこそ、全てを真正面から受け止めてしまう芽吹が切なかったです。

皆に反対され、自分でも裏切られるのを薄々感じながらも朝比奈を信じるんだと強く言い聞かせる芽吹。
キヨの「自己暗示」という言葉はストレートで痛かったです。
そして薬を盛られ幻覚を見ながら耐える芽吹を助けに来た兵頭や七五三野がボロボロの芽吹を見たときの心情を思うと泣けてきました。
兵頭の愛は本当に深いですね。
七五三野の友情もキヨや仲間たちの支えも暖かくて芽吹の人柄が分かります。

第3段は考えさせられる部分も多く、どっぷり引き込まれました。
そしてまだ明かされていない芽吹を変えた過去を早く知りたい。

0

このひと、ドMなの?!

シリーズ3作目。
少しずつ、核心へ‥。
芽吹のトラウマは、両親の自殺だけじゃないようです。
この作品では、もやもやーと伏線が張られてるだけですが。

「変わりたいと思う人を信じる」という自己暗示のもとに、
自ら災いに飛び込んで行く芽吹を見ていると、
この人ドMなんじゃないかって思えてきます。
兵頭は大変だな。心労で。

朝比奈の後日談を読んで、泣きました><
ここだけで「萌」→「萌×2」に格上げになったくらいです。
どうしようもなく腐った奴だと思ってたけど、
救ってやってほしかったな。

0

色々と考えさせられた巻

交渉人シリーズ第3弾★再読。

振り込め詐欺・薬物中毒・社会的制裁に関連した感じ。
当事者よりも第三者の方が事件を声高に批判する…そのこと自体は悪い事じゃないけれども時として暴走したとき被害者の家族にも加害者の家族にも牙をむく。
決して暴走させてはいけないモノなんだ。
メディアは次々と違う事件を追い、興味を引くように煽り立てる。
情報を得るときは広く集めなくてはと思わされた巻。
加害者のお姉さんの悲痛な叫びに心が痛かった。

また芽吹の一人称により薬物での錯乱も臨場感有りました。

とはいえおもしろさもやはり有りまして、敏腕弁護士vsヤクザの若頭【テーマ;芽吹の尻の所有権】とかwww

0

過去も現在も・・・

今巻は「振り込め詐欺」事件での芽吹の大奮闘(笑)でスタート。
そして相変わらず芽吹を挟んで、兵頭と七五三野が火花を散らしてます(笑)
ところで芽吹、七五三野に問い詰められて、
兵頭と「付き合ってる」と認めちゃってます!流されて・・・と付けてますが。
少しずつ、二人の関係も芽吹の兵頭に対する気持ちも、変化してきてますね♪

さて今回は、以前の仕事で潜入していたホストクラブの同僚だった満雄が、
上京してきた同郷の友人斉藤が、どうやら振り込め詐欺に関与しているらしいから、
止めるように説得して欲しいと芽吹きに相談に来たことで始まります。
そして斉藤を探っていくうちに、過去に芽吹が過失致死で弁護した朝比奈と再会します。

この交渉人シリーズ、登場人物が皆すごく魅力的で、人物の会話も本当に面白い。
時に読んでいて吹き出してしまう程で、ストーリーも飽きがこないテンポの良さです。
特に芽吹の、痛々しい程の後悔や、信念を貫こうとする不器用なほどの強い姿勢には、
何度涙したことかわかりません・・・
もちろん、BLとして読むには不可欠な、ラブやエロの効き具合も程よくて最高!
そしてただ面白いだけではなく、胸にずしっとくる程のテーマがあり、
それが私にとって何度も読み返してしまう魅力になっています。

今回の、朝比奈の過失致死事件については、色々考えさせられました。
無罪を勝ち取った朝比奈でしたが、酷い社会的制裁を受け、家庭崩壊していました。
確かに、たとえ故意ではない過失であったとしても、
人ひとりの命を奪ってしまった罪は大きいと思います。
被害者遺族なら、どんな理由があったとしても許せなくて当然でしょう。
社会的制裁も場合によっては必要だと私も思います。
でも、芽吹も言っているように、それを暴走させてはいけない・・・
皆が朝比奈のように堕ちて行ってしまうわけではないでしょうけど、
最後の、月命日の墓参りの話を読んで、やり直す機会を奪うことも罪だと感じました。

そして芽吹は、必死に朝比奈を信じようと頑張ります。それはもう痛々しい程・・・
キヨに「自己暗示」と言われるほど、信じることにこだわる芽吹。
どうやら芽吹の過去に、その所以があるようです。
芽吹が、覚醒剤を飲まされ拉致されている場面は、
どこまでも自分を責め続ける芽吹が痛々しすぎて、何度読んでも泣きました。
芽吹の心の傷は、いったどれだけ深いのでしょうか?

芽吹が退院後の二人の逢瀬は最高でした!
「あんたの過去なんか、どうでもいい。どんなあんただって、手放す気はねえ」
兵頭のセリフにグッときました。芽吹、本当に愛されてます!
そして芽吹もまた、ナーバスになった心が兵頭との接触を欲するほど、
匂いだけで芽吹を安堵させるほど、兵頭の存在に依存するようになっています。

前半の、「ひっつみ鍋」のシーンは凄く楽しかった!
あと好きなのが、海辺の芽吹と兵頭のシーン。
さり気ない兵頭の芽吹に対する気遣いが、すごく暖かくて良かったです。


――肝心なのは、間違えないことじゃない。
  間違いに気付いたときに、修正できるかどうかなのだと俺は思う。――
芽吹は、今後も「信じる」ことに懸命に取り組んでいくんでしょうね。
それこそ、なりふり構わず(笑)
でも、この泥臭くて不器用な芽吹が、私はすごく好きです。

3

シリーズ3作目

今回は芽吹サンが弁護士時代に扱った事件の被告人のその後のお話。

交渉人として・・・というよりも、以前の弁護士としての仕事がらみで
巻き込まれた的な内容でしたね。

よく新聞や雑誌なんかに、被害者は被害を受けた側なのに、
そして加害者はちゃんと罪を償ったのに
それでもずっと周囲からのイジメ的な対象になる・・なぁんて話が
載っていたりしますが、そういうのを見ると、複雑な気持ちになりますねー。
この本を読みながらも、やっぱり色々と考えてしまいましたw

そんな風に、改めて読者にも考えさせるような・・・秀逸な内容ってことだ!!と
思って、より感心いたしました~^^

0

自己陶酔と自己暗示


他人であろうと善人でも悪人でも“信じられる”と自己暗示をかける主人公・芽吹と、そんな彼が聖人君主であろうと極悪非道であろうと“芽吹章”である限り手放す気はない攻め様・兵頭のお話。
物語の中盤からどんどん雲行きが怪しくなり、今までの作品よりもどんよりと重い雰囲気を纏う本作。
芽吹の過去のしこりが少しずつ明らかになりつつも、そんなものはどうでもイイと吐き捨てる兵頭。
振り返る芽吹の顔を前に向けてあげられるのは、きっと兵頭だけですよね!

さてさて本作は前作のホスト騒ぎが可愛らしいと感じてしまうほど、重い事件がテーマでした。
その内容ずばり、危ないオクスリ絡みです。
芽吹サン、どんどんイケナイ方向に向かってないか?
このヒトちょっと、体張りすぎじゃないか?
そう思ってしまうほど、本作の芽吹は頑張る頑張る。
芽吹の“信じられる”という自己暗示は一種の強迫観念のようにも思えてしまうほど根強いものであり、そのせいでどろりと深みにはまってしまうのでしょうね…

そんな芽吹を愛する、いっそ執着しているようにも見える兵頭は、こちらが恥ずかしくなってしまうほどの破滅的な愛を囁きます。
どんな人間であっても“芽吹”を手放す気はない、と。
体当たりで愛をぶつけてくる兵頭と、保護者のような七五三野、大切な相棒であるキヨにさゆりさん――こんなにもたくさんの人が芽吹を大切に思ってくれているのだから、彼はもっと身近なヒトを信じてみてほしいです。

作品をおうごとにおおきくなってゆく兵頭の愛情に、続きを読む手を止められませんね~!
実はがっつりと大人買い(今さらにもほどがある!)をしちゃったので、次々と読んでいくぞー、オー!

彼らは一体何処に辿り着くのか、目が離せない作品です。

1

振り返って反省するべき

シリーズ3作目、相変わらず危ない橋を渡る芽吹。
私的には、結果を考えないで無鉄砲に飛びだしていって自分は傷ついてもいいや~(そして、攻さまが必ず助けてくれるというパターン)と思う受さまは、反省していただきたいわけです。
お約束とはいえ、人としてどうよ!みたいに思うわけです。
兵頭も七五三野もハラハラし通しで安心できないでしょう。
さらに、兵頭と七五三野の嫁×小姑対決みたいなのも過熱化してきました。
今回は芽吹が過去に扱った事件と振り込め詐欺。
相変わらず軽快なテンポで進み、笑いも多いですが、そろそろ、核心に近づいてきたような・・・。

0

芽吹の過去編「序章」ってところでしょうか。

今回は前2作に比べて、特に中盤以降がシリアスな内容になってます。

前半はいつもの様なコミカルな展開。
毎度体を張ってる芽吹きですが、今回も期待にもれず。
腰を痛めて七五三野に湿布を貼ってもらっているところを兵頭に目撃され、
いつものドタバタ三角関係漫才を披露してくれます(笑)

そして、前作で同僚だったホストの満雄から、
同郷の斎藤が振り込め詐欺に関わっていると相談された事から、
今回の事件は始まります。

斎藤を改心させるための作戦で、芽吹ネゴオフイスで鍋パーティーを開催しますが、
芽吹、キヨ、さゆりさん、智紀、あやか、の5人、実に良いチームプレイを発揮してます。
これがまた笑えます。この面々、本当に最高(笑)
そこへ事情を知らない兵頭と伯田が乱入、これがダメ出しになって、
結果、斎藤は振り込め詐欺グループから足を洗う決心をします。

ところが、鍋パーティーが功を奏して満雄の依頼は無事解決しますが、
これがきっかけで芽吹は昔弁護を担当した朝比奈と再会することになります。

ここからの話が本当にイタイ・・・

昔、誤って恋人を殺害してしまった朝比奈を弁護した芽吹きは、
無事裁判を勝利し、過失致死が言い渡され執行猶予を勝ち取りました。
その時は朝比奈や家族に心から感謝され、無事終わったと思っていたんですが・・・

5年後に偶然再会して知ったその後の真実は、余りにも悲惨でした。
被害者遺族が判定結果に納得できないのは、当然かもしれません。
しかし、朝比奈やその家族が受けた社会的制裁は、果たして妥当だったんでしょうか。

今まで何も知らなかった、知らなさすぎた、
担当弁護士としてもう少し彼らの事後に気を配る事は出来なかったか。
芽吹は自分を責め続けます。
そして、朝比奈をもう一度立ち直らせたい、立ち直ると信じたい一心で、
朝比奈にドラッグを盛られ、それを受け入れてしまいます。

そして監禁され幻聴や幻覚が現れる中で、
自分自身の幻影に、自分の罪や弱さを糾弾され偽善者と罵られる。
「おまえは信じる事なんで出来ない」
「見捨て見殺したじゃないか。あんなにもおまえに縋って、信じてくれと言った人を」
「彼を殺した、死に追いやった、人殺し」

ドラッグの副作用に苦しむ中、
芽吹が過去を悔いて苦しんでいる姿が余りに痛々しく、読んでいて涙が出ました・・・
いったい何が彼をここまで追い込んだのか、傷つけたのか。
今回は「どうやら誰かを信じずに死に追いやったらしい」という事以外、
詳細ははっきりとは解りません。
今後の話の中で、明らかになっていくのだと思います。

芽吹と兵頭の仲も少し進展、かな?
抱き合う中、芽吹は兵頭が自分にとって必要な存在になっている事を自覚します。
そして兵頭も、芽吹の過去なんでどうでもいい、聖人君子だろうと極悪非道だろうと
どんな芽吹でも手放さないと、芽吹のすべてを抱きとめます。
七五三野も、友人として芽吹を本当に大切に思っているのが、良く分かります。
だからこそ兵頭との仲を認められないんでしょう(笑)

今後の展開に目が離せません。

3

ここまで読んだら最後がみたいじゃないかっ!
というわけで全巻購入してしまいました・゚・(*ノД`*)・゚・。
読み始めたら買ってしまうことは分かっていたのだけどな。

というわけで3巻であります。
なにげに可愛いとこが散りばめられておりまして
結末てきには凄く重たいところも有りつつなのですが、二人の関係だけをみればなんだかキュンが多い作品でもあったかなと思うわけです。
今回のテーマは振り込め詐欺。
それに関わってしまった少年、そして懐かしい再会と~知らなかった事実。
そして~なお話になってくるわけです。先輩にしてみれば未だ苦い思い出をほじくりかえすのとあわせてな部分。
あの結末はなんだかちょっぴり胸に残りました。
おいといて

コートの話。あずかったコート
もちろん着心地がいいのもあるんだとは思いますが
なんだかんだで着てまわっている姿がすごく可愛かった☆(ノ)'ω`(ヾ)
だって、兵頭のコートを着てまわってるんだよ?
か・・・・・wwwわたあめくらい甘い出来事だと思うわけでw
着実に、自分ではまだ「わからない」の見解にある先輩が
兵頭に傾いていく姿が明確に見えていくさまはすごく面白い。

エロも濃くてマル。
今後がまた楽しみです。
事件もなんだかんだでサラっと解決していくので読みやすい。

1

レビュを書くのが重い…

読み終わって最近はすぐレビュするようにしてるのですが、
今回は無理だった。。。
軽快にユーモアたっぷりな交渉人シリーズですが、今巻は芽吹の過去が絡んでくるシリアスなお話でした。あ。もちろん中盤くらいまではバッチリ笑わせてくれます♪
七五三野が芽吹のお尻に湿布貼ってる最中に、ナイスタイミングで入ってくる兵頭とかwその後の芽吹の尻の所有権を巡る低次元な争いもwww


伏線を張ったままのラストなので、詳細もまだわからないままというのもあり、心をじっとりとさせる読後感が二日続いております。
考えがまとまらないまま、意を決して書くことにしました。
書かないと次巻に行けない。

前巻までは、いつも明るくコミカルにツッコミを入れる芽吹。
窮地にいても決して諦めない強さをもった、なんて寛容で柔軟な人なんだろうと思っていました。それがかっこ良く、彼の魅力でもある。
でも、今回は事件によって彼の持っている過去の傷がフォーカスされざるを得なくなって…。
今までの彼の頑ななまでなまっすぐに自分を律する姿の根拠が見えた気がしました。

人を信じるとは、どういうことか。
芽吹が模索している疑問。
「信じたい」と思うことは、結局その相手を「信じて」いないからだ。
本当に「信じる」ことができているなら、そこに努力はないはずだから。
そう考える彼は、本当に自分に厳しく、心底純粋なんだと思います。
信じることって、正解なんてない。
何を持って信じている証拠になるのか。
環境も考え方も経験も違う他人と、同じように感じることは決してできないことだから。
結局は突き詰めてくと、ループなんですよね。
今回の芽吹はあまりに自分軸を失うほどの傷ゆえに、不可抗力の事件で呵責の念が露呈してしまう。
そしてそうさせてしまうほどの、彼の過去が次巻で明らかになるんだろう。

「信じる」って、自分の中で決めるってことだと思います。
それが例え、自分の過去の悔恨ゆえの自己防衛からくるものであっても。
相手に裏切られるかもしれなくても。
何かの成果を求めてすることではないから。
全部を受け入れる覚悟をもって、「信じる」ってことなのかもしれない。
でも逆に、本当に信じられている状態であれば、「信じる」ってことの意味なんて考えることをしない…とも思う。
信じることの定義って・・・難しいです。

でも芽吹はそれに立ち向かおうとするのがすごい。
どこまでも自分を問いただしていく姿は、交渉人たる所以であり、真摯すぎる彼らしい。
弱さを弱いと認められるのは、強さだと思うから、やっぱり彼は強い男だと思います!

芽吹の「おまえは、俺を信じているか?」に対して
兵頭の、
「悪いが、あんたなんか信じてないですよ」
「信じちゃいないが――惚れてます」
「惚れた相手ほど、信じられない」
この台詞たちには、絶大なる説得力がありました!!!
彼はこの台詞の後「信じること」については多くを語らない。
「信じていない」という言葉なのに、安堵させられる存在ってすごいと思いました。圧倒的に、芽吹にとって大事な存在になっていると感じさせられる会話。
そして、言葉や理屈でいつも考え続ける芽吹のそばに、対照に本能的な感じで言い切る兵頭がいてよかったと心から思いました。
つらいシーンの後だったので、読み手としてもこの兵頭に救われました。
追及していけば見つかるものもあるけれど、理屈も理由も要らないほど押し流してくれる強いものに救われることがあるって思う。
それが芽吹にとっての、兵頭だと思います。

そしてまたこの巻も、榎田先生のマジックが多彩で。
相変わらずやられたことは、言うまでもなく。。。w
読者の視覚を鮮明に誘導している表現テクニック。
さらに嗅覚まで刺激してくるーーー。
読者の五感を刺激しまくる榎田先生~。
兵頭の香りで、安堵する芽吹は、「信じる」なんて要らないくらい、心の中に兵頭が居るんだなと思います。
そして兵頭も、芽吹の今も過去もどうだっていいんだと言った。
どんな芽吹でも求めると言った兵頭の執着心は、本物だ!!!

エチシーンの芽吹も素直になってきたしw
エロくなってきたしw開発されてきたしw
相手に体を委ねることができるってことは、思っているより心を許してるんだよ芽吹さん?と言ってやりたくなったw


これからまだ、芽吹の過去との向き合う話が始まるのだなーと。
ざわついた心を持って、次巻の彼らを見に行ってきたいと思います!!
ちょとやな予感もしつつ。。
また数日中にレビュするハメになるかと覚悟を決めて。
行ってきます!!!w
また。長い(><)お読み頂きありがとうございました

6

読めば読むほど考えさせられる

4・5巻が発売されておりますが、通販がなかなか届かなくてもどかしくて、待っている間におさらいの3巻(笑)

「人を信じる」と言うのは本当に難しい。
闇雲に信じるのは怖いし、信じないのは自分が辛い。
芽吹は本当に自分に厳しくて、さらに「信じたいと願う」と言う事にすら罪悪感を抱いてしまう。
「信じたい」ってことは、反せば「信じてない」ってことだから。

そうだよね、とも思うし、違うよ~とも私は思いました。
「信じたい」ってのは、相手を信じてないってことじゃなくて、「おっしゃ~!いっちょ信じたるで~!」と自分を鼓舞するための気合なんじゃないかな。
それでも「信じたい」と願い続けることが出来るのは、「まだ大丈夫。信じていて大丈夫な相手だ」と信じているからなんじゃないかな?
一瞬信じるより、信じ続けることのほうがずっと難しいと思うから、それが出来る芽吹は本当に心が強いと思います。
「強靭」って意味じゃなくて、「打たれ強い」「粘り強い」の「強い」かもしれないけど。

それでもずっと信じ続けるのは心がとても疲弊するから、そういう時に支えようとしてくれる手があるのは、やっぱり芽吹のそんな面をあったかく見ていてくれる人がいるからで、それが芽吹の魅力の引力だとおもうんですよ。

薬や詐欺や死や、加害者家族の問題などなど、内容はもちろん凄くシリアスだけど、とにかく芽吹がオヤジギャグ満載で面白いから、作品自体は凄く楽しんで読めるんですが。
読めば読むほどテーマは深くて、考えさせられます。

芽吹が我を取り戻すきっかけが兵頭の香り……ってのに、ドキドキしました。
良かったね~兵頭。片想いじゃないよ!
いつも力技と色香で体を開かせてるけど、心もちゃんと開きかけてくれてますよ!

それにしても……、尻の所有権……。
どんだけ馬鹿なんだ、この大人たちは(笑)
こんなつまらんことに本気で牙を向けるヤクザが愛しくてしょうがないww

けど!
私がこのシリーズで一番好きなのは、ダントツでキヨです!
好きすぎる…。
無口で、頭良くて、頼りになって、可愛くて、モデルみたい、おまけに仕草がなんとも子供みたいで……、愛しすぎる!!!
ってか、引っ掻かれるとか何をしたのww

個人的に智紀に対してイマイチ萌えがないのでアレなんですが、キヨがどうやって智紀にちょっかいを出しているのかは大いに気になります!
そっちも今後楽しみです♪

5

やっぱ面白いっ

交渉人シリーズにどっぷりハマっています……。
今回は芽吹の過去がらみで彼の葛藤や心の内の弱さなど、とても複雑なものでした…。
自問自答のループにハマってしまう芽吹を救ってくれるのはやっぱ兵頭なんですよね。
とんでもなく傲慢で独占欲が強くって「おいおい…」とか思ってしまう所も多々あるけれど、「今だってどうでもいい」なんて言えてしまう程に愛しちゃているんですから、すごいというか…恐ろしいとも言えると……。
でも、優しくもあるんですよ。ちゃんと体を気遣ってくれたし、まぁ気遣っただけでしたが(笑)

脇役もステキなんですよね~。
個性がかなりあって面白いです。キヨと智紀の関係について、かなり興味深いです…目の横に引っ掻きキズって、キヨのニヤケって…次巻に期待ですかね!

シリアス増しで割りと痛々しいシーンがありましたが、ギャグも相変わらずで七五三野さんが加わってより愉快になっています(笑)

とっても満足の一冊でした!
ホントお勧めです!!
(※地雷のある方は注意ですが…)

1

交渉人シリーズ3作目!

も~、本当このシリーズは面白い!
何度も何度も、気がつけば読み返してしまいます。
今一番好きなシリーズです。

今回は、芽吹の過去をチラリと垣間みることができます。
もっとはっきりとした過去がしりたいよ芽吹さん…!
そして相変わらず、兵藤の熱烈なラブコールが凄かった!
七五三野との芽吹の尻を巡っての言い争いで「名前も書いてあるぞ。すげえ奥の方にな」の台詞に萌えた!
芽吹さん本人も気がついていないけれど、自分が思っているよりずっと兵藤のことが好きなんだよね~。

来月、2冊同時(すげぇ!!)に新刊が出るのでかっな~~り楽しみです!
読まなきゃ損!ってくらい面白いお話なので、まだの人にはぜひ読んでみて欲しいです。

2

芽吹、受難

いやー今回の芽吹、自業自得とはいえ災難でした
ヤク呑まされて思考がおかしくなって暴れて…
そういうシーンまで全部ちゃんと書いてるので痛々しいし汚いし、もー早く救ってあげて~って読んでる方も辛かったです܂ۂ

芽吹は色んな人に愛されてるよなあつくづく…と感じた今作。まあ人柄を見てればそれも納得ですけどねえ1私もこんな素敵な三十路がいたらぜひ仲良くなりたいです(^o^)/笑

にしても芽吹、兵頭とのことはそろそろはっきりさせるべき!アヤカの言ったことは正しい。ヤクザだからって何言われても傷つかないわけじゃない。
体ではもう充分応えてるのに…まあ簡単に好きって言えないジレンマもよーく分かるだけに何とも言い難いですね。

てか、七五三野と誤解招くような際どいボディタッチしてる時にタイミング良く兵頭が来ちゃうこのパターン2回目(笑)
もはやお決まり?
でも楽しいから毎回やってください(笑)

今回、主人公でありながら明かされていない芽吹の過去がチラ見えしたわけですが…うーん。気丈に前向きに生きてる芽吹ですがどうやら心に闇を抱えている様子´`

珍しく打ちのめされてる芽吹に対して、兵頭がすごく献身的で優しくてよかったですn[g
早く完全に恋人になって!!!

3

シリーズ三作目

人気シリーズの三作目。
さすが面白かったです。
主役カップルはもちろんのこと、脇キャラまでみんな魅力的です。
さゆりさんのポジションいいな。私もおばあちゃんになったら、芽吹さんの事務所で雇ってもらいたいw

深い社会問題を扱ってるんだけど、随所にユーモアが挟みこまれていて、ストーリーには奥行きがありました。
練りに練られてて、さすがだと思いました。
ただ個人的な事情なんですが、どうしてもダメな部分があったので、神評価にできなかったです。そこで使われてたロジックが私の超地雷だったもんで。たぶん他の方にとったら、さらっと読み飛ばせる部分だと思うんだけど。
榎田尤利さんの作品は大好きなんだけど、ごくたまにこういうことがあるんだよね。

芽吹と兵頭は、もうラブラブだねー。
オッサンな天然小悪魔・芽吹が、無意識に兵頭を振り回してるのが楽しくて仕方ないです。
恋心の大きさは、永久に芽吹<<<<<兵藤でいい気がしてきましたw
あと、兵藤の舎弟ブラザーズの「姐さん!」を聞けなかったのは残念。

四作目が楽しみです。

3

なんておもしろいんだ!

どんどんおもしろくなっていくシリーズで、ある意味不安です!!

榎田さんの作品は元々大好きなのですが、魚住君の次点に座っている交渉人シリーズ。
まぁ魚住君シリーズは私の中で殿堂入りなので、実質1位におわせられます。



コミカルなのにシリアス、シリアスなのにコミカル。
両方無理なく在るのが、ただただすごい。
1・2巻はべた惚れ兵頭と美形なのにおっさん丸出しの芽吹のジタバタ感が笑えますが、この巻ではシリアス色が強く、芽吹の倫理観を通して、考えさせられるものがあります。

そして私が最も好んでいるのが、榎田さんの書く脇キャラ!
智紀が気になってしょうがないキオや、
過保護すぎる七五三野、
一番強いと思われるさゆりさんなどなど
男性も女性も愛すべきキャラクターが揃っています。

BL内で適当に書かれることが多い脇キャラですが、榎田さんの作品では大事にだいじに育てられている人物達だなぁと感じます。


押せ押せ兵頭と何だかんだノリノリな芽吹のベッドもえっちい!
どきどきしました。


芽吹の伏線もちょこちょこ見えてるし、ますます目が離せない!よ!

3

芽吹の内面の弱さが垣間見れた今作。

頭の回転が良く優男で愛される正義の味方
芽吹は、人情味あふれるネゴシエーター(交渉人)ですが
けっして完璧な人間じゃない。
そんな部分が垣間見れる今作だったように思いました。

検事や弁護士を経て交渉人になった芽吹
芽吹の“正義”とは何なのか・・・けっこう重いテーマだったと思います。
人を信じることは、自分を信じること。
常に暗示をかけ続ける芽吹の人間味がすごくよかった。

器用そうに見えて根っこの部分は非常に不器用な芽吹。
きっとそんなところに兵頭も惹かれるのだと思った。

すでに公認カップルの兵頭と芽吹。
親友の七五三野と相棒のキヨ、兵頭とは違ったカタチで
芽吹に情を向けるシーンに兵頭が嫉妬爆裂w
まあキヨは置いておいて、七五三野には、もう少し恋愛方面に
でばってきてほしいなぁと思うんですけどね。当て馬としてw

事件は、振り込め詐欺について。
どうしても兵頭がヤクザなので、そのあたりはもやもや。
法すれすれで昔堅気のヤクザ設定・・・少しきつくなってきたかなぁと。
兵頭だけが別モノのわけじゃない。ヤクザという組織の一員である以上
“正義”についての折り合いはなかなかに難しいかもしれない。
そのあたりの微妙な駆け引きが今後の読みどころかもしれない。

ギャグやノリは控えめだったのでいろいろ考えちゃいましたね。
と、いうことで萌評価。神でもよかったけども萌評価。

次回作では、芽吹のベッドでのサービスなどが読みたい。

3

ホント大好きです!!

前作では兵頭の過去が少し明らかになったのですが、今度は芽吹の番です。
いつもいつもオヤジギャグをかまし、陽気で楽しいオジサンだった芽吹ですが…
本当はすごく心の弱い男だったんですね。
そういえば、両親のことにしたって、辛い思いばかりしていたんですよね。
そんな彼が常日頃から言っている「人を信じる」ということ。
うーん、ほんと、難しいと思うんですよね。本気で他人を信じられる人なんていないんじゃないかって思うくらい。
「信じたい」と思うことはできても、信じるのは難しい。
だから、芽吹は「信じたい、自分なら信じられる」って思っている時点で十分だと思うんだけどなぁ…
まぁこの点についてはさらに奥がありそうな気配ですけどね、『死なせてしまった人』が芽吹の中に暗い影を落としているのは確かですし、
今後明らかになっていくんでしょうね。
前回は芽吹が兵頭に「過去は関係ない」と言い、今回はその逆でした。
二人は体の関係だけでなく、お互いに支えあっている関係になっているんだなーと少し感動しました。
傷の舐め合いにしか見えないような気もしますが、とりあえずはお互いが精神的な支えになっているのは間違いないと思います。

芽吹はいつも依頼人のために奔走していますが、兵頭もいつもそんな芽吹のために奔走しているんですよねー
…やばい、ほんと、萌える。
あと、兵頭の体臭は噂のムスクらしいですが、それに芽吹の選んだトワレが混じって、
それが錯乱状態の芽吹の記憶を戻すきっかけになったあのシーンも妙にエロい気がした。
匂いとか…いいよね、エロい。好きvv
無自覚に兵頭を求めている芽吹がかなりツボです。
アヤカとかさゆりさんとか、七五三野の視点から見た芽吹と兵頭っていうのも意外にもラブいようで…ウフフフ

キヨと智紀もなんだか…ほのかな香りが漂ってますよねvv
目の横引っ掻かれるとかって何してたのww

次回はさらに芽吹の過去なのかな。
芽吹も、もっと兵頭への気持ちを自覚してほしいなぁ
身体だけじゃなくって、しっかり「好き」って言葉がほしいなぁ

4

○○の所有権…

交渉人シリーズ第3弾。相変わらず会話がおもしろいです。おやじギャグだけでなく、テンポがいい。尻(…)の所有権について真剣に語るヤクザと弁護士って。いや尻はどーでもいいのですよ。よくないけど、まあいろいろと。
今回は振り込め詐欺について。どんどん危ないところに踏み込んで行く。警察に任せるのが普通なんだろう。でも人を信じたいと言い、偽善者だと自分を責めながら、その姿勢にみんなが惹かれるのだと思う。
好きかどうかわからなくて、流されてもよくて、つきあってるのは自覚してる。「あんたなんか信じてない」というのも睦言。えっちなくても十分おもしろい話だけど、あったらスペシャルな感じ。短くても濃いです。奈良さんの絵は絡んでるだけで肉体がぶつかりあうエロさがありますね。

3

七五三野に嫉妬する兵頭wwww

3冊目も楽しく読ませていただきました!
流石は榎田先生。
ギャグもストーリーも最高です。
私的には、1,2巻のほうが私の笑いのつぼにあっていたのですが
今回もまた、笑いどことがあって面白かったです。

今回は主人公の過去にまつわる話が絡んできました。
また今回も芽吹さんは体を張ってがんばっています。
ヤクザに関わっているだけでも相当ですが、
今回は薬にも自ら関わったりといろいろと大変な展開になってきます。

芽吹の「信じる」ことは今回も深く関わっています。
そのことについてキヨにツッコミを入れられて
少しショックを受ける芽吹も見ものです^^

今回もまた芽吹さんはエロいです(笑)

4冊目も楽しみです!

1

お、お、面白かった…………!

高校の元後輩で今はカローラに乗るやくざの兵頭と、検事から弁護士そして今はなんでもござれの交渉人の芽吹のシリーズ、待ってましたの第3弾です。でましたー♪そして朗報です。まだシリーズは続くようですよ!やったーーーーーっ!
そして後書きで書いてあるように『交渉人は振り返る』ということで、今回は芽吹の弁護士時代の過去にまつわる話、「人を信じる」を信条にしている芽吹という人間にぐぐっと迫ってました。

榎田さんのちょっと抜けたようなコメディがものすごく好きです。癒される…
アヤカちゃんのぷりっとした胸やら尻やらに鼻の下伸ばしては一人で言い訳してる芽吹。
彼が美貌の持ち主だってことも忘れてしまいそうなくらいおやじ化が進んでいました。
面白すぎる、大好きだ芽吹。
そして笑ってばかりいられませんでした。
弁護士時代かつて芽吹が担当した青年、朝比奈が登場したあたりから話はぐんとシリアスになっていきます。
芽吹がなぜ「人を信じる」ということにこうもこだわるのか、なぜ検事から弁護士へそして今の職へ方向転換したのか、詐欺事件を絡ませながらそれらが少し明かされます。
それももう、めちゃくちゃ気になるかんじで!

このシリーズはやくざ×交渉人という華やな設定ながら、話の中心は真っ当な社会から少しだけはみだした市井の人々です。
そして芽吹や朝比奈を筆頭に、登場する人間がみな少しずつ弱く描かれている。
人の脆さを全面にだしながら、それでも最後に人間に対する希望のようなものを榎田さんは作品に残しているように感じました。

あと肝心の二人の関係。
そこそこうまくいっているように見えた兵頭と芽吹ですが、兵頭がやくざだということがこれからどんな意味を持つのか、今後の展開がひっじょーに気になります。
なんか、よく分からない不安に駆られているんですが……どきどき。

ま、それはさておきとにかくとっても面白かったです!コメディとシリアスという振幅が激しい内容なのに、互いが互いをきゅっと引き締めていて、話としてとても完成度が高かった。
私の中ではシリーズ中では1番ですーの神評価!

あと、裏表紙のさゆりさんがラブリーすぎる。笑

5

二人の関係は公認なので、

ヤバイ、私の頭の中で、芽吹は平川声、兵頭は子安声でしゃべる。なんていいんだ!

で、シリーズ3作目。今回は振り込め詐欺がらみのお話です。
それにしても芽吹さん、あなたどれだけ無謀なんですか。
私だって“電話を切らないで・・・”のあたりでこりゃヤバイって気がつきましたぜ。
さらに、濃いエスプレッソですよ、飲んじゃダメだって。

で、どこがヤバイって、もうどうしてもラリった芽吹さんの生声が聴きたくて仕方なくなっちゃったじゃないですか。
まだ、CD2作目も発売になっていないのに、3作目を期待しちゃうじゃないですか。

今回はその、ラリった芽吹さんとそこへ駆けつけてきた兵頭と七五三野のシーンが一番印象的だったかな。
自分の中の自分と戦い、散々な目にあってもなお約束を守ろうとする芽吹と、早く病院へ連れて行きたいだろうにそれを見守る兵頭。
もう、兵頭に完全に背中預けちゃってますからね。

ひとを信じる話になったとき、兵頭が言った言葉も良かったですね。
「信じちゃいないが―惚れてます」「惚れた相手ほど、信じられない」
嫉妬と心配性のかたまりなんですね。

それから、最初に芽吹が力士の下敷きになるシーン。
腰を痛めただけで済んでよかったですね。100キロ超の物体の下敷きって、息もできないくらいホント死にそうな気分になりますから。

5

第三弾でステージが進んだ感じ!

「一度、コピー機に押し倒してやってみたかったんです」
相変わらずイカしたエロさですわ。兵頭。

第三巻となる「交渉人」シリーズですが、前作の「交渉人は疑わない」はなぜかどうも萌えなかったんです。
なぜだか、芽吹にあたっていたスポットが弱まったような気がしたんですね。

でも、今回はイイですね!
芽吹が自分の内面と向き合って向き合って、そのことで傷付いたり、ムキになってダメな奴を信じようとして、普段の用心深さが薄れてしまって、クスリ飲まされちゃって。
ウィークリーマンションの風呂場に監禁されて満身創痍、血だらけでゲロまみれで訳のわかんないこと口走るし。

助けに来た兵頭を死ぬほど心配させて。全く。(*´-д-)-3

それだけ身も心もボロボロになると、逆に色んなものがはっきりするんですね。
自分自身の弱さとか、なぜそんなにムキになって信じるとか信じないとか言ってるのかとか、なにより兵頭が自分にとってどれだけの存在なのかとか。

そういうことって、アタマで考えていてもわっかんなくなることってありますよね。
考えれば考えるほど、わかんなくなっちゃう。
まぁ時間が解決することも多いわけですけど、今回はものすげぇ荒療治。

なんというか、アタマでなく、皮膚感というか、湧き上がる衝動というか。
そういうもので納得しちゃうってとこが、今回はとっても気に入りました。
(注:羊は非常に本能的な人間なんです)

キヨと智紀も出ては来るけど最小限な感じで邪魔にならないし。
や、二人は好きなんですけどね。
芽吹にしっかりスポットがあたって、気が散らなくてすんだというか、
話の流れが太くしっかりしてて、すごくのめり込んで読めました。

あ、あと、そのへんの皮膚感っぽいくだりが効いたのか、今回のえっちシーン、えれぇエロいんですけどっっ!!
芽吹がいろいろ自覚してきたからですかしら。
兵頭とどこをどうするとどうなるのか(笑)

これ、もうちょっと続いてほしいなぁ。面白かった!

続いてほしいのは、もちろん面白いからですけど、
もっと理由として大きいのは・・・・・・

今後毎回恒例となりそうな、兵頭と七五三野の「ハブVSマングース」ならぬ、
「イカした狼VSイケメンサイボーグ」みたいな小競り合いをまた見たいからですわ!!

3

信じる弱さと 信じ抜く強さ

このシリーズは、コミカルにテンポよく、キャラ、プロットともに抜群、数あるシリーズ
作品の中でも、榎田尤利のエッセンスがギュッと詰まった逸品。

今回は弁護士時代の過去にまつわるお話で、ややヘヴィな内容だった。
裁判員制度を踏まえた節もあり、BLでありながら主人公の経歴を生かして社会問題に
ついてサラリと言及している辺りが巧い。
すっかりおなじみのの面々が相変わらずイキイキとコミカルに楽しませてくれる半面、
少し考えさせられる。
前作『交渉人は疑わない』でも、頑なに依頼人を信じる姿勢を貫いていた芽吹。
一見、無茶とも思える彼のその行動の裏には、なにやらトラウマとなる過去の出来事が
関係しているらしい。
どうやら七五三野はそのことを知っているらしいのだが、それが読者に明かされるのは
もう少し先のことになりそう。

“信じる”ということは難しい。
人は、弱いから(何かを、あるいは誰かを)信じたくなるんだろうか。
けれど、信じ続けるためには強く在らねばならない。
自分自身を詰問するもうひとりの自分。
ボロボロになりながらも、足掻き、もがき続けた芽吹は、結構カッコいい。

もっとも、周りにいる人間にしてみれば危なっかしくて放っておけないだろうから、
やっぱり兵藤は大変なんだろうな~(笑)
今回はちょっと出番が少なめだったけれど、芽吹の気持ちを優先させてやる度量の
深さがつくづく男前。ふたりの関係には依然として危ういものも含まれてはいるけれど
お互いに絶対必要な相手なのだろうと思う。
そういう意味でも、今回のHはかなり濃密だった気がする。

今回チラッと垣間見えた芽吹の過去がどういうもので、それが兵藤との間にどんな波乱を
巻き起こすのか……この先のふたりから目が離せない。

6

誰を信じられて誰が信じられないのか

関東屈指の指定暴力団の二次団体の若頭と
元検事で元弁護士で現ネゴシエーターのおりなす
交渉人シリーズ第三弾。

前回は依頼に絡めて攻様の過去が明かされましたが、
今回は振り込め詐欺に絡んだ依頼で
受様が過去に関わった青年が現れ、
受様が自分の過去の行動を振り返るお話となっています。

受様はあらゆる折衝事を交渉する民間の交渉人。
七十を越しても矍鑠とした経理担当と二十二才のアルバイトと
アットホームな事務所を構えています。

今回は受様の事務所の経理担当女性の元に
振り込め詐欺らしき電話がかかって来た事から始まりますが、
コレは友人の弁護士や某組の若頭の攻様等、
シリーズ常連人物の紹介を兼ねた軽い前振り。

前回の依頼で潜入したホストクラブの同僚が
同郷の友人がヤバい仕事に手を出しているのではと
相談に来た事から本筋へと流れていきます。

件の友人は受様の事務所に偶然現れた攻様の会話から
極道の実態を垣間見た事で足を洗う決心をしますが、
彼が関わった詐欺グループのメンバーの名前は
かつて受様が弁護を担当した青年と同じ!!

そして新人を手に入れそこねた青年によって、
受様は更なる事件へと巻き込まれていきます。
青年との取引に応じた受様が見たモノとは?!

本シリーズは
受様の楽観的な性格とテンポの良い会話に加え、
あやふやなままながらも
攻様との関係に深みにハマっていく様子や
受様をめぐる友人と攻様の小競り合い等、
細々したシーンに笑いのコネタを挟んでいるので
サクサク、サラサラと読ませますが、
実社会の重い問題を背景にしたシリアスなお話です。

肝心なのは間違えないことじゃなく、
間違いに気づいた時に修正できるかどうかである。

受様が人の間違いを許せるのは
何度でも立ち直れると信じているからだと思いますが
受様は「信じられない」からこそ
「信じる」事を自分に言い聞かせるのだと言います。

人は信じられても自分を信じられない受様の葛藤は
監禁されているシーンで描かれているように
かなり根深い様子。
それを思うと今後の展開もかなり痛くなりそうですが、
それにどう立ち向かうのかがまた楽しみですね♪

今回はヤクザの攻様と(将来は)弁護士のカップルで
妃川螢さんの『奪われる唇』をご紹介します。

4

もどかしい!!

交渉人シリーズ三冊目。
芽吹が単にカワイコちゃんじゃなくて、かなりオッサンくさいのがなんか妙に好きです。
兵頭ともやることはやっていますが、未だ気持ちは繋がりきらず。
このもどかしさが楽しくなってきましたよ、もう。

そんな兵頭は全身全霊で愛してるオーラを出してるのに、なかなか頼ってもらえずで、なんか今回立ち位置が脇キャラっぽい感じすらあるような。がんばれ兵頭。
いや、たまたま今回が芽吹の過去関連のお話だからなのかもしれませんが。
ちゃんと限界までいったときには呼んでもらえてよかったね。
でも本当に限界まで……
芽吹の意地っ張り具合が愛しいです。

次当たりは兵頭の過去話かなーなんて予想をすると共に、なんだかいつの間にかいい感じ?になってるキヨと智紀の話が読みたいなあなんて思う今日この頃です。

1

痛かったです

シリーズ第3弾。
今回はなんか痛かったです。精神的に痛めつけられたっていうか。芽吹のMっぷりが痛くて痛くて。それも兵頭が責めてるんじゃなくて、自虐的にドMなんだもん。辛いったらありゃしない。
今回、芽吹の弁護士時代の過去が一つ明らかにされましたが、その明らかになる過程でまだ何か抱えるってことがわかったものの、それは“待て続巻……”ってな焦らしプレイだし。
ホント、あなたはどんだけ痛い過去を背負ってるんでしょうか。

芽吹の過去に絡む人物にクスリを飲まされ、幻覚で苦しんでいる芽吹を救出するのは、やっぱり兵頭なんです。もちろん、七五三野も一緒にいましたけど。
でも、助けて欲しいと芽吹が欲するのは兵頭なんですね。七五三野はあくまでもいい友人です。頼りにはしているけど、兵頭とは立ち位置が根本的に違っていて、そのことが今回よくわかった気がします。芽吹自身もね。
弱っている芽吹を、そばにいるだけで立ち直らせることが出来るのは、兵頭だけなんですよね。
やっぱり、愛情ですよねぇ~。

3

待ってたました 3巻!!

シリアスとコミカルな感じが
ちょうどいい具合で
ホントー期待通りで面白かったです。一気読み×2(笑)

相変わらずの 兵頭×芽吹のやり取り。
なかなか芽吹きは言葉にして 
兵頭に 思いを伝えないのだけれど(嫉妬したりしてるくせにね~) 
身体はしっかり反応してて・・・うふふっ♪でした。

兵頭も
ここぞという時に 表で時には陰でしっかり芽吹を支えていて男前でした。
惚れちゃいますよん~(*^_^*) 

芽吹の過去も 垣間見れて・・結構 悲しい過去でしたけど
ところどころ
今後の展開の 伏線みたいな感じだったので
続編が待ち遠しいです。

今後の二人にますます目が離せない・・・・・。

1

痛い

今のマスコミとか、風潮とか、いろいろ考えさせられちゃう今作。

さゆりさんの振り込め詐欺をきっかけに、芽吹が弁護士時代に担当した事件や、芽吹の過去もいろいろ出てきて、いかにもシリーズ物らしい展開。

「信じる」をキーワードに、今回はかなりつらい展開で、バッドトリップ中の芽吹が痛々しい。
それでも「信じたい」とがんばる芽吹
結末はかなりつらいけど、どこかに必ず救いはあるのね。

今作の中で、私の一番のお気に入りはアヤカちゃんとのデートの部分。
アヤカちゃん、BLに出てくる女の子のとしては、破格にいい子だよね。


2

第3弾ですねっ♪

交渉人シリーズも3冊目です。
裏社会というか・・・ヤのつく自由業のお話が好きな自分です。
第1弾は「交渉人は黙らない」
第2弾は「交渉人は疑わない」
でした。

今回は”振り返らない”ということで、芽吹の弁護士時代の話が絡んできます。
今回は前作で出てきたホストクラブのミツオからの依頼が発端となっています。
様子のおかしいミツオの友人の斉藤が振り込め詐欺のグループに加わっていることが判明。調べていくうちにアサヒナという人物が登場するのですが・・・。
その名で芽吹きが思い出したのはかつて弁護士時代に弁護を担当した朝比奈という人物。
殺人容疑で逮捕された彼を弁護したのが芽吹だった。
ある日、その朝比奈に再開して・・・。

という具合に話は進んでいきますww
兵頭と深い関係になり、親交を深めているような感じもするもののどっちつかずな芽吹。
兵頭の芽吹に対する想いがなんか可愛く見えてきてしまって面白いです。相変わらずな芽吹のオヤジギャグも笑えます。
結構、男性密度が高そうですが・・・そこををカバーしてくれているのがアヤカとさゆりさん。ちょっと和みます。
そして、友人・七五三野(しめの)も登場。
正反対なんだけど似たもの同士な兵頭と七五三野の対決も見所です。

6

この作品が収納されている本棚

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