• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作初恋のあとさき

美山洸平,高校時代の親友で現カフェオーナー
仁科透,10年ぶりに再会したバツイチ会社員

同時収録作品good morning

美山洸平、カフェオーナー
仁科透、会社員

同時収録作品double line

榊正彦(32)インテリア会社オーナー
岡田一樹(34)大手不動産会社勤務

あらすじ

仁科が打ち合わせに訪れたカフェは、学生時代の親友・美山がオーナーを務める店だった。 10年振りの再会を懐かしむ仁科とは対照的に、美山は自分を覚えていないかのように素っ気ない。確かに存在した“友情以上”の関係。切ない「初恋」だったあの頃にはもう戻れないのか──? 大幅加筆&描き下ろしを加えた待望の最新刊「嵐のあと」後日談『double line』も収録!

(出版社より)

作品情報

作品名
初恋のあとさき
著者
日高ショーコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
シリーズ
初恋のあとさき
発売日
ISBN
9784832287938
4.4

(433)

(251)

萌々

(119)

(54)

中立

(5)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
50
得点
1898
評価数
433
平均
4.4 / 5
神率
58%

レビュー投稿数50

冷めていた男を燃やす恋は

「嵐のあと」の榊の前カレ・美山のお話。
とは言え、視点は仁科という会社員。

ある日打ち合わせで偶然入ったコーヒー店。
出会ってしまった美山と仁科は…高校時代の恋人だった…
ずっと忘れていた仁科。
ずっと忘れられなかった美山。
忘れられなかっただけじゃなくて、恨みにも近いナニカ。
美山はずっと「恋愛に冷めた」男で通してきたけど、実際はものすごく情が濃い人間なんだろうなぁと思う。
一方、仁科が捉え所が無いと言うか。
マトモに生きるイコール大きな企業に就職、なんとなく勧められて結婚、このまま行くと思いきやの離婚、心の穴。
そんな時に美山に再会して…なわけだけど。
まだやっぱり美山の情の方が深い気がして、なんだか美山が可哀想?
いや、ここは美山も一皮剥けて「恋愛に熱い」男になってどんどん仁科を巻き込んでいってくれたらいいな、と思う。

「double line」
「嵐のあと」その二年後。
同居してる榊と岡田だけどなんかギクシャクしてて…という展開。
やけにリアルですよね。
結局榊は本気だし、そこを岡田がやっと深く汲み取った、という話なのかな。

巻末は美山と仁科に戻って、2人のリバセックスのシーン。
これは…非常に良い。
溶けて泥みたいになって……
溶け合う愛の形、それがリバだと思う。

1

読むとモヤってしまうのに繰り返し読んでしまう

美山の、仁科を好きだという気持ちははっきり伝わってきます。でも、仁科の美山に対する気持ちが私には感じ取れなくてモヤっとしてしまう。
読めば、仁科もちゃんと美山を好きだというのはわかる。わかるけど。
もう少し美山が報われてほしかったなぁ。甘々が好きな私としては。
モヤっとするのに、読みたくなっちゃう。そんな作品です。

1

どっちでも良いし、どっちも良い

〘時々気持ちよさそうに俺を入れる〙
このモノローグに電撃走りました。

先日別の作品でリバになりそうでならなかったのを「残念」と感じた事がありましたが、この作品で分かりました。その先にリバが有る!見たいな感じ。

とはいうもののリバが嫌な人でも流せる程度です。逆説的に言うと、これ程さらりとリバっちゃうシーンは珍しい(モノローグだけで絵面はありません)。

スピンオフではありますが、他の作品読んで無くても問題無く入り込めます。私もまだこれしか読んでいません。

0

やり直すじゃなくて、初めから

「シグナル」「嵐のあと」「初恋のあとさき」の3部作の最終話。
高校時代の苦い思い出となってしまった恋の救済BL的な物語です。
一度離れてしまって、復縁は絶望的だろうなというところからの再会は運命的。

若かりし日の仁科が美山に言った言葉が結構酷くて、でも高校生の頃の別れなんてものはこんな自分勝手なのがリアルなのかも知れないですね。
美山が人気者で目立つ存在で、そんな美山が自分に夢中なのが気分が良かったから自分から仕掛けたというのも青臭いDKの自己中な部分で、振り返ると黒歴史なんだろうなぁ。

美山は再会の時に気づかないフリをします。
忘れるはずがない初恋の人の顔を。
「俺の初めての男」というモノローグが物凄くグッときました。
高校時代の美山が今と全然違って、天真爛漫な感じだったのにそれを変えてしまったのも仁科なんだろうと思うと切ない。
本当に罪な男やで。

「嵐のあと」の2人の2年後のお話が短編として同録されていました。
一緒に住むようになったけど、あまり上手くいってないらしい。
榊はまだこの関係を間違いだったんじゃないかと思ってるんですね。
岡田が目先の事しか考えないのを知っているから。
岡田の方が年上なのに年上っぽくないんですが
「間違いだったと言われたくない」ってキッパリ言ってくれてスッキリしました。

描き下ろしの仁科と美山のHが非常に良かった。
サラッとリバで、作者さんにしてはエロがエロかった。
「どっちがどっちか分からなくなって 溶けて泥みたいになってー」という仁科のモノローグも良かった。

3部作の中で1番好きでした。

1

十年愛が実る瞬間に萌え

「嵐のあと」の美山が表題作、榊と岡田の話がもう一編。
最初あの美山だとわからなかった(すみません)
十年愛こじらせたけど実るとこ最高ね。
翌朝、仁科が窓のサイズ計ってたの(仕事)笑ったw
デレる美山かわいい。

美山が攻めながら「(攻受)どっちでもイケるよ?」と言うのエロいですね。
後日談、セの時、自然な流れでそのままリバるのえちいですね(そういうのもアリなのかと発見)

「嵐のあと」の時の美山がああいうキャラな理由がよくわかった。
で、報われて本来の彼に戻ってよかったよかった。お相手の仁科も。

榊×岡田の2年後も見られて充実した1冊でした。

0

これが一番好きだわ!

今更読む三部作。
気になっていた美山の過去が切なすぎて泣けた〜
仁科よ、どのツラ下げてって感じだよ。

高校の時に大好きだった仁科に拒絶され、「マトモになれ」とまで言われ、以後人とまともな関係を築けなくなってしまった美山。
完全なるトラウマですよ。
それでも未だに仁科が好きだっていうのが切ない。
結婚してバツイチになった仁科は、今なら美山を受け入れられるって思うんだけど、それって信用ならないと私は感じました。
でも、美山にとっては仁科が全てなんだよ。
ここがとても切ないけど、美山にとっては仁科が向き合ってくれたことはこの上ない喜びなんだよね。
二人の未来が、とっても気になります。

同時収録作の榊と岡田の続編は、最高に良かった!
やっと岡田の覚悟が見えた気がした。
ここまで読んでの「嵐のあと」だよ!!

0

もう…好き…

「嵐のあと」から気になっていた美山に視点が当たった今回、もう内容が充実し過ぎている。

美山にとって仁科は初恋で唯一の恋だったんだね。2人の葛藤とそれでも諦められない思いの深さに私の心は満たされました。
どうぞ末長くお幸せに。

個人的には「嵐のあと」に出てきた榊×岡田コンビのその先を見れたことがとても嬉しかったです。
「嵐のあと」を読んだ時、絶対この2人にはもう一波乱あるぞと思っていたので、「After」を読んだ時は少し物足りなく感じていました。
それを今回見事に回収してくれて、私は大満足です。ありがとうございました。

なんかもう、みんな可愛いね。尊い。
きっと色々あると思うけど、みんなの幸せを信じずにはいられない最後でした。
読み終わったあと幸せになります。

0

どちらの気持ちにもとても共感できた

◆初恋のあとさき(表題作)
 受けの仁科の冷めている感じが、絶妙にリアルだなぁと思いました。本人が元々冷めているというよりは、周りの反応や将来のことを考え過ぎた結果、やむを得ずそうなってしまったんでしょうけれど。最初は仁科が冷た過ぎる気がしたのだけど、攻めの美山目線で回想を読むと、どちらが悪いとも言えないんですよね。美山は美山で、いろんな柵から逃れられない仁科を置いてきぼりにした上、それを自覚しているという非があった。気付いていたなら話し合うこともできたはずだけど、美山は無視し続けたわけです。

 美山は自分がもしそこに突っ込んでしまったら、関係がダメになってしまうかもしれないという怖れがあったのかもしれませんね。怖いものに蓋をして向こう見ずに走り続けた美山も、空気が読めるあまりいろんな不安に襲われて一方的に関係を絶った仁科も、共に理解の余地があるし、片方だけが悪いわけではない。高校生なんてこんなものだと思います。再び関係を始める時、仁科が今の自分を冷静に分析して前置きしたのが、彼の精一杯の誠実さ。美山は今度こそ、仁科のありのままの気持ちを受け止めながら、恋人になる。こうやって晒け出し合った今だからこそ、高校時代よりずっと強い関係になれると信じたいですね。

1

初恋の10年先に

シグナル、嵐のあと、初恋のあとさき…の順で主役交代型のシリーズです。
中森さん結婚おめでとう!笑

仁科(メガネ)がとても人間らしいです。すごく卑怯に見えるかもしれないですが、その嫌なところをしっかり描くところがいい。一つの物事に対しても一言では表せない色んな感情が混ざる、人間的なところが伝わる。
美山のセフレの安東いい男だったな…

終盤の美山の「おまえって仕事好きね」のセリフが、序盤の仁科の葛藤をさり気なく拾っていて、この漫画好きだなぁと思います。

後半50ページに「嵐のあと」の続編が収録されています。「嵐のあと」のレビューに2人は長続きしなさそうって書いたのですが、そのままの2人なら長続きしなかったとしても、人は変わりますよね。

1

あの「気持ち悪い」と言われた美山くんww

メインは元同級生コンビですが、思わぬところで「嵐のあと」コンビの続編を読めましたwラッキーw
好きですw「嵐のあと」
今回の続編も大変素晴らしかったです。
でも2人の顔がなんだか変わりましたね。
そしてメインの2人も素晴らしかったです。

私はグジグジ鬱々暗い話は好きではないのですが、日高さんはそういうの本当に得意ですよね。
嫌いなジャンルなのに日高さんのだけは素晴らしい!と思えてしまう。
多分グジグジ悩んでるけどキャラクター自体が強いというか芯が通っているからだと思う。

それと読んでいて「美山」ってどーーーーーーーーーーーーーーーも名前に憶えがあるよなぁ…と思いながら読み続け、考えて考えて昔読んだ「嵐のあと」を読み返したら、、あぁ、あの青年でしたか!
やっぱり顔が違うwww
あの人間不信の美山くんにも幸せが訪れてよかったです。

1

日高先生の巧みな心理描写

ずっと読みたかった日高先生の3部作。
レビュー読んで予習してちゃんと順番おってシグナル→嵐のあと→初恋のあとさき、と読みました。本作が一番心に刺さった。

嵐…で何処か達観しちゃって冷めきった美山がどうしてそうなってしまったのかがよくわかる。
過去も現在も美山が可愛い、愛おし過ぎる。
DK時代は文句なしに可愛いワンコだし、仁科のせいで捻くれちゃった今も初恋に囚われて拗らせてモダモダして可愛いヤツ。
仁科は…嫌いだけど。嫌いなんだけどすごーくわかる。最もリアルな感じがする。10代のノンケなんてそんなもんだよね、性欲に負けて勢いやっちゃってもずっと先まで男同士で付き合っていく覚悟なんか微塵もないんだろうなと凄くリアルに腑に落ちるというか。
たとえ異性間の恋愛だろうと10代でその時の相手と結婚だの出産だの考える子がいかほど居るか、と思ったらクズってほどクズじゃないんだろうよ。
ただあの別れ方はねーだろ、て思うよ。馬鹿正直すぎて。嘘でももっとマシな事言ってたら美山をあそこまで卑屈にさせなかったのにね…

美山への贖罪の気持ちもあるならお前今度は絶対裏切るなよ、と仁科に殺意に近い感情が湧いたけどgood morning の美山の表情見たら美山が惚れてるなら仕方ないか〜と思った。
美山にあんな顔させられるのは悔しいけれど仁科だけなんだろうしな…

日高先生の作品は巧みな心理描写で話が薄っぺらくない!何回も読み返してかみしめたくなります。

3

失われた時を求めて。

あとがきによると、「嵐のあと」の2年後が同時収録の「 double line 」で、さらにその2年後が表題作の「初恋のあとさき」と、なっているらしい。ということは、美山が榊のセフレを辞めてから、4年が経過している。美山にとって、特別で大切だった「初恋」の相手、仁科に手酷く振られてから、まともに恋人と呼べる関係を築くことが出来なかったのだ。仁科は思春期に男と関係を持った事が恐ろしく、卒業したら大学を出て、企業に勤め、見合いで結婚している。…それが、まともで「普通」の事だったからだ。しかし、物語の冒頭で、嫁に男が出来て、離婚されている。嫁は「透くんに愛されてると感じた事が無かった。」と言っていて、それは事実だったと仁科も感じてはいる。
10年ぶりに再会した美山は、最初、仁科に気付かないふりをしている。ここ、後に仁科目線と美山目線で描かれているところがニクいです。仁科は、自分も忘れていたのに、忘れられていた事に少なからずショックを受け、美山は仁科が忘れたふりをして、去って行ってもいいと、仕方なく思っている。…が、あまりにも仁科がやって来るので、とうとう自分から言ってしまう。「味覚って昔と変わらないんだな。」手も指の形も。言われた言葉全て。一言一句、忘れられなかった美山。美山がずっと仁科に未練たらたらで、狂おしい程切なく想っている事が分かります。
不思議なのは、高校の頃の回想録にて。クラスでの人気者で華やかな美山が、周りから見ても一方的に仁科にベタベタ触っているのに、クラスの女子が仁科だけを「キモい」などと言ってること。周りの目を気にしているのは仁科の方だけなのだ。元々地味で友達の少なかった仁科は人気者の美山が自分に夢中になっている事に優越感を抱いていたのに。美山が無邪気に好きだと言うのが怖くなって、酷い事を言って傷つけてまで、別れてしまう。幸せだった筈なのに、苦い記憶だけしかそこには無い。
美山の現在のセフレ、安東さんが大人でいい男で良かった。安東さんがいなければ、話は全然進まなかったと思う。彼もまた付き合い方がルーズな男だが、美山を友人として(⁈)不憫に思ったか、見兼ねて仁科に会いに行ってしまうのだ。彼が大人過ぎるのが不思議だ。セフレというものはそこまで割り切れるものだろうか。「まぁ、そりゃお互いにアレだから、アレな時はアレしてるけど。」と、サラリと言ってのける。
そうして、初恋をやりなおす事になる二人。お互いを確かめ合った朝、さっさと起きて、メジャーでガラスを測っている仁科が美山に「おまえって仕事好きね。」と言われて、「えっ」って驚くところがいい。仁科は、駄目になった結婚も、仕事も、熱意を持ってしていないと感じていたから。これはやりたかった仕事じゃない、と思い続けていたから。自分でも気付かないうちに、今の仕事をきっと好きになっていると思うのだ。変われなかった仁科もちゃんと成長しているという事が分かって、私は嬉しい。
描き下ろしの「 good morning 」は、その後の二人。美山は両方イケるので、抱いてばかりいた仁科を挿れてみたりもしていて。それが気持ち良さそうで。溶けそうなあまあまになっています。美山の、たった一コマですが、嬉しそうに照れてるのがいい。可愛い。やっと手に入れた本物の恋人。まだ、仁科の事を完全に信じているわけでも、赦しているわけでも無いし、仁科もそれを分かっている。それでも、二人で進んでいこうとしているんだな、って分かる。ホッとさせてくれます。

同時収録の「 double line 」では、「嵐のあと」でもあったように、やはり榊はゲイとノンケの間に線引きをしていて。その事にイラついて、別れるとまで言い出す始末。線引き、されている事にもどかしく感じているのはこっちなのにな、と思う岡田。これはこの後の「 After 」でも触れられていて。でもいつも、岡田が男前らしく歩み寄っているのがいい。『一緒にいたいとか、楽しいとか。抱き合った時にすごく安心するとか。そういう仔細で大切なことすべて。』「俺が正しいと思うことを間違いだったなんて、絶対に言われたくない。」この男前の岡田が色っぽく抱かれる方(声もデカいみたいだしー!)なんだよなーって、また惚れ惚れしちゃいます。

0

等身大な恋愛物語。

高校生時代に最悪な別れ方をした二人が10年後に大人になって再び恋をする。
リアルに考えると、相手のことをそのまま受け入れられる包容力なんて高校生男子に求められるはずもなく、初めての恋愛に舞い上がって猪突猛進してしまうのも仕方ないし、相手の愛情や熱量が重くて怖くなったりするのもよくある仕方のないこと。
基本、まだまだ思慮が浅くて自己中心的な恋愛が当たり前の年代。
残酷な仕打ちもさほど良心の呵責なしでできてしまうのも若さゆえなのかもしれません。
とはいえ、仁科の剥き出しで躊躇ない拒絶の言葉が美山の心を深く抉り傷つけたシーンは読み手の私もひどく心が痛みました。
たとえ諍いをしても、言ってはいけない言葉や越えてはいけない一線というものがあると思うのですが・・・。
そこを踏み越えてしまった仁科もまた、追い詰められ逃げ出すしか手がなかったのだろうな、と。
10年後に再会した二人がお互い少しずつ心の距離を埋めていこうとする姿はとてもリアルでした。

個人的にこれまで読んできたBLのなかで読了後「もし、いずれ別れる時がきたら、よい別れ方ができますように」と初めて願ったカップルです。
大抵の場合は、末長く隣で並んで人生を送れますように!とひたすら幸せを願うことが殆どなのですが、そんな風に思うのは日高さんの描き方が夢物語で終わらない苦味をきちんと描写してくれているからだと思います。


大人の苦味のある恋愛、そしてリバ。
何度読み返しても魅力的なお話に神評価です。

3

初恋は実るか!?

『嵐のあと』に出てきた美山は、軽薄な感じで好きになれなかったのですが、今作品で美山の過去を知り、今の美山ができあがったのだと納得しました。初恋で男同士で。この人になら自分自身をさらけ出せると信じた相手に、「利用しただけ」なんて言われたら、怖くて本気の恋ができなくなったのもわかります。
一方の傷つけた方の仁科は仁科で、高校生の頃、美山からまっすぐに向けられる好意が怖くなって逃げたことを、ずっと後悔してたようです。
そんな二人が再会して、不器用だった高校生の頃の恋をやり直していくお話。
これまでリバに萌える趣味はありませんでしたが、仁科を抱いて抱かれる美山は、仁科への好意を全身で表していた高校生の頃の美山そのもので、初恋の後先が今に繋がっているんだなと改めて思いました。

1

切ない

これは、本当に切ない作品です。「嵐のあと」で美山が出てきてて、本気の恋愛をしないのが主義という歪んだ心の持ち主だったので、気になっていたのですが、今回、美山の過去を知って、そんな風になっちゃうのも仕方がないなと思いました。
美山と仁科の、自分のことで精一杯で相手の気持ちを考えることができなかった若さゆえのすれ違いが、10年という時を経て、やっと少し解消されるという恋愛の難しさを感じました。
本当に素敵な作品にめぐりあえました。

2

日高ショーコ先生らしい

いつも日高ショーコ先生の作品はキャラクターの骨格がしっかり描かれているなーっと思います。

こんな経験ゆえにこういう思考パターンを持っている、
性格がこういう風なのでこんな行動をする、等々…
ちゃんと読者に理解できる形で提示されています。

これって、BL一般問わず、結構稀有なことかと思っています。

この「初恋のあとさき」も、
仁科の周囲の評価を気にしがちで優柔不断な性格と、
美山の真っ直ぐさ、トラウマから他人を信じることができない性格がちゃんと描かれています。
なので、一度はこじれた二人がお互いを理解して認め合うというストーリーがすごく自然に感じられます。

カフェオーナーとガラスメーカーのサラリーマンという組み合わせや、美しいイラストも相まって、BL的な萌えというより、いい意味で頭で考えて楽しむ漫画でした。

3

キングオブ日高先生の単行本

相変わらず素晴らしすぎる絵です。
気持ちの動きが丁寧に表現されています。
つじつまも完全に合ってると言えるんじゃないでしょうか。
本当に素晴らしい1冊です。
日高先生作品のなかでNO.1なだけでなく、BL作品のなかでNO.1だと私は思っています。

「初恋のあとさき」
昔の仁科がひどくて美山がかわいそう過ぎる。
今の仁科も美山に気軽に近づいて来てる感じがしてちょっと腹が立った。
でも、結局仁科が発端の今の美山だから仁科と関わることが一番の解決法だったんだと思いました。

「double line」
榊が疑心暗鬼(苦笑)
荷物が片付いてなくて怒ったのは、出て行かれそうで怖かったから!?
確かに、岡田の言うとおり男男だから榊が疑心暗鬼になってる面もあると思います。
でも、結局は相手が岡田だからなのでは?
性格の不一致ってやつ!?
でも岡田は榊といて楽しいみたい…だから榊が岡田といることを楽しめばいいだけでは?
岡田だけに変わることを要求してる感じになってて…。

それにしても、この2人はかっこ良すぎ!

登場人物たちの気持ちがまだグルグルしてるんだから、この作品はまだまだ続けて欲しい!!

4

記念すべき作品

私がBLというジャンルの扉を初めて開けてから、一番最初に心に突き刺さった作品がこれでした。
まだBL漫画家さんのこともほとんど知らず、そもそもの男同士の恋愛についても不慣れだった状態でこの作品を読みました。
まだ萌えというのがどういうものかすらわかってない初心者丸出しだった私の心に、美山の一途で切ない気持ちの矢が刺さった感覚でした。
以前から漫画や小説は好きだったのでたくさん読んでいたのですが、心が撃ち抜かれるような感覚になったのは初めてでした。
そして読み終わった時に、美山よかったね。と声をかけている自分にびっくりでした(笑)
最後の「今夜も泊まるから」からの「うん」の美山の表情を何回見たかわかりません。

今ではたくさんの素晴らしい作品を読ませていただいてますが、日高ショーコ先生は私にとって一番特別で大好きな先生で、初恋のあとさきも大切な大切な作品です。

5

定期的に読み返したくなる

「シグナル」
「嵐のあと」
「初恋のあとさき」
の順にシリーズ展開。
今回は「嵐のあと」に登場した榊さんのセフレ(?)の美山くんの話。

1年ぶりくらいにこのシリーズを読み返しましたが、やっぱり良いですね!
スタイリッシュBL?
この雰囲気が好きで、定期的に読みたくなります。
日高ショーコさんの作品のなかで一番好きなのですが、このシリーズの中では特に「初恋のあとさき」が好きです。
BLを読み始めの頃は全く気づかなくて読み流していたのですが、書き下ろしのgood morningは、よくよくセリフを読むとリバってたんですね。
皆さんのレビューで気づき、再度読んで萌えてました。

2

初恋の続きを、もういちど

わたしはこちらのシリーズを、
『嵐のあと』→『シグナル』→『嵐のあと』(再)→『初恋のあとさき』
の順で読みました。
一通り読んでの感想は、このシリーズに出会えて心から良かった...です。

正直に言うと、読後少し経った今でも
今作の仁科の良さが今ひとつ掴めません。
特に学生時代の仁科は、素直で一途な美山に比べて
十代特有の残酷さや狡さが顕著に見受けられ、
美山の気持ちに添っているこちらとしては
仁科の美山への切り捨て方には、ひどく胸が痛みました。
(それを起点とした現在の美山のドライさに頷けます)

けれど、美山にとって仁科が初恋であり、
その相手から例えゲイであっても”平気”、”気にしない”と言われ
自分の想いを受入れてもらえたとしたら、やっぱりそれは
何人にも代えがたい特別な人であるということは、よく理解できます。

どれだけ傷つけられても、人格を変えられるほど痛い目をみても
美山にとって仁科こそ、今も昔も変わらず
『今までの何もかもを一瞬で変えてしまえる”誰か”』(by安東←好き♡)
なのですよね。

仁科も、自分だけを慕ってくれる美山の想いに対し、
”怖い”、”重い”と感じながらも、”幸せだ”ということを明かしています。
狡い男なんだけど、大人になった今ならばー
美山の生き方が好きだと面と向かって言える今だから、
すぐには無理でも、初恋の続きをはじめることで
いつか仁科のその気持ちが本物であることを
美山と共に信じたいと思いました。

あと、わたしはリバにそれ程萌えを感じる方ではないのですが
描き下ろしの美山と仁科のリバには私史上最強に高揚しました。
美山、仁科のことが好き過ぎでしょう...!
もう...そんなあなたをどこまでも応援します!
と、エールを送りたくなるくらい、
仁科とひとつになって気持ち良くなっている美山が
可愛くて愛しくて、奮えが止まりませんでした!神萌え、です!

同時収録の『double line』もすごく良かった。
『嵐のあと』の2年後なのですね。この二人も大好きです♪

日高さんの表現力は、本当に本当に、超一級ですね。
美しい画も、心理描写も、ストーリーラインも、台詞もモノローグも
緻密に、完璧に整えられていて(それでいて全く鼻につかない)、
まさに”魅せられる”とはこういうこと。
改めて凄い作家さんだと、
心からの賞賛が未だ溢れて止みそうにありません。

評価は、美山の一途さを筆頭に、堂々の神評価です!

8

未熟な自分を思い出す

『嵐のあと』で私の心を大いに揺さぶった日高先生。その時の美山が、ツンツンしてとんがっていて、ノンケ相手にすごい傷を負っているのは想像できていたのだけど、想像以上の展開でした。
 この作品の設定は『嵐のあと』の4年後なのですね。『嵐のあと』での美山が子供っぽく(見た目も)感じたのは間違いじゃなかった。だからこの作品の美山がとても大人びて見えて「え?これってあの美山?」と驚き、『嵐のあと』での美山が24歳前後だったのなら、あの青さも納得だなーと思いました。仁科と再会した動揺を隠して大人の態度を見せる美山が、全てを覚えていることを仁科に明かしてからは、大人に振舞えない。あの頃の仁科の言葉、全てを忘れられない美山に傷の深さを感じました。
 仁科は高校時代も大人になった今も、ちょっとずるい男です。明るくて人気者の美山の目を自分に向けて優越感を得たり、それが噂になってくると離れようとしたり、感情を見せず淡々と描かれているけれど、頭の中では自分の事ばかり考えている自分勝手な性格です。大人になった今も、仕事も家庭も理想とは程遠い人生にある自分を、まだ美山が好きでいてくれたことを確認して安心する。なんてずるい男なんだ!でも美山は本当はちゃんと解っていたんですね。あの頃の仁科が逡巡していたことを、でも見ない振りをしていた。口にすれば終わってしまうと思っていたのかな。お互いに相手のことをよくわかっているのに、それを思いやれないぐらいに子供だったあの頃。大人になった今ならもっと上手くやれる。そんな思いは誰もが持っていると思います。恋人関係、友達関係、家族関係、私自身にもあります。だけどリアルには『あの頃』をやりなおしたり、続きが出来ることなんて中々ありません。ただ思い出して青かった未熟な自分に胸がチクリと痛むのです。だからこそ『初恋のあとさき』は私にとって心に残る作品になりました。
 『嵐のあと』でもそうでしたが、周りのキャラたちが本当にいい仕事をしてくれます。おせっかいにも仁科の所に忘れ物を届けに来る美山の友達(セフレでもある)の安東。この人の存在がなかったら美山と仁科の初恋の続きはあり得なかった。安東の懐の深さと男前の良さに、彼のスピンオフがあったらなーと思った人は多いでしょう!
 
 高校時代も現在も美山の一生懸命な汗だくのSEXは萌えました。すっかり美山は受けだと思い込んでいたので、高校時代の美山の「はじめて」が攻めだったことも新鮮だったし、美山の「もっと先進ませて、お願い」なんて台詞も可愛くてきゅんきゅんしてしまいました。現在の二人がリバなのも新鮮通り越してうわわ~って叫びたくなりました。あのリバを示唆するモノローグの破壊力はすさまじかった\(//∇//)

・『double line』
榊と岡田のカップル。まずは二人の関係が2年続いていたことが嬉しいです!仕事の話を絡めて進んで行くのですが、エッチなシーンが全然ないどころかキスすらしないので、2年もたつと倦怠期?と思いつつ読み進めると、来ましたー\(^o^)/ちょっと強引な榊と、喘いで思わず大声出してしまう岡田、萌えました!!

 『初恋のあとさき』が発売されたのも設定と同じ『嵐のあと』の4年後。どんな思いで再び描き始めたのかなぁと思いを馳せてしまいます。

3

2作品

1冊に2つのストーリーが入ってました。

メインは美山と仁科。
そのほかに岡田と榊。

この作品は、「シグナル」と「嵐のあと」とが絡まってますが
それぞれ全部一度読んでから、
また好きな順に読むと、より一層面白さが倍増するような気がします^^
“好きな順”というところがミソだと思うんですよね~。
それぞれ、キャラへの思い入れもあるでしょうし、
この気持ちはここで聞きたい!とか、ここでは知りたくない!みたいな
読み手のストーリーへの思い入れもあるでしょうしw

1粒で2度3度4度5度・・・・美味しい感じ(笑)
((1粒じゃぁないですがw))
こういう事ができる作品って、スゴイですよね!楽しめます。

3

ビバ!リバ!

10年ぶりに再会した美山と仁科。
学生の頃、ひどいことを言って拒絶した仁科ですが
10年ぶりに会った美山に惹かれていき・・・
仁科が離婚したことを知ったときの、美山の怒りわかる気がしました。

ストーリーが丁寧に書かれていて、それでいて絵も素敵。
Hシーンは、生々しくも変ないやらしさがない
さすが日高先生という作品です。

書下ろしのGOOD MORNINNG良かったです。
「セックスてこんなに気持ちよかったっけ・・・」
その一言で、すべてが語られた気がします。
私はリバ好きなほうなので、最後にグッときました。
美山が幸せになれて良かった♥

5

忘れかけていた恋心を思い出した

シリーズの中で一番好きです。
思春期の時の恋の危うさ。
周りが見えなくて、相手のことも考えられなくて。
誰でも一度は経験したことあるような。
胸がぎゅーと締めつけられました。

この2人は幸せな気がします。
人生を変えてしまうような別れ方をしたのに、また出会い恋する。
やり直すことはできないかもしれないけど、また恋を始めよう、、、

って、すごく素敵だなあって思いました。恋したいなって。

美山がなんといっても幸せになってよかった。終始美山の気持ちになって読んだ作品でした。

5

初恋が成就しないっていうのは、屹度嘘ですよ。

「嵐のあと」と一緒に買ったのですが、こちらを先に読んでよかった!
美山くんの話なのですが、「嵐のあと」の美山くん、ガチガチに頑過ぎて苦手なんですよ。
こっちを読んでからでしたら、あの頑さすらも愛おしいです。

たった一言が作った傷がずっと深いまま、癒されないんですよ。
云った本人だってまさかそこまでと思う事が、そうなる場合だってある訳で。

二人が出会えてよかった。
出会えなかったら、美山くんは一生乾いた気持ちのまま、誰かが隣にいたとしても孤独なまま過ごさなければならなかったのですから。
初恋が成就しないっていうのは、屹度嘘ですよ。
お幸せに。

3

出会ってしまいました。

記念すべき?初のBL作品です。

電子書籍サイトで最近やたらと目にするBL、ボーイズラブの宣伝。
なにがそんなに人気なのー?と軽い気持ちでランキングをのぞいてみたときに、
上位にランキングされていたこの「初恋のあとさき」の表紙の美しさにやられました。

作品タイトルも情緒的だし、なんといっても表紙の二人がかっこよ過ぎる!
しかも仁科の表情、メガネ、スタイル、色のタッチ、線の繊細さ、
なにもかもが好みすぎて参りました。

正直、男性同士の恋愛とか、よく分かりません。
でも、どうしようもなく魅かれる気持ちとか、
忘れたいのに忘れられないとか、
好きな人が言った言葉を何度も何度も繰り返し思い出したりとか、
過去の恋愛をいろいろ思い出させられすぎて、
もう、きゅんきゅんどころではないです。

美山、いいなあ。
こういうコーヒーショップ、どこかにないかなあ。

4

いじらしい攻様に萌♡

『嵐のあと』から4年後の美山が主役のお話です。
そして大好きな『嵐のあと』の2人も再登場し、『嵐のあと』から2年後!
同棲を始めた後日談も収録され、お得一冊でした♡

3作目のすれ違いラブは、
喫茶店のオーナーの美山 × サラリーマンの仁科の10年振りの再会もの。

このお話は、日高先生の作品にしては珍しく、物凄く熱っぽい勢いを感じさせる恋心を、本当にストレートに表現されいたように思えます。
多分、美山効果かと⁉
『嵐のあと』や表紙からもわかるように、態度も視線も、恋愛に関しては特に、冷めているような…見た目は攻めっぽいタイプ。
でも、仁科という存在が目の前に現れ、自分の感情をかき乱そうとする度、抑えきれなくなったあまり、一瞬で崩れてしまう表情が、何ともいじらしい、受けっぽさが垣間見れて、引き込まれていくんです。
それが、仁科を受け入れようとしていく過程で、何度も崩れていき…最終的には全開になっていくものだから、もう読み手には、美山が愛しくて、いじらしくて…そんな新鮮で、独特な攻タイプに萌えさせられました。

高校の頃から、ゲイである事を自覚している美山と、そうではなかった仁科が、2人の距離を微妙なものにしていき…
最終的には、美山の愛を受け止めきれなかった仁科が不安に駆られて、美山を傷つける言葉を投げかけ終わってしまいます。

でも仁科は、結婚を失敗した事により、10年振りに再会した美山を、子供の頃とは違った感情で受け止められるようになり、その自分の心情と、美山の拒絶する態度の中で、揺れ動き始めます。
お互いに傷つき、傷つけあった記憶と、今尚、心の中を熱くさせる存在との心の葛藤が、読んでいてドキドキ♡萌えさせられました。

美山が、
「ノンケに本気になるとあとで泣くことになるよ」と言っていた真意が、『初恋のあとさき』を読むとじわじわと、せつない位に伝わってきます。

本気になっても、いつか捨てられてしまう。
愛しても、人生をずっと歩む事は出来ない。
だったら、本気にはならない冷めたような関係の方が、傷つかずに、自分を見失わずにいられるから…
だから、いつも付き合う相手は、自分を好きにならない人で、面倒になったら離れられる関係、表面上だけでの恋人…恋愛を続けてきた美山。

でもそこには常に、仁科という存在がいて、必死でその影から逃れたいのに…記憶に囚われ、いつまでも縛り付けられたような10年を送ってきたんです。

簡単に嫌な過去は変えられないし、記憶も消すことは無理だけど、変えようと自分自身が望めば難しいことじゃない。
その事に気がつき、お互いに過去を見つめ直し、新しい自分たちのスタートをきろうとする清々しい2人の姿が印象的でした。

仁科のズルさは凄く感じるんです。
傷つけておいて、今更って思うんですけど…
「俺は今のお前も、その生き方も好きなんだって」…
全部俺が悪い…だから今の俺だったら美山をかえられるのか…
と仁科の真面目さ…潔さが男らしくて憎めないんです。
だって、美山の幸せそうな表情を見てしまったら何も言えないです(笑)
その位、美山の表情の一喜一憂さは、読み手の心を掴んで揺さぶられます。
特に、描き下ろしのエッチシーンは、台詞も表情も絶品。
日高作品にしては、珍しくエロを感じたような気がします。
リバは得意じゃないんですけど、不思議と嫌な感じがなかった事も驚きでした。
その位、2人には自然な感じで、いやらしさがない所は、さすがだなあと思います。
とても繊細でいじらしい関係を、見事なまでに丁寧に描かれた作品でした。

同時収録された『嵐のあと』の榊と岡田の話は。
お互いの性格の違いが繊細に描かれています。

岡田が自分を選んだ事を、未だに受け止め切れていない榊の面倒くさそうな感じと、
相変わらず、何に対しても手ごたえのないような岡田の微妙な関係。
仕事も恋も思うようにはいかない苛立ちはあるけれど、ぶつかっているようで…歩み寄って行く2人を見ていると、2人はお互いに一緒にいるべき相手なんだなあ〜と思えます。
やっぱり、岡田の正直さ真撃さは素敵でした。
惚れ直します♡

3作にわたって、多様なすれ違う大人の恋を描いたシリーズ。
それぞれの相手との境界線や、距離感、人間関係の不安定さや、心情面の危うい葛藤をリアルに描かれた、素敵な萌させてくれる作品ばかりでした。
日高作品のクオリティの高さを感じます!

まだ読んでない方には、ぜひ知って頂きたい作家さんなので、是非オススメします。

11

描き下ろしの切羽詰まった甘さが好き。

過去に数冊読んで、
日高さんの作品に少し苦手意識がありました。
絵も美しくお話も巧みなのですが
ソツがなくて近づきがたいというか。
本作でもやはりそれは感じてしまったのだけれど、
最後のリバには持ってかれました…!!!
リバ苦手な人はもうそれだけで
ダメなのかもしれないけど、
BLだからこその醍醐味のように感じるのは
私だけじゃないはず。
相手が好きで一つになりたくて、
自分が気持ちいいこと相手にもしてあげたくて、
それもまた気持ちよくて…
…そんな、まさに理想的で自然なリバ!

シリアスな事情を超えて通じ合うお話が好きな方、
好きな気持ちがセックスに溢れてるのが好きな方、
好みの設定なのではないかな。
ただ、幼さのせいとはいえ、仁科が結構酷いと
感じてしまうので途中までは甘さよりも
遣る瀬無さとか苦しさでいっぱいです。
また、絵柄と設定がとてもリアルなので
BLファンタジー的なあまあま話を期待すると
ちょっと現実的な部分が大きいと思う。
そしてリバ地雷な方は注意、ですね。

リバに萌えたものの、
やはりまだちょっと苦手意識はあります。
多分、設定やキャラにリアルさが強い上、
デレやかわいさ、癒しの要素が少なくて、
徹底的にキレイに描かれるからかな?と
自分で自分の好みを分析しています。

とても人気のある作家さんだし、
私の好みは結構少数派な気がするので、
とても言い出しにくいのですが。
ただ、それが「好み」っていうもの
なんだろうな…と思います。
ただ、いくつかの作品で苦手意識を持っていても、
その作家さんの一面でしかないと思うので、
今後も気になる作品とタイミング次第で
また日高さん作品にチャレンジしたいです。

5

初恋のやり直しを・・・

今回は「嵐のあと」で脇役だった美山くんのお話です。
ずっと、高校時代の初恋を忘れられない美山・・・ドライで誰にも執着しないふりをして本当はとてもピュアで一途でした。
そんな美山と美山の初恋の相手仁科。
別れたふたりが偶然再会するところから物語が始まります。
偶然出会ってしまったことで、あの頃がよみがえり仁科は美山を再び意識し始めます。
結局、あの頃をお互いに忘れていない。
もう一度、初恋のやり直しをしようとするふたりがとても良かった。

コミックを手にとって「分厚い」なと嬉しくなりました。
榊・岡田のその後、double line も収録されて本当に中身ぎっしり、書き下ろしたっぷり、で満足いく1冊でした。

6

展開の上手さに感動します

初恋成就の話は数あれど、日高ショーコ先生のお話は、惹き付ける展開の上手さに惚れ惚れしますね。

はじめは読んでいて、以前別の作品に出ていた美山くんにばかり気をとられて読んでいました。
そのせいか、美山くんについつい味方してしまって。
仁科はずるい、と美山くん目線になってばかり。
ところが読み返してみると、すっかり二人同じくらい好きになっていました。
で、アワードの投票では好きなリーマンに仁科くんを書きました。

いきなり奥さんに出ていかれて、順風満帆?なはずの生活に風穴が空く。
後で美山くんに、離婚して寂しさまぎらわす為に声をかけたのかと誤解されて。
どんどん過去の気持ちに吸い込まれていく、でも間にあったお互い違った流れの時間が邪魔をする。

かつての美山くんの、あまりにも純粋で猛進な激しい恋心。
その気持ちを、今もトラウマとして引きずる姿。
こんなに真っ直ぐに好きになられたら、良くも悪くもたまらないよなぁ。

仁科くんは、美山くんの気持ちを弄んだようにはじめは見えるけれど。
ノンけとして当たり前な戸惑いをして、怖くなって、突き放して。
でも、仁科くんも結局は美山くんの事が別の形でトラウマになっていて。

二人の間に流れた時間は、本当に必要な時間だったんだなぁと強く感じました。
お互いがお互いの辛さや戸惑いを思いやり、包むようにもう一度好きになる。
しかも、美山くんはリバ。
しかもすごくナチュラルな。

ああ、日高先生の他の作品がさらに好きなので神にはしませんでしたが、限りなく神に近い萌2な作品でした。

10

美山の過去と現在のお話

「嵐のあと」で榊さんと軽いお付き合いをしていた美山が登場です。
そして読んで気がつきました。
例え遊びだとしても美山が榊を選んで付き合っていた理由に。
榊の見た目が仁科に似ているんです。
美山は多分仁科の影を無意識に求めてしまうんでしょうね。

で、読み進めていると、美山が「俺はいつもお前に似た男を好きになんの」と言っていたので、
これは自分の勝手な妄想ではなく本当にそうだったのか!と驚きました。
そして前回からのつながりを意識して伏線を回収させるこのやり方に、
日高先生が神過ぎてすごいと思ったのでした。
ちなみに美山の今カレは仁科とは似ても似つかない彼ですが(笑)
こういう人をわざと選んだんだろうという感じがしまいた。

確かに思春期の強烈な体験は忘れることはできないでしょうね。
特に男性は初めてのことをよく覚えていると言われるので、
美山が忘れられないでいることは不自然ではないかも。
だって、あんなに好き合っていたのに、
急に仁科は「お前もそろそろ目を覚ましてマトモになれよ」と美山を突き放すんですから。
そりゃトラウマになります。
その事については仁科が保守的な考えを持っていたから、そして若いから余計に怖かったんだろうと想像はつきますが、それにしても仁科は酷い男だよ。虫も殺さないような顔してザックリやりますな。

仁科も美山も、お互いにお互いの性格を変えることは無理だと分かっていて、
それでも今度は「一緒にいることを努力してみよう」「初恋の続きをやり直してみよう」
と前向きに進み始めるところが良かったです。

まずはやってみなくちゃ分からんと。
こういう風に進んでみるのは希望があるような気がします。

展開自体はすごくじれったいんですが、
だからこそボディーブローをくらったようにあとから衝撃が来るんです!
伏線を回収するやり方もじわじわキます。「嵐のあと」とのリンクもそうですが、
冒頭の初恋話と終わりの初恋話が対比されているのも
なんだか文学的な伏線の回収の仕方みたいですごいまとめかたじゃないかと思います。
内容が地味なのに、いや逆に地味でもこれだけ色々考えて仕込んであるからビックリ致します。
やっぱり日高先生はいいですね!!

9

一度離れて

また巡り会う物語。

表題作は、
高校生時代の、奔流のような恋に怖じ気づいて、一度は離れてしまった二人が、
大人になり、いろいろ経験を積んで
ようやく、最初の恋を受け入れるお話。

日高さんの作品って、なんとなく後回しにしていたけど、久しぶりに読んでみると、やっぱりいい。
絵はきれいだし、お話もきれいにまとまっているし、さすがだと思う。
ただ、あまりにもそつなくきれいすぎて、つい、取りこぼしちゃうのよね。
ついでに、この前作がどんなだったかも全く思い出せない。
多分、本もとっくに処分しているはず。

今回「神」なのは、表題作カプのリバエロがオマケに入っていたから。
それに尽きまする。

9

続編を望みます!

『嵐のあと』で本気の恋を諦めていた美山が幸せになる話です。
何故美山が本気の、そしてノンケとの恋を毛嫌いするのかの原因が、高校時代の仁科への恋であると判明し、仁科との再会→恋愛のやり直しとなるわけですが、そこに至る過程がただやり直すだけにとどまらないのが流石です。

私は仁科の気持ちが解ってしまうから、ずるさを糾弾できないのです。
クラスの人気者の美山に特別扱いされ嬉しくなる気持ち、それが恋に発展しても断れずにいて学生の恋は続かないと冷めたところ。目立たない地味な学生ならよくある心模様ではないでしょうか。
そんな彼のよいところは嘘のつけないところ。
美山も認めてますが、思ったまま言葉にするから相手を傷つける。不器用であり美徳でもありますよね。
でも彼の心の奥底では美山のことが好きだったのだろうなぁ。当時は体面のほうが勝ってしまったけど。

美山も仁科の揺れる気持ちを知っていても、美山自身の気持ちと欲を優先して仁科を追い詰めてもいるんですよね。
どっちも正直者で不器用。
その辺りは『嵐のあと』の二人とは真逆ですね。
思春期によくある心の暗部を見せるストーリーが、この『初恋のあとさき』の魅力だと思います。

どんなに傷つけられようとも美山にとって仁科は忘れられない人なのです。会えば気持ちが向いてしまう。
仁科も忘れようと努力したのでしょうね。それなりでそこそこの人生を歩んでいる仁科にとって、自分らしく生きれている美山は憧れであり、当時も今も美山に恋していることに気付くのです。(頁の都合なのか、この辺りの描写が弱かったですが。)
安東に背中を押されてやり直すことにした二人が、今度こそ上手くやれるよう願ってます。
で、リバというのが彼等らしくて素敵です!!


『嵐のあと』の続編は、二人の性質の違いを露呈したすれ違いの話です。
仕事の状況と絡めた描きかたが巧みで素晴らしい。後の『花は咲くか』に通じるものがあります。
岡田はやはり格好よくて、ほんとこの人大好き。
自分の感覚を信じれる強い人なのです。でも周りの人間としたら、真剣に考えてる?と言いたくなるのも事実。

榊の不安を取り除けるのは、恋人である岡田だけなのです。
仕事と一緒で苦手だからといって逃げてばかりではなく、向き合わないといけないときもあるのですよね。

確かに上に立つ仕事はそう面白くもないと思いますよ。向き不向きがあるし。
現場一辺倒で出世を逃すか、例えつまらなくても現場から離れて出世コースにのるか、一握りの人しか迷えない選択だけど人生で重要な岐路ですよね。

おっ♪と思ったのが、バルセロナチェアがベランダにあったこと。
榊~!岡田の願いを叶えていたのねw
榊の心遣いは細やかなんですよね。ネガティブ脳だけど、尽くす人なのです。

岡田は家族にカミングアウトしたのでしょうか。
長く一緒にいると難しいことも沢山あるだろうけど、彼等なら乗り越えていってくれると信じます。
もう岡田と榊に会えないと思うと哀しくなるけど。。
彼等が老けてしまったことには心を痛めますが(>_<)、男同士のその後を描いた良質の一篇です。

13

今の相手を見つめること

まず絵が好きです。これって自分の好みの問題なのでアレなんですけど、ホンット日高先生の絵が好きです。また絵柄がリーマン系に合うこと合うこと。
内容はドラマティック・激情系ではないのに、いつも胸がキュンキュンするのです。
こんな感じの男性いそうだな、っていう。
本当に日高先生の絵に悶えております。

さて内容なんですが、最初からよーく読み返すと色んな伏線が仕掛けてあったりするのですね。
最初と終わりの「初恋の相手はだれ?」というやり取りとか。さりげないものが色々散りばめられていて、それもまたすごいな~と感動するのです。

美山は自分の気持ちをストレートに伝えてくる性格で、仁科はそれを疑う性格。
でも二人は大人になって、美山は忘れようとしていた恋心を思いだし、仁科は今の美山を好きになろうと努力する。
すれ違いながらもやがて思いを通じ合わす、その過程が好きでした。

人は過去に起こした事にとらわれて前に進めないことがあります。
美山の恋愛を本気でしないスタンスは過去に仁科に酷い仕打ちを受けたからだし、
それが引っかかって、大人になってから仁科に出会っても、上手く立ち回れないでいます。

でも感情を整理するには、やり直すためには過去をほじくり返すより、仁科のように「今」の相手を見ることでしかやり直しは効かないと思いました。
なぜなら、美山が過去の酷い仕打ちを「許さない」であろうが「許す」であろうが、
過去の仁科とやり直せるわけではないからです。結局今の仁科を見るしかないから。

もちろん美山は過去に酷く傷つけられたから、
これからもわだかまりは消えないでしょうけれど、覚悟を決めた仁科の愛に包まれて、
きっと幸せに暮らしていけるんではないかな、と思いました。

11

いつまでもまとわりつく記憶

日高さんが描かれる眼鏡男性は、何故にこうも素敵なんでしょうかね。
萌える通り越して悶えます、今宵も疲れが一気に吹き飛びます。

美山と仁科、高校時代の同級生であり、形式的には恋人同士でもあった筈の2人。
真っ直ぐで曇りなく向かってくる美山の愛情を、これでもかと深く傷付け去った仁科。
高校を卒業して10年、社会人になり離婚も経験した仁科は、待ち合わせの為指定されたカフェに入るのだけれど、そこの店主が美山で――というお話。

本当に正反対の2人が、コーヒーを1つの軸として交じり合う友好関係。
人気者だった美山がとりわけ目立つ訳でもない仁科にくっついてくるのには、ある種の優越感を覚えた、と。
まだまだ精神的に大人になりきれていない、でも大人へと向かわなくてはならない、ジレンマが起きやすい時代をとても丁寧に描いて居ます。
又、美山は仁科を心から好くからいつもそばに居たいし、仁科は美山のそういう気持ちを逆手に取って、いつも傍に置いていた、筈なのに。
美山のそれが恋愛感情だと知ってから、そしてそれ以上先に進めたがる彼に、恐怖感のような気持ちが芽生えるんです。
人の道理から外れるような感覚。どこまで本気か分からない先が見えない道。
だから、美山の素直な感情は、仁科から見ると「常識から逸脱している」風に見えていたのかも。

確かに傷付けられた、トラウマも出来た。いつも冷めた感情で体の関係を持つし、相手に本気になられそうになったら切った。
当然原因は仁科だった。悪いのは仁科だった。
でも、自分の感情を拒否せず受け止め、それでも一緒に居る事をやめなかった仁科の性格を、美山もある意味利用していたんですね。
一度決めたらやめないでしょ、って。そういう生真面目さを。

ただ、とても丁寧に描かれている筈なのに、仁科が美山の生き方を好きだと言い切れる決定打が、どうしても私には物足りなかったです。
美山が仁科には抗えないのは嫌と言う程見て取れたのに、仁科目線でお話が進むのにどうしてもそこだけは…うーん。
「今の俺なら美山を変えられる」という気持ちも、深く思えた理由は?やっぱり美山が自分を好きだとあからさまに分かるから?

複雑な高校時代を終え、社会に揉まれ酸いも甘いも苦いも経験してきて今に至るからこそ、仁科も美山を真正面から受け止められるんでしょうね。
そこに辿り着くまでに、仁科の知らない所で美山は沢山傷付いてきたしトラウマも克服は出来なかった。
これからだって絶対を信じ切れるまで時間は掛かるだろうけど、美山には心底幸せになって欲しい!!
そんなお話でした。仁科目線でも美山推しはやめられない(笑)


あと、最後の最後でリバとか…っ
日高さんのこういうの、本気で待ってた生きてて良かったありがとう!!(てんてこまい)
美山は乳首気持ち良くなかった高校時代を経て、今は両方イケちゃうのね…
仁科も両方イケちゃうのね…
リバの美の競演です、リバは別腹(笑)

11

青春って痛いよね

何度読んでも胸がキュウッと締めつけられる。切なくて痛くて、それでいて可愛らしい作品。

「嵐のあと」のスピンオフで、美山と高校時代の同級生である仁科の再会してからの物語。嵐のあとの2年後ということもあって、若干美山が大人っぽくなってるかな?あ、髪型だけか?個人的には嵐のあとの美山のが好きですね。可愛くって。

再会してからの物語の合間に高校時代のエピソードがちょこっとずつ描かれてるんだけど、もう2人とも可愛くってさ。キュンキュンしますよ。

でも、可愛ければ可愛いほど、あんなに素直だった美山が歪んでしまうほど傷ついてしまったんだと思うと苦しくて。
でも仁科は、今の美山を好きだと言い受け止めようとするんですね。すぐには信じられないけれど、お互い一歩踏み出したところで終わるんです。笑顔の2人を見て、幸せになれよと声をかけたくなります。

榊と岡田のその後のお話も収録。これも2年後。そう来たか!って感じです。だいたいその後のストーリーってラブラブイチャイチャが基本だと思うけど、そうなんですよね。くっついて終わりじゃなくて、そっからが始まりなわけで。2年も経てば別れてしまう可能性だってあるわけで。そういうのがリアルで、だから日高ショーコさんって好き!(あ、この2人は別れてないですよ。)

書き下ろしはリバありです。仁科と美山が可愛すぎてもうどうしましょ笑

16

美山くんがあまりに可愛すぎる件

「シグナル」 ← 「嵐のあと」 「初恋のあとさき」 と読みました。
  ↓__________________↑
 
ということで、ようやく読んだ「嵐のあと」から遡って「シグナル」、
次にスピンオフ+後日談の「初恋のあとさき」に辿りつきました。

あらすじや感想は、もう皆様一杯書かれていらっしゃるので、今さらって感じなんですが
面白いなぁと思ったのは、脇役で出て来た時と、主役になった時って
榊さんにしても美山くんにしても、結構印象が違うんですよね〜。

人ってそれぞれに人生があって(すごく当たり前ながら)多面的で複雑な生き物だから、
焦点の当て方で見え方が違う。
日高さんの作品は、絵の美しさに惚れているんですが、
そういう人間の複雑さが垣間見える、繊細な気持ちの描き方もとても好きです。


高校生時代、初恋だった仁科との恋で傷つけられ、
以来10年、誰にも本気にならないと決めてドライに生きてきた美山。
でも、そんな酷い目に遭わされたのに、結局仁科を忘れられなかった美山は
再会するとあっという間にまた恋に落ちちゃうんですね。
いいのか?美山!と思わなくも、そこが彼のピュアで可愛らしいところ。

「good morning」の、美山と仁科のセックス(リバ)が、萌えます!
挿れて、挿れられて、どうしようもなく求めて求めて(求められてに非ず)。←主語=美山
なんだってそんなに仁科がいいんだ〜?と思わなくもないけれど、
君が幸せならばいいですよ…

さて、感想をまとめます(笑)
高校生の美山くん、可愛い♡ 大人になってカッコいい美山も可愛いすぎるっ♡♡
セフレの安東さん、いい味だ〜♥ 求むさらなるスピンオフ!
「嵐のあと」後日談の「double line」も読めてまんぞく〜 
そして、最終ページのシリーズ総出演のいびつで適当な輪w ありがとう、みんな!

10

リバ! リバ!! リバ!!!

やったあ。
日高ショーコ先生 ありがとうございます!
リバップル!!
私 リバ大好き~~。大好物よ!
最後の場面。

激 萌えええええええええええええ。

お互い 絶対いれているよね!!
体力あるよね。
それだけで どんぶり飯3杯食えるよ。私。
どっちも初恋実って 満足満足。
あっぱれあっぱれ!
ひねくれもん同士ってかわいいよね。
素直に 今までのずっとたまっていた気持ちを全部吐き出して
お互いスッキリして好かった。
いい終わり方だった!




5

延々とスピンオフ希望

脇役好きの私には、次々続くスピンオフに嬉しい悲鳴でした。
前作『嵐のあと』のあとがきにあった予告「次回は美山」から4年…
待ったよ。待ちましたよ諦め半分だったけど。

いやいや、私の抱いていた美山のイメージがことごとく覆されてしまいましたよ。
美山がこんなにドライになったのは、高校時代のトラウマだったとは。な、なんておいしい設定だこれ。
恋愛をする気がなく、本気になってこられると重いと言ってすぐに逃げる美山。
最初から恋愛するつもりのない相手ばかりとつるむ美山。
高校時代に失敗した自分を見てしまうようで、本気になる相手を避けてたのですね~。
しかし仁科…おまえってひどい男だよ(ギリッ)となりましたが、高校生なんてそんなもんかもしれないなあ。
自分を特別扱いしてくれる相手がいることにうっとりもするだろうし、相手の想いの深さに気づいたときの恐怖もわかる気がします。
高校を卒業したら色々リセットしたいと思うのまたよくわかる。
仁科との偶然の再会に動揺する美山を見て、これまで誰ともまともな関係を築けなかった原因が仁科にあると気づくのは、美山のセフレの安藤さんですが(はい。私の好きな脇役登場!)この人が二人の背中を押すところが、実にいい!心に響くセリフ満載です。
私の中ではこの作品『安藤さんの初恋のあと押し』というタイトルです。なんでこう日高さんの脇役は魅力的なんだか。

そしてそして!お話はこれだけでは終わらなかったことに拍手喝采です。
榊と岡田の2年後のお話が読めるだなんて!
ちょうど倦怠期の二人…キレた榊が急に「岡田さん」呼ばわり。これまで「お前」だったのに…ヒーかえって怖い。

最後の最後に、シリーズ全登場人物らが勢揃いの1ページが用意されていて嬉しかったです。
お相手がいないのは、安藤だけ。
安藤のズボンを掴んでいる田町の息子くん。この構図は、なにか意図があってのことでしょうか。
きっと安藤は美人好き…田町の嫁は、美人の芦原の妹。その息子ってことはきっと美人(笑)
親子ほどの歳の差かあ…待ってますよスピンオフ。もう終わりって宣言されてましたが、待ってます。

8

急きょ拝読(笑)

諸事情により、急きょ購入し、読んでみましたが・・・
読んで良かった!!

ストーリーについては、今更なので触れませんが、
「嵐のあと」で、美山が何故軽い関係しか求めていないかを
やっと知れたことで、この人たちの世界がやっと
おさまったように思いました。

また、仁科と美山はリバが可能なのも、
2人の道のりが険しかったことを表現するようで、しみじみしてしまいました。
(あからさまなリバではなく、短編で、自然な感じ(笑)なので、
 リバ苦手な方でも大丈夫です!)

また、短編で、「嵐のあと」の後日談を読めたことは嬉しかった。
後日談っていうと、あまあまな生活をちょこっと描かれるのが多いので、
そういった感じかなと期待したところ、
がっつり読ませる内容に、驚きましたが、嬉しかった!

6

やっぱり日高先生は良い!!

ジワジワ~っと心に迫ってくる感じが凄く好きです。

―受?の仁科は狡い男?
結婚→離婚を経験し、仕事に対しての熱意も今一つ、無趣味で平凡な男・仁科。
自分の存在価値に疑問を持つ。

そんな時に高校時代の同級生に再会した。
かつて自分が酷い言葉で捨てた男、美山(攻?)。

無条件に自分だけを欲し、特別扱いしてくれた男。
自分が一番輝いていた頃を懐かしく思う。
しかし美山に無視され、理不尽な思いにかられる。何故?自分は忘れられた存在なのか?
―あの頃のように必要とされたい―。

確かに最初はそんな傲慢な気持ちだったかもしれない。
だが、忘れていた想いがあふれ出し、今の美山という男をも知りたいと願う。

あの頃は怖くなって逃げ出した。
だから、今度は自分から飛び込んでいく。
―大人になった今だから越えられるものがある―

私は、仁科は決して狡い人間ではないと思います。
高校生で、そっちの道に行っちゃったら悩みますよね。グラついて当たり前、逃げたくなるのわかります。(まぁBL的にはアリなんでしょうが…)
ヘテロセクシャルが己の倫理観で悩む話が好物な私としては、仁科の人間臭さが逆に正直で良かった。
それに対して美山、意外や意外、心は純真…だったんですね。
初恋のダメージを未だに引きずっていたとは…。
ところでこの二人はリバなのですね。今までリバ物はちょっと…だったのですが、この作品では抵抗感ありませんでした。
ていうかリバの人って一粒で二度美味しいって感じですよね、う、羨ましい(←何がだ?)
きっとこれからも山あり谷ありの人生でしょうが、不器用な二人に、是非幸あれ。

そして日高先生~、有難うございます(泣)
榊と岡田を再び見る事が出来て幸せです!!(榊の髪型が変わっていてショックですが…)
榊、相変わらず小さい男だなぁ、岡田はヤッパリ男前(笑)
岡田、いつまでもネガティブ思考な榊を ストレートな殺し文句でノックアウトし続けて下さい―。

10

うほっ!ついに来たよ!美山編!

カフェのオーナー・美山洸平×リーマン・仁科透の再会ものです。

「嵐のあと」のスピンオフです。
というか美山が何故、自分を愛さない人ばかりと付き合っている理由が分かりました。
ただ仁科はマジでズルいなぁ~と・・・
なんか自分の保身しか考えてないと思いました( ゚ω゚;)

そりゃあ美山がトラウマになって人を愛さない方がいいと思っちゃいますよね~。
正直、安東がいないと美山と仁科は絶対に付き合うことはなかったと思いますね!

安東!いい奴だっ!!(`・д・´)

次は安東の話が読みたいなぁ~とか、今度は仁科×美山が読みたいなぁ←これ切実。
って思うのですが、このシリーズはこれで最後らしいので
非常に残念です・・・(´・ェ・`)シュン

濡れ場シーンの仁科の顔がエロすぎてヤバイですね!マジで萌えました( *´艸`)

[double line]
「嵐のあと」の番外編になるんでしょうかね??
榊×岡田です。本編から2年後の話になっていて、岡田が所長に出世していました!!
やはり2年も経つと倦怠期になるという事で・・・
いや~。萌えましたね!((´∀`*))
美山×仁科もよかったんですけど、個人的には榊×岡田が好きですね~。


日高先生の作品はキャラクターの表情が素晴らしいので、ホント大好きです!!

7

初恋の成就

初めてのレビューになります。
一途な恋心が、紆余曲折ありながらも成就する、王道なストーリーですけど、
これがBLだと、何ともいじらしく切なく萌えるのはどうしてでしょう・・・
シグナル・嵐のあと・初恋と、3カップルの恋愛に、発展する未来がある余韻が
とても報われる感じがして、幸せな気持ちになります。

日高先生の作品は、言い回しや心理描写が小説的で、とても好きです。
何もかもを 一瞬で変えてしまえる ”誰か”
いいですねー萌え萌え^^

3

やりなおしの恋

少年時代をともに過ごした二人が、一度は別れ、傷つきながら成長し
ふたたび再会を果たしたとき、もう一度始まる恋の物語です。

ひとを好きになりすぎて、夢中になりすぎて、せつない。
その気持ちの正体がわからなくてつらい。

そんな恋愛の苦しさや、醍醐味がよく描かれた作品だと思います。

日高ショーコ先生は、キャラクターの心の機微を描くのが本当に巧いなぁといつも感心させられます。
さりげないしぐさや、交わしあう視線、セリフひとつにもキャラクターの想いや個性が表れている。
繊細なタッチの美しい絵柄もとても好きです。

個人的には「初恋のあとさき」はスピンオフ版「嵐のあと」(「嵐のあと」は「シグナル」のスピンオフ版です)の二人(榊×岡田)のその後も見れたので、うれしかったです♪

3

ジワジワと切なさと愛おしさが・・・。

「嵐のあと」は、日高作品の中では、私的に1番印象が薄い作品なんですが、その中ではセフレの美山君のキャラが1番印象深かった私。
あのクールさ・・というか1本筋の通った卑屈さ(笑)は、なかなか良かった。
その美山君のお話。
初めて、発売前に予約までして購入したコミックです。
期待が大きかったせいか、初読みでは、なんとなく消化不良気味。
でも、なんとなく後を引きずって、再読するたびに印象が変化していきました。
読むたびに切なさが増して、美山が愛おしくなって・・・。

これ、高校時代のエピソードを分割して、現在に割り込ませているから、余計に2人の感情の揺れがダイレクトに響いてくる感じ。
やっぱり日高さんは、ストーリー展開が半端なくうまい作家さんだと思います。

補足ですが、美山君の高校時代がめちゃ可愛い。
裏表紙の2人なんてもう・・・。

そして、描き下ろしの「good morning」が最高なんですけど・・・。
最後のページ・・・仁科君に「今夜も泊まるから」と言われ、「うん」と俯くその姿と、その後の「んじゃ、行ってくるね」の「ね」に射抜かれました。

19

ドライな美山のホントのところ。

「嵐のあと」から4年後の美山をめぐるお話ではあるんだけれども、本当は10年前からの美山の根底に関わるようなお話でした。

主人公は美山ではなく、高校時代あることをきっかけに親しくなった仁科。
仁科は美山からの好意を感じ取り、それに子供じみた優越感を感じるようになり。
やがて、その延長線上のように美山を受け入れて。
けれど、高校を卒業する時にはそれを自ら覆すように美山を傷付けて。
仁科が臆病だったといえばそれまでなんだけども、本当の気持ちがどこになったのか。
それすらじっくりと後になって考えてみるまで明確には見えていなかったんじゃないかとさえ思えて。
そのことが美山に大きな傷を残すのは当然といえば当然。
「嵐のあと」で妙にドライというか人間関係が軽薄にさえ見えた美山の原理はこの仁科にあったわけです。
けれど、そんな仁科だからこそ、また美山を揺さぶることもできるわけで。
それは美山の中の感情が消えていなかったからでもあるけれど。
傷付いて臆病になって避けて通るようになっていた美山に体当たりのようにぶつかっていく仁科。
昔は到底できなかったことも今では向き合えるようになって。
やり直すのではなく新しい関係を築こうとする仁科が印象的でした。
えろは日高作品なので薄いのは薄いんですが、ほかの場面がカッチリしてる分、少しのことでも逆にえろく感じるというか…。
高校時代の触れあいもそうだし、描き下ろしのイチャラブ?もそうでした。
個人的には美山が仁科にシャワーかけちゃうシーンが好きです。
信じたいのに信じれなくて。
傷付きたくないのに触れずにはいられない、みたいな。
美山にはなんだかとっても幸せになってほしいなぁと思いました。

あと、先に「嵐のあと」CD聞いてるせいで美山が全部鈴村さん(鈴村健一さん)の声で聞こえてきて。
この作品もCD化されればいいなーと。

後半は「嵐のあと」の2年後の2人。
こちらは甘い雰囲気は少なく倦怠期のような感じも漂っていて。
「将来」についての考え方とか、いろいろと2人の見方が違うのも見えるようで。
榊の方がいろいろと考え込んでしまうのはどこかにゲイとノンケという格差を意識してしまうからであって。
岡田の簡単さに思い悩んだりもして。
この関係を否定したくなるようなところもあるけれど、決して本心から離れたいわけではなく。
ただ、本当は単純に不安があるからじゃないかな、と。
だから、岡田がその否定を覆す言葉をくれた時には本当はすごく嬉しかったんだろうな、と。
少しずつ少しずつ時間をかけて互いが互いを想って寄り添うように変わっていけたら幸せになれるんだろうな。

7

なんでしょうこのもどかしさは…!

結構厚めなコミックスですね~。
高校時代の同級生・美山と仁科の再会ラブものなのですが、仁科の眼鏡を取った顔が
どストライクでした。なんてお綺麗な…。

仁科は基本ノンケで、大手企業で働いているものの、仕事に特に熱意があるわけでも、
夢中になれる趣味があるわけでもなく、結婚も失敗し、なんとなくで生きてきた。
美山はおいしいコーヒーのカフェのオーナー(夢を叶えた)で、ゲイで、選ぶ相手は自分のことを好きにならない・割り切った関係のみで『本気の恋愛』をしない。

そんな2人は高校時代に出会い、仁科の祖父の珈琲店をきっかけに仲良くなります。
周りから怪しまれるほど一緒にいて、体の関係もちょっぴり持っていて、美山は
仁科に一途に恋していました。
派手で明るくて人気者の美山が自分に夢中になっていくのに優越感を感じていた仁科でしたが、この関係はいつまで続くんだと、どんどん美山の本気さに重い・怖いと感じてしまい、最後に酷い言葉を放ち、美山を傷つけ、その後2人の関係は途絶えてしまいます。
若気の至りというか、仁科がずるい男なんですよ!
しかし、美山も美山で、好き一直線というか、好きだけで突っ走り気味なのです。
そんな若い2人なので、うまくいくはずはなく…

そして10年後に再会し…
というお話なのですが、これぞBL!という切なさでございます。
美山は仁科を忘れられずに未練タラタラで、仁科は美山がまだ自分の存在を気にしている
ことに幸せを感じ、紆余曲折を経ながらも彼らの『初恋の続き』が始まり、きっとこれからまたぶつかりながらも恋していくであろう綺麗な終わり方に、そして『初恋の相手は覚えてるか?』という仁科の問いに『そんなの…お前に決まってんじゃん』と言ってのけた(その後お風呂で1人で赤面してる!)美山に、「うおー!まだ続き読みたいわー!」と
悶えました。(笑)

切なさと同時にときめきが味わえる、丁寧ないい作品でした。
相変わらずお美しいショーコ先生の絵に惚れ惚れし、2人のもどかしい恋に
うずうずし、「あぁもうこれ以上美山を傷つけないでー!」「いけいけ仁科ー!」とか
思いつつも、どうか幸せになってくれ2人とも!と最後に思えた作品でした。

10

どうしてこんなに色気を醸し出せるのか…。

ただひたすら日高さんの醸し出す色っぽさは凄いなと感心するのみでした。
この作品では美山と仁科、過去からずっと続く二人の感情の齟齬や葛藤、そしてやっと気持ちの通い合うまでがとても丁寧に描かれているので、洋服を着ているシーンの方が圧倒的に多いのですが、何と言うかそれでさえ彼らのストイックな色香が滲み出してきて画面を満たすんですよね。
洋服を着ていてそれなものですから、表題作ラストの方と巻末の後日談(『good morning』)での数ページながら愛あるシーンの描写なんかはまさに「愛ある!」といった感じで、ページ数自体は全然多くないのに画面から放たれるエロスがハンパなかったです。

『憂鬱な朝』や『花は咲くか』でもそう思いましたが、あれらの作品も絡みシーンが決して多くはない気がするのに、視線、唇、手指の表現、衣服の描写等々、その時の一コマひとこまから発せられる熱がタダごとじゃないなといつも感心させられてしまって。数十倍に希釈して使う何かの原液のように、少ないページ数の中に人物達の想いがぎゅっと詰まっている感じです。(ヘンな比喩でスミマセン。)

どうもうまく説明できないのですが、ストーリーをしっかり構築出来るという大前提のもと、一見あっさり風ながら、ここぞという時、深いエロスをも醸し出せる日高さんの稀有な魅力を再認識させられた作品でした。

22

薄い

けして内容が薄いわけじゃないんだけど、総合的な感想は薄い。

でも、メインの話も、もうひとつの話も、カプは受け攻めはっきりしない外見で、どうもリバっぽい雰囲気もあって、これが濃かったら、リバがダメなノリになって受け付けないかもしれないので、これはこれで正しいのかも。

好き嫌いでいえば、薄いけど、嫌いじゃない。
日高さんは、好きというには微妙だけど、嫌いというほどまずくない、たまに萌えにジャストミートがあるので、作家買いをするほどじゃないけどチェックする、という感じ。
その程度の読者からすると、やはり薄かった。

大人同士の恋愛で、どことなく背負ってるものがちゃんとある年代の恋なので、派手なことは起きないけど、平凡な日常生活の中ではじゅうぶんドラマな出来事という。でも、このシリーズは最初のシグナルがもっとも好みだったので、わたしには他はおまけ、蛇足だった。

5

初恋のやり直し

「嵐のあと」でインテリア会社オーナー榊に入れ込んで振られていた美山と、高校時代美山を手ひどく振った同級生・仁科の再会の物語。
そして、「嵐のあと」のカプ、榊×岡田の2年後のお話も入っていて、何と眼鏡萌えもさりげなく強調されてます!
日高さんの眼鏡男子って、眼鏡かけて存在してるだけで何だか色気の存在感がすごいです!!
本編はスピンオフではあるけれど、このシリーズ特有の持つ独特の雰囲気とかそういったものの統一感が、関係性の痛みに感じられるような気がする。

読後の印象として、仁科って酷い奴!!
狡いよ、そしてきちんと向き合う事を恐れて避けている。
それは、美山に声をかけらた時から実は始まっていたなんて。
付き合っている時でさえも、美山が自分を好きだということに気分をよくして、「好き」という言葉を返してはいるけど、これは不毛だとか重いとか考えて、逃げる事を考えてた。
妻に逃げられる離婚と言う形になったのも、結局相手に深く踏み込むことができないせいで、そんな時に美山に再会してしまうんですよね。
自分が大事な(そういう風に見える)仁科だから、まるで知らない人のように接する美山に、どうして無視するんだって、自分が過去にしたことを棚に上げて、また昔みたいになんて考えるあたりも、一見健気な風に見えながらも、本質は昔と変わってないんです。
この本で、仁科と榊は外見が良く似てます。
美山のいつも好きになるひとは仁科ににていると言う部分があるのですが、思わずなるほど!
だから美山は榊がすきだったのね♪

その点、美山は非常にわかりやすかったです。
そっか、彼がつっぱらかって強がってるのは、こういう過去があったからなんですね。
狡い仁科が、もう一度美山をうけいれてもいいと言った時、今までの強がっていたツンツンが嘘のように蕩けたような甘さを発する、その姿。
だけど仁科が離婚したことを知って、ほんとうに自分を求められてるんではないんだと悟った時に、豹変してまた元のキツイ態度に戻る、その瞬間のシーン、、胸が締め付けられるようでした。
初恋を引きずってしまうのは、その彼から受けた心の傷のせい。
それで忘れられない存在になっている。

美山がもう一度きちんとした恋愛に向き合うには初恋をやり直すこと。
仁科も、自分の心に素直になってきちんと人と愛情に向き合うことになるには初恋をやり直すこと。
そんなスタートラインに立ちかえる話だったんだと、題名を、しみじみと感じてしまったのでした。
そして何だか美山が健気で切なくて、彼に思いっきり肩入れしてました。
エチシーンは少ないのですが、キスシーンの舌の描写がエロかった♪
そして、何気に描かれている美山の脛毛www
俺はどっちでもいいといって、リバップルの予感も・・・とりあえず美山が受けているけど、間違いなくいつかはリバ・・・かな♪というほのかな期待を妄想してv

『double line』は榊と岡田カプの2年後。
彼等は3か月前から同居しているみたいなんですが、何やら険悪な雰囲気。
倦怠期?とおもいきや、どうも岡田は以前の部署を離れて昇進して支社長になってました!
岡田がイラついているのは、榊と一緒に仕事ができないことだったのか!!
いやー、、、岡田に思わずニヤニヤしてしまいました。
榊だって、岡田が元来はノンケだし、不安はあるけど男として器がデカイとおもったりwww
決して甘いだけじゃない、男の二人暮らしの恋人生活。
すごく男同士を意識させるお話だったな、、とそれが自分の好みのタイプのストーリーで何だか嬉しかったデス。
それにしても、榊老けてないかwww

描き下ろしで、表題カプが進歩しているのがよかったです。
どっちがどっちかわからない、溶けているみたいなエッチって♪♪♪
ここで仁科が美山の部屋にあるソファについて一言触れているのですが、このソファが榊の店から格安で譲ってもらったものということで、ペーパーでこのソファを譲った時の榊と岡田のエピソードが回収されていてリンクになっている小ネタなのが心憎い!なんて思ってしまいますよv

このシリーズはこれで本当に終わりなのかな?まだ単行本に載ってないエピソードあったりするから、きっとまだ出ますよね?
そんな期待をしながら、、、

8

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP