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□表題作
志郎の一途さがいいですね。
その気持ちが募って章平を押し倒せ〜と応援したくなりますが、阿部先生のシリーズ2作や他何作か読み、遅まきながらワタクシようやく学びました。
私の好み(短髪の男らしい方が攻め)とは逆であるということを。
そう、長髪の章平が攻めるんですよね。
志郎がゲイでタチであったとしても。
もっと見てみたいかわいい2人でした。
ファンシーエロ小説、みつばちさんの毒針はかちかちに…がツボでしたw
□深いところまでおいでおいで
あとがきに書かれていたことに妙に納得しました。
□彼の手はあたたかい
阿部先生の性癖をようやく学んだぞ〜と調子に乗っていたら、好みどんびしゃの攻受カップリングきたわ〜〜!!
しかも先生お得意ネイティブ大阪弁(好き)
いい!もっと見たい!
しかし短い…_| ̄|○
まだまだ修行が必要だということでしょうか。
表題作は、本好きな暗い変人をこよなく愛するちょっとおバカなヤンキーが大きくなってもそのままで、というようなお話。
高校を出て板金工になり、毎日愛妻?弁当を作ったり、家事何にも出来ない同級生の世話をやくワンコ。その恋心の相手は、ゲイだとカムアウトしても一向に何も感じるところのない浮世離れしたやつ。変な小説を書いてはぼけっとしている大学生。
でもさすがにワンコの恋心に気付いて、まあおさまるっていう話でした。この、変人がワンコを受け入れるところがもうちょっと説得力あればなーとちょっと残念。
あとは、かわいい高校の先生を、色気たっぷりの悪い子が食べちゃうお話が入っています。
最後の短篇は、ヤ○ザものですが何かよく分からなかった。。
良かったねぇ板金工。
付き合えたことも、その後も全く予想外に優しい小説家志望にも。
仲間の「暴力だよこれは」も良かったですwうん、それは確かにボウリョクかもw
ところで阿部さんのキャラクターは寝る時は大抵口を開けて眠ってます。
口を開けて眠ったらそりゃヨダレも垂れますよね。
私は口を開けて眠らないのでちょっと違和感w
ところで最後の「夜の手はあたたかい」という作品ですが、もしかして「関西弁特集」とかそういうものでできたものでしょうか?
なんだか「関西弁」以外に何も色が無いような気がした。
夢の国inマイダーリン
高校で出会った揺るぎなく自分を貫いている学年一のキモ男章平に自分の性癖を自覚した志郎。
志郎が一途で健気で。高校時代はなんとか友達まで近づき卒業してからは章平に毎日お弁当を作って身の回りの世話を焼きます。尽くしてます。
章平はいつも夢の国に住んでいて美尻フェチで志郎は告白もできず、でも操を立てて切ないです。
たまに現実の世界に戻ってくる章平は残酷です。
とうとう当分立ち直れない事件が起こり志郎はすごく傷付いて章平を避けます。
やっと章平が志郎の気持ちに気がつきますが、言い方!まあ章平だからなあ。
志郎と向き合う側にいてくれと言った章平が予想外に志郎を受け止めます。好きかはわからないのに、大切にしてくれたり構ってくれたり。
今までの志郎の献身を夢の国からちゃんと感じてたんですね。でも愛情なのかちょっとモヤモヤ。
志郎は相変わらず尽くし続けます。
深いところまでおいでおいで
つかみどころのない若い男の子。一緒にいると意外と楽しい。お酒と快楽に弱い先生。どんだけフェロモン出てるんだろう?
あんまり印象的に残らないお話でした。
シーモアのリブレキャンペーンで読んだのですが、表題作がとーっても良かった!
私は阿部あかねさんの「好きというのになぜかしら」「いつもあなたの事ばかり」の由一が好きなのだけど、この表題作の受けのビジュアルが由一似でそこも嬉しいポイント。
表題作【夢の国inマイダーリン】の章平(攻め)は大学に通いながら小説家を目指している男。
放っておけば風呂に何日も入らない、ご飯も食べないようなダメ男のために、せっせと弁当を作り出勤前に章平の家に立ち寄って家事をこなし…と甲斐がいしく尽くしまくっている志郎(受け)。
ダメダメノンケに心底惚れ込んで、めいっぱいの愛を注ぎ尽くしまくるゲイの志郎が切なかわいくて、本当に愛おしいです。
無神経で鈍感な章平はそんな志郎の愛に気づかず「お前みたいな女がほしい 美尻で巨乳だと尚良い。」みたいな事をぶちかましちゃうバカタレなんだけど、それを聞いて傷つきながらも数日経てば元の自分に戻れるから…と何とか必死に自分を立て直そうとしている志郎が可哀想すぎて…萌えます。
とにかく志郎が健気で可哀想で可愛すぎる。
正気に戻ったときの章平は確かにカッコいいのも判るけど、バリタチの志郎が章平に初めてお尻を捧げるとき「オシリするの好きな(風俗の)ねーちゃん」の話をしちゃうとか、絶望的にデリカシーゼロなんです…。
だけど一夜を共にした翌朝、目覚めた志郎が隣で小説を書く章平の背中をぎゅーっとする仕草や顔が幸せそのもので、志郎が幸せそうならいいか…その代わり、もう志郎を泣かせるなよ!と思ったのでした。
で、章平が熱心に書いてるのは、どうしようもないファンシーエロ小説…。売れないどころかデビューも……。
カバー下にまるまるその小説があるのだけど残念感が絶妙すぎて笑いが止まりません。(電子書籍でもカバー下収録有)
表題作は神!
【深いところまでおいでおいで】
熱血体育教師に憧れたものの現実とのギャップに失望ぎみの長生先生。そんな前に現れたのはアンジーという名前の卒業生。
このアンジーが謎めいた雰囲気を持つ男で、タイトルも【深いところまでおいでおいで】だし、アンジーにハマりまくって危うい状態のセフレ(しかも長生の教え子)もいてヤバイ雰囲気に満ちているので、途中までまさか先生が闇落ちとかしちゃわないよね…でも、阿部さんだからそこまでヤバくはないはず…とドキドキしながら読んでました。
でも途中からアンジーの雰囲気が変わったというか、先生とキスして「すごいね 俺心臓ドキドキゆってる」みたいなウブい発言してるので、え?あの腹黒っぽい雰囲気はどこに行ったの?と表紙抜けです。あとがきでも「消化不良の糞づまり」とおっしゃってましたが迷走感は確かに否めません。
中立寄りの萌
【夜の手はあたたかい】
関西弁のヤクザとホスト。短くてほぼエロシーンです。どっちも口が悪くて負けん気の強い男同士が遠慮なしに絡みながら、ふと漏らす本音みたいなものがめちゃ萌えました。
萌萌
この頃の阿部さんの描かれるシュッとした輪郭が一番好きです。