ボタンを押すと即立ち読みできます!
もふもふツインズを授かった賀門一家の方は、温かい家庭を知らないにも関わらず子煩悩な育メンぶりを発揮する士朗と、それ以上に劇的な人生(何せ性別が変わった上に双子を出産)を経験しているにも関わらず素直に懸命に運命にも双子にも向き合う迅人の姿が、微笑ましかったです。戸惑いつつものびのび成長していく双子も、もちろん可愛いかった。
対して、峻王と先生の方は、今回の立ち位置はちょっと可哀想な気がしました。特に先生が!賀門ファミリーが話の中心なんで、こういう絡ませ方になったのかもしれませんが、二人には、賀門ファミリーの子育てをサポートしつつも、並行して二人だけの地に足をついた人生というものも作り上げて欲しかったし、先生が双子のうちの峻仁だけを可愛いがる姿はどうしても好印象が持てませんでした(双子の子育ての鉄則は、二人をいかにして平等に構ってあげるか!)。最後の「ママが一番好き」って台詞も、大人の心情を気遣える優しい子供と解釈すべきなのでしょうが、本心で言ってるのなら賀門と迅人の立場は一体…?ですし、気を使って言ってるのなら、この年で大人の顔色窺うことを覚えたのか…と、つい穿った解釈をしてしまいました。
逆に都築と久保田のお話の方は、執着攻め(飼い主)×依存受け(犬)という歪な関係ですが、不快感なく安心して読めました。
迅人と士朗に子供ができ、ほのぼのとした雰囲気で楽しめました。
士朗は料理上手だし子育ても手伝うし、スーパーパパになってました。
そして迅人は洗濯物が乾くとかそんな心配をして、主婦のようでした。
双子ちゃんがすごく可愛くてキュンキュンしました。
人狼の二人は泣くと耳がぴょこりと出てしまって、改めて迅人と士朗の子供なんだと思いました。
そしてもう一つのお話、個人的には都築と久保田の話がすごく好きですね。
都築のツンデレ(デレはあまりありませんが)にメロメロになりました。
ぜひこの話もコミカライズしてほしいと思います。
もふもふツインズがどんだけ殺人的に愛らしかろうと、個人的にはBLに子育ての要素を一切求めてない(現実でおなかいっぱい)ので表題作はスル―。後半の大神組若頭補佐・都築と、彼の「飼い犬」久保田のお話についてだけ書きたいと思います。
久保田はたかだか30年かそこらの人生で2度、大切な人から捨てられている。最初は実の親。でもこれはホントに幼い時で、物心ついたときにはすでに施設にいたから、直接の痛みは味わわずにすんだ。でも2度目はわけが違う。施設で家族同然に育ち、職員の虐待から体を張って護ってくれた兄貴分の賀門。2人で施設を脱走し、ストリートチルドレンまがいの暮らしをしてたところをヤクザに拾われ、賀門が組を継いでからは懐刀として支えてきた。彼のためならどんな汚れ仕事もいとわず、手段も選ばず、「賀門の狂犬」の二つ名で業界でも恐れられていた久保田。その彼を賀門はあっさり捨てた。大神組の嫡男、迅人と恋に落ち、組をたたんで駆け落ちしてしまったのだ。突然生きる目的も居場所も喪って自棄になり、酒と喧嘩で死にかけた
久保田を拾ったのが都築だった。
久保田は以前、賀門をかばって都築に発砲したことがあり、疵痕はいまも生々しく彼の右肩に残る。そんな因縁の相手に、物好きにも都築は「私が飼ってやる」と言い渡す。ヤクザには珍しく、几帳面で原理主義者の彼は「飼う」と言ったら本当に「飼う」のだ。久保田は首輪のみのマッパで都築邸の地下の一室(ハウス=犬小屋)に飼われる身となる。
都築はドSキャラだけど常に沈着冷静で、かっとなって暴力を振るったり、理不尽な因縁をつけていたぶったりはしない。ただし、彼なりの厳格なルールからはみ出す行為があれば「お仕置き」も当たり前。尻をたたかれ、床に這わされて口淫を強いられた久保田は、憤りつつどこかでほっとしてもいた。「そうだ、これだよ」ずっと居心地が悪かったのだ。何の見返りもなしに、餌と寝床があたえられるはずはない、と。
幼いころ施設職員から受けた性的虐待のせいか、ずっとインポの久保田。当然女も知らない。それで特に不都合も感じていなかったはずなのに、都築に見抜かれ、その愛撫で射精に導かれる。初めて知る快楽と人肌のぬくもり。ひたすら無為徒食の「犬」だった久保田の生活に、すこしずつ読書や家事といった人間らしい日課が増えてゆく。都築との関係も大きく動きだすかに見えたのだけれど・・・
2度も近しい人に裏切られた久保田は、今の居場所の居心地がよければよいほど、いつか喪ってしまうかもしれないとの不安に苛まれている。その不安定な魂にまともに向き合うには、都築はあまりにも言葉が足りない。彼にしてみれば、これだけ行動で示してるんだから分かれよといいたいのかもしれないが、もとより久保田にそんな高等技術が使えるはずもない。(都築語で言うところの「私から逃げられると思うな」は、一般的なカタギの日本語に訳すと「一生そばにいてくれ」という熱烈なプロポーズじゃないかと思うんですけどね)。些細なすれ違いが誤解を呼び、都築に本命の女がいると邪推した久保田は思い余って家を飛び出してしまう・・・
ともにコミュニケーション不全気味の主と飼い犬が、不器用に相手との間合いを詰めてゆく、そんなもどかしい、恋と呼んでよいのかもわからない関係が、静かに胸を打ちました。いつか久保田が「今日はまだ飽きられてなかった」とか哀しいことを思わなくなる日がくるといいな。このシリーズの他のカプのあまあま一辺倒に比べると格段にビターテイストでしたが、このくらいの方が私は好き。次に出た短編集「情」では、少しだけ進展したこの2人の後日談が読めて安堵しました。
狼弟×先生
元組長×狼兄(双子出産)
狼兄の出産後のドタバタといいますか
結構しっかり子育てしていて安心しました。
双子の父である元組長・・・かなりのイクメンぶりで感心しますし
双子の母である狼兄は、お母さんとしてかなり頑張ってます
もちろん夫夫で家庭的で微笑ましいですが、夜の営みのがっちりで
画に描いたようなカップルで幸せそうです
狼弟ですがかなり先生に執着しまくりで、こっちが照れくさいぐらいです
先生は自分が子供を作れない分、双子を実の子のように可愛がってます
この可愛がりがなんともいいのですが
悲しく映る場面もあります
あとはスピンオフ ドSな都築×やんちゃで強気だけど健気な久保田カップル
これは ご主人様×犬!
微笑ましい育児の後にはハードなスピンオフが待っていました!!!
これがまたいいんです!
いい男4人とベビー2人。
赤ちゃんの可愛いカバーにやられました。
いわゆるジャケ買いというやつです(←懲りない)
タイトルに似合わない、ほんわかカバー。
人狼の兄弟とその伴侶+双子ちゃん。
色々、色々、あったあとの幸せな家族のお話です。
双子ちゃんが可愛いです。
黄色い服を着た子が「希月」
青い服を着た子が「峻仁」
この双子ちゃんの親は、人狼の迅人と普通の人間の士朗。
迅人は、男なんですが、ま、人狼ということで不思議なことが起こって子どもを産んでしまったりしたわけです。
「色情」に同時収録されている都築と杜央の話はシリーズ2冊目を読んでいないとわかりづらいかも・・・この本だけだと都築がなにものかがいまいちわかりづらいし、杜央は都築に飼われる身となったので、名前呼ばれなくても話が進んじゃうし(笑)
このシリーズ2部へ続くらしいです。
2部では、もう少し人狼に焦点あてて、色々回収して欲しいですね♪
あ・・・でも、父、月也さんのBL的スピンオフはいらないかも・・・