• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作龍の愛人、Dr.の仲人

橘高清和,眞鍋組2代目の組長
氷川諒一,内科医で姐さん

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

美貌の内科医・氷川諒一の恋人は、指定暴力団眞鍋組の組長・橘高清和だ。組長の座を賭けた戦いは清和の勝利で終わったものの、元通りの生活とはいかなくてーー!?
「僕の命は清和くん次第だよ」
眞鍋組二代目組長・橘高清和の姐である氷川は、和病院に勤める美貌の内科医だ。眞鍋組の跡目争いも決着がつき、普段通りの生活を送ろうとする氷川を待
ち受けていたのは、思いがけない男たちだった!白百合だらけの部屋にチョコレートのお城、それに清和の天敵・藤堂に、藤堂の恋人、そして偽物の清和の登場と、ますます恋と闘いのカオスは深まって!?

作品情報

作品名
龍の愛人、Dr.の仲人
著者
樹生かなめ 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
龍の恋、Dr.の愛
発売日
ISBN
9784062867818
3.5

(8)

(0)

萌々

(4)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
28
評価数
8
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

まさかの藤堂さん!

龍の愛人シリーズの最新作、前作で一応大元の抗争はかなり痛々しい展開で
今までにない程シリアスチックな展開でハラハラドキドキしましたが、
今回は別の意味でドキドキしてしまいました。

京子&加藤との戦いを終え、それでも眞鍋組のお家事情で荒れた隙にかなりのシマを
奪われた眞鍋組、それを取り戻す為に何処からこれだけのヤクザものがと思うような
ここは、戦場ですかと言う過激な戦いが繰り広げられる。
国内のヤクザ組織だけでもびっくり展開なのに、多国籍マフィア大集合状態で
混乱を極める不夜城であります。

それでも、流石氷川先生の愛する清和ちゃんと仲間たちあの混乱の中で
1週間で全てのシマを取戻し、眞鍋の縄張り内にいる敵を一掃してしまうのだから
やっぱり眞鍋組は無敵。
前作のシリアスな展開を抜け出してコミカルなテンポを感じさせる内容ですが、
個人的にびっくりしてしまったのが藤堂!桐嶋を助けたいと言う私的な理由で
日本にロシアンマフィアを伴ってきた藤堂なのですが、清和くんはそんなのは
嘘だと何度も藤堂には煮え湯を飲まされた過去があるから敵視以外無い状態。

でも桐嶋組長は藤堂はロシアンマフィアに騙されているとウラジーミルから
藤堂を取り戻そうと躍起になって暴走気味。
そこにもちろん氷川先生も自ら巻き込まれていくのですが、かなり驚愕の事実が発覚。
本当の事なのか、ウラジーミルと藤堂さんが愛人関係!?
清和くんさえ驚愕して絶句する内容なのですが、これ以上のロシアンマフィアとの
いざこざはダメだと氷川先生が独自の採決をして、藤堂さんが桐嶋組長の嫁に発言。
ウラジーミルと藤堂さん、そして桐嶋組長、ここでまさかの三角関係が始まるのか?
今度はロシアと戦争になるのか?次回作が非常に楽しみな内容でした。

2

姐さんは真の組長?

前の巻で氷川を憎み、眞鍋組を大ピンチに陥れた京子編が終結。
今回はその後始末の様子と共に、ロシアンマフィアと共に帰国していた藤堂ががっつりとその姿を見せました。
ところが、ロシアンマフィア・イジオットのボスの息子ウラジミールの情夫?恋人になっていて!?
いくらボンボンの出だからとはいえ、あれだけ過去激しく清和と争った藤堂だけに、絶対何か裏がある。
ひょっとして、イジオットの日本支部を作り日本進出の何かが…?
藤堂を奪い返したい桐嶋と、姐さんが彼等のアジトに踏み込むと清和の部隊が激しい乱闘を繰り広げていて。。。
それを収めたのはやはり姐さん。
藤堂を桐嶋の嫁にしてしまいました(爆)
桐嶋は藤堂に執着してますから、桐嶋の元においておかなければ危ないという、ヤクザ的思考での考えではなく、姐さん流の思考だとは思いますが。
ひとまず、混乱の間に切り取られた眞鍋のシマは1週間という早さで実力行使とはいえ、多国籍のマフィアの手から奪い返したし、外国からの脅威は、このイジオットから藤堂を引き離したことで一応の解決をみたことになるのでしょうか?
しかし・・・きっと一難去ってまた一難ですから、
藤堂が戻ってきたことで、また何かおきるのでしょうか?
本当、核弾頭と言われる姐さんが主役の物語だけに、物語も核弾頭で(爆!)目が離せないですよ~!

さて、表紙に清和くんが二人おりますが、コレ、京子編で登場した清和そっくりの男=替え玉としてつかわれていたチョコレート職人の生馬ですねw
京子関連の人物だけに無駄に開放するわけにいかず、祐が生かしておいて何かにつかおうとしたようですが、姐さん一目で見破ります。
これがもっと波瀾を呼ぶのかと思いましたが、久々のエッチシーンがちょっぴり濃厚だったのに役立ったのかどうかw
いつもは姐さんが制御するのに、思わず中出し!?あの姐さんがそんな事を許すなんて!!とちょい意外でびっくりだった点であります。

さて、眞鍋のシマが京子に乗せられた加藤によって海外マフィアに切り取られてしまい、タイだのチャイニーズだの、コロンビアだの、多国籍の無国籍の無法地帯となっておりましたが、それが鎮圧されて、それぞれのマフィアがやってくる先は姐さんの元。
勤務先の病院に現れて、脅しのような陳情のような?
う~ん、、これを見て姐さんは実質の組長だよな、と改めて思った次第。
清和とリキは寡黙だし、天然の姐さんには天然をとばかりにおかしな言動と策略を繰り出す祐や、それを実行する諜報部隊があったりするので、
きっと見えないところではシリアスな頭脳が働いてるのかもしれないのですが、天然な姐さんがひょっとして一番まっとうな人間なのではないかと、おもってしまうくらいでありますよ。

さて、一段落したところで次への伏線は一体どのエピソードになるのでしょうか?

3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP