怒涛の和歌山編、まだまだ続く!?

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表題作龍の禍福、Dr.の奔放

橘高清和,20歳,真鍋組2代目
氷川諒一,30歳,清和の嫁で内科医

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  • あとがき

あらすじ

俺からお前を奪う奴は容赦しないーー
不夜城の若き昇り龍で眞鍋組組長の橘高清和の恋人であり、明和病院の美貌の内科医・氷川は、上司の命令により、和歌山の山奥にある病院で大勢の老患者のため、医師として奔走していた。 清和の裏切りに傷つき、家出同然で和歌山で働いていた氷川を、痺れを切らした清和が連れ戻しにやってくるのだが!? 愛憎入り乱れる和歌山家出編、完結!

作品情報

作品名
龍の禍福、Dr.の奔放
著者
樹生かなめ 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
龍の恋、Dr.の愛
発売日
ISBN
9784062868556
3.6

(6)

(0)

萌々

(4)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
22
評価数
6
平均
3.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

ひょっとして今までで一番濃厚?

上司の策略で和歌山の病院へ飛ばされてしまった姐さんの、清和君浮気疑惑から別居となった紀州編、完結となります!
表紙カバーの濃厚さからも推察される二人のラブラブは、それはもうこのシリーズの中で一番激しくて濃厚なラブシーンだったかも!?

しびれを切らして姐さんを迎えに来た清和くんと久々の再会をして燃え上がる二人ですが、
今までのラブシーンには、それでも”諒兄ちゃんとオムツした清和君”がどこかにあったような気がするんですが
清和君が死亡したといわれたあの再会より濃厚になったのは、
前は姐さんが待ってる状態だったのに比べて
浮気疑惑や藤堂へのヒットマン送りというすれ違い、同じ日本にいながらも離れ離れであり、互いを手放したくないという強い二人の求め合う気持ちがあればこそだったのかな?と思われます。
それがしょっぱな冒頭で拝めて、わくわくしたものです(樹生風w)

それでも、姐さんは清和君と東京へは帰らないのです。
それは姐さんの医者として責任感

院長の嫁の仕打ち
年寄を騙すあくどい輩
この本に登場するヤクザよりも悪どい手口でカタギさんを陥れる悪人たちから、結果姐さんは人々を助けることになるのですが
もう藤堂は清和を狙ってはいないんだということを証明するために、点数稼ぎの祐の入れ知恵で姐さんを迎えにきた桐嶋&藤堂が、一役買います。

いつも感じる、シリアスを一見おちゃらけてユーモアかシニカルか、といったノリで切り抜けさせる中にポロっと登場する悲しみ。
今回もそれがうまく挟み込まれています。

一般人であり、ただの医者で、恋人がヤクザ
というだけの姐さんは決してスーパーヒーローでも何でもないふつうの人のはずなのに、彼のその純粋無垢さ(時に天然、爆弾ともなるが)が何よりも強い力となることを毎度見せてくれているようなきがします。

東京に戻ったら、姐さん元の職場に居場所はあるのかな?
ひょっとして、それが新しい展開のきっかけになったりするのかな?

姐さんと同じにどこへ飛んでいくかわからない長大なシリーズとなったこのDr.龍、またまた次に期待してしまうのです。



8

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