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始まりは、偶然と好奇心――部下×上司、カラダから始まるリアルラブ。希代のストーリーテラー・麻生ミツ晃の待望作!
CDを聴いたので久しぶりに再読。
ほとんど記憶から消えていて、新鮮な気持ちで読みました。
11年前の作品で、いろんなことが現代と違い、それが物語の展開に生きています。
ゲイに対する考えや態度、社内の噂話の一斉送信、など、時代を感じます。
ゲイなのを隠しもしなければ否定もせず、仕事はきちんと、社内の人間関係は最低限で過ごしてきた須藤。
常務に頼まれて息子、真木のお目付け役、補佐、になり、密かに思いを寄せるものの、隠して、二丁目で発散していたのを、真木に見られてしまいます。
見つける経緯もその後のおいかけ、せまる様子もそれらの言動は、今だったら人権だ、差別だ、と問題になりそうなものです。
しかし、それがいいです。物語、だし、そのころはそうだったのだろうし。
興味本位だと言いつつぐいぐい迫ってくる真木の求めについに応じてしまう須藤。
それ以降の、好きだから言いなりになってしまう、須藤の顔つき、言動の変化に驚きます。
ネタバレになるので割愛しますが、この後、一波乱、二波乱ありますが、真木の変化や言動は応援したくなるし、須藤の本来の表情の愛らしさには胸が苦しくなります。
告白シーンも圧巻でした。
場所も景色も、須郷の言葉も、真木の言葉も、全てがすばらしく、心が震えました。
登場人物の言葉が多くて、とても丁寧に物語が綴られているのも、素敵でした。
両思いの2人なのに、親の意向によりお互いあきらめて、辛くなるくだりが、わかるし切ないけど、正直ちょっと長いかなと思ってしまいました。すみません。
でもでも、くっつく場面がすばらしかった。
しかも、伏線回収の上、視点を変えてタイトル回収されたのが鮮やかでした。
さすが麻生先生。
本作が1cpのお話をまるまる1冊描かれるのが初めてとは思えないです。
あと、キスや絡みの時の絵がやっぱりいいですね。
美しいし、色気があるし。
表情も構図もコマ割りもいい。
なので、短くても満足感があります。
にしても、ゴシップか社内メールで飛び交う会社って嫌ですね。
須藤父もやだわ〜と思ったけど、子どもはいいぞ、と息子に言ったのが親心で、まあそっか、となりましたw
ちょっとしんどい面はありましたが、納得のハピエンでした。
2013.12.01発刊、古さを感じないBL不変のテーマ。
ちょっとだけ、絵が。全体のデッサンのバランスが今と違う。
部下の部下の須藤を密かに思う真木。
路上で行きずりの男に身を任せる姿を、須藤に見られる。
好奇心で須藤から体の関係を持ちかけられ、抱かれるようになる。
須藤は、最初は好奇心から。
でも段々と真木の人柄を知るにつれ、真剣に想うようになる。
でも、親がすすめる見合いを断れない。
須藤の父親は、割り切れと言う。兄にも説得されて見合いをする
婚約まで進んだが、相手の女性から断られて壊れる。
須藤は、子供が欲しいと思っていた。
破談になり、崖から飛び降りる寸前の須藤を、真木が止める。
麻生ミツ晃先生の描写自体が哀調なので、全体が凄く重苦しい。
一応二人は交際を続けることになって、終わる。
この後二人がどうなるのか、凄く気になった。
読了した後、肩が凝っていた。
・・・どうやら、初版特典の小冊子にその後が描かれていたみたい。
6年前の作品ですが、さらに前の作品の印象を受けます。同族経営の会社で、社内メールで噂話が回ってる…出版されたのは平成ですが令和の今読むと昭和すら感じる作りをしています。それは恋愛の描き方についても同じで、メロメロのメロドラマです。
どうしても不愉快なのは彼らが恋愛を優先させて仕事に穴を開けるところですね。人間ですから致し方ないとはいえ、軽率に人に迷惑をかけるんじゃないよと。特に須藤(年下 常務の息子)は仕事が好きなら舐めたことをしているなよと思う。常務の息子だからできる振る舞いで、結局守られている。
ただ、一度別れて明確にそれぞれの道を歩み始めたけれど、再び惹かれ合うっていう展開が好きで好きで。感情の爆発シーンも最高に盛り上がるので、とても楽しめました。電車のシーンで気付きましたが、相手を思って一人で泣くってシチュエーションがツボなようです。
メロメロが読みたい時もある!
今更ながら、やっと読みました^^;
やっぱり麻生先生の作品は切ない……
胸がキュっとなりました。
サラリーマンの上司と部下のお話。
興味から始まった関係が、いつしか本気に……
といっても、真木はずっと須藤のことが好きでした。
じゃあ、両思い♡とならないのは、
須藤が経営者一族であり、
父親が須藤の政略結婚を画策しているから……
お父さんね、分かるよ息子に苦労させたくないんだよね。
でもさ、須藤の人生は須藤のものだよ。
今どき政略結婚なんてナンセンスだよ!
というわけで擦った揉んだあるものの、
最後は収まるところにおさまりました^^
ほっとしちゃったよ。
これからも支え合って生きていく二人だと思うから、
父親には仕事で認められて欲しいですね。