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表題作狐の婿取り

香坂涼聖,31歳,琥珀を助けた医師
琥珀,幼い妖狐,陽と暮らす狐神

その他の収録作品

  • 狐の引き籠もり
  • あとがき

あらすじ

山奥の祠は、ちび狐・陽と狐神・琥珀のささやかな住まい。
人々の信仰を失い妖力が衰退していた琥珀は、そこで人との関わりを避け、ひっそりと暮らしていた。
ところがある日、大怪我を負った琥珀は、人間の医師・涼聖に助けられる。
むやみに人前に姿を現してはならぬという掟ゆえに涼聖を拒む琥珀だったが、彼の誠実な優しさと、なにより陽の懐き具合に、無意識に凝っていた孤独が少しずつ解けていくのを感じる。
三人で過ごす日々は穏やかで、ふと幸せを感じてしまう琥珀。
だが、このままではいけないと思い始めた時、発情期が来てしまい――!?

作品情報

作品名
狐の婿取り
著者
松幸かほ 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
狐の婿取り
発売日
ISBN
9784773086966
4

(73)

(23)

萌々

(33)

(15)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
293
評価数
73
平均
4 / 5
神率
31.5%

レビュー投稿数8

モフモフえっち

酷いタイトルですみません。でも褒めてるんです!

300年山を守ってきた狐の神様の琥珀は自分の残り少ない妖力で同じく妖力を持つ陽(はる)を育てながら暮らしてきた。陽が人の子の姿で山を下りて遊んでいた時に人間の涼聖と出会う。涼聖は無医村となったこの村にやってきた医師だった。

ある時、陽が山へ戻ろうとしたその道すがら野犬に襲われてしまう。陽を助けに来た琥珀だったが、妖力も体力も尽きて野犬に噛まれて大怪我を負ってしまう。そんな琥珀を助けたのは陽から頼まれて駆けつけた涼聖だった。そのまま涼聖の自宅へ運ばれ看病を受けるうち、人里で3人での暮らしが自然と始まる。そんな中、琥珀は初めての発情期を迎えて…。


300年生きているのに恐らく妖力が尽きたせいで初めての発情期を迎えた琥珀の色気が文章からも伝わってきてとっても素晴らしかったです!それに妖力が減ることで尻尾の数も減る設定なのですが(この設定が神!)、涼聖に抱かれた後琥珀に妖力が戻り、尻尾も太く、髪のツヤも出てくるという素晴らしい副作用が!こんなんめちゃくちゃえっちじゃないですか?(褒めてます)

琥珀は恋情とかあんまり理解してない風だけどその分涼聖がグイグイくるし、なんならエッチの時結構Sっ気出て最高でした!それに陽が可愛い!

そんな涼聖の雄みも、琥珀の色っぽさも、陽の可愛らしさもみずかねりょう先生の素晴らしい絵ですごくいいタイミングで出てくるので読むのがかなり捗ります。長く続いているシリーズで少し尻込みしてしまいましたが、こんなに可愛いお話ならスイスイ読めそうです。

1

可愛さ100%、エロさも抜群

昔に一度読んだことはあったが、内容を忘れていたので再読した形。

狐の神様と人間との禁断のラブストーリー。
それプラス、可愛い小狐の陽(ハル)がいます。
というか、ちみっ子可愛がり小説では。
日常の、ほのぼの系を描きつつ、ヤるとこはしっかりエロく書かれています!
初めは人間の涼聖を警戒していたのに、だんだんと絆されていく過程も見どころ。
神様の琥珀がえっちで可愛くて、それに翻弄されえしまってる攻めを見るのもニヤニヤしちゃって良かったなぁ。
最後、番外編が付いてますがそこでハメ撮り動画ちゃっかり残してたのにはやってんなぁと笑ってしまった(笑)

ずっと松幸かほさんの「狐の婿取り」シリーズはたくさん出ていて気になっていたので、思い切って地元の図書館で予約かけて借りてしまった。

読みやすくてスラスラ読めた。
ありがとうございました

0

陽が可愛すぎ!あと都合が良すぎなような

擬似家族モフモフ神様ものですね。

イラストが好きな作家さんで表紙とタイトルにひかれて読んでみました。

結果的にラブラブハッピーエンドですね。陽が可愛くて可愛くて!

ただなんとも都合が良くて、気持ちを自覚するところも急でしっくりこず。
とってもいいお話だったのです。でもつい、え?いいの?と引っ掛かってしまい。

あれだけ人とは関わらない交わらないで生きていかねばと琥珀が言ってたのに、めっちゃ人間界に適応してるし!陽もすっかり人間の世界に順応してて。
二人とも人間姿にも慣れきって。

そして攻めがなんだか台詞がオジサンみたいで。
琥珀の弱ったところにムラムラして強引に致すし。

でもアレで妖力が吸収できるとは!信仰心じゃなくてもいいんだ!しかも愛情があったわけでもない時期だったのに。

三人が暮らしに幸せを感じてほのぼので微笑ましいですね。やっぱり攻めはエッチの動画や写真を保存したりしてなんかオヤジくさかったです。

続編もたくさん出ているようなので楽しみです。

1

ほのぼの日常系

山の麓に越してきた医者×妖狐の神様+妖狐のちみっこです。

受けの神様ですが、昔は八本の尾を持ち妖力も強かったのに、時代の流れで山中の祠は荒れ、それにしたがい妖力も弱くなり現在は三本の尾しか残ってません。その残り少ない妖力で妖狐のちみっこを育て、その上山を守りとやってるので、いつまで妖力が持つか…という状態です。この受け、ちみちみと妖力を節約しながら頭を悩ませてる所がやたら所帯じみていて、妙に親近感を覚えます。神様なのに、生活感ありありの主婦みたいで(笑)

そんな時に攻めが麓に引っ越して来て、ちみっことまず仲良くなるんですね。そして、野犬に襲われたちみっこを庇って怪我を負った受けを攻めが保護してという展開です。

その後は怪我が治るまでという事で3人一緒に暮らしますが、受けに発情期が来て、煽られた攻めが襲ってしまいます。そしてエッチで妖力が回復するという定番のパターンです。しかし、定番ながらかなり萌えました!

なんといっても三人での生活が丁寧に書かれていて、読んでいてほっこりします。日常ほのぼの系ですね。すれ違いも多少ありますが、深刻な物ではなく安心して読んでいられます。そしてちみっこがめちゃくちゃカワイイ!! ちみっこってだけでもカワイイのに、ケモミミまで生えてたらもう勝てる気がしません…。とにかく、ひたすら気楽にほのぼのとした話を読みたい時に最適な感じです。

そして番外編で甘々を堪能です。酔っぱらった受けと甘々なエッチをしていた攻めが、受けが意識を朦朧とさせているのをいい事にハメ撮りをするんですが、後日それがバレて受けに家出されてしまうという…。
この喧嘩がもう夫婦喧嘩にしか見えません!
結局、受けに叱られもう二度とそんな事はしないと約束して、その後は仲直りエッチなんですが。しかし攻めは、受けが機械にうといのをいい事に、ちゃっかり他の場所に動画を保存しています。
なんだか、もう勝手にやってて下さいよと言いたくなるほど甘々を堪能させてもらえました。

5

メインよりも陽ちゃん

人々から忘れ去られてしまった狐の神さま琥珀と、その養い子である陽。
貧しいながらも日々を懸命に生きていた2人ですが、ある日ひとりで遊んでいた陽は、人のいなくなってしまった集落に住み始めた医者、涼聖と出会います。
はじめて触れる人間との不可思議な交流に大興奮する陽と、それを良く思わない琥珀。
妖力が落ちていく中、野犬に襲われた陽を助けようとした琥珀は瀕死の重傷を負ってしまい、それを涼聖に助けられたことにより奇妙な同居生活が始まる……という日常ほのぼの系のお話なんですが、非常に楽しく読めました。
軽い文体なので、小説初心者さんにもおすすめです。

そしてこの作品の見所といえば、正直メインの2人ではなく子狐の陽ちゃんに尽きるのではないかと!! ちみっこもふもふとか、悶え転がるうまみです。変態なのであまりのかわいらしさに涎出ます。
しかも挿絵のみずかねさんが、これまた子供の描き方がよくわかっていらっしゃって、幼児独特の丸みや腕や指のぷにゅぷにゅ再現度が素晴らしい……。
陽ちゃんの可愛さでご飯3杯いけそうなくらい満腹なんですが、涼聖と琥珀の恋愛模様も面白く、気位の高い神さまを上手に立てながら、しっかり操縦してる涼聖が格好良いです。琥珀もデレると非常にいじらしいので、読んでて始終にやにやしてました。
悪い人も出てこないので、ストレスフリーで一気読み。

気になるのはこのカップル、生きる時の長さが違うので、それが今後どのように絡んでくるのか楽しみです。
もふもふ好き、ちみっこ好きな方には是非ともおすすめしたい!
現実に疲れてる、癒されたいという方にもおすすめ。
可愛いで心が満たされます。

2

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