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2014年刊。
エロエロが読みたいと思ったら西野さんって飛びつくのは安直なのだが、今回は超ド級のエロさが突き抜けていた。
攻めの兄皇子二人と受けの末皇子は腹違いの兄弟だが、フェンネル、クライブ、メルヴィンには似ている要素が見当たらなかった。
父王も妾にメルヴィンを産ませて以来、怒りが治まらない正后に始終尻に敷かれっぱなしで存在感が無く情けないだけだし。
話としてはエロ9割:王宮内の陰謀1割といったところだろうか、とんでもなく濡れ場の描写が長かった。
義弟が可愛くて仕方がないと二人の兄達に快楽を存分に注がれた末、責め苦すら快感になっていくメルヴィンの有り様は正に"メス堕ち"そのものだったのだが、相当ドロドロしていたにも関わらず不快さはなかった。
これはメルヴィンの側に貪欲に快楽を享受できる素質があった故だろうね。
しかし、こんな爛れた三兄弟の中に隣国の姫君が輿入れしてくるって爆弾投下に、どんな修羅場が巻き起こるかハラハラしたが、ま、どうにか収まったのは何よりだ。
ただ、いざフェンネルが花嫁を娶るから身を引くってメルヴィンの葛藤は、上辺だけで何だか白々しいとは感じてしまったが。
既に散々兄皇子達の愛情に溺れてしまっている訳だからね。
蓋を開けてみれば溺愛過多としか言い様がない兄皇子二人。
そもそも、皇太后がメルヴィンを王宮から追放しかねない勢いを憂いて『可愛い義弟を守るんだ!!』って兄弟愛は素晴らしいのに、溺愛する方向がなんか違う、大いに違うぞ!!って最大の突っ込み処のやり場はどうすればいいんだ…
表紙のイメージにかどわかされてしまったかもしれない。
内容にドラマチックな盛り上がりが無いので、10分ほどで速読読了してしまった。
官能シーンに萌えたい方が喜ぶ本だと思います。下記の筋書きの間に【過激な濡れ場】が3:7の割合でサンドイッチされた、ほぼ濡れ場の官能小説。
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昔々ある所に、三女神を奉斎する国がありました。
国の実権は王妃が握り、強い王妃は王様を尻に敷いています。
王様には、息子が3人いて、美しい末の王子は、王様が侍女に産ませた婚外子。
認知を王妃が拒否して虐待するので、仕方なく王族同等の「神の子」という神職に就かせて王妃の意地悪から守って育てられていました。
兄二人は、優しくて謙虚な弟が可愛くて仕方無い。
愛する弟を王妃(二人の兄の母)の毒牙から守り、王族に迎えるために案じた一計の物語。兄が居なければ、弟は朝の露のように儚く消えてしまう筈でした。
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長兄の嫁取りとか、後宮の世話人とか、思わせぶりな脇役が登場しますが、筋書きは単純なもので、濡れ場シーンが物語に厚みを添えている、といった感です。
萌えないレビューですみません。
萌。
非常に西野先生らしい作品。
現国王の子でありながら、妾腹の子であるメルヴィン。
そしてメルヴィンを疎ましく思い、冷遇する正妃。
この辺りでドロドロとした展開になりそうなのに、正妃の子供…つまり、メルヴィンの腹違いの兄2人が弟を溺愛しているので、あまり悲壮感はありません。
腹違いではあるものの、兄弟間での禁忌というものは感じられないかな。
3Pものって、攻め同士がギスギスしたり、受けを奪い合ったり、はたまた受けが「攻めのどちらが好きかなんて決められない…」となるパターンが多いかと思います。
こちらの作品はそれがないのです。
フェンネルとクライブ、それぞれジャンルの違った美形兄弟ですが、これまたこちらも仲がとても良いので、末の弟のメルをこれでもかと2人揃って溺愛。
メルも兄2人のことが大好きで仕方がない様子。
こんなに平和な3Pものって見かけない気がする。
終始、溺愛かつラブに溢れた安心して読める作品となっております。
内容はと言うと、こちらのレーベルと西野先生ですので、ほとんどがベッドから出ていないのでは?というくらいエロス描写がメインです。
でもね、なぜか痛さだったり下品さがないんだなあ。
陵辱ものでもないし、ひたすら3人で甘い雰囲気。
純粋にエロスを楽しみたい方におすすめかも。
見所はやはり後半の二輪挿しでしょうか。
欲を言えば、兄弟で抱き方がもう少し個性が欲しかったかも。
ガーネット姫がとても可愛らしく素敵な女性だったので、彼女が敵対関係にならなかったことが良かった。
絶対悪のようだった王妃も粛清とまではいかないにしても一泡吹かせてあっさりご退出されます。
結局問題は山積みのままなのだけれど、3人が幸せそうならこれで良いかなと思わせてしまう西野先生マジック。
今作もかなりねっとりしっとりとしたエロティックさでした。
座裏屋蘭丸先生のイラストも麗しかったです。
メルヴィンは妾腹の子であるがゆえに、王妃の子である二人の兄とは区別されて育ち、神の御子として、奥の院で売春させられていた不憫な子。ある日奥の院が解体されることになり、王妃はメルヴィンも亡きものにしようとするが、二人の兄は弟を守るために、彼を性奴隷として後宮に入れる。
というとこれから監禁と凌辱の日々が?と思うのだが、兄たちは弟が大好きだし弟も二人が大好きなので無問題。その日のうちにふたりに全てを奪われ、後はただもう、エロに次ぐエロ……。
兄弟なのに、とかそもそも男なのに、という葛藤はあまりない。受けがひたすら愛され、守られるだけの存在で、受けの身柄の問題は9割9分兄たちが解決してくれる。正直、BLじゃなくても成り立つ話で、むしろTLにした方がいろいろしっくりくるのでは、と思ってしまった。最後の最後にちょっとだけ、受けが男の子っぽい一面を見せるシーンがあるので、そこでなんとか救われた感じ(私が)。
座裏屋先生のイラストはお耽美で官能的で、雰囲気もピッタリなんだけど、受けが長髪で華奢で顔も可愛いので、未発達の少女のようにも見えちゃって。
ただ西野先生の兄弟ものは、濡れ場で「にいさま」連呼してくれるのが本当にわかっていらっしゃると思うし、かなり萌える。ストーリーは物足りないけど、エロ的には満足。あまり深く考えずに、そこを楽しむための本かな。
兄弟と腹違いの弟のお話です。
メルの健気で謙虚で慎ましくて奉仕の心に打たれました。けどやっぱり快楽を覚えてからは感じまくって淫乱ちゃんになって性欲を解放しましたね。
お兄様を想う気持ちが健気でいとおしいです。
攻め兄の結婚話のパターンは私は初めてです。
お前がいないと生きていけないとか、婚約者にも愛する人がいると伝えたり。それを心の底から喜ぶメル。
嫉妬と友情で苦しむメルでしたが、それが効をそうしたのか婚約者は自ら退場していきます。
メルも正式に第三皇子と認められて三兄弟共に結婚問題も起こるでしょう。でも今は三人で愛し合うってところでおしまいです。
兄たちの深い愛に感動しますがメルを救い出した一番の目的はメルを自分たちで抱きたいというのが。腹違いの弟だよ!
奥の宮が解体が決まったその日にいきなり二人がかりでメルの初めてを貪ります。無体するなー。
王妃を納得させるためとはいえ衆人環視の中でのエッチとか。まあメルも興奮してるからいいけど。
兄弟も自分たちの所業を自覚はしてましたね。
王妃にも最後はいい働きをしてくれました。
立て続けにこの作家さんの本を4冊読んでもうお腹いっぱいです。
攻めだけに感じまくり罪悪感と快楽の間で悩むもド淫乱ちゃんに成長というか開発されていく受け。
こんなにハードな話を立て続けに読んじゃって他のお話にときめけるか心配です。