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最近M/M小説、つまりはモノクロームロマンス文庫のラインナップに目覚め、年明けから現在ジョシュ・ラニヨン氏の"アドリアン・イングリッシュシリーズを読み耽っております。
欧米もののBL小説ってマッチョなゲイばかり出てくるんじゃないのーとお思いの皆さま、そんなことはありません。
ほぼ女性作家さんばかりなので攻めはけっこうガタイがよく執着嫉妬大タイプ、受けはほっそりした美形ゲイが多い。
主要人物に女性が登場することもなくカップル同士のいざこざはあっても結局はハッピーエンド。
つまり今まで慣れ親しんだBL作品とそう変わりはないと思います。
ただ登場人物は大人、比較的年齢層高め。
あとたまにリバることがありそれが苦手なかたは注意が必要かも。
日本のBLものとそんなに変わらないとはいえこの『アドリアン・イングリッシュ』シリーズはちょいハードな展開、とくに第3巻に当たるこの作品は神評価はどうしても付けたくなくなる展開です。
私、4巻、5巻の宣伝コピー文をもう読んでますので実のところ心安らかに?4巻を今読んでいるわけです。
リアタイでこの巻を読んで4巻が未発行の状態だったかた!ストレスフルでモヤモヤしていたことと同情致します。
刑事ジェイクの隠れゲイぶりにあぜんとしてしまいます。
ゲイSMクラブの常連のくせに
どうみてもアドリアンを好きなくせに
子どもが出来て結婚します。
しかーし!
こいつのクズぶりは今読んでいる4巻の最初あたりでさらに分かってきます。
更なるアドリアンへの裏切りが!
もう腹立つーっ
私、既婚者、婚約者有りの展開、三角関係、四角関係、五角関係有りの展開って好みなんですよ
でもなんか違う、、、
アドリアンがひたすらかわいそー
ジェイクよ、早くなんとかせぇ!
ジェイクは魅力的です。
大柄で筋肉美、短髪ブロンドでまつ毛が長ーい設定です。
スティーブ・マックィーンの若い頃に似ている描写有ります。
アドリアンは小説を書くだけあってちょっと毒舌シニカルおせっかい、心臓病持ち、外見は黒髪碧眼の美青年。
アランドロンみたいなんかと思ってましたがなんとかっていう昔の美青年俳優の名前で例えられていました。(こういう時電子はそのページを探すのがめんどーでして)
お話はいつも銃やナイフが飛び交うミステリー、いつも2人は事件に巻き込まれています。
今回はオカルト風味満点。
この作家さんは事件の概要を詳しく説明するようなシーンがなく章ごといつも唐突に終わる印象でして一回読んだだけじゃよく分からん、今回は特にそうでした。
まあとにかく2人にとってそして読者側にとっては辛い終わり方ではありました。
だから悲しいけど⭐︎は減らしました。
2人のラブシーンもほぼなかったし。
あとL.A.が舞台なので私にとってもうステキ過ぎます!
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1~3巻一気読み。どハマりしました。ミステリーもコアなジャンルを題材にしていて興味深いです。
この先生は日本車が好きな気がします。アドリアンはフォレスターを買い、ガイはマツダ車でアドリアンが落ちた車もトヨタ車。日本のモノが出ると嬉しくなっちゃいます。
ジェイクが言うようにアドリアンはSUVよりクーペの方が似合うイメージだなぁ。
遊戯王が出てきたのには驚きました。この先生は本当に色んな分野に精通しているのだと尊敬します。
ワンダの声を聞いてみたい。赤ん坊の頃からフィルターなしで喫煙してるかのよう、ディスポーザーが生ゴミを砕くような騒音って表現、最高です。アドリアンの何かに例えるユーモアセンスが大好きです。
だからこそジェイクに腹が立つ。こんなに魅力的な人を傷つけるなんて!
言っていることは正しい。明言はしていないが、ケイトよりアドリアンを好きなのだと思う。だとしても、公言できる方が本命だと思います。アドリアンは浮気相手のポジション。それを自覚していたけれど、それにしてもあの報告はアドリアンが気の毒過ぎでした。
アドリアンを突き飛ばした場面は本当に頭の中のジェイクをボコボコにしていました。
キザだけどガイに期待!
ジェイクが想像以上のクソ野郎でした。
世間体の為に捜査までねじ曲げるんだ!!?
アンガスの家で指紋を拭き取って、アドリアンが来た事実を隠蔽した時、本気でジェイクに失望しました。
アドリアンの一人称で話が進むのでどうしても彼に気持ちが傾いてしまうのですが、二人の恋愛の(特にジェイクの)一番の犠牲者はジェイクの恋人、ケイトです。
ケイトの妊娠が分かってからも寝てますからねこの二人。
彼女はジェイクが普通の人生を手に入れるための道具ってことだろう?
この話、どう転んでもケイトが可哀想では……?
アドリアンがいつの間にかジェイクのことを恋人と認識していて震えました。
母親の誤解も全く訂正しないし、ヘアサロンでも恋人って言ってるし、本当は恋人と言いたいのだろう気持ちが出まくってる。
どう考えてもジェイクとの未来を諦めきれてないんですよね。未来がないことは分かっているのに。
四十年もゲイをひた隠しにしてきた男がホイホイ男に靡くわけ無いだろう!!! 諦めろ!!!! 諦めろー!!!!
しかし、アドリアンを振る時のジェイクも腹立つ。
浮気に関してはアドリアンも完全に悪いのですが、それはケイトに対してです。
ジェイクはアドリアンに謝れよー!!!!!
そしてアドリアンはアドリアンで対人関係が最悪で読んでいてストレスが溜まりました(笑)
ゲイへの偏見で色々と嫌な思いをして来たはずなのに、サタニズムへの偏見で色々な人を不快にさせるアドリアン。
かなり精神的に追い詰められているのが分かります。
セレネを訪ねた帰りのアドリアンの様子が本当に怖かった。
そしてそれを見透かしているオリバー・ガリバルディ。アドリアンを勧誘する時のセリフがグサグサと刺さりました。
サスペンス要素は前作以上にオカルトテイスト。
やたら壮大で少し置いてけぼりになりましたが、面白かったです。
痴情のもつれで更にややこしくなってるの本当に罪。
シリーズの3作目は、とにかく辛い。そして切ないです。
アドリアンもジェイクも、もう本当に現実に生きているかのようで、感情がダイレクトに読んでるこちらにも迫ってきて苦しかった・・・
謎解きとしては、悪魔崇拝絡みの事件を追う、というなんともオカルティックな題材で、よく調べられていてとても面白かったです。
そしてアドリアンの母リサの再婚によって新しい家族が増えるというサプライズ。アドリアンの皮肉屋なセリフがますます冴えてます。
新たな銀髪の年上男ガイも登場して、盛りだくさんなのにとても読み易かったです。
しかし辛かった・・・
2014年刊。
途中でやっと気付いたのだが、このシリーズの各巻の表紙ってジェイクとアドリアンの立ち位置で二人の距離感を示しているのだね。
てな訳でこの3巻目ではまさに表紙通りの展開、ですよ。
アドリアンは"クローゼットゲイと付き合うとこうなるぞ"と、どこかしら腹を括っていたのだろうか。
どうもね、内心深く落ち込んでいるのだろうが、乾いた笑い的な皮肉を飛ばして悲劇のヒロインに浸らないように踏ん張っているように感じるんだな。
ジェイクに関しては、己の性癖を隠すのに当人だけならともかく、恋人と認めていないアドリアンにも無言で秘密を強要するってのもおかしな話だわな。
彼の考えは、いくらゲイ差別に厳しい社会とはいえ、読者に罵られるのも無理はない。
実は、個人的にはこのシリーズにはどうも萌えを見出せず、読み進めるのに難儀している最中だ。
この作者の持ち味である人物描写の巧みさと多様な表現力は無視できないので、頑張って読破するつもりだが。
(今回は特に心身疲れていて読めない時期もあってか、1ケ月近く掛かってしまったよ…(ノД`)・゜・。)
先にこっそり読んだネタばれでほとんどの読者がジェイクに腹を立てているのは知っていたが、自分は他の登場人物達にも苛ついてしまった。
自身作の評価が芳しくないからと焦っている小説創作グループの一人・ジーンの度を過ぎた行動、有能な従業員なのだろうが陰で何を詮索しているか分からないベルベット。
母親のリサも息子をダーリン呼ばわりする程溺愛しているのに、アドリアンが選ぶものを気にくわないせいか見下すところがある。
何も女性キャラそのものが嫌って訳じゃないんだ。
今回は特に彼女達の些細なエゴのゴリ押しが目に余っただけ。
意外にもドーテン三姉妹は好印象だったもの。
彼女達はアドリアンとの程々の距離感を心得ている気がする。
つくづくアドリアンてばジェイクだけにではなく、周囲の人間関係にも忍耐強いんだなぁ…と感じ入った。