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表題作媚の凶刃(2)

加賦 成晃 ,梅崎組若頭
韮沢 柊,加賦の部下

その他の収録作品

  • 箸休め
  • 媚のおまけ。1
  • 媚のおまけ。2

あらすじ

佐川を潰し組を継ぐ事を決意した加賦。
愛した男の望みを叶える為チンピラに身を窶した韮沢は、佐川と邵堅が繋がっている決定的な証拠を押さえようと奔走する。
あまりにも危険すぎる賭けに激昂する加賦に「すみません…困らせるのはこれきりにします。抱いてくれませんか…?」と懇願する韮沢。
手駒として育てられた己の役割を果たそうとする情人の"覚悟"を知った加賦は――!!

作品情報

作品名
媚の凶刃(2)
著者
池玲文 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
媚の凶刃
発売日
ISBN
9784799728390
4.5

(183)

(126)

萌々

(37)

(17)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
22
得点
831
評価数
183
平均
4.5 / 5
神率
68.9%

レビュー投稿数22

最高だった!

佐川の元から韮沢を取り戻す!組長の座も手に入れる!と決めた加賦。

協力する韮沢。あっ、髪色黒く戻したんだね。
やっぱ、黒い方が似合うよ、好き。
痩せ過ぎだ、もっと食べろと言われた事を反すうしてニヤニヤしながらモリモリご飯食べる韮沢。それを覗き見したコウキ達にあんな顔見た事ない、やっぱヤクやってるに違いないって思われてる。
加賦に出会っていろんな感情が生まれたんだな、韮沢。過去の仲間がビックリするくらいに。

とにかく2巻はヤクザ作品らしいヒリヒリドキドキする展開でそんな中での濡れ場はやっぱりかなりグッとくる。
そして、クライマックスシーンの佐川の気持ちがわかる所が良かった。やっぱり男の嫉妬が渦巻く世界兄が自分より息子を選んだ事でのわだかまりがずっとあったんだな。でも、最後の最後にいいとこ見せてくれたよ。兄弟のやりとりもよかった。胸熱シーンでした。

ラスト、襲名式での加賦のカッコ良さったらないよ!韮沢もキュンキュンしてたろうよ。

そんで、コウキ。ほのかに韮沢に想い寄せてたんだね。残念だ、加賦のカッコ良さには敵わないよ。
でも、韮沢を助けてくれてありがとよ。

大体がハードボイルドな話だけど、おまけページでちょっと面白いのが挟まってるのも良き。
加賦の事しか考えてない韮沢、言動が可愛くて恐いです。

紙本で購入。
白線修正と白抜きのミックス。その時々で変わります。

1

熱い〜〜〜胸熱で濃密な任侠劇

圧巻過ぎて暫く言葉が出ませんでした。
青年誌風と言えるようなダンディさとBLらしい甘さや気障っぽさ、エロスが暴力的な程溢れ出ててしかもデッサンとポージングが美し過ぎて…!しかもあの加賦さんが韮沢のものになるとか。 夢か…?と。

裏切りと生死が交錯する抗争は面白かったです。特に以前から韮沢と一緒に薬売買していたコウキ、彼はスピンオフの望めない(BLにはならない)性格と生立ちで、誰にも懐柔されないのが格好良い。

加賦さんと韮沢の刹那的な逢瀬も、熱量ある台詞の数々も、本当に胸熱でした。
特に「覚えてるか?俺をやるって約束を」という加賦の言葉に、韮沢の返す言葉が「もう…貰ってます たくさん……」というのが、彼にとって加賦が、大切だとか一部だとかでなく形成する全てなんだなぁとグッときました。

1

生まれ変わってた韮沢。

もう韮沢が健気で一途で働き者で。
使える手駒にと育てられたのに…。

どこまでも加賦のために動く韮沢。危ないよ!

とうとう決着が着いて。海に落ちて回収されたあれは死んでないフラグかな?
そして加賦が組長就任とやっと韮沢のものになってくれる約束が叶う日が来て。

痛みなんて感じなかった韮沢が痛みを感じるようになってて。愛されたからこそなんですね。

可愛い韮沢。ちゃんと会う前に後ろの準備もしてきて。

最後の短編?はギャップ萎え。えーいいじゃん、可愛いのにな。

1

気持ちのよいハッピーエンド

跡目争い、抗争についてはおいておいて、主に2人についての感想です。

大人に成長していく韮沢いいですね。
髪が伸びた時は超チャラく、髪切ってスーツ着たらキリッとイケメンで。

韮沢を手駒として、自分のために命を捨てるよう育て、韮沢が覚悟を決めているのに、動揺する加賦もいい。
そうでしょう、韮沢を失うのが怖いよね、ととてもよくわかる。

加賦は、折にふれ、自分の気持ちをストレートに韮沢に伝えているんですね。
「媚の椅子」の時にちゃんと、好きと言っていたし。
立場上もあり、クールでいじっぱりかと思ったら全然そんなことなかった。

俺もお前を抱きたいよ
もう少し待ってろ
お前はよくやった

とか。

1度目は、ふーんて印象だけでしたが、2度目に読んだ時は加賦はかっこいいんだなと、韮沢が言っている意味がわかりましたw

韮沢は言葉だけでなく、命がけで加賦を守りましたね。

普段、他の人間には笑顔ややさしい面を一切見せなかったのに、加賦の前だとすぐに照れたり泣いちゃったり笑顔になるのが、韮沢は理想の受けでは?と思いました。

俺をやるっていう約束を果たそうとする加賦もいいし
「もう…貰っています たくさん……っ」
と韮沢が言えたのよかった。

結局めちゃくちゃ愛し合っていることを実感でき、加賦は跡を継ぎ、めでたしめでたしなラストでした。

0

命がけの執着愛から、命がけの両思いへ

"媚"シリーズとしては3冊目、
媚の凶刃2巻です!

いや〜…表紙からしてやられます。
そしてカラーページの美しいこと!(T ^ T)
韮沢には刀がとても似合います…

凶刃1巻では、加賦のもとから引き離され心身ともにやつれてしまった韮沢ですが、再会を経てその愛情を感じ、理解し、
加賦が潰さんとする跡目争いの相手である佐川のもとで、加賦のためスパイとして暗躍します。

加賦と佐川の跡目争い、さらに中国系マフィアも絡んできて、ハードな展開が続きます。
BLだと、ヤクザというのはかなりファンタジーに脚色されてますが、この作品に関しては比較的シリアスにこの題材を扱っていると思います。
すごくエグイとかではないですけど、かなりしっかりヤクザ感があるので(本物のヤクザ感は知らないけども)、ハラハラドキドキで少し怖いながらも楽しめます。

その中でも見所は何と言っても加賦と韮沢の絆。
ここまでくると、かつて韮沢を拷問した加賦さんはどこへやら、命を賭けてでも守りたい存在になっています。
けれども韮沢に襲いかかる、佐川、そして中国マフィアのボス・邵堅(シャオチェン)の魔の手…。

佐川もなかなかですが、邵壁、この人が本当に怖くてヤバイ。
最悪の結末さえ覚悟しましたよ…。

そしてやっぱり韮沢がすごく良いんです…。
凶刃1ではまだ加賦からの愛を信じられず、韮沢の一方通行で色々と乱心状態な時もありましたが、今は本気で加賦からの愛を感じ、信じられるようになったんですよね…
それが韮沢を強くもするし、弱くもする。
自分が愛するだけじゃなくて、愛する相手からも同じように愛される。
そんな、本当の愛を知ったことで、韮沢が前よりずっと人間らしくなって、命なんて惜しくなかったのに、痛くて怖くて…。
でもどんな状況でも、状態でも、加賦のことを思ってるんですよ…
もう…すき…( i _ i )…♡

それからですね、コウキです。
韮沢のかつての仲間で、佐川のもとで薬物を捌くようになった韮沢と再び組むことになり再会を果たした彼なのですが、
普段は掴みどころがなくて飄々としているけどすごく良いキャラクターで個人的に好きなんですよね…。

彼の、韮沢に対しての感情はなにか捉えきれないものがありそうですが、
ラスト、横たわる韮沢を抱き抱えて言ったセリフにはもうなんというか心臓を撃ち抜かれた気持ちになりました…。

ちなみにコウキはその後のシリーズ、
「X side」と「SMOKE」にもちょっとだけ登場するので気になった方はぜひ…!
特に「X side」の方は、コウキファン必読ですよ!!笑

それにしてもこの"媚"シリーズは、昔より断然好き度が増してるシリーズです。
韮沢がカッコよくて可愛くて美しくて堪りません…。
ちょっとエロすぎるけど…。

この先、凶刃のシリーズはまだ 2冊続きますが、またしても怒涛の展開が待っているので、気になった方はぜひ、「媚の椅子」含め読んでみてくださいね!

2

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