電子限定おまけ付き
外見がハデなせいでチャラく見られて、本当はネコ希望なのにタチばかり求められるし、周りからはいい加減なチャラ男と誤解されっぱなしの受けが主人公。
本当は真面目で控えめで温厚な受け。
顔がハデで似合うからって美容師の友達がやってくれるままのスタイルを保って、周りからは散々に誤解されて…善良な人なのは分かるけど自分の意見もあまり言えないタイプで、美容師さんにハッキリ言えなくとも相談すれば良かったのにと思ってしまうw
演技もできないような子だし、ちょっと付き合いがあれば外見とは違うんだなって周囲の人もすぐ分かりそうなものですけどね。序盤は結構不憫な状況に追い込まれてて可哀想でした。
攻めも恐そうな見た目の割に、めっっっちゃくちゃお人好しで世話焼きで不思議なギャップ持ちでした。お互いにギャップがあるし、素の部分でしっくり来て惹かれ合っているのは良かったですし、2人の物語を楽しめました。
でも攻めは恋人を横取りした奴を問答無用に殴る面もあるのに、なんでそいつが身体売ろうとしてるのを見て10万円で自分が買ってやろうと思うんだろうww恋人大事にしろって殴るだろ、あの感じなら。そのまま犬猫恋敵を自宅に保護する件は、さすがにちょっとやり過ぎな気がしました(笑)
小中先生らしく、それぞれにちょっと弱みや欠点があるような完璧な人間性のキャラクターでない点は好きでした。個人的にCPとしての萌えは少なめかな。
亮平が嫌味のないすごくかわいらしいいい子なのです。
なぜこんなに優しいいい子が損ばかりしなくてはいけないのかと。不憫受けとまではいきませんが、人から誤解をされて気の毒な受けといった感じかな。
これはもう幸せになるしかないでしょうと思いながら読んだ1冊です。
出会いは最悪の状況。そこにBL3大要素のひとつ・誤解と思い込みが加わり、誤解を解かないままの状態から始まった同居生活with犬と猫。これがなんだか良かったのです。
攻めの正治は良い人ではあるけれど、もっと男前度が高くあってほしかったというか、どでかい包容力で亮平をぐるぐるっと包み込んで愛してほしかったなと思いつつ…後味は悪くないですし、好きか嫌いかで言うと好きなお話でした。
全編受けの亮平視点のお話なのですが、不思議と正治の中で亮平への印象がどんどん好ましいものに変化していくのが分かるのが面白いです。こんなにかわいいやつだとは思わなかったみたいな。
そうなんですよ。亮平ってすごくかわいい人なんです。
保護した犬と猫に囲まれながら、季節の移ろいと共に少しずつ育まれる穏やかな生活と、亮平の正治への想い。
「友人」生活が心地良くも切なく、静かにもだつく大人の図は非常に好みでした。
ただ、良かったと思う部分と疑問点がぐるぐるしています。
本音を言えば、人を振り回してばかりいる印象しか残らなかった亮平の友人・翔一の良さが全くわからず。
本当に正治は翔一が好きだったんか…?
そして、翔一曰く付き合いかけていた正治が、言わば恋敵でもあったはずの亮平にそこまで親切にするか?他、正治の元恋人の身勝手さ、犬猫を虐待していた人物は?など、首を傾げる点が多々…
愛で包まれるべき人が愛されるお話は好みだったのですが、くっついたその後が読みたかったですし、もっとすっきり萌えたかったな。
電子限定SSがとても良かったので、本編でもこういう雰囲気がもっと見られたらうれしかったななんて。
読了感はいいんですけど、もうちょっと説明ほしかったな〜という物足りなさが若干残りました。
チャラく見えることで損ばかりしてた受と、不器用ゆえに損してた攻が徐々に心を通わせて信頼関係を築くラブストーリーなんですが、ここにワンニャンが大きな役割を果たします。心無い人間によって虐待されていた二匹が、心優しい二人に拾われて人間ともども幸せになるんですよね。だからこそ、、、なんかこの二匹を虐待した人間についての描写もちょっと欲しかったような…。
攻受の出会いは最悪で、再会のシチュエーションも輪をかけてよろしくない…。ここから奇跡の挽回があるんですけど、この再会時の攻の行動がちょっと唐突に見えてしまって戸惑いました。義侠心あふれる行動とも見れるけど、自分の恋敵に対して〜ええ?な感じがあって…。個人的に攻のキャラにハマれなかったというところもありました。
とはいえ、、富蔵さんとクロが愛おしすぎるので、最終的によかったよね〜とほのぼのしてしまうのでした。動物にはかなわない…。
気になっていた小中さん、一番人気?っぽいこちらを初読み。終始読点が丁寧につけられた文章はテンポが悪く単調で味気ない。どんな場面でもスピード感が変わらないのは退屈で、合わない文章だと思った。
主人公の亮平は男っぽさ皆無の謝ってばかりというキャラクター。これがもう無理だった。悪くも無いのに謝って済ませようとする人間は好きになれない。フィクションにおいて、こういう自己肯定感の低い人間が好まれる傾向にあるのはなぜなんだろう。主な読者層が感情移入しやすいキャラなのか?
相手役の正治は魅力が無いわけではないが、作中で亮平が三人目という微妙な点がイマイチ。いつ亮平に気持ちが移り変わったのかよく分からないし、佳史が出てくることで翔一との関係が色褪せ、亮平の特別感が感じられなくなっている。亮平も最後の人に辿り着くまでに通り過ぎるうちの一人に見えて、恋愛小説でそんなものを読まされても……となってしまう。
そして一番気になっていたクロの虐待犯について。怪しい獣医を出すだけ出して放置。警察に通報もせず犯人が捕まることもなく、クロが立ち直る様子を見せてイイ話風に終わってしまった。
そこだけはちゃんとしてから終わってくれよと怒りが湧いた。酷い虐待を描写したのだから、せめて犯人を成敗してすっきりさせて欲しかった。
各エピソードの絡まり方はあまり上手くなく、淡々と進む日常をただ描いていった印象。だからといってちぐはぐになっているわけではない。違和感のないまとめ方で小器用さを感じた。
主人公に魅力を感じず、共感もなく、心に残るものは何も無い。読後感は悪くない。猫と犬が可愛かったのは良かった。
小中先生はチェックしてるはずなのになぜか漏れていたみたい。
読めて良かったです。
攻めっぽく見られてネコばかり寄ってくる控えめな受けと、心にキズを抱えている年上攻めとの同居モダモダがとても良かった。
電子限定SSは猫の富蔵さんからの視点で10年後のお話。
ほのぼのとしていて愛しい短編でした。
満足!