お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
上巻で綺麗にまとまった次郎と葵
そこで終わらせずに上下巻でこの「かしデス」という物語の世界観を魅せ切って下さいます
下巻は次郎と葵、それぞれの執事として仕えていた(いる)久藤と宮内がメイン
久藤(α)も宮内(β)もそれぞれの運命性(種)を容易く受け入れて来た訳ではない背景が浮き彫りになって来る事で2人への感情移入の速度が上がっていきます
上巻から正直次郎と葵を喰ってしまう位の存在感を放っていましたからね…
この流れは必然でしたね
久藤の圧倒的α感が伝わり王道の次郎よりもこれは人気が出ちゃうんじゃないかな?などと要らぬ心配を勝手にしてしまう程魅力溢れる攻めさんです
上下巻あるからこそ、急な話の展開でのご都合感もなく、じっくり「かしデス」の世界で執事2人の物語を追う事が出来ました
でも欲を言えば…後半の怒涛の追い上げは駆け足感が少しあるかな?とは思うんです
が!そこは「Answer」が待ち受けておりますのでね
今、こうして一気に読み返せる幸せに感謝でございます
次郎と葵の仲睦まじさも描かれておりニコっとなると同時にそこはそこでもっと見たいな…とも少し気が惑わされました
なぜって葵さんの妊娠…気になってしまったのですょネ
スタンスとしては太郎じいじの立ち位置かしら(笑)
最後迄どっぷり没入して読ませて頂けた「かしデス」、今でも私が好きだな~と思えるオメガバ作品です♪
この勢いのまま「Answer」も読み返そうかな♪
因みに私は宮内さんには紙を切らないで首元を隠してその熱をひっそり感じて欲しかった派です♡
上巻で宮内が納得したようなことを言っているけど、何か怪しい、と思わせるふしを感じたのですが、葵への気持ちが残っていたということなんですね。それくらいでよかった。不穏な展開や闇展開でなくてよかったです。
下巻は、宮内と久藤のお話。
久藤が宮内に惹かれていったのはわかりました。宮内のことを知りたい、だから自分のことを話す。この一連の流れが長く感じてしまいましたが。
にしても、しれっと久藤が輪姦されたり、宮内も何かされていましたよね。オメガバって、陵辱系と相性がいいんですかね。発情期からくる本能剥き出しを描けるから。そのジャンルが好きな人にはたまらないでしょうね。私は苦手なので、引いてしまいますが。
久藤が宮内にさくっと告白したのが笑いました。いきなり〜?!と。
好きなのはわかっていましたけど、躊躇とかないもんなんだなと。それまでが長かったのでこれくらいでちょうどいいのかもですね。
宮内もあっさり受け入れていたのが意外でした。展開的に、ここまできてまだぐるぐるされるとしんどいのでよかったです。
この2人の話がメインにしても、葵の妊娠がさらっとでてきて、巻末にはもう子どもが産まれていて、次郎と葵がすっかり脇役になっているのもおかしかったですw
久藤と宮内の話は、運命がどうとか出自?とか言っていましたが、ストーリーとしては特に何ということはなく普通かなと思いました。
宮内と工藤のお話がメインですかね?
宮内と葵の方がくっつくのを見たかったな、というのは邪道でしょうか。
宮内も工藤もなかなか過酷な過去を持ってますね。
恋する主の幸せを願って。伴侶を得てもそばに仕えて。
工藤が宮内をねえ。不器用な求愛行動も微笑ましかったです。あんなに切れキャラなのに。
宮内に自分以上に幸せになれとの葵の言葉。いいですね。
葵に双子が生まれたんですね。二人とも宮内が王子様だと思ってて。
answerはどんなお話なんでしょう。
幻の作品となりかけてるシリーズ
紙なら探せば見つかるのかな。電子で買いたい人もいるだろうな。
◾️久遠×宮内
さちも先生の作品ではこの2人が頭2つぐらい抜けて良いです!!関係性も展開も良い。やっぱり数多の試練を乗り越える様が王道のトキメキを与えてくれるものよ。失恋&主従好きとして宮内のポジションはたまらなかったのだけど、そこにぶつけられた久遠がいいんですよね〜真っ直ぐで。初手で「無様」と罵られながらイク攻めて。SMモノでもなかなかないぞ。
主従関係での恋愛感情、犬猿の仲、その上さらにβ受けと障害目白押し。宮内の出自はさらに盛り過ぎな気もしたけれど、まぁここまでやるなら振り切った方がよいでしょうと!久藤のレイプ被害にあった過去も、攻めにはあまりないソレ。「無様」といい、パンチ効いた攻めだ久藤。そして親に泣いてすがれる久藤は本質スレてない感じがすごい。本気でグレてたらそんなこと出来ませんて。まぁ彼も次郎程ではないにしろ大切に甘やかされて育ったのよね。家庭環境に影がある人物に光をもたらすにはやはり根っこが温かいお相手でなければ。名前も"優しい人"だしな〜
やや宮内の気持ちの変化が駆け足な気もしますけど、Answerがあると思えばね!
(誰よりも『幸せ』になれ!俺よりもだ。」葵の強い言葉に何度でも、何度でも号泣。
次郎と葵がめでたく番い。ずっと愛する葵の幸せだけを願って来た、宮内。
自分の幸せよりも、葵様の幸せが全て。
言葉は少々悪い、自称ひねくれ者の宮内の、心の救済の物語。
そんな宮内の苦しい胸の内を思い、惹かれずにはいられない久藤。
固く閉じられ、何かを諦めてしまったかの様に見える宮内に、自分の人生を生きる事を、信じられる想いを、不器用ながら実直に伝えようとする久藤。
強面の久藤の思わぬ可愛らしさが見られる巻でもあります。
宮内は、打ち捨てられた子供であったという経歴と、β性であるという事で。αとΩの様な、運命には関われないと、何処か諦念している。
αである久藤の事も。それでもその胸の内には、『誰かの特別でありたい』と願った強い想いは消せなくて。燻り続けている。
宮内は確かに幼ない葵の「特別」であったし、結ばれる「運命」は次郎だったけれども。
それは「特別」であった事に変わりは無いのです。
後半はサラッと流されてしまいましたが、次郎の父・太郎の、失踪した元妻が、使用人との間に作った子供が宮内らしい、という事が明かされていて。その元妻は、西園寺家を出て以降、運命の番に出逢って幸せに暮らしているという。元妻が、太郎との間に次郎を産んだので、次郎と宮内は母違い(⁈)の兄弟であったと明かされるものの。元妻が、使用人も、太郎も、生まれた子供・次郎も捨てて、運命の元に走ったと見れば、そんな胸クソな話は無い!とも思うんだが。これ、要りました⁈っていう。宮内の産みの親(母親)はαを憎悪したまま、貧困の末に他界していて。その後の宮内少年の暗い影となっている。
運命に翻弄されて、運命に負けたカップルも確かに現存するこの世界の中で。
強く生きて行こうとする、久藤と宮内の葛藤と幸せは「〜Answer〜」へと続く。
葵の熱くて優しい言葉を受けて「かしこまりました。」と言う宮内。
この言葉こそ、ああ「かしこまりました、(私の)ディスティニー(運命)」なのだなぁ、としみじみ味わってみるのだ。