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表題作恋の病が重すぎて

若宮浩輔,26歳,化粧品会社勤務・営業部
池ノ上一樹,26歳,化粧品会社勤務・販売促進企画室

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

同僚の若宮浩輔に告白された池ノ上一樹は、彼の非の打ち所のないイケメンぶりと真剣さに絆され、生まれて初めて男とお付き合いすることに。一樹は尻に突っ込まれる覚悟だったが、紳士的な浩輔は甘い触れ合いだけで満足している様子。だが一樹は知らなかったのだ。彼が死ぬほど我慢してカッコつけていることを…。そんな折、人事異動で浩輔は神戸勤務になってしまう。離れ離れの寂しさに、浩輔の重い愛が暴走を始めそうで――!?

作品情報

作品名
恋の病が重すぎて
著者
名倉和希 
イラスト
篁ふみ 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778120245
3.8

(74)

(21)

萌々

(31)

(16)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
14
得点
280
評価数
74
平均
3.8 / 5
神率
28.4%

レビュー投稿数14

脳内変態チックな攻めに爆笑

いや〜〜〜、笑った!
以下、内容に触れつつの感想です。




化粧品会社の同期同士の恋。

攻めは紳士的にふるまってはいるんですけど、徐々に明かされる脳内模様が変態すぎて。笑

癒し効果のある受けにずっと癒されて助かってきたけど、付き合い始めてからはそこにエロ要素が加わって股間の凝りまでほぐしてくれる…とか、もう読みながら声出して笑いました。

好きすぎて必死にスマートぶろうとしてるのにぐふふっとなりました。

安心安定のラブコメで、大好きだー!!と思ったんですが、どうしても当て馬の小森(のある台詞)がダメで…

受けを無理やり襲おうとした際、「そのうち気持ち良くなるんだからレイプじゃない」的な発言をするんですね。
フィクションだからね…って頭では理解できるんですが、どうにもそこで物語の世界から正気に戻って(?)「スンッ」となってしまって。

あと、その後小森をどうするか、の部分も一社員が人事に「あいつは能力がない」といったところで離れられるものじゃないだろうなーと思ったし、もっときちんと制裁を受けてほしかったなという願望とで入り込みきれなかった点があり、萌え2としました。

1

テンポのいいコメディ

先生買いです。電子版で拝読しました。
名倉先生の「受けが好きすぎて様子のおかしい攻め」が大好きで、わくわくしながら読んでたのですが…
攻めが…紳士で…なんか…イケメンなんです…!
紳士なんです!(2回目)

なんてこった!遠恋で悩めるできたてホヤホヤの恋人同士は見ててかわいらしいけれど、攻めが紳士すぎやしないか!?いや好きですけど!スパダリも好きですけど!
と、思っていた頃もありました。
この作品、両視点なんです。受け視点からはじまり、攻め視点と交互に物語が進むのでふたりの心情がとてもわかりやすいのです。両視点だいすき。
その攻め視点。紳士攻め視点きましたよ。めちゃくちゃ笑いました。名倉先生節が炸裂しておりました!受けくん大好きで様子がおかしい攻めさんに、ご本人は必死で申し訳ないんですが読者であるわたしはニコニコしておりました。受けくんの前では紳士のふりをしていた攻めさん。それはもちろん嫌われたくないからです。愛ですよ、愛。ラブ。たまんねえです。

受けくんはノンケですので、同性からの性的なあれそれにはとても鈍感で、それゆえに攻めさんとすれ違います。
まーた当て馬がまた気持ち悪い男で。好きにはなれなかったな。
当て馬はいままで食い散らかしてきたというガチムチ系に食われてネコになってしまえと思いました。

すれ違いなどありますがハッピーエンドです!攻めさんの本性を知って、それに引きながらも受け止める受けくんの包容力に拍手をおくりたいお話でした。末永くお幸せに!

1

二丁目の暴れん棒が一途に!?

 
受けの前では紳士で猫を被る元ヤリチン攻めが好きな人はハマると思います。

同じ会社の部署違いリーマンのお話でお付き合い始めから始まり、出会いや付き合った経緯などが回想で登場するのが新鮮でした。

攻め→→→→受けから始まり、付き合うまでの攻めの猛アタックがすごくいい!
攻めはゲイですがあくまで紳士的に、正攻法でガンガン攻める姿勢に、とうとう絆されてしまったノンケ美人受け。

しかし、攻めの仕事の都合で転勤。
まさかの遠距離に…。

私が一番ツボだったのは、攻めの性格。
今まで猫を被って紳士で誠実な態度をとっていた攻めですが、お仲間には「天使すぎる」と受け自慢。
実は内心ド変態で、受けに出会うまでは二丁目で「暴れん棒」と呼ばれた元ヤリチン。
けれど受けと付き合ってからは、我慢しまくって触り合う程度。
受けのことを大事にしてるなぁと愛を感じます。

受けを狙う体格小攻めの間男が出たり、攻めの悪友が出たり賑やかでした。
そのうちボロが出て、甘えたみたいになるギャップも萌える!!
そしてなんだかんだ、受けが男前になる展開も良かったです。

1

楽しかった!

付き合いたてサラリーマンcpの遠距離恋愛
リズムがあってあっという間に読了。アプローチを始めてからの攻めの勢いがすごい!付き合い始めてラブラブな筈が遠距離になり、事態を思わぬ方向へ。
攻めが変態ではあるけど(笑)一途で良かったな〜嫌われないように一生懸命なのも可愛い。受けがおおらかで懐深いから歯車がかみ合ったのかな。
噛ませ役がまた強烈で、2人にしたら迷惑でしかないけど面白かった!
キャラも個性的で、終始楽しく読めました♡(❁´◡`❁)

1

攻めの脳内が重症で笑えてしまう

名倉先生が書かれる、受けが好きすぎて頭がおかしくなっている可愛げしかない攻めが大好き。
愛する受けを想っては脳内が忙しく、IQが次々と死んでいく姿に思わず愛おしくなってしまう。
そんな攻めがお好きな方におすすめしたい1作です。

付き合って数ヶ月のゲイ×ノンケカップルが遠距離恋愛になってしまうという始まり。
ゲイである浩輔がノンケの一樹に告白をした事から恋に発展するのですが…
受けの一樹視点で回想を交えて語られるので、どれだけ浩輔から焦ったいほどに大切に愛されているのか、一樹がいかに浩輔と離れ離れになるのが辛く不安なのかが伝わるんです。
もうね、浩輔がものすごく良い男なんですよ。
決して何かを無理強いをする事はなく、あくまでも紳士的でスマート。
いわゆるスパダリというやつです。
これは胸が高鳴っても仕方がないよねと思えるほど、一樹が浩輔に恋愛的な意味で惹かれていくのも、浩輔の想いに応えたい!と前のめりになっていく様子も自然な流れに思えます。
そして、ついに訪れる遠距離恋愛。
ここまでの一連の回想と2人のやり取りがとても丁寧に描かれているので、両者への好感度も愛着も十分にわいてしまう。
この後は一体どんな切ない展開になってしまうの…?なんて思ってしまうわけなのです。

そして、関西へ引っ越した浩輔視点へ。
つい数時間前に別れたばかりだというのに、写真を見返しては「か、か、一樹ぃ…」と、もう既に会いたくてたまらず、ぐずぐずと泣きそうになっている。
まるで別人のような、ついさっきまで紳士だったはずの浩輔の残念な部分がどんどんとあふれ出て来ます。
ああ、なんて愛嬌のある攻めなのか。

かつては「二丁目の暴れん棒」と呼ばれるほどに節操なく身体の関係を持っていた彼が、一樹と出逢ってしまって以来、かつての自分を捨てたかのようにただただ一途に一樹だけを想ってきた浩輔。
一樹の前では紳士的であれと、本来であれば性欲旺盛絶倫の自分を必死に律しては、妄想の中の一樹に想いを馳せながら右手を動かす姿に思わず笑ってしまう。
大好物を前に自らおあずけ状態と言いますか、ヨダレをだらだらと垂らしながら、大事にしたいと必死に我慢をする様子がなんともおかしくて可愛らしいのです。
「実は私服がダサい」の辺りがツボにはまってしまったのですが、一樹が見惚れていたスーツ姿もあれこれ悩んでオーダーしたのかななんて思うともう…
浩輔視点がひたすらにおかしいので、途中で一樹視点の告白からの情熱的なアプローチ部分を読み返すと、この裏で必死に行われていたであろう努力の数々が透けて見えるようで、視点違いから見えてくる浩輔のギャップが魅力と愛嬌を爆発させています。
こんな攻め好きになるしかない。

遠距離の限られた時間の中で逢瀬を重ねつつ、合間にすれ違いや当て馬のような後輩に一樹が襲われかけたりと、前半が丁寧だった分、後半の展開がやや詰まり気味かなと思いましたが、全体的にテンポが良く読みやすいです。
もうちょっと、後輩・小森と、誤解とすれ違いの原因となった浩輔のゲイ仲間に関して何かがあれば神評価だったかも。
しかしながら、ラブもコメディもライトに楽しめる良作だと思います。
これぞ両視点の良さと言いますか、実は一樹の方が肝が据わった男前だったり、浩輔の方が奥手だったりと、実際の姿は各自の視点から見たイメージとは真逆なものだったというのも面白かった。
最後には、浩輔が散々妄想をしては我慢をしてきた本懐をベッドで遂げられて良かったねという気持ちと萌えでいっぱいに。
会陰を執拗に責めるあたりに変態的な片鱗が見られます。
浩輔の素の姿や、変態的な「したいこと」をすべて受け入れようとする一樹はなかなかの男前受けなんじゃないかな。
無意識な発言で浩輔を煽ってしまうシーンの浩輔視点が読みたい。
変態絶倫プレイにどれだけ一樹が付き合えるのか?
素をさらけ出した浩輔はどうなっていくのか?
うーん、2人のその後が読んでみたくなりますね。
はたして、お守りに毛は貰えるのでしょうか…(笑)

「恋の病が重すぎて」ではなく「恋の病が重症」な攻めがおかしくも大変可愛らしい作品でした。
いつも最高のエンタメをくれる名倉作品が好き。

4

何度読んでも楽しめると思います。

これすごく面白かった。

転勤先に向かう電車の中の若宮の心の声がおかしくて。

終始、一樹への溢れんばかりの愛と欲望が心の中に渦巻いています。
過去は二丁目の暴れん棒だったかもしれませんけど、一樹を好き過ぎて暴れる事もできなくて可愛かった。嫌われるのが怖くて過去を知られたくないばかりに危険な小森の事もまともに忠告もできない始末。

この小森が本当にキモい。一樹が危機感が無さすぎて若宮が不憫になってしまいます。
マンションまで押しかけてきた時にはまじでうざかった。
小森にはもっと厳しい制裁を加えてやってもよかった。
やろうとした事は間違いなく犯罪ですから。

テンポも良くどんどん読み進められました。
公共の場で読むとあやしい人になってしまいます。
くっくっくっぐらいの笑いじゃなくて、噴き出します。

めちゃくちゃ笑えて面白かったです。


3

面白かった〜!

ちるちるの作家さんプロフィールにある「受けを好きすぎてちょっとおかしな事になっている暴走気味な攻め」を期待してこの本を購入したのですが、途中までは、あれ?作品間違えたかなぁ?と思ったほど。

途中までは。

というのも、攻めの浩輔は紳士でカッコいい同僚として登場し、受けの一樹に正々堂々と情熱的にアプローチし、浩輔のあまりのいい男ぶりに一樹はノンケでありながらクラっときちゃってついに恋人同士になる。
しかし浩輔に転勤命令が出てしまい、悲しむ一樹……という展開で、ここまでの浩輔はどこから見ても非の打ち所のないパーフェクトな攻め様なんです。

しかしそれは「優雅に浮かぶ白鳥も、その水面下では必死に足をもがいている」というやつなんですね。
最初は受け視点なので攻めの「優雅に浮かぶ白鳥」状態しか見えていない・明かされていないだけなんです。

途中で攻め視点に変わってからは、水面下の必死こいてる姿が次々と明かされていきます。
ここが本当に面白かった。
「都会的でスタイリッシュ」で「非の打ち所のないイイ男」だった攻めのイメージが見事にガラガラと崩れていくんです。

学生時代に「二丁目の暴れん棒」と呼ばれていたほど遊びまくってたけれど、四年前に一樹に一目惚れして以来、品性方正な男でありたいとパッタリと遊ぶのやめて、それ以降死ぬほど我慢してる、とか。

恋人同士になってからも、ノンケの一樹に嫌われたくないからと挿入はおろか禁断の花園に触れることすらしないんだけど、実は超〜痩せ我慢しまくってて一人になると「か、か、一樹ぃ」と脳内で存分にレロレロしちゃってる、とか。

「都会的でスタイリッシュ」だと一樹は思ってくれているけれど、実は私服がクッソださくて、一樹と付き合い始めてから慌てて店員の言うがままに私服を総入れ替えした、とか。

一樹から見た浩輔のスマートな恋人っぷりと、実は……という残念のギャップが激しくて、何度も吹き出すほど面白かったです。

しまいには久しぶりの再会&トイレフェラを記念して「今日は二人のトイレ記念日」をなど詠んじゃう始末で、恋の病が重すぎるとしか言いようがない。

そして「元暴れん棒」時代を隠しておきたい浩輔の前に、危険人物が登場して……という展開も面白かった。
一樹にやたら懐く子犬系の後輩をゲイだと察した浩輔は、二丁目時代の情報網で探るんですが、そいつは何と超肉食系のバリタチだと判明。
しかし一樹は後輩のことを、ただのかわいいやつとしか思っていないので浩輔は真実を明かして警告したいのだけど、そうするとひた隠しにしておきたい自分の暴れん棒時代もバレてしまいそうで…という自分の過去が俺の恋の邪魔をする…!!というところも良かったな。

萌萌にしようか迷ったけど、途中からのあまりのギャップ、攻めの残念イケメン化&ヘタレ化など、「受けを好きすぎてちょっとおかしな事になっている暴走気味な攻め(→何度見ても、こんな攻めがいたら読みたい!!と思わせる力に溢れた見事な表現だと思う)」という期待に見事に応えてくれた作品なので、おまけして神です。





6

攻めが面白く笑えます!

浩輔が一樹を褒め称える言葉の多さに感心しました!浩輔にとって一樹は二丁目の暴れん棒を卒業する程の衝撃だったのですね。

入社式で一目惚れし四年間同期として仲良くやってきたのですが、浩輔は一樹に相応しい男であろうと?真面目で紳士で仕事熱心な男として振る舞ってました。

浩輔の告白から一樹が受け入れるまでも自然な流れで良かったです。

浩輔はエッチも我慢してひたすら一樹に快感を与え開発していきます。非常に我慢してました。大切に大切に。

一樹は覚悟を決めて受け入れる用意もしてたからそこまで我慢することなかったのにとも思えますが。色々引かれるとか思ったのかな?

遠距離恋愛が辛かったですね。しかも小森がだんだんうろちょろし出して。二人の仲を拗らせます。

一樹が小森に襲われるところを浩輔に助けられとうとう初エッチへ!もう浩輔は素を出しやってみたいことをスラスラと。

こちらも待たされた初エッチ。絶倫な浩輔に死にそうな一樹。満足です。初めてなのに一樹が感じまくって暴れん棒の経験がこの日に役にたちましたね!

一樹の無防備さにヤキモキさせられ浩輔は大変でした。あちこちに笑えるところがあり名倉さん節を楽しめました。

恋の病が重すぎましたが治ったかな?

5

名倉先生のコメディ路線♡

名倉先生のコメディ系が好きになって、過去作品を探索中。
この作品もツボに入って、電車の中で噴き出すこと数回(恥)
イケメン優秀営業マン(実は・・・)と、告白にこたえようと頑張るプリンス系
の遠距離恋愛ものです。
地雷は、プリンスが襲われるところ?かな。

挿絵の先生は初めましてでした。
表紙は?に思いましたが中はプリンス君がきっちり綺麗系だけど、
ちゃんと男子に見えるし、
攻めさんはイケメン営業マンでスーツは素敵だけど
ちょっとへたれ気味に見えて、好きです~

お話はくっついたばっかりでいちゃいちゃしたいんですけど。てな5月に
イケメン営業な攻めさんに突然な転勤命令が出るところから始まります。
時系列を少し戻して、攻めさんが受けさんを口説いたところの
話があって、さあ5月、転勤、どうするどうする・・・となります。

攻め受け以外の登場人物は
小森:受けさんに子犬のように懐く後輩。攻めに敵視されている。
涼子:攻め受けと仲良しな姉御肌 同期女子。受けさんの相談役。

以下はよりネタばれ

攻めさんがイケメン営業なふりして、実は必死に受けさんを口説くところが
ぐっと来ました(笑)
嫌われている訳じゃない と読んだ後、ぐ ぐぐ って感じで
押してくるのですが、その押し具合が素敵。
くっつくんだかくっつかないんだかまでのすったもんだって
楽しい~

で、くっついた後、変態へたれワンコに変身するのも、楽しい(爆)
案外、受けが凛々しくってこれまた良し!
名倉先生のコメディ路線ってやっぱり好きです~

5

オトナな紳士かと思っていた攻めの恋の病がふふふっです

 受け攻め両視点で書かれているのですが、初めの受け様である一樹視点ではめっちゃイケメンで余裕のあるオトナな紳士の攻めだったのに、攻め様である浩輔視点になると、浩輔の印象がガラリと変わってビックリですよ。
イラストの浩輔がまたかっこよくて紳士なのに。
 なんだ実際はこのヘタレでやせ我慢エロ妄想攻め様は。ニヤニヤにまにまがとまらないです。

 ノンケの一樹を甘く情熱的に口説き落として、その後は一樹に嫌われないよう、ただただ一樹を甘やかしてかわいがって、挿入どころかその禁断の花園はないものとしてスルーして自分の欲望はひたすら我慢。
ゆっくりゆっくり進めていて、一樹が大好きで大事にしている浩輔の姿にとっても萌ました。

 遠恋になってから攻めである浩輔視点になったのですが、一樹の前ではかっこつけていただけで、実はものすごーくやせ我慢していて、エロ妄想がとまらずオイオイ。
「サラダ記念日」をリアルに知ってる世代だけに、「トイレ記念日」には爆笑で浩輔にうまいっ座布団2枚と脳内で叫びましたよ。
紳士なスパダリではなかったけど、素の浩輔もかわいくて一樹への愛あふれる想いにやっぱり萌ました。
一樹視点のこの時、浩輔はこんなこと思ってたのかなー、と私の妄想もとまらなかったですよ。

 当て馬の小森のせいで微妙な空気になってしまって仲直りのため転勤先の神戸まで行った一樹のそばで繰り広げられてた浩輔とゲイ友の神田との会話。
一樹の耳には入らないと思っての会話とはいえ、これは頂けない。
相手は酔ってるし、気の置けない友人なんでしょうけど、愛する一樹を味見するとか、冗談でも怒れや、とグーパンチものでした。
怒って帰った一樹は小森に襲われそうになるのですが、この2人の会話が一樹が天然なのか、緊張感がないというか、とぼけていてそんな状況なのになんか苦笑もの。

 寸前で追いかけてきた浩輔が止めに入って事なきを得、二人仲直りしてからのえっちシーン。
これまで我慢していた浩輔だけにもう止まらない。
また素直に快感に喘ぐ一樹もとってもかわいい。
えちシーンは一樹視点でしたが、かわいい一樹にめろめろな浩輔視点でも読みたかったなぁ。
らぶらぶなバカップルな2人の甘々いちゃいちゃも、もっともっと読みたかったです。
 とはいえ、とても楽しんで読みました。

 



 

7

トイレ記念日(笑)


同期の浩輔(攻め)に告白された一樹(受け)は紳士的な態度に絆され交際を始めます。
が、もともとゲイではない一樹に遠慮してゆっくりゆっくり進めているうちに、浩輔の関西転勤が決まり遠距離恋愛になってしまいます。

一樹も浩輔もイケメンでモテモテなのは一緒なのですが、真面目で付き合っていた人がいるときは一途な一樹と二丁目の暴れん坊と言われるほどだった浩輔ではだいぶん違います。でも、一樹を好きになってからはずっと一途だったのには、好感を持ちました。

遠恋になると、対峙して話ができないからどうしてもすれ違いが起きやすくなってしまいます。今回もそんな感じで、当て馬の後輩小森についても、そばにいればこんなにこじれなかっただろうとは思うんですが。

両方の視点があるのでお互いの考えがよくわかって、良かったです。
特に浩輔視点の方が楽しかったです。いかに我慢してるか、いかに一樹にぞっこんなのかがよくわかって。特にトイレ記念日には爆笑してしまいました。あんなのろけ話を延々聞かされたゲイ仲間の神田が気の毒だと思ってたんですが、一途になったのを知ってるのに浩輔にあんな下品な話をしたのはいただけない。一気に好感度だだ下がりでした。

最後は怒涛の展開で、、盛り上がったままメデタシメデタシって感じで終わってしまったので、私的にはもやもやしました。
強姦しようとしていた小森の処遇は決まってないし。いくら教育係だからって一樹の一存でその部署から追い出せるのかって疑問です。その前にトイレでのアレコレを聞かれてて最初は脅されたいたのに、そっちは大丈夫なのって思うし、どうなったのか非常に気になる。
また、神田もちょっとは反省したのかってのも気になるところ。神田のセリフがなければ小森に襲われることもなかったし、もう借りた金は返さなくてもいいんじゃない?って感じです。私は一二丁目だと一般的に表現される貞操観念ゆるゆるな感じが全く許せないたちなので、これからの神田との付き合いはもう少し考えて欲しいところです。

それに、浩輔のやりたいことリストはまだまだいっぱいあったみたいだけど、どうなったのかなぁ。東京に戻ってきてからの甘々な毎日の話とかもっともっと読みたかったです。
と、まだまだ気になるところがいっぱいありすぎて、お話はとても面白かったのですが、物足りないかったです。

5

楽しかったです!

安定の笑いを提供してくれる名倉さん、
今作も思わず「ふはっ」と声を出してしまいましたww

誰が見てもかっこよくて男らしい浩輔が
実はヘタレ気質ですけべえなゲイ!
ヤリ○ンだった過去を大好きな一樹には
絶対知られたくなかったのに……。

序盤、すごく心配になってしまいました。
あれ……笑いが出てこない…
やたら一樹が甘い言葉で口説かれている…
私はスパダリを求めていたわけではないのに…!とww
浩輔が神戸に転勤になって、
浩輔視点での、愛しい一樹の痴態を思い出すシーンでは
〝先端からこぼれる先走りは
まるでダイアモンドのようにキラキラと輝き〟って
飲んでいた玄米茶が出そうになりましたwww
絶倫でイケメンなのに中身がちょっと(?)残念、
こうでなくちゃ!!と俄然進みが早まりました。
一樹に嫌われたくなくて、
ずっと挿入を我慢していたなんて偉かったなぁ…!!

一樹は浩輔に比べて綺麗系のイケメンですが
懐いてくる後輩・神田に優しくしたり
いざというときには腹を括れる漢気もあって
浩輔がぞっこんなのもわかりました。
それこそ、一樹がノンケでも
浩輔みたいな完璧(そうに見えたww)な男に口説かれたら
情も厚いし付き合うって言っちゃうよなーと納得。

神田が無害そうに見えてなかなかの策士というか
かなりの肉食だったのには驚きましたが
ひとまずキョーレツな当て馬で楽しかったです☆

二人のすれ違いには胸を痛め、
浩輔の“したいこと”にもまた笑い、
尿道開発は是が非でもしてほしいなと思いつつ、
〝二丁目の暴れん棒の神髄〟は
これからいやというほど見せられるだろう一樹に
多少の同情をおぼえましたがww

一樹と浩輔、両視点で展開して下さっていたので
やはり二人の心情が把握出来て
安心してするする読めました。
萌ですが萌×2寄りです!

4

ゲイ×ノンケの遠距離恋愛

同期のサラリーマンの遠恋ものです。
攻めは四年前の入社式で受けに一目惚れし、それから一途に受けを想い続けていました。二丁目の暴れん棒と異名のついていたヤリチンの絶倫ゲイなのに、片想いで気持ちすら告げていない受けに操を立てて4年間遊んでいなかった、というのは萌ではあるんですがちょっと無理があったかな…。
受けは、キラキラしい外見のイケメン。完全ノンケだったのに、仕事もできるし精悍な男前だと常々思っていた攻めに告白され、気持ちが揺れ動いたところを押せ押せの攻めに情熱的に口説き落とされ、付き合うことになります。

男と付き合うのは初めての受けに気兼ねして、何ヶ月も手コキまでしかやっていない攻め。受けは自分が突っ込まれる覚悟もしているのに、気遣いとやせ我慢でひたすら挿入を我慢しています。
受けはさっさとしてほしいけど、さすがに初めてなので自分から誘う度胸はなく、こっそりローションや玩具を用意したり、でもやっぱ使えなくて放置してたり、ぐるぐるしています。
そんすれ違いの中、攻めに辞令が下り、本番も完遂しないまま2人は東京と神戸に離れ離れに。

話はコミカルで面白かったのですが、ちょっと構成が悪かった気がします。転勤の辞令が下りたところから話が始まり、そこから付き合うことになった時点にさかのぼり、またそこから初対面にさかのぼるのが非常に分かりにくいし物語に入り込みにくい。付き合ってるところから始まり、初対面の回想を入れ、転勤の話が来る、というふうにしてほしかった。
あと、清い体のまま遠距離恋愛になったあと、受けのそばに危険な当て馬キャラが現れるのですが、攻めは当て馬がどのように危険か伝えたくても、その話をすると秘密にしている二丁目の暴れん棒時代のことがバレるので黙っています。これもちょっと萌えられなかった。自分の保身と受けの危険を秤にかけ、保身を取ってほしくなかったな。

攻めの、受け好きなあまりに面白くなっちゃう言動は面白かったし、エロはなかなか萌えたし、そのあたりはかなり楽しめました。

2

バカップルのすれ違いに萌

あらすじ:
化粧品会社に勤める一樹(受け)は、同期の浩輔(攻め)に告白され、恋人同士に。
一線を越えないまま付き合いを続けるうち、浩輔の関西支社への転勤が決まり、遠距離に…。

攻め受け両視点あり。
受けの前では紳士的でスマートな男を演じている攻めが、実は…というギャップが面白いラブコメです。

受けの一樹は、王子様系のイケメンでノンケ。
浩輔に告白され最初は戸惑うも、彼への好意を自覚してからは抱かれることも覚悟して色々準備しており、男前かつ乙女な反応が可愛らしいキャラクターです。

浩輔は、仕事のできる男前ですが、若い頃は「二丁目の暴れん棒」と呼ばれていた元遊び人。
4年前、入社して一樹に恋をして以来は彼一筋になり、会えない間は彼の隠し撮りした写真を延々眺めていたり、ゲイ友の神田相手にいかに恋人が素晴らしいか語ったり…と、かなり愉快な人物です。

遠恋しつつも逢瀬を重ねる二人。
トイレで一樹にキス&フェラした日を「トイレ記念日」と名付ける等、浩輔の一樹大好きっぷりがとにかく可笑しいです。
浩輔は浩輔で、いつ一樹に抱かれるかドキドキしており、自分でアナルを開発する等、かなり一樹にメロメロ。

こんなラブラブな二人が、相手が浮気したと誤解したり、当て馬の存在にヤキモキしたり…と、紆余曲折ありつつ本番を迎え、愛を深めていくお話。
その中で、浩輔が素のコミカルでエロい部分を一樹にさらけ出し、そんな浩輔を一樹が受け入れる展開が良かったです。

気になったのは、当て馬の処理の雑さ。
もう近寄らないと言っても職場の後輩なら嫌でも接触はあるだろうし、
強姦まがいのことをした彼がその後もしれっと一樹と同じ職場で働き続けるのはどうなんだとちょっとモヤっとしました。

とは言え、全体としては甘くてエロくて笑える、大変楽しい作品でした。

13

この作品が収納されている本棚

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