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ナツメ先生の過去作、ひとつ読み返し始めると通して全部読みたくなる不思議。
重たい話だとわかっていても闇の先にある救済部分のあたたかさに浸りたくなってページをめくる手が止まらない。そんな魅力に引き込まれます。
愛に飢えていた自分に初めて熱を与えてくれた時雨との別れは、シロの心が凍っていく充分な理由となって。
信虎と出会わなければそのまま壊れてしまっていたのではないかと恐ろしくなるほどに彼の行動は痛々しく、そして敢えてそれを選んでいることが本当に悲しかった。
でも。自分で自分を縛り付けてその場所からあえて動けないようにすることで、シロは生きている実感を得ていたところもあったのかもしれません。
そんな自分を大事にするという概念がない彼の偏った思考の中に信虎が入り込んだことで、少しずつシロの心が変化していく様子に目が離せませんでした。
何かと世話焼きで首を突っ込みたがりな信虎にペースを乱されて、たくさんぶつかり合いながらも。
どこまでも真っ直ぐな信虎の想いが伝わり、もう一度人の温もりを信じてみようとシロが思ってくれたことに感動したのでした。
苦しくてものすごくツラいシーンもたくさんありますが、「終わり良ければ全て良し」と思えるくらいに素敵な結末で、読み応え抜群な作品でした。
スピオフを先に読んでいて、元を読まねばと思っていたのですが絶対痛い、とわかっていたのでめちゃくちゃ二の足踏んでいました。
痛い〜‥
でも攻め的にはいちばんマトモというか、カタギの男だったのでとにかく幸せにおわってほしいと願いました。
NIGHTSBEFORE〜の春もめちゃくちゃ痛いのですが、シロは、もう幼児虐待もはいってくるのでキツイですね。虐待の時期が人格形成期だけあってそれに囚われているシーンが辛いったらないです。
それに攻めはカタギの男なだけでハイスペでもヒーローでもないので間に合わなかったりすれちがったりシロを見失ったりでヤキモキしてしまいました。
スピオフ作のほうがラスト重ためなのに比べて、こちらは明るめのラストってこともあってホッとしました。
ドラマCDを聴いてから読んだ感想です。メイン三人が声のイメージよりめちゃくちゃ人相悪くてびっくり笑。あとCDより虎の存在感があってキャラが濃くて表情豊かでした。んで絵がカッコ良すぎる…!粗野な物言いとか仕草とか、男臭くてカッコ良い!各話の表紙も好きでした。
虎はほだされていく感じで、反発と拒絶を繰り返すシロに勝手に情をかける形で寄り添っていきます。さすが妹の借金のために働く兄です。見た目とのギャップ萌えもあってきゅんきゅん!
一番刺さったのは、ソファの前で物理的に寄り添うところ。虎の包帯に配慮して拭き掃除をするシロの小さな変化も見れて、大好きなシーンです。
時雨との回想はやっぱり辛いな…。絶望から初めて希望が見えたのに、さらに下まで落とされて。それでも時雨を追いかけるんじゃなくて、一人で生きようとするシロに泣けました。虎は死んでも死ぬなってやつだ。
終わり方もすごく良かったです。時雨の喪失を乗り越えたと分かる描写になってて感動。後日談的な二人の日常ほのぼのも微笑ましくて好き。
絵柄とストーリーが綺麗に合ってて引き込まれる空気感でした。キャラや話がどうというより、全体の雰囲気やどっぷり浸かりたくなる世界観に惹かれます。このまま貫いて欲しいなあと思いました。作家買いしますので!
付き人×デリヘルボーイ。日給二万につられて面接来たらゲイ向けデリヘルだったよ☆というポップな?話。90分2マンとかいっめナマナカ誘って違約金むしりとる、ちょっと黒めのデリです(攻はコワモテなのではまっているけど善人)。
危なっかしくて放って置けない系受のシロ。過去めちゃくちゃ重いです。父親からのセーテキギャクタイに、15から(もしくはもっと前から)ウリしてて、信じられると思った大事な人を失って。そりゃ、心も閉ざすよなあ。
そっからなんやかんやあり、ハピエンです(ハピエン厨なので一安心)。シロはこれからどうなるのかな?という疑問は残る。
二人の初セッのときの、シロの
「俺 好きな奴に抱かれるの 初めてだから」
がパワーワードすぎる。だいすき。