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表題作MODS

中田信虎
23歳 ,ゲイ向けデリヘルの黒服,シロの付き人
シロ
25歳,ゲイ向けデリヘル「Rain」の人気男娼

その他の収録作品

  • M.O.D.S(描き下ろし)
  • カバー下に作者による人物紹介とあとがき

あらすじ

白く零れ落ちる、空っぽの愛だけをくれ

男娼と付き人――交わされる、声なき咆哮。
妹の借金を返済するため、ゲイ向けデリヘル「Rain」の人気男娼・シロの付き人として働くことになった信虎。信虎の顔と体が好みだと言い、セクハラを繰り出してくるシロに対して一線を引いて仕事をする日々だったが、ある夜、客からの暴行で傷ついたシロの姿とふいの言葉が忘れられなくなってしまい……。
欠けて凍えた心の奥底には、愛への狂おしい呻きがあった。
新鋭・ナツメカズキの新境地が待望のコミックス化!

作品情報

作品名
MODS
著者
ナツメカズキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
シリーズ
MODS・NIGHTS BEFORE NIGHTシリーズ
発売日
ISBN
9784864422642
4.3

(661)

(400)

萌々

(147)

(66)

中立

(27)

趣味じゃない

(21)

レビュー数
61
得点
2813
評価数
661
平均
4.3 / 5
神率
60.5%

レビュー投稿数61

心理描写が丁寧

他作品でナツメ先生のファンになりこちらを購入しましたが、この作品もとても良かった!

ナツメ先生はキャラクターの心理描写を丁寧に描いてくださるので、感情移入がしやすく、終盤はシロにも虎にも感情移入しまくりで、二人が思いを通わせてやっと一つになったシーンではよがったねぇぇぇ〜〜ヽ(;▽;)と、号泣でした。

優しくされ期待したけどその相手の死亡という最悪の形で裏切られ、もう一度期待をすることが怖くて逃げるシロに真正面から不器用にぶつかって心を和らげる虎の執念が実って本当に良かった!

辛抱強くシロを見守り、裏切らなかった虎の誠実さが好きです。
ノンケで出会った当初はゲイに身構えているのに、それでもシロの魅力に惹かれていってしまう葛藤も丁寧に描かれていて、やっぱナツメ先生のお話好きだな〜と、しみじみ思いました。

一巻完結の短いお話ですが、読後の満足感は個人的に十巻完結の漫画を読んだ後くらいあります。
それくらい綺麗にギュッと内容が詰まった作品でした。

シロも虎も幸せとは言えない境遇ですが、特に受けのシロがかなり可哀想なので、これからは虎に癒され幸せな生活を送って欲しいです。

0

骨格

借金を返済するために、ゲイ向けのデリヘルで付き人をすることになった信虎と、人気男娼のシロとのお話です。不幸な境遇の「受」が、幸せになっていくというBLではよくあちがちな設定だとおもいますが、ストーリーがしっかりしていることと、絵がきれいなことから、おもしろいとおもいながら読み進めることができました。男性の骨格をしっかりと描く絵柄が、とても好みでした。強いていうなら、シロの少年時代のエピソードが、もっと読みたかったので、それだけで丸ごと一冊描いてほしかったとおもいました。

0

最高しかない‼️

完全なる作者様買いです‼️
ナツメ先生の作品が大好きです。

NIGHTS BEFORE NIGHT から先に読んでいて、シロたちのその後を知っていたので、逆に安心して読めました。

世話好きで、男らしい信虎が大好きでした。
シロの体を洗ってあげるところや、海に一緒に行く場面が好きでした。
いつも無表情のシロが笑ったのも印象的でした❗️
またシロが信虎のシャツを着て寝てるところのやり取りも、萌え死にそうでした。

シロは、時雨さんからもらった優しさがあったから、
信虎の愛を信じることができたのかな。
春も、なんだかんだシロを気にかけて、心配して、とにかく優しい。
みんな温かい人で良かった。
素敵な作品をありがとうございました。

1

光を知ったからこそ闇に閉ざされる

事情でまとまった金が必要になり割の良い運転のバイトに応募したら、デリバリーホストの送迎だった。
男娼のシロは売れっ子で、信虎は付き人として毎日ホテルに送り届けるが、たちの悪い客もいてシロを助ける。
自己肯定感が低く自虐的でもあるシロを見守り助けるうちに、信虎は彼を好きになっていくというお話。


生い立ちや過去の出来事等が原因で自虐的に自分を投げ捨てるみたいに生きている人が、心の温かい人に出会って包み込まれて恋をして、生き直すような、そういうお話はBLでよくあると思います。
本書もそういうお話なのですが、読んでいる最中はそんなことを一切思わず、作品の雰囲気に飲まれるように読んでしまいました。画力も素晴らしいですがそれ以上に、読者を世界観に溶け込ませるそういう力を感じます。わたしは読んでいる間、シロと信虎のいるこの街に居るような気持ちになっていました。
二人のキャラクターもいいですが、大人組というか春さんも時雨さんもすごくよいです。
特に時雨さんが魅力的だからこそ、シロの心の闇が際立っています。あのときの絶望感が手に取るように分かる。人生で初めて見出した一条の光に、手を伸ばした瞬間に暗闇に閉ざされたのです。もといた闇よりももっと深くもっと暗く感じたことでしょう。
それ以降のシロの日々がどれほど無意味で無機的であったか想像に難くないです。
そこから引っ張り上げた信虎は本当にすごいと思います。信虎に時雨をかぶせて見ている所もあると思うのですが、でもこれから二人でやいやい言いながら暮らして行って欲しいなと祈るような気持ちでいます。
シロの本名、手書きの崩れた筆跡で知れて、ぐっと来ました。
それから本書のタイトルの意味も、最後のページで頭文字だと分かるのもよかったです。
2016年の作品でした。雰囲気もセンスも何もかも、8年も前の作品とはまったく思えません。名作と語り継がれる所以ですね。
スピンオフもあるようなので、そっちも読んでみます。

私は電書で読んだのですが、最後のページに断り書きがあり、帯とカバー下の書き下ろし部分、特典ペーパーは収録してないということでした。御注意ください。(今後変わるかもしれませんが)

1

絶望の先の光

妹の借金を返済するためゲイ向けデリヘルRainの運転手を始めた信虎。人気の男娼シロの付き人となるけれど、信虎を顔と体が好みだと誘ってきたかと思えば全てが投げやりで無気力。これしかできねぇから…と呟くシロには過去何があったのか。ヤバい奴と思いながら危なげなシロから目が離せなくなる信虎で…。
シロの抱える苦しみと悲しみ、想いを寄せた相手を失う恐怖。その全てが痛い程に伝わってきて、信虎が全部受け止めて頑張ってくれる人で本当に良かった!
人は変われるしどん底から抜け出す事も出来る。隣りにいてくれるその人が、心も体も温めてくれるから。

0

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