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  • 恋の吊り橋効果、試しませんか?

恋の吊り橋効果、試しませんか?

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表題作恋の吊り橋効果、試しませんか?

クレイトン・ガードナー,28歳,FBI捜査官・親友の兄
吉仲雪都,21歳,大学生

その他の収録作品

  • クレイトン・ガードナーは吊り橋を大きく揺らす
  • あとがき

あらすじ

恋人のフリを幼馴染みに頼まれ、雪山の別荘に招待された雪都(ゆきと)。
そこで、ジュリアンの兄で初恋の人・クレイトンと突然の再会!!
弟の恋人だと嘘をついたまま、傍にいるのは辛い――。そんな時、予想外の吹雪で別荘が孤立!! 殺人事件も起 きてしまった!?
怯える招待客たちを安心させるため、クレイトンはFBI捜査官だと身分を明かす。
驚く雪都だけれど、なぜか捜査の助手に指名されて!?

作品情報

作品名
恋の吊り橋効果、試しませんか?
著者
神香うらら 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
恋の吊り橋効果、試しませんか?
発売日
電子発売日
ISBN
9784199008801
4

(62)

(19)

萌々

(29)

(10)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
244
評価数
62
平均
4 / 5
神率
30.6%

レビュー投稿数13

不完全燃焼

ゲイで大人しくそしてDTの雪都。
友人から恋人のふりをして実家に来てくれと頼まれてクリスマス休暇を友人の実家で過ごすことに。
そこへ来ないはずの初恋の人がやってきて…攻めのクレイトンは、FBIの警察官。

二人は買い出しに街へ出た時に雪に阻まれ、ホテルで一夜を過ごすことに。
そしてその夜に殺人事件が起こるのです…

ミステリー仕立てで、物語自体は面白いですが、萌えポイントが中途半端に思えました。クレイトンと一緒に事件を追いかけるのですが、表題にある「吊り橋効果」というのが???そこまで雪都が追い詰められた感じも無くて、一緒について回って事件を解決する的な感じだったのと、BLである必然性がもう一つ分かりませんでした。

題材というか、ネタは面白いので、もう少しBL要素が濃いとか、犯人にどんでん返しをくらうとか…

1

吊り橋効果か?

ルビー文庫以外で初めて読みます。楽しみにしてました。

まず親友ジュリアンの彼氏役として彼の祖父の別荘へ行ったら、雪都の初恋の人ジュリアンの兄クレイトンに5年ぶりに再会し。想いが再燃する雪都。

しかしジュリアンの恋人役を疑わないクレイトン。
雪都のクレイトンに焦がれる気持ちと嘘をついてる罪悪感とが続き、これは恋人になれるの?まだまだ先かなという感じで続き…。

登場人物が多くて、外見や特徴の描写があまりなく名前もカタカナなので、半分くらい覚えられませんでした。

そして事件が起こり、事情聴取していくもキャラの区別がなかなかつかないまま進んでいくので、追いつけず。

事件は意外な展開をみせて…。

最後の方はクレイトンの本気度もわかり、めでたしめでたしなのですが。
実はクレイトンも雪都を…だった、の裏付け描写が欲しかったです。

事件の方が話の比重が重かったかな。

作者さんの王道な下着から巨根がはみ出したり、パンツの中で…とか、キタキタ〜!という感じでした。

2

ミステリーBL

面白かったです。嵐で外界から閉ざされた館の中での殺人事件。身内ばかり集まってるのにこの中に犯人がいる?!という話。たまたま居合わせたのが攻めのFBI捜査官。受けは16歳の頃友人の兄である攻めに密かに憧れていた大学生。なかなか盛り上がる展開です。

舞台がアメリカでそういうのが好きで飢えてるので嬉しかったのですが、個人的には受けも欧米人だったらもっと良かったな。なのでサイラス×ジュリアン(受けの友人)カップルの方が気になりました。ケンカップルから愛が芽生える展開も大好物だし、美形欧米人カップルのイラストも見たかった。

ジュリアンの一族は富裕層で結構なお家柄みたいですが親戚の中のゲイ率がすごく高くて、その親や祖父世代は同性愛にとても寛容で温かいお家です。BL的にはとても都合良い設定ですがちょっとリアリティないかな、とも思いました。

2

雪に覆われた別荘での事件&恋模様。

続編が出ると知って、再読したところです。

 受け様は、大学生の雪都。
親友のジュリアンに頼まれて恋人のふりをして、クリスマス休暇を過ごすために2人でジュリアンの祖父の別荘へ。

 攻め様は、ジュリアンの兄で、雪都が昔憧れていた初恋の人であるクレイトン。

 雪に覆われた別荘で再会するけど、弟の恋人と紹介されているので、トキメキつつも、自分を戒めていた雪都。
そんな中、メイドのルシアが、何者かに殺害された姿で発見される。

 実はFBI捜査官であるクレイトン。
その補佐として雪都は、事件解決な為に一緒に過ごし、同じ部屋同じ1つのベッドで寝ることに。
オスフェロモン過多のクレイトンの何気ない姿にドキドキする雪都と一緒に、私もドキドキさせてもらっちゃいました(///∇///)
翌朝の朝の生理現象の時とかね( ☆∀☆)

 事件ものとしても、面白く読ませてもらいました。
2人の恋模様も、雪都のウブさ、初々しさが、とてもエロかわいくて、これはクレイトンいちころやね、とにやにやです。
 初めて身体をつなげる時の、恥ずかしがる雪都がかわいくて、恥ずかしがる姿を見たがるクレイトンの気持ちがよくわかりました。
雪都も下着をぬらして、ピンクのものが透けて見えていて、クレイトン、たまんないよね(〃∇〃)
神香先生お得意の、下着を着けたままイっちゃう受け様と、その姿に興奮する攻め様。
今回もバッチリその2人の姿を拝めました。


 本編は雪都視点だったので、最後にクレイトン視点で書かれていたお話があったのがとてもにまにまでした。
そうか〜そんな事考えてたのか〜(〃∇〃)と、本編読み返すこと請け合いです。


 イラストは北沢きょう先生。
初エッチシーンのイラストがドキドキもの。
雪都のエロかわいさ暴発でした。

0

ミステリーも恋愛も楽しめるおいしい1冊

まさかの続編が出ると聞いて再読。
好きなお話だったのでとても嬉しい。
神香先生の外国ものらしさ、フェチ部分は残しつつ、普段とは異なるミステリー風味な要素もあって面白かったです。
本格ミステリーや推理ものを期待し過ぎると違うかなと思いますが、BLもミステリーも好き!という方や、ひと味違う作品を読んでみたいという方におすすめの作品です。
ミステリーとしてはライトめだけれど、しっかり書かれているので読み応えもあり。
うーん、再読しても面白かった。古典ミステリーや2時間ドラマ的な読みやすさ。

全編受け視点。後半の番外編のみ攻め視点です。
雪都は日本人ですが、ほぼアメリカ育ち。
他登場人物は全員アメリカ人ではあるものの、口調も自然かつとっつきやすく書かれているので、特に混乱することもなく読めるかな?と思います。

舞台は、スキーリゾート地として名を馳せる、アメリカのとある雪深い町の別荘。
訳あって親友の恋人役を演じることになり、親友の祖父が所有する別荘へ招待された雪都は、そこで初恋の人であり、親友の兄でもあるクレイトンと再会することに。
しかし、再会にときめく間もなく、猛吹雪によって別荘が孤立。さらには殺人事件まで起きてしまう…
と、導入部分だけでも盛り沢山なのですが、これを280Pほどで面白く読ませてしまうのだからすごい。

壊れて渡れない橋。電波なし。連絡手段なし。
一体、誰を信用し誰を疑えば良いのか?
閉鎖的な雪山の別荘の中で、読み手も犯人が全く分からない状態のまま、刑事とその助手のような立ち位置のクレイトンと雪都と共に犯人を探っていく形になります。
これがですね、あっさりとは分からないようになっているのが面白くて。
雪都と同じ感覚で分からなさが楽しめるんです。
そして、攻めであり雪都の憧れの人・クレイトンがこれまた頼りになる良い男なんだな。
受け攻め共に嫌味のない人間で好感が持てますし、事件を探る合間に描かれる恋愛面の初々しさにニヤリとしてしまったり。
クレイトンとの再会に、初心な雪都の脳内がもだもだしていく様子が可愛く、後半のクレイトン視点の「あなたこんなこと考えてたのね」っぷりが楽しい。

糖度は神香先生作品としては高めではありませんが、ミステリー要素を含めるとこのくらいが丁度良いのかも。
とはいえ、神香先生らしい外国人男前×日本人の良いところも詰まっているので、きっちり甘いところは甘いです。
ベッドシーンでの、クレイトンのご立派なクレイトンに対する描写が丁寧で、"ずっしりと重たい"様子がものすごく伝わってくると同時に、先生のこだわりを熱く感じる。いやあ、好きです。
ベッドでたまらなく可愛くなってしまう受けも健在。

タイトルの吊り橋効果はちょっと合っていないかなと思いますが、ミステリーも恋愛も楽しめる良作です。
続編ではクレイトンの雪都溺愛っぷりが見られるのだろうかと、読むのが今から楽しみ。

2

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