俺たち竜人は……赤い満月の夜、恋した相手に発情するんだ

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表題作竜人と運命の対

ジーン,280歳,キャラバンの用心棒をしている竜人
陽翔,17歳,異世界に迷い込んだ高校生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「陽翔…お前の感じている匂いはこんなにも甘いのか」
ある日突然、異世界に迷い込んでしまった陽翔。
訳も分からないまま奴隷として働かされるが、
逃げ出して砂漠で行き倒れているところを、
キャラバンの用心棒をしている竜人ジーンに救われる。
竜人は、知恵と力に溢れたこの世界最強の種族。
最初はジーンを怖がっていた陽翔だが、キャラバンと一緒に旅をし、
ジーンの不器用な優しさや意外に寒がりな面を知り、
湯たんぽ代わりになってあげるくらいに心を開いていく。
一方、自分を怖がらない陽翔をいつしか強く愛するようになるジーン。
そんな時、陽翔が大事に持っていた不思議な赤い石が、
世界の運命を握る「竜王の逆鱗」だと分かる。
おりしも、竜族が愛する相手に発情する<赤い満月がのぼる夜>。
唯一の相手として発情してしまうほど陽翔に恋したジーンは、
自分を犠牲にしても、陽翔を元の世界に戻す決意をし…!
「お前が笑うなら、どんなことでもしてやりたい。
……たとえ二度と会えなくなるのだとしても」
赤い満月の夜、竜人族は、恋した相手に発情し、
その者を一生、愛し抜く。それが<運命の対>。
ドラマティック・ラブストーリー!

作品情報

作品名
竜人と運命の対
著者
櫛野ゆい 
イラスト
高世ナオキ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
竜人と運命の対
発売日
ISBN
9784799734018
4.2

(120)

(63)

萌々

(39)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
15
得点
501
評価数
120
平均
4.2 / 5
神率
52.5%

レビュー投稿数15

文句なしのスパダリ溺愛攻めを堪能

こんなに素晴らしいスパダリ攻め、他にいる?って叫びたいほど、私にとって理想的なキャラでした。
スパダリ界のてっぺんに君臨するんじゃないかな、ジーンは。
竜人だけど。

でもでも、ジーンが人間じゃないなんて瑣末事だとしか思えない。
トカゲ姿(竜人です)のときも、人型のときもどちらも完璧。
本当に強くて格好良くて、かわいくて、そして陽翔には甘くて甘くて。
最高!
盲目的な溺愛、最高!

そのジーンにこれでもかっ!ってほど愛される陽翔が、過酷な運命に翻弄されながらも頑張り屋さんの良いコなところが◎。
最初から最後まで好印象でした。

しかも、この作品、甘い甘いラブが散りばめられながらも、種族間の対立や交流、人間同士の権力争いなどを織り込んだ異世界ファンタジーとして、しっかりと練られた世界観なんですよ。
圧倒されます。
とはいえ、その世界観も難しいところがなく、主役二人を取り巻く登場人物たちも(敵を除けば)さっぱりとした気性の持ち主ばかり。
話のスピード感と合っていて、読んでいて気持ちいいんです。

BLらしく「みんな幸せになるエンド」には少し冷静になりましたが、据わりの良い終わり方だったと思います。



高評価にも納得の読み応えでした。
絵もとても作品に合っていました。
大満足です。
続編やスピンオフがあるんですね。
楽しみです。

0

ジーンと陽翔の始まり(⌒▽⌒)

「竜人と対の運命」がとうとう大団円を迎え、ただいま絶賛読み返し中です(⌒▽⌒)
出会いから運命の対となるまでの1巻、やっぱりめっちゃ面白くて好き(≧▽≦)


受け様は、人間の世界から異世界へと迷い込んだ陽翔。
何がなんだかわからないまま奴隷として売られた屋敷から、幼い奴隷のニャムを連れて逃げ出した陽翔は、アースラ率いるキャラバン隊に助けられる。

このキャラバン隊の1人が攻め様である竜人のジーン。

獣人を見慣れていない陽翔は、初めこそジーンに怯えるけれど、一緒に旅をするうちに信頼関係を結び、親しくなっていく。

自分の態度をきちんと謝罪したり、仲直りしたらくったくなくジーンに接する陽翔ってば、応援したくなるいい子でした。

ジーンもね、陽翔をユタンポ代わりに抱きしめたり、片手で抱えあげて移動したりと、わかりやすく溺愛でにまにま。
特に尻尾がいい!!
嫉妬やら憤りやらでびたんってなっちゃう感情丸わかりのかわいい尻尾が( /^ω^)/♪♪

こちら世界に残る事への苦悩を抱える陽翔に助言するアースラが、とってもカッコよくて素敵でした。
それを受けて、陽翔がジーンに告白するやりとりは、陽翔の覚悟がめっちゃ切なきゅん。


陽翔が異世界へ来ることなった理由も明かされ、『竜王の逆鱗』を巡る怒涛のストーリー展開、主役の2人はもちろん魅力的な登場人物達が生き生きと生きていて、とても読み応えのあるお話でした(≧▽≦)

0

竜人シリーズ1作目

前から気になってたこちら、もっと早く読めば良かった。
まず陽翔のキャラが良かった。前向きで優しくて素直、魅力的。ジーンが怖かった陽翔だけど、ちゃんと感謝してジーンに向き合ってくのが良かった。ジーンも嬉しかったんだろうな〜好きになるの解る。
問題がどんどん大きくなり敵が凶悪になるにつれ絆が深まるのが伝わってきた。
陽翔も難しい決断を迫られ、ジーンと生きる道を選んだけど切なさもあり。でも、楽しみも悲しみも共に背負う覚悟をした2人が感動でした。
かっこいい2人だけど、甘々で互いが好きすぎる所にきゅんとしました♡

0

人間姿になれるのにあまりならない問題(自分比)

すごい!
2段組でとっても盛りだくさんなお話でした。続きもあります。
カップル二人の関係性の変化がいいですね。

また異世界トリップかあ…と(何様?)読んでみたら、主人公陽翔が砂漠で死にそうで奴隷にされちゃって。
辛い、でも甘々を信じて読み進めると。

陽翔、良い子ですね。ニャムも可愛くて。ニャムって名前からして可愛い。

陽翔の勇敢さ前向きさ責任感や正義感にアッパレです。

もう駄目か…な時に白い竜人ジーンに拾われ。
怖がる陽翔。仕方ないよね。
でもジーンも人間からの反応に諦めちゃってて可哀想で。
陽翔が自分からジーンにお礼と謝罪に行ったら、すっかり陽翔はジーンに懐いちゃって。微笑ましかったです。
ジーンも陽翔に懐いて湯たんぽ代わり?に抱きしめて眠ったり、陽翔を抱っこして歩いたり。
陽翔は友達だと思っていたら…。

半分までは、それはあれだから!と何度もツッコんでました。竜王の逆鱗早く渡して!と。なぜ気付かない?と。

子供をさらって奴隷として売り払う隣国の領主との戦いやラヒム王との出会い。
ラヒム王好きです!ツンデレ妃にはこんな王がお似合いですね。

そして後半は竜人の郷で竜王や郷の皆との再会や今後のことなど。ジーンが陽翔をどれだけ好きか愛してるか…。
陽翔が傷ついた孤独なジーンに誇りと温かさを取り戻し、運命の対なのだと。

その後も盛り上がり敵との決着も本当に着いたのかな?

ここまでてんこ盛りでしたね。
奴隷からキャラバンから竜人族の郷から戦いへ。
そして将来を誓い…。

獣人や人外ものはいつもエッチのところで考えちゃうんですよね。
人間姿にもなれて、もれなく超イケメンなのに、やはり本来の姿でエッチがしたいとなると。
獣人姿のエッチでも萌えるんですが。
今回は竜人ですからね。ウロコとか牙とかあるし、他の動物と違って爬虫類系?だし。
尻尾を噛まれるのはどんな感覚だろう。

陽翔がこっちの姿の方が好きだからいいのですが…。
人間姿でも見たかったな。
うん、見たかった。

サーベルタイガーのお話と繋がってるんですね。赤い満月の夜…。

モフモフのかわりにスベスベな鱗。いいですね! 

1

読んで良かったです

「竜人と星宿す番」を読んで興味を持ったので、電子で購入しました。

個人的意見ですが先に「竜人と星宿す番」を読んでいた方が「竜王の逆鱗」が違和感なく入って来て、より特別な物だと感じる事が出来ました。

陽翔がとにかく元気で正義感が強くてあまり色気は無いんですが、ジーンの溺愛ぶりが加速して行くのに恥ずかしがる姿がとても微笑ましかったです。

敵を倒してから初めて最後まで結ばれるんですが「竜人と星宿す番」のカップルよりは挿入がスムーズだったので、エルドラドよりジーンの方が個体として小さいのか?それともエルドラドのアレが巨大過ぎるのかと気になってしまいました。www

キャラバンの仲間も竜王もジーンの親友も、個性的でこの作品がとても人気があるのが良くわかりました。

ジーンのイラストが素敵だったので竜人攻めはありだと思いました。溺愛なところも素敵でした。

1

尻尾に注目して!!

異世界ファンタジーといってもこの話は世界観が凝りすぎずに読み易いし、そんな中でまさに個人的好みな人外攻め・体格差・年の差・攻めから受けへの溺愛ぶりを満喫できてシアワセです(*´ω`*)…

それと、自分は登場人物にイケメン・美形要素もあったほうが好みなので読み始めの部分でふと、人外の容姿のままで萌えがあるのだろうかと引っ掛かりがあったが、竜人・ジーンが人の姿を取ると超絶美形になるってサービスシーンがあって嬉しかった。
まぁ、読み進めていくとすぐに竜人姿のままでのジーンでも格好いいと感じるようになったけれどね。
竜人族はジーンの他にも竜王、近衛隊長・ゼノス等登場するが、彼らは人外の中でもヒトでいう美形揃いの種族に間違いない!!と勝手に思い込ませてもらう事にした(笑)

他に作中では、ジーンの白い鱗・赤い瞳・ヒトの感情の機微を匂いで察するといった竜人(人外)ならではの描写に力が入っているが、一番印象に残るのは何といっても”尻尾”だと思う。

元々は陽翔(はると)がジーンの本来の姿にいち早く理解を示して打ち解けた影響が大きいのだが、孤高なイメージだった彼が心を開いた相手に対してここまで人懐っこいとは意外だった。
ジーンと陽翔はじゃれ合っているし、援軍に駆け付けたソヘイルのラヒム王は盛大にのろけているしで何だこのデレ甘は!!と読んでいてニヤケが止まらなかったが、尻尾でベチンッってぶーたれるシーンにはついに吹き出してしまったのだった。
陽翔が好き、可愛くて仕方がないって想いが駄々洩れだよ。
そのおかげで読み終わった後も挿絵の尻尾に見入ってしまうし、文章での尻尾描写を何度も読み返すしで、ケモしっぽ萌えに開眼するかも(笑)

ちなみに後書きにてページ数を大幅に削ったとの事だが、これだけ自分好みのツボに嵌っているなら上下巻で読みたかった程だ。
欲を言えば、敵役・ザラーム失脚後のナジュト国のその後ってのも読んでみたい。
未読の『サーベルタイガー~』とこの作品の世界観が繋がっているならば、敵国・ナジュトでも、国の改革を推し進める中での獣人と人間のロマンスがありそうだと思うのだけどなぁ…
勿論、ジーンと陽翔のその後ってのも読んでみたいっっ!!

6

かっこいいのに可愛い竜人にメロメロ

人外はあまり読んだことないのですが、
レビューやあらすじを見て購入を決めました。

読み切った今としては、壮大なストーリーに大満足です。
まず膨大な文章量なのですが、
読みやすさは安定の先生なので問題ありません。
読後感が半端なく心地いいです。

そして攻の竜人ジーンがめっちゃくちゃ可愛いです!
姿も振る舞いも男らしくてカッコいいのですが、
寒がりで受の陽翔にだけ見せる独占欲がいい塩梅でたまりません。
周りのキャラクター達もとっても魅力的で、
こんなキャラバンいいなぁ…と思いました。

長くても世界観に浸りたいなと思ったら何度も読めそうです。

2

人外作品が苦手な方も是非。

人外の攻めさんということで一瞬買うことを躊躇したのですが、今は本当に購入して良かったと思える大好きな作品です。
攻めの竜人のジーンさんと、異世界に来てしまった高校生の陽翔くんが出会って、色々な苦境を乗り越えていく冒険ファンタジーのような作品です。
BL作品といっても一般誌に載っていそうな壮大なファンタジーなので、戦いの場面もとにかくかっこいいです。
ジーンさんと陽翔くんの絡みがないのかと言われればそうでもなく、たっぷり甘々な描写があって恋愛面も全く物足りなく感じませんでした。

個人的には、人間になった時のジーンさんがめちゃめちゃイケメンで大好きなので、挿し絵で拝むことが出来て幸せです。

4

竜なのにハンサム、竜だからカワイイ

孤高の白い竜人ジーンと、現代から異世界へトリップしてきてしまった高校生の陽翔。
二人が砂漠のキャラバンで出会い、旅をし、恋に落ち、竜人族の国と人間の国を救おうとする物語ー。

クールで人間に心を開かない竜人ジーンが、自分の見た目を怖がらない陽翔に惹かれる。
そして運命の対だと決め、これでもかというほど陽翔だけを甘やかしてくる様は、見ていてニヤニヤしてしまいました。
さむがりで、勝手にベッドに入ってくる竜人、かわいいですね。

ストーリーは壮大です。
国をまたにかけ、悪を裁くキャラバンの仲間メンバーがかっこいいです。
出てくるキャラクターはみんなあまり裏がなく、いい人なので、安心して読めました。

ただ、世界征服をたくらむ敵のナジュドの動機や、方術(魔法みたいなもの)に関しての描写が少なく、
敵を倒した後に、達成感が少なかったことが悔やまれます。
方術うんぬんの世界観に関しては、もしかしたら前作の「サーベルタイガー」の方に記述があったりするかもしれないので、読んでいたら分かりやすかったのかしら?
とも思いましたが、未読なので判断がつかず…。
作者あとがきに「とにかくページ数ギリギリ」とありましたので、
その影響を感じずにいられない部分は、ありました。

とはいえ、竜人攻めという珍しい設定と、夜の砂漠の雰囲気、
丁寧な恋愛の描写は素晴らしく、お気に入りの一冊になりました。




3

人外に興味のある人には読んでみて欲しいです

こちらの作品は、じわじわ人気が出ているらしくて、発売直後からもう第三版が決まったそうです。あらすじが面白そうだったのに加え、コミコミスタジオのペーパーにつられて買ってみました。

ストーリーの細かいとこでは疑問に思うところは何箇所かありました。例えば赤い満月の夜は竜人の発情期なのに、宴会なんかして大丈夫なんかなとか・・・。でも、そんな事は置いておけるくらい竜人のジーンと陽翔の関係が良かったです。二人のラブっぷりを読むのに何度も読み返しました。

告白する前から、ジーンは陽翔にくっついて寝るわ、人目を憚らず抱き上げるわ、餌付けするのもされるのも喜び、挙げ句の果てには尻尾で翔陽を巻き付けちゃうわのオンパレードでした。また、竜人は一度番の相手を決めたらもう変更不可能なんだとか。ジーンは陽翔を番と定めたのに陽翔が望む元の世界に帰してあげようとするところが健気でした。

イラストで個人的に少し残念だったのは、表紙と比べると本文中の挿絵の陽翔が幼く見えたので、表紙絵の陽翔の方が好きな私は脳内補正して読みました。

受のことが好きすぎる攻が好きな人にはお勧めです。

4

一本の映画を観ているよう

二段組で読み応えのある量でしたが、途中でだらけることもなく一気に読んでしまいました。ハリウッドの映画でも見ているような感じで、とても良かったです。

竜人といえば、本体は竜で人型で行動しているというものを想像していましたが、今作は人型でも鱗が生えた竜の人化そのものでちょっとびっくりしました。
容姿が竜というだけで、性格的には人間とかわるところがないので違和感なく読めたと思います。ただ、前作の「白狼王の愛嫁」を初めて読んだ時は、違和感満載だったのでこれは慣れかもしれません。
「サーベルタイガーの獣愛」と同じ世界観のようですが、私は未読です。過去の出来事として語られているだけなので、特に問題なかったです。

本の紹介文があまりに詳しいので感想だけ。

陽翔(受け)は誰とでも仲良くなれる人懐こい性格です。初めこそ奴隷商人に騙されたせいで疑心暗鬼になっていた上、ジーン(攻め)が竜人だったこともあり、酷い言葉を放ってしまいますが、恐怖を感じながらも思い切って声をかけると、見かけが怖いだけで意外と可愛い反応をすることに驚きます。
そのことで完全に恐怖心を無くした陽翔は一気にジーンに懐くのです。
変温動物のジーンの湯たんぽになったり、剣の使い方を習ったりしてキャラバンの他の仲間を驚かせます。亡くなった祖母に言い聞かされていた、その時できることをやるというというのを実践できる陽翔は高校生とは思えないしっかりしていました。

人から恐れられることに疲れ、人との関わりを避けるようにしていたジーンが、自分の酷い態度を反省し屈託なく接する陽翔に少しずつ心を開く様子がとても良く描かれています。
砂漠の夜が冷えて寒いからと寝ぼけて陽翔の布団に入って来て、朝ボーゼンとしたり、陽翔を片腕で抱き上げ移動するのが習慣化した後、人間の姿に変化した時は恥ずかしがって抱っこを嫌がり全力で逃げる陽翔を見てしょげたりする姿は楽しいです。
そして、友達だったと思っていた時は気にしていなかった食べさせ合いも、両想いになってからは恥ずかしいから人前では嫌だという陽翔に、尻尾をベチベチ打ち付けながら残念がる姿は可愛くて可笑しくて笑ってしまいました
発情期がきて陽翔に告白してからのジーンは、こんなに熱い人だったのかと思うくらい、周りの目も気にせず甘々です。さぞかし陽翔は恥ずかしいし、見せつけられる方も大変だろうと思います。

悩む陽翔の背中をいつも押してくれるキャラバンの女長アースラ、強いけど涙もろいアースラの右腕のワドゥドゥ、同い年のラビなど気のいい人ばかりで、キャラバン隊の旅はとても楽しそうでした。

元の世界に戻る方法がわかりますが、ただでは帰れません。元の世界への渇望、戻るために犠牲になるもの、どちらも諦めきれず悩む陽翔に、アースラは「後悔しても仕方ない」と思える方を選ぶようにとアドバイスします。陽翔はこれを聞いて自分の生きる道を決めるのですが、この台詞はすごく心に染みました。

そして、陽翔がこちらに来る原因となった野心の塊の国ナジュドとの戦いは壮大で、読んでいると脳内で映像が思い浮かびました。

ただ、番についてはいまいちわかりにくかったのが残念でした。運命の番というくらいなので、なにか自分たちでは抗えない何かがあるのかと思ったのですが、ジーンが陽翔を好きになり、赤い満月の夜に発情したから番だと言っているように思いました。
その割には、想いが通じ合わなかったり、相手が早世してしまった後の喪失感は、アースラ曰く呪いのようにその後の人生を変えてしまうほど重いものでした。
竜人の本能で赤い満月の夜は番に対してだけ発情するようですが、まだ月も出ていないのに、同じ竜人のゼノスが陽翔のことを番だと気付いたのは何故なのかも分からなかったです。発情の兆しでもあったのでしょうか。もう少し詳しく発情期について語って欲しかったです。

あとがきで、だいぶオーバーしてしまい削ったとありましたが、削ったエピソードも読みたかった。勿体無いです。前後編とかで2冊に分けてくれても良かったくらいです。
そして、二人のその後も読みたいと思いました。

4

人外好きは絶対に読んで欲しい

人外(特に竜)に受けが溺愛される話が好きな人はぜひ読んで欲しいです!!

表紙や挿絵から分かるように、竜人のジーンはとにかく見た目がかっこいいし、すべすべの鱗があり、さらに受けの陽翔を腕に乗っけてしまえるぐらいでかい!体格差に萌えます。ジーンは戦闘能力も高いし黙ってれば本当に完璧なんですが、寒がりだったり変なところで気弱だったりと可愛い一面も持ち合わせていてとにかく素敵すぎます。

陽翔はいきなり異世界に飛ばされて家族と離れ離れになり、しかも砂漠で死にかけ、助かったと思ったら奴隷として働かされるという悲惨な経験をしているのに少し落ち込んでもすぐに前向きに生きていこうとする姿勢に感動しました。

お話の流れもテンポよく進むのでかなりのボリュームがあるにもかかわらずまだ読み足りない、もっと読みたいと思わせるくらいでした!

2

竜人が格好いい&可愛い

ファンタジー好き、竜好き でget。
開けた瞬間に うわ、きたよ二段組・・・めっちゃ読み応えありました。
272P 書き下ろし。しかも、書いた最初はぶっちぎりで
頁数オーバーしていたようで、かなり削られたそうです。
(先生のあとがきも たったの1P(笑))
サーベルタイガーは未読でしたが、問題なく読めました。
途中で疲れたり、読み飽きたりなんかは全くなく、
最後まで面白く読ませていただきました。
印象としては ハリウッドの描く冒険活劇談+竜人の可愛い恋愛模様。
善人多めなお話で大丈夫 かつ 竜好きな方にはオススメです。

舞台は、電気水道ガスはない、車、銃ない世界、武器は弓矢、剣。
竜人は空飛びました。
最初があっつい砂漠の風景だったので
全体的に暑い印象(時期的にシンクロして余計暑い・・・)。
服も奴隷扱いされてるときは上半身裸で腰布だけ なんかの記載あり、
布ぐるぐる巻き系の模様。

登場人物は 攻め受け以外に
ニャム:前半登場。異世界に放り出された受けと一緒に辛い目に遭う幼子。
アースラ:40代後半。20人ほどのキャラバンの女長。
ワドゥドゥ:アースラの右腕。キャラバンの料理担当、腕っぷしも強そう。
ラビ:ちょっと若手のキャラバンのメンバー、人懐っこい。
ラヒム陛下:ソヘイル国の国王。人間。
竜人の王:竜そのまんま。
ザラーム:ナジュド国の王。人間。
などが出てきます。やや登場人物多めですが、キャラがきちんとあるので
読みにくくはなかったです。
地雷はあまり思いつきません。

************* 以下 よりネタバレ

個人的萌えポイント。
なにしろ竜人が格好いい&可愛い!!!!!
表紙の竜人に一目ぼれしたのですが、
強い、寡黙め ここまでは想定通り。

最初 寝ぼけながら さむい といって寝ているところに潜り込んできて。 
次は ごはんの食べさせあい。 
とどめは ヤキモチやいて しっぽで びったんびったん床叩き。
(他にも多数甘やかしシーンあり)

あんた強い武人ちゃうの、なんでしっぽで床たたくのー と
こみあげる笑いの衝動を抑えきれず、電車内でめっちゃ変な人でした、私。

受けさんも善人、高校生のくせによく出来てるわ、この子 という印象。
悪党はいるけど、善人多めなので、出来過ぎな気が少しだけしました。
でも 全体として大変面白かったです。

あー異世界堪能できました。

5

異世界トリップ&人外お好きな方には超オススメ

高校生が人外と恋に落ちる、異世界トリップファンタジーです。
既刊『サーベルタイガーの獣愛』と同じ世界観の作品ですが、そちらが未読でもまったく問題なく読めます。

突然見知らぬ異界の砂漠に飛ばされた高校生の受け。人買いに捕まり奴隷として売られ、過酷な目に遭って逃げ出したところを頭部が竜の竜人に助けられた。最初は異形に怯えていた受けも、優しい内面を知り、懐いていくが、やがて異世界の戦に巻き込まれ…。


最初こそ奴隷として売られ、暴行を受けながら働かされていた受けですが、竜人である攻めに助けられてからは穏やかに異世界生活を送れます。言葉も通じるし、異世界難度はやや低め。
攻めは異形の人外です。頭部は竜で、尻尾があり、身体中が鱗で覆われています。受けは最初は全身で警戒して「化け物!」とかキーキー言ってますが、一旦心を許してからはベッタリ懐いてくっつきまくりになります。
異世界でも竜人は珍しいらしく、恐れられる存在であるため、すごい勢いで懐いた受けに戸惑いつつも嬉しくて仕方ない攻め、というのが大筋の状況。

そしてこの、ベタ甘ラブラブ状態(まだカップルではない)がもう、萌えるやらたぎるやら! 体格差があるので、ひょいひょい小脇に抱えられたり、後ろから抱っこされたり、膝に乗せられたり、そんなのが悶絶するくらい可愛い。個人的に体格差萌えがあるのでたまりません。
そしてエッチが怒涛の萌えでした。竜人は嗅覚に優れていて、人間の発するにおいでだいたいの感情がわかるという設定があります。なので受けが感じたり、攻めのことを好きだと思ったりするたびに甘いにおいを発し、それを嗅いだ攻めがクラクラ。いや、もう、萌えすぎる。

もともと異世界ファンタジーBLが好きな上、発情期やら人外やら体格差やらの萌えツボ設定てんこ盛りで、個人的にすんごく楽しめました。新書二段組で文章量も多く、読みごたえもバッチリでした。
気になった箇所はちょろちょろありました。結局なぜ言葉が通じるのか理由がわからなかったり、人型になれるんだったらなぜここで人型にならなかったの、とか。あとちょっと絵が合っていなかったかな…。
でもそれで評価が下がるほどではありません。文句なしの神です。

7

激甘です☆

フライングですが、この前本屋に行ったら店頭に並んでいたので購入しました。


現代ものよりファンタジー、特に人外攻めで本領を発揮する作家さんだと(勝手に)思っていますが、今回も最高でした。なかなか強烈な表紙ですが、それに反して内容は激甘です☆

また甘いだけではなく、ストーリー自体もとても面白かったです。
グイグイ引き込まれる展開の連続に、ページをめくる手が止まりませんでした。

内容は、ある日いきなり異世界に迷い込んでしまった高校生・陽翔と、ワケありでキャラバンの用心棒をしている竜人・ジーンの、異世界冒険譚です。しょっぱなから奴隷として酷い扱いを受け、逃げてきたものの死にかけている主人公という、なかなか重い始まりです。

その後キャラバンに拾われ、そこで用心棒をしている竜人のジーンと出会います。このジーン、竜人となってますが、見た目は竜というよりトカゲっぽいです。その強烈な見た目に最初は怯える陽翔ですが、持ち前の素直さと前向きさでジーンとの距離を近づけといった所。

異世界らしく砂漠のキャラバンや魔術、竜人と人間の連合軍によるアンデッドとの戦い等、興味を惹かれる設定や展開で読ませてくれます。特に戦闘シーンには手に汗握りました。

そして萌えさせてくれたのが、二人の甘さ。くっつく前から一緒に眠り、食事はあ~んで食べさせあい、移動する時は抱っこと激甘です。くっついた後は更に激甘ー・・と書きたい所ですが、恋心を自覚した陽翔が急に恥ずかしがりという、ジーンにとってはお預け状態。そのいかつい容貌で、陽翔に甘えてデレデレしているジーンも笑えましたが、急に人前でのイチャつきを拒否されて、大人げなく拗ねている彼にも笑わせてもらいました。いそいそと陽翔の為に食事を取り分けたりと、とても健気なんですよ。

一応、ジーンは人間の姿をとる事も出来るのですが、エッチでは竜人のままです。このエッチも、濃厚。ジーンが独占欲をむきだしにしてます。以前は獣姦にも恐れおののいたのに、攻めがトカゲでも萌えるようになりました。思えば遠くに来たもんだ・・・。

櫛野先生の、激甘人外攻めがお好きな方には自信を持っておすすめです。

15

ぴれーね

ありがとうございます(^^)
どうぞ、よろしくお願いします!

もう、「竜人と運命の対」は読まれたでしょうか?
あーちゃん2016様も気にいっていただけると嬉しいです。

あーちゃん2016

ぴれーね様
私もそんなにネット上の礼儀作法に精通しておらず、
失礼しております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

今日、この本、getしてきました~!
別の本も買ってきたので どっち先読もうかなーと悩み中♡
わくわくですー!

ぴれーね

あーちゃん2016様

はじめまして!
レビューにコメントをもらったのが初めてなので、とっても嬉しいです(*≧∀≦*)
コメントありがとうございました‼

とても面白かったので、おすすめです。
櫛野先生の人外攻め、最高ですね‼

ここで返信するのが合ってるのか、ちょっとよく分からないのですが(^^ゞ
失礼だったり、間違ってたらすみません。

あーちゃん2016

ぴれーね様
あーちゃん2016と申します。初めまして・・・かな?すいません。
この本すごく読みたいんです、レビュー有難うございます!
レビュー詳細読んでないんですが、神評価とのこと、
とっても楽しみにしてます!楽しみ倍増しました!!!

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