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表題作チェンジワールド 上

有村 郁央,25歳,デパート勤務
伊藤 要祐,23歳,商社勤務

その他の収録作品

  • 恋心下心episode.1〈幕間〉(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下(キャラ紹介)

あらすじ

この人の 俺を好きでいる時間が 少しでも長く続きますようにー

高校時代の野球部先輩・有村への長年の片想いを実らせた要祐。
付き合って1年が経っても、いまだ夢のような毎日だ。
そんなある日、要祐にやたらと絡んでくる会社のSE・穂積が実は有村の大学の先輩だったことがわかる。
その思わぬ再会が、有村と要祐の関係に影を落とすことになりー。
「サヨナラゲーム」待望の続編!

「好き」だけじゃ、たりない。

作品情報

作品名
チェンジワールド 上
著者
南月ゆう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
サヨナラゲーム
発売日
ISBN
9784403666032
4.4

(293)

(181)

萌々

(73)

(25)

中立

(6)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
18
得点
1278
評価数
293
平均
4.4 / 5
神率
61.8%

レビュー投稿数18

幸せだから不安になって、愛してるから嫉妬して…

『サヨナラゲーム』の続編、上下巻で、完結は下巻を待たないといけません。
健気で切ないラブストーリーにキュンキュンさせられっぱなしの前作、また二人の続きが読めるなんて嬉しくてしかたありません!

前作で受験生だった妹がもうすぐ20歳ってことは、付き合って1年は経っていると思うのですが、結婚式帰りでいつもと違う郁央を見て「好き」って震えちゃったり、一緒に住むのは心臓が持たないからって断っちゃう相変わらず純情一途な要祐。

要祐は、久々に郁央宅に招待され、郁央ファミリーと仲良く語ったり、郁央のアルバムを見ながら、イチャイチャに突入したり…
郁央に心もカラダも愛されてすごく幸せそう。そして幸せだから「この人の俺を好きでいる時間が少しでも長く続きますように…」なんて願ってしまうのが切ない。
恋人なんだからもっとワガママになって良いのに。

平穏な二人の前に、郁央の大学時代の先輩にして、要祐の会社に出向してる穂積という当て馬が現れます。
穂積はゲイだから、要祐の気持ちを見抜き、ゲイにはゲイが似合ってると郁央を揺さぶります。
そして穂積への嫉妬を、要祐を求めることで解消しようとする郁央…

穂積は要祐をゲイと言うけど、要祐は性別関係無く郁央のことが好きなだけで、私にはゲイとは思えない。もし郁央との関係がダメになったら、ひととき寄り添えた思い出を胸に一人で生きていきそう…

幸せだから不安になるのも、愛してるから嫉妬してしまうのもわかる。
でも二人とも想い合ってるのに、相手が自分のものだと安心できるほどの信頼関係はまだ築けてないんですよね。

南月先生が『サヨナラゲーム』のあとがきで「恋が愛に変わる瞬間が描きたい」と仰ってました。
下巻で二人の関係がどんな風に変わっていくのか楽しみです♪
下巻には描き下ろしもたっぷりあるそうで、それも楽しみ!

限定小冊子が欲しくてamazonで購入しました。
要祐のひたむき爆弾が炸裂する甘い小冊子でオススメです♪

8

ノンケとゲイの壁

「サヨナラゲーム」続編。
上巻は4話までを収録+書き下ろしです。

初読みさんにも優しい、人物紹介&前作のあらすじページ有。
個人的には是非サヨナラゲームから読んでほしいです。
郁央と要祐の変化にとても萌えるのですよー!!!(∩´///`∩)

帯に大きく書いてある言葉にドキッとしました。
【この人の俺を好きでいる時間が、少しでも長く続きますようにー】

始まりは要祐からの長い片思い。
ノンケ×ゲイのカップルで、郁央は女性にモテるタイプ。
要祐からすれば不安は心のどこかにあるのかな。
郁央からの本気の愛情はキチンと受け止めた上で、永遠はないと思ってるのなら遣る瀬無い…。


さて、内容ですが。

1話目から前作の蜜月期さながらの甘々エロエロ(∩´///`∩)
郁央の『要祐バカ』も相変わらずで、全方位に嫉妬。
要祐も相変わらず表情には出さないけれど『先輩大好き』が常にダダ漏れ。
甘い!甘い!!あまーーーーーーい!!(叫)
あああああスッゴイ良かった!めっちゃ萌えた!( ´艸`) ♪

どちらも恋に溺れているのが見て取れてニヤニヤします。
お互いを大切に想い合ってるのが伝わり、要祐の幸せそうな顔に涙でる…。

今回は順風満帆な2人の間に当て馬が入ります。
郁央の大学の先輩であり、要祐の仕事関係の人間。
目的がわからない曖昧な描かれ方に不気味さがありました。

当て馬と郁央が話す姿に、要祐はモヤモヤしてシュンとなり、
当て馬と要祐が話す姿に、郁央はピクピクと嫉妬し。
その反応を敏感にキャッチして当て馬は楽しげに引っ掻き回してくれます( -"-)و ̑̑ 怒

1話目が幸せそうな姿を見て綻んだ分、当て馬にイライラ。
やめてー!うまくいってる2人に波風立てないでー!!と最初は思ったのですが、
続編のテーマになっている『恋から愛へ』のステップアップのキーマンで…。
郁央が要祐に対し、未来を見据え本気で向き合い葛藤するキッカケとなります。

恋愛らしい恋愛をしてこなかった郁央にとって要祐は初めて本気で恋した相手。
要祐との関係は楽しいばかりで「嫉妬は恋愛のスパイス」「恋愛は楽しいもの」という価値観。
それが当て馬の登場で崩れ、要祐との付き合い方に悩み、重苦しさが漂います。

その不安を要祐の体にぶつけてー。

要祐はずっとずっと郁央が好きで、それに変わりはなくて。
郁央も要祐が愛しくて愛しくて、大切にしてて。
抱き合って、キスして、求め合ってるのに、気持ちが噛み合わず…。
愛情はちゃんとあるのにとても切なかったです(;ω;)

下巻まで1ヶ月。2人の心からの笑顔を待っています!

書き下ろしは、1話目の幕間。
イチャイチャしたい郁央とアルバムに興奮してる要祐。
天に召されそうな要祐を冷静に見てる郁央。
ほのぼのしてて笑ったーッヾ(*´∀`*)ノ

これは制服エッチのフラグですかね…!?
期待して待ってます♡♡♡

6

文句なしの神作品!

 大好きな作品です。
 雑誌で毎月読んでいてあらすじもわかっているのに、コミックで通して読むと、やっぱり萌え滾ります。

 受けの要祐は、真性のゲイではなく女の子と付き合ったこともあるのですが、これまでに本気で好きになったのは先輩だけ、という健気ちゃん。一方の先輩の有村は、大学時代は来るもの拒まずのモテ男だったようですが、要祐と付き合うようになってからは、要祐にベタ惚れといった感じで、二人の関係は良好でした。それが、要祐の仕事上の関係者で有村の大学の先輩でもあるゲイの穂積が現れたことで、二人の関係に少しずつひびが入り始めます。

 元ノンケ(要祐はゲイよりかもしれませんが)の男同士の恋愛の不安要素にゲイの当て馬がつけこむという展開は、比較的珍しくないと思うのですが、南月先生の情緒溢れると絵と巧みな心理描写に惹きこまれて、最後まで新鮮な気持ちで読むことができました。
 そして雑誌で続きを知っているにも関わらず、読了後はやっぱり次巻が待ち遠しくて堪らない!という気分になりました。文句なしの神作品だと思います。次号の書きおろしにも期待してます!

5

THE当て馬登場

『サヨナラゲーム』を読んでから読みたい読みたいと思いつつも先延ばしになってしまっていた本作。
ひとまず上巻読了しました。

要佑にとって初恋の相手、郁央も自分の事を好きだと言ってくれて、一緒に住みたいとまで言ってくれて最高に幸せな2人の前に当て馬登場です。
郁央の大学の先輩で、要佑の職場のパートナー企業の社員でもある穂積という男で、なかなか手強い当て馬でした。

2人の愛情に偽りや揺らぎはないのですが、嫉妬や執着、不安で関係がぐらつき始める展開。
私はスピンオフの存在も知ってるし、何となく展開が読めるので心穏やかに読めましたが、発売当初だったらヤキモキしちゃってかもなぁ。
下巻読むのが楽しみ!

前作に比べて郁央が要佑にのめり込んでる様子にキュンが炸裂しちゃいました。
男前攻めの執着心や、戸惑い、焦りが堪らんでした。

4

下巻が待ち遠しい

『サヨナラゲーム』で、要祐の切ない恋心にギュンギュンさせられましたが、その続編という事でテンションアップ。

アマゾンさんで8Pリーフレットが付くという事でそちらで購入しようと思ったら、まさかの「取り扱い中止」。
マジで?発売前なのに?完売ですか?
とショックのあまり思考停止しました。

シクシク…
どこで買おう。
と思っていたら取り扱いが開始されたので速攻でぽちりました。買えてよかった☆

内容はすでに書いてくださっているので感想を。
ネタバレ含んでいますので苦手な方はご注意を。






帯の、

この人の 俺を好きでいる時間が
少しでも長く続きますように―

の文句を見て、もうすでに萌えが滾った。
要祐、健気すぎる…。

序盤は恋人同士になった二人の甘々な空気にあてられっぱなし。
可愛い二人にこちらまで幸せな気持ちに。

が。
そうだよね、出来上がった二人に襲う出来事といったら。
定番の当て馬くん登場。

ゲイである要祐と、ノンケさんである郁央。
性癖が違う二人に、ずっと続く未来はない。
と、揺さぶりをかける当て馬くん・穂積。

もともとノンケさんの郁央が、ずっと自分を好きでいてくれるだろうかという不安を抱えていた要祐。
要祐のことが好きすぎるがゆえに、嫉妬に狂う郁央。

そして、彼自身、ノンケさんの恋人に振られた事があるんじゃないのかな…、という過去が透けてみえている穂積。

もう、萌えが滾って仕方なかった。

ただ、王道というのか定番というのか。
はっきり言ってしまうと既視感ありありの展開だったのが残念。

けれど、彼ら三人の繊細で細やかな心理描写が、南月さんのきれいな絵柄とともにきちっと描き込まれているので、ページを捲る手が止められなかった。特にリア充で恋愛にのめり込むことのなかった郁央の余裕のない表情とか心理描写に、めっちゃ萌えました…。

愛しすぎるがゆえにすれ違う郁央と要祐。
ずっと自分の手元に置いて隠しておきたいと思ってしまう独占欲。
その独占欲に相反するように沸き上がる、相手の意思を尊重したいと思う愛情。
どうか、幸せな結末を迎えてほしいと願ってやみません。

それとイヤな奴認定されている穂積ですが。
彼も超気になるキャラでした。

あとあと、忘れずに見てほしいのがカバー下。
ギャー!
と思わず声が出てしまう可愛さでした。

2

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