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妖精ハンター☓DT 〜女体化!? 妄想ワンコの暴走〜

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表題作妖精ハンター☓DT 〜女体化!? 妄想ワンコの暴走〜

犬山大貴、阿久津の会社の部下で恋人、26
阿久津喜晴、昼はサラリーマン夜は妖精ハンター、37

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

40歳童貞のオジさんは「妖精」になる!?

そんな恥ずかしい家系に生まれた阿久津喜晴は、部下で恋人の犬山とともに、昼間はサラリーマン、夜は『妖精ハンター』として生活している。
イケメンを妬み、事件を起こす悪徳妖精の中には、なんと男を女体化させる者がいるようで!!
「しゅ、しゅしゅ主任が女体化なんて!?」
妄想だけで興奮する犬山に怒りを覚える阿久津だが、このあとド変態な恋人が起こす、とんでもない災難をまだ知らずにいた-。

作品情報

作品名
妖精ハンター☓DT 〜女体化!? 妄想ワンコの暴走〜
著者
中原一也 
イラスト
國沢智 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
妖精ハンター×DT〜四十歳童貞男の逆襲〜
発売日
ISBN
9784801914544
3.7

(32)

(5)

萌々

(15)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
11
得点
119
評価数
32
平均
3.7 / 5
神率
15.6%

レビュー投稿数11

モリモリ

一作目の時点でかなりモリモリな設定でしたが、二作目の本作は犬山の謎が判明し更に大変なことになっていました(笑)

本筋の妖精ハンターのお話は、対象を女体化させる悪徳妖精が標的。
阿久津の女体化を想像した犬山の妄想が爆発しかなり鬱陶しかったです。
前作から立て続けに読んだこともあり、犬山の騒がしさが凄すぎて、話を聞き流している阿久津はこんな感覚だったのか……としみじみ思いながら読みました。

敵が女体化魔法を使うと言うことで、主要キャラの女体化描写があります。
女体化してのエロシーンもありますが、男体×女体のエロ描写は無し。攻め受けの逆転もありません。攻めが女体化し、玩具を使って受けとエロいことをする、逆アナル展開でした。
受けが女体化するより個人的には読みやすかったです。どうせならもっとやって欲しかった(笑)

そして妖精とは別で犬山獣化の謎が判明。犬山の血筋(お犬様)を崇める謎の宗教団体が登場して阿久津と別れの危機になるも愛のパワーで解決。想像以上に相思相愛な二人でした。
今回獣化した犬山による獣姦のようなシーン(舐めるだけ)もあって一度で三度美味しい内容だったと思います(笑)

前作同様コメディにかなり振った作品ですが、ギャグのノリが合わず、特に謎の宗教団体がチープで多分笑うところなのですが、個人的にあまり笑えませんでした。
しかし相変わらず不快なノリでは無いので最後まで楽しく読むことが出来ました。

0

シリーズ第二弾

前作よりもラブ増しましです。
官能語彙も増しましです。
女体化とサブタイトルにあるので、苦手な方はご注意を。
でも、それがメインではないので、とんちき設定なのでその部分も楽しめる範囲かな?とは思います。
(感じ方は個人差があるので、なんとも言えませんが・・・)

阿久津の心境が、犬山に絆されながらもちゃんとラブが育っててじわじわきました。
犬山家の秘密も明らかになり、阿久津の兄にもちょっとびっくり。
ただ、前作から気になってはいたのですが、青海と斗真については今回もはっきりはしませんでした。
匂わせレベルです。
この二人はとっても気になるのでぜひもっと読みたいです!

1

犬山のターン

第一作がよかったので読んでみました。

今回は、前作の最後で変化した犬山の秘密が明かされます。ここぞというところで神獣となってしまう犬山。

普段はワンコなのに、時々かっこよく俺様の顔をのぞかせるようになり、阿久津はおびえます。それはそれで萌え菜はずなんですが、犬山のキャラが定まらない感じで、ちょっと乗りづらかった。

今作は、妖精ハントのサスペンス色がぐっと薄まり、犬山と阿久津の関係に焦点が。お互いつきあってからなので、うだうだが一切ないのはいいですね。
ただ、もうちょっと犬山のいいところがみたかったかな?

また、前作で捕まり、妖精ハントに協力することになった阿久津の兄が、もうちょっと活躍するかと思いきやほとんど出ずで、ちょっと拍子抜けです。

妖精の斗真とその連れ、青海もいい関係のようなんですが、ほとんど触れられず。
きっと、斗真と青海でスピンオフがあり得ると思うのですが、まだ出てないのかな-。



0

おもしろファンタジー

いやはや…「妖精ハンター〜」の続編が出るとは…!
そして、さすがBL界のエンタメ王・中原一也先生。本作も突き抜けていらっしゃる。
前作のファンの方々には正に「キタ〜!」という感覚だと思います。
それだけ他のどの作品とも違うトンデモな魅力…
前作を知らずに本作を読んでしまった方、さぞ驚かれたことでしょう。
でも、本作では犬山の官能用語攻撃はそれほどでもなかった。ような気がするのは官能用語に慣れすぎているせいでしょうか⁉︎
本作の見所としては、阿久津の新しい武器がほぼムーンスティック?というメルヘンでロリな魔法棒なのと、犬山が実はニホンオオカミの神格化霊力を持つという事…ですかね。
タイトルにもある「女体化」は、その場面のイラストが無いせいもあって思ったほどの悪インパクトはなかったです。
阿久津も犬山への深い想いを自覚して、犬山と共に生きる、いつまでも一緒にいるという決意を見せ、非常に包容力のある男前の受けで思いがけず?感動的。
え〜っという展開が次々起きるおもしろファンタジーですから、構えず楽しく読むのが勝ちです。
斗真と青海もアヤしい。こちらのスピンオフ欲しいです。

2

犬山家にも秘密が!女体化は予想とは違った

続編ですね。
相変わらず平日はサラリーマン、週末は妖精ハンターの生活です。

今作では男を女体化させる悪い妖精が。まさか阿久津が女体化して犬山に?とこちらも妄想が暴走しそうになりました。

犬山の妄想過大もエスカレートし、愛情も阿久津が最優先で、阿久津のあそこを褒め称える形容詞も限りがありません。鼻血ばかり出して…。

阿久津もまだ男同士で恋人ということに納得できてなかったようですが、どんどん犬山を愛して可愛くてずっと傍にいる決意をしますね。

女体化はまずは犬山がされちゃって、ここでも妄想が暴走。してみたいことを散々試して主任が女に犯されてる~って興奮します。

そうなんです。どうも阿久津が危機に瀕したり犬山が性的に興奮するとお犬様になるようで。
霊力を持ったニホンオオカミと人間との子供の末裔だったのですね。

とにかく今回はエンターテイメント色が強く色んな要素がいっぱいです。正直頭が混乱してレビューが難しいです。

悪い妖精を捕まえたら今度はお犬様!と神主がワラワラ寄ってきて神社に連れていかれ、贄を用意するから神社に留まるように、そうしないと人間を襲うかもしれないなんて。

ここで犬山の阿久津への熱い想いと阿久津の犬山の傍を離れない決意を聞かされ、犬に変身した犬山を跳び蹴りで一発で人間に戻した阿久津に犬山を委ねることになりめでたしめでたしです。

とにかく盛りだくさんでレビューが難しい!てんこ盛りでした。
阿久津兄は容姿が変わっても中身は変わらなかったですね。

そして魔法の道具もまさか!しかもくるくる回してパッとしないと効かないなんて!

阿久津と犬山の愛も深まりずっと一緒と。良かったです。

2

犬山君の秘密、暴かれる!そうか!そうだったのか!w

相変わらず妄想ワンコは大暴走ですが、
あの大仰すぎる台詞回しが可愛く聞こえてきたら、もうダメです!
犬山君に毒されてますw

今回は女体化ということで、
私的には完全に地雷なんですけれどね、
えぇ、中原さんの作品ということで、
自ら地雷に突っ込んでいきましたよ!

しかしなんというか、予想の斜め上を行かれて、
あれ?……という間に駆け抜けてしまいました(笑)

それよりも、前回よりも斗真さんと青海さんの妖しさ倍増で、
妄想も駆け巡りましたv

難を言えば、私的にはピンクのくるくるはちょいやり過ぎ感が。
そこまでテンプレ踏まれると、ちょっとね……と。
まあ、展開的にはそうなるよね、とは思うのですがね。

とにかく、いつのまにか主任はワンコにめろめろになっていて、
ワンコは元かられろれろなので、
とにかく最初から最後までらぶらぶ。
そういう意味では安心して読めますよ!

評価的には、やはり一作目に比べるとインパクト不足かなと。
もう少し、妖精さんの方の事情も色々描いて欲しい!
要するに、次作は斗真×青海組の絡みも期待したいところ!vvv

するりと読破してしまったので、評価は「萌×1」で!

1

女体化の文字で読むのを止めた方、ちょっと待って~

前作を読んだ時にシリーズ化、あるかもと思っていたら出ました!
「妖精ハンター☓DT」の第二弾!!
妄想ワンコがパワーアップしての大暴走!
阿久津は新しい武器(表紙に注目)でメンタルダウン……。

あらすじにもある通り、今度の悪徳妖精の能力は「女体化」。
おそらく地雷の方も多いだろう展開を、見事に打ち砕いた犬山の妄想パワーと、この作品を書き上げた中原先生には頭が上がりません。
被害者も同情できない人達ばっかりだったし。


そして、今回は犬山の秘密が明らかに。なんと絶滅したニホンオオカミの血を引く一族で、神格化した犬山は「お犬様」と崇め祀られ、外界から切り離される危機におちいりますが、阿久津の愛のパワーで無事に解決。
てか、それってもうプロポーズよね? もうラブラブよね?
読んでるこっちが照れますわ。

そして意外な人物が再登場。中身はアレだけど、次作があるなら活躍も見たいなあ。
それから、やっぱり斗真と青海の関係はアヤシイ。スピンオフを希望したいけれども二人共40オーバーだし、難しいかな? でもラヴァーズさんなら可能かも。期待しています。

しかしこのシリーズはなんでもアリで面白い。
楽しんで読めるシリーズです。

蛇足ですが。
一卵性双生児で産まれる男女はかなりレアですが、存在しますよ。

5

妄想過多ワンコ、今回も絶好調です(笑)

オジサマ萌えの私の唯一の地雷が外見に可愛さの残るオジサマ。1巻を読んだ感じではオジサマの外見って女性的だったし、妖精の羽生えちゃうし、ちょっと…とひっかかりを感じつつも、中身はがっつり男前だし、挿し絵が國沢智さんだったおかげで女性的なオジサマというより男性的なお顔立ちで描かれているし、何だかんだいっても面白かったし(笑)とりあえず2巻まで読んで考えようと自爆覚悟の私の前に『女体化』の文字。ガ〰️ン、最大の地雷きた〰️(泣)やっぱりやめようかと躊躇したものの、先が気になって購入。

合わないかなぁ~と思いつつ読み始めましたが、ううう〰️っ、やっぱり面白い。前巻で度肝抜かれたワンコの妄想にはすでに免疫があるとはいえ、ここまで突き抜けてしまうともう笑うしかない。電車の中で読んでいたのですが、にやにやが抑えられなくて困りました。

地雷の『女体化』も確かにしたのですが、予想を裏切り変身するのって、ええっ、そっち〰️!?でした。女性の身体に変身しちゃったらしちゃったで、グラマラスな肢体を使ってさらにワンコの妄想は暴走してるし、阿久津の方もそれを拒めず流されちゃうどころかむしろ興奮しちゃってるし…これはこれでなんだかいいような気がしてくるから不思議です(笑)

バカップルというよりほぼ変態カップルの域に達しているような二人ですが、犬山の変身の理由が明らかになり、魅力的な条件を提示されて人里離れた神社に留まるように説得されても頑として受け入れず、阿久津がどんなに魅力的かを熱弁する犬山に呆れながらも、軟禁のような状態になる犬山の側にいるためなら自分の人生を犠牲することも厭わないという阿久津に、変態カップルなのに不覚にもちょっと素敵と思ってしまいました(笑)

地雷源をもものともせず、笑いとトキメキで最後まで楽しく読ませて頂きましたが、でもなんだか上手く丸め込まれたような感じが否めないのは、あの素敵なステッキで気づかぬうちに何か魔法でもかけられたせいなんだろうか…(笑)

3

危うし、女体化!!…なのか"(-""-)"?

前巻で助っ人ながらも強敵な悪徳妖精を捕えた阿久津と犬山の二人は、その腕を買われて正式に妖精ハンターとなったのだった。
今回は、女性にモテる男性を女体化にしてしまう悪徳妖精を追うハンター達。
恰好のターゲットになりそうな二人、でも何だか犬山よりも阿久津が危なそう…って予想していたのだが…

2巻にして、既に会社員と妖精ハンターとの兼業が定着してるし、二人がくっつているので1巻と比べると興奮度はやや低め。
気掛かりな犬山の変貌に戸惑う阿久津ってのも織り込まれてはいるが、女体化騒動に巻き込まれてトンデモない事態になったのは!?
犬山の官能小説を引用したような口説きにもとっくに慣れてしまったよ…って内心思っていたところに、どんな状況に陥っても衰える事のない彼の妄想力の逞しさを見せつけてくれたのだった。

「なぬっ、女体化だと!?」と知った時には期待も不安もあったが、雑食気味な自分には大丈夫な範囲だった。
今のところ女体化萌えってのにはピンと来なかったけれど、クライマックスでのドタバタには笑ってしまった。
そんな中、パニックにも関わらず青海のとっさの反応には「あ、やっぱりコイツただ者じゃねーな」と確信したのだった。
(つーか、そもそもこの話にはフツーの人がいないんですが…)
ふと、斗真って虚弱体質っぽい?とも思ったけれど、シリーズ化になるならば是非この二人の馴れ初めとかも読んでみたい。
他に盛り込まれていたネタもまだ続きがあるようで、次回以降でどう掘り下げられていくのかも気になる。

あとはもう少し、悪徳妖精を退治する時に痛快さが味わえたらもっと面白くなりそうだけど…
決して阿久津のハンター道具が変わったせいじゃありませんよ(笑)

2

最初から最後まで爆笑!

シリアスだったり感動的なシーンのハズなのに、爆笑しちゃうのはコレ如何に?

と、タイトルや表紙からも想像が付く通り、今回もアホエロのトンチキ系です。
これだけ次々、アホエロネタが出て来るのが凄い!!
別の作品のあとがきにですが、アホエロネタはまだまだストックがあるとの頼もしいお言葉をいただいてるので、これからも楽しませてもらえるものと思います!



まずこちら「妖精ハンター×DT~四十歳童貞男の逆襲~」の続編です。
今作だけでも読めるように書かれてますが、前作も大変面白いので読まれる事をおすすめします。

相変わらず男前な阿久津と、そんな阿久津を好きすぎて妄想が暴走気味の犬山。
妖精ハンターと助手(?)として、悪徳妖精と戦う彼等の今回の敵は、なんと相手を女体化させる能力を持ち-・・・てトコでしょうか。

表紙からも分かる通り、今作では阿久津の武器がチェンジします。
そして神獣に変化する犬山の謎が解明されます。

が、基本的には前作と同じ、ちょっぴり口が悪くガサツながら、大変男前で包容力がある阿久津と、そんな彼を好きすぎて常に妄想過多、愛すべき変態な犬山。
そんな犬山が、阿久津への愛と彼の魅力を語りまくると言うものになってます。
「主任の可憐な蕾が・・・!」みたいな台詞を犬山が言い、「男の尻の孔が可憐なわけあるか!」と阿久津が冷静なツッコミを入れると言う具合ですかね。

ストーリー性もしっかりあり、手に汗握る緊迫のシーンだったり、感動的な場面もあるのです。
が、ここでも始まる犬山の暴走。
どれ程シリアスなシーンでも、彼が阿久津の魅力を語り出すと一気にギャグになっちゃうんですね。
また、自分の妄想だけで毎回勃起して鼻血。
う~ん・・・。前作より変態に磨きがかかってる気がする・・・。
この、犬山の過剰過ぎる程の愛が、この作品の見所だと思うんですよね。
なかなかここまで、受けへの(変態的な)愛情を開けっぴろげにする攻めて、お目にかかれないので。

あと、阿久津の犬山に対する深い愛情にも感動しました。
ほだされ感はありあり。ですが、阿久津の男前な性格と相まって、そのほだされぶりに男意気を感じる・・・。ホレボレしちゃいます。

他、悪徳妖精との戦い等、派手なアクションシーンにも楽しませてもらえました。
女体化に関しては、「そっちか!?」と意表を突かれたりして。私も犬山と同様の妄想をしておりました・・・。
そして今回もかなり活躍した斗真と青海。こっちのカップルもめちゃくちゃ気になる・・・!!
彼等のお話もぜひお願いしたいです。

4

色々盛りだくさんぶっ込んだ遊園地

電子書籍で読了。紙の本と発売日が同じです。嬉しいです!挿絵もあとがきも、著者近況(よくカバーの折り返し部分にある3~4行のものですね)もあり、更に嬉しいです。無いのは裏表紙と帯だけ。ラヴァーズさん、頑張っています。

『妖精ハンター×童貞』シリーズ第二弾です。前作を未読の方はそちらを読んでからの方が良いと思います。相変わらず、阿久津は男前で、犬山は健気かつ変態でした。

会社員の阿久津は悪徳妖精を捕獲する妖精ハンター。阿久津は童貞のまま40歳を過ぎると『妖精』になる特殊な家系の生まれで、小さい頃から仲が悪かった兄の策略によって妖精化することとなってしまい(これについては前作をご覧ください)、ハンター不足のため、阿久津にベタ惚れの部下、犬山と共に会社員と妖精ハンターの二足のわらじを履いています。今回のメインの悪徳妖精の特殊能力は、なんと『女体化』!幾人かが既にその犠牲となっているらしく、かなりの強敵らしいとの情報。それと並行して、妖精ハンターの道具を使っていないのに、犬山が阿久津への執着を滾らせると狼に変身してしまう事が何度か続き、阿久津は「自分と関わっているからではないか」と不安になります。そんな仲で『女体化悪徳妖精』の潜伏先を突き止めるのですが、闘いの中で阿久津の剣は折れてしまいます。阿久津は女性に変えられてしまうのか?また、犬山が狼に変身するのは?いくつかの謎を孕みながらも、暴走する犬山の妄想と、妄想を拒みきれない阿久津の運命や如何に!(笑)

もう、最初から最後までニヤニヤが止まりません。
相変わらず「官能小説用語表現辞典を暗記しとるのか?」と言いたい様な、犬山の妄想表現が凄い。
流石にインパクトは薄れていますが、頭に浮かぶ「主任にこんなことやあんな事をしたい。あんな事をしたら主任はきっとこんな素晴らしい反応をするだろう(鼻血)」を、いちいち言葉に置き換えたい欲望の強さに、笑っちゃうんです。
で、思ったのは「ひょっとして犬山って、文字萌え?」ということ。
萌えを言葉で吐き出す。その吐き出した言葉でまた萌える。萌えちゃったから、また言葉を手繰る。
「これって……私らと大差ないのでは?」
そう思った瞬間に、もう犬山が愛し可笑しくて!

もう一つのニヤニヤは阿久津がデロ甘になっちゃっていること。
犬山に対して「かわいい」を連発。無茶な妄想にも付き合ってあげています。
優しい。
いや、以前から男の優しさを持っていた人ですがね、それがとっても解りやすい優しさになっています。そして、絆されているのではなく「自分もしたいのだ」ってはっきり言っちゃっているんです。
潔くてかっこいいと思うの、こういう受けって。

他にも阿久津の『新しい道具(表紙イラストで想像つきますね)』とか『お道具(ハンターの道具じゃない方の。プレイとしての)』とか、色々盛りだくさんあるのですが、今回の私的山場は、攻め受け変わっていないのに『ネトラレ』プレイがあるということです。
いやー、中原さん考えたねぇ。
万人が許せるネトラレなのではないかと思うのですよ。
(あ、何が何でも女性とはダメな方には地雷なのか?でも女性じゃないしなぁ)
これは必見!
多くの姐さま方にお読みいただき、犬山と共に『ネトラレの醍醐味』を感じていただきたい、と鼻息荒くお薦めするのであります。

7

この作品が収納されている本棚

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