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抱かれたい男1位に脅されています。(6)

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让最想被拥抱的男人给威胁了

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表題作抱かれたい男1位に脅されています。(6)

東谷准太、若手人気俳優、抱かれたい男1位
西條高人、ベテラン俳優、抱かれたい男2位

同時収録作品抱かれたい男1位に脅されています。

卯坂、ゼネラルプロデューサー
有須清崇、作曲家・アーティスト

その他の収録作品

  • 抱かれたい男1位に脅されています。スペイン語講座
  • 抱かれたい男1位に脅されています。Prologue
  • 抱かれたい男1位に脅されています。その後
  • あとがき・カバー

あらすじ

「俺にあなたを監禁でもさせたいんですか?」 二人舞台「血の婚礼」で共演が決まった東谷と高人。練習中に東谷との才能の差を実感した高人は、“情熱”を学ぶべくスペインに飛ぶ! 一方、東谷は高人から一方的に別れを告げられたことを忘れられず――?

作品情報

作品名
抱かれたい男1位に脅されています。(6)
著者
桜日梯子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
シリーズ
抱かれたい男1位に脅されています。
発売日
ISBN
9784799742150
4.3

(229)

(137)

萌々

(53)

(29)

中立

(5)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
24
得点
989
評価数
229
平均
4.3 / 5
神率
59.8%

レビュー投稿数24

愛する人と共に生きて行くために

今回は高人さんとちゅん太の関係が大きく変わる、とても重要な物語でした。
今まで見たことのなかった高人さん、
そして、やはり初めて見るちゅん太の姿が描かれています。

5巻のパパラッチ編でのイメージ回復のため、卯坂GPが用意した二人芝居は「血の婚礼」。スペインのアンダルシアを舞台にした戯曲です。

作中のフラメンコが見どころになるのですが、
祖父がスペイン人のちゅん太の力強い踊りに対し、
キレイなマニュアル型の踊りしか出来ない高人さんは焦りを抱きます。

ちゅん太と一緒に生きると誓った高人さん。それなのにこのままではちゅん太の才能においていかれ、対等の立場で歩めなくなってしまう。本場のフラメンコを直接感じるため高人さんは行き先も告げず、単身スペインに飛びますが…。

スペイン編にはたくさんの魅力的な面々が登場します。
隙あらば美人の高人さんまで口説こうとする、おちゃめなイケおじ・セレスさん(ちゅん太のおじいさまです)。
そして猛牛のように気性が荒く、顔の濃い、ちゅん太の幼馴染・アントニオ。

ちゅん太を好きで堪らないアントニオはちゅん太をかけ高人さんにフラメンコで勝負を挑んできますが、実はプロの踊り手であるアントニオに高人さんはあっさり完敗。

ちゅん太の足手まといになりたくなくて一人でスペインまで来たのに、結局合流してしまった2人。「キレイ」な踊りしか踊れない、自分を変えることの出来ない高人さんは泊めてもらっていたちゅん太の元を去ろうとしますが、その後姿を見たちゅん太は自分に別れを告げた高人さんを思い出し、犯すように高人さんを無理矢理抱いてしまいます。

高人さんを二度と失いたくないちゅん太。
ちゅん太と共に歩むため自分一人の力で殻を破りたい高人さん。
少し言葉が足りないだけですれ違ってしまう2人の姿が本当に見ていてもどかしかった。

途中ちゅん太のモノローグが入ります。
子供の頃から何でも人並み以上に出来たのに、いつも心が凪いでいて、何をしても感情を揺さぶられることなくただ息をして生きているだけ。そんな自分を変えてくれたたった一人の人が高人さんだった。
ちゅん太にとって高人さんは「生きる意味そのもの」なんだと感じました。

アントニオの家を訪れ特訓を積んだ高人さんは、ちゅん太の元へ向かい、タブラオで「お前のためだけに踊る」と、台本を持たない、ちゅん太を想うだけの「西條高人」としてのフラメンコを踊るのですが、このシーンが圧巻です。
感情のままに、まるで無様に溺れるように、時折よろけながら、ただただちゅん太への想いに突き動かされるように踊る高人さんの姿に目を見張るちゅん太。

想いが通じ合った2人は、スペインの月明かりの下まるで貪りあうように体を重ねます。
桜日先生といえば擬音多めのHが印象的ですが、今回は擬音も喘ぎ声も一切なく、吐息のみで描かれるセックス。まるでスローモーションで見るような、それでいて激しく官能的な2人の行為。とても美しい「絵」で魅せる素晴らしいシーンでした。

翌朝、ちゅん太は自分の胸の内を語ります。
自分には世界と交わるための心がないと諦めていたこと。
高人さんに出会い、こんなにも世界は鮮やかだと教えられたこと。
そして、恋をするとこんなにも弱くなることを、と言って涙を流します。

まるで体の大きな子供のようなちゅん太を細い腕でしっかり抱きしめる高人さん。
泣き続けるちゅん太を「ずっと一緒に生きる為には、ずっと一緒じゃだめだ」と諭します。でも俺は絶対お前のもとに帰るし、お前も帰ってこい…と。
ちゅん太が「すきです」「すきです」とひらがなで繰り返すのに対し「俺も好きだ」と唇を重ねる高人さん。

高人さんのためなら何も怖くない。誰よりも強く見えていたちゅん太。
いつもちゅん太のペースに流され、恥ずかしがってばかりいた高人さん。
一緒に時間を重ねるうちに、こんなにも成長し、変わっていった。
役者としてアドバイスすることはあったけれど、恋愛に関してちゅん太を支え、包み込む高人さんの姿を初めて見たような気がします。

『2人とも恋をして弱くなった。
でもそれはこの温もりと生きていくための弱さだ。』というモノローグは涙で滲んでしまい、よく読めませんでした。

もちろん、コミカルで楽しい場面もたくさんあります。
描き下ろしの「セクシー下着H」では、いつものエロエロな2人をたっぷり堪能出来ます(ありがとう、アントニオ)。
けれど、スペインの美しい街並みの中繰り広げられた高人さんとちゅん太が初めて見せる切ない成長物語は今までのどのお話よりも強く心に残りました。

ちなみに、あちこちで登場するオレンジ。
スペインのことわざで「あなたは私のオレンジの片割れ」という言葉があり、生涯愛する人であることを意味するそうです。

セレスさんとヤチヨさんの馴れ初め、高人さんとアントニオのコミカルなやりとり、ショタちゅん太の強烈なかわいらしさ。
萌えという言葉では表しきれない沢山の想いをありがとう。

読み返す度にまた違う想いがこみあげてくる、宝物のような1冊でした。

(※注:「チュン太と呼んでいいのは高人さんしかいないだろう」という超・個人的理由から「ちゅん太」と呼んでいます。気にされる方いらっしゃったら申し訳ありません。)

17

ののみ

やなっこ様
コメントありがとうございます。
だかいちはこちらではなぜか評価が低くて、違うよ?エロだけじゃないんだよ?とずっとずっと伝えたかったのですが、上手くレビューが書けず何度も諦めました。
やなっこ様のコメントに本当に救われた気がします。
こちらこそ拙い文章を読んで頂きありがとうございました。

やなっこ

すごく素敵なレビューだと思いました。
こちらのレビューを読んで、2巻で止まっていた「だかいち」全て買い揃えました。
ののみさんのレビューを読んで作品を読むと、理解が加速度的に上がり特にチュン太の行動の理由がよくわかりました。唐突に見えた高人さんの行動も…。
今まで私が読んでいたのは何だったのかな?と思うくらい見方が変わりました。
「だかいち」の素晴らしさに気づかせていただきありがとうございました。

チュン太の弱さと高人さんの覚悟

今回の巻は、チュン太のルーツである国のスペインを舞台にしたお話でしたね。
今巻はチュン太と共に並んでいくために、高人さんが自分の殻を破ろうと、「情熱」を学ぶためにスペインに行くところから始まっていきます。

ところで毎回思うのですが、本当に仕事に関しての高人さんの判断力と行動力は素晴らしいですよね。
今までも決して慢心することなく自分を高め続けていましたが、今回のように自分に足りないものがあると感じたらすぐに行動できる所や、例え気にくわない相手であっても教えを乞うのを躊躇わない所は本当に凄いと思います。
それは誰にでも出来るようで出来ないことですし、だからこそ高人さんは芸能界で生き残ってこれたんだなと改めて感じました。
まあ、それが今回チュン太の不安を煽ることになってしまうのですが・・・。

そして、スペインで出会った人たちもまた・・・。
ことあるごとに美人の高人さんにチョッカイをかける、物腰が柔らかくてお茶目なチュン太のおじいさんのセレスさんや、そのセレスさんの事が大好きな元祖ストーカー天使な気質を持つ、すてきな画力のおばあさまのヤチヨさん、プロのパイラオールでチュン太が大好きな、幼なじみのアントニオ(ちなみに初恋はセレスさんだそうです)など、中々濃いキャラの人たちが沢山出てきます。

色々とエピソードはあるのですが、やっぱりアントニオやセレスさんから見た、チュン太の話が印象深かったように思います。
アントニオの方は、泣くほど人を好きになれる自分をステキだと言って羨ましがっていたガラス玉みたいな目をしたチュン太のことを、一方セレスさんは昔の自分の話も含めながら、周りに恵まれていても自分の中で何も動くことのなかったチュン太の内面についての話をしていました。
言われてみれば、三巻の冒頭のチュン太がまさにそんな感じでしたね。
まるで同じ動きを繰り返す機械みたいに、自分の感情が一定で凪いでいるというのは、一見落ち着きがあって好ましいように見えます。
でもそれは、平穏に見えても本当は孤独なことであり、本人も言っていたように自分の中に何も見つけられていない状態でもある、ということなんだと思いました。
だからこそ、それを動かした高人さんの存在はチュン太にとって「全て」であり、失うことが本当に怖いのだと、今回初めて高人さんに弱味を見せることになります。
そしてそんなチュン太の弱さを受け止め、自身の覚悟をフラメンコを見せることで示そうとする高人さんが本当に素敵でしたし、やっぱり年上なだけあるのか、いざというときは高人さんの方が強くて包容力があるんだなと感じました。

卯坂さんのことも気になりますし、これからの展開も何か不穏さが漂ってますが、これからも二人一緒に頑張って欲しいです。

12

スペインに行ってみたくなった。

やっと読めました!地方なうえに列車事故で入荷が遅れていて今日、ついに手に入れました。

正直5巻で決着がついて、そんなに引っ張らなくてもと思っていたけど、そんな過去の私を殴りたいです。
スペイン編、すごく良かった。チュン太、トラウマになってたんですね。お互いの気持ちが丁寧に描かれていたし、ちゃんと想いが通じあってよかった。

ミテゾーロの意味、私なんて5巻ですぐに調べちゃったけど笑。高人さんにも伝わって良かった。照れてる高人さん可愛い!

そして、今回は少しエロ少なめだったけど、だからこそエロが映えて良かったです。言葉責めのないチュン太が最高でした。

9

うさあり!!!すき!!!!

読み終わった感想を一言。893!?!?!?
血の婚礼に、うさありに、エロ下着に、893…気になることが多すぎます。キャパオーバーします!
ちゅんたのおじいさんイケメンっ!!おばあさんは「あぁ。。。ここからか(納得)」という感じで可愛いですね。
漫画なのにフラメンコのシーンの迫力が凄くて踊ってる音が聞こえてきそうな感じがします!
スペインの街並みも素敵!漫画片手に旅行に行きたいです。
ちゅんたの幼少期は今以上に天使です。羽とキラキラが足りないくらい!
とーたかはいつも通りえっちぃです!

7

高人さんの愛が♡

アニメ化もあり、ノリに乗っているだかいち。
5巻のパパラッチ編が終わり、マンネリ化になりがちな雰囲気でしたが、さすが桜日先生!!!!

6巻はチュン太のルーツ、スペインが舞台です。
今回の1冊を通じて、今まで准太→高人さんと、准太の高人さんへの思いの方が強いと思っていましたが、6巻を読み終わり、「高人さんむっちゃ准太のこと好きやん!!!!」と考えが変わりました。

もう、夫婦同然の2人を見て幸せな気持ちでいっぱい(^∇^)

そんな矢先、次回から芸能界の黒い闇に2人が飲み込まれていく予感・・・
2人ならどんな試練も乗り越えられる!!
次巻も楽しみにしています。

6

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