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表題作Attachment Love

岡崎 圭介(19歳・大学生)
樋山(交番勤務のお巡りさん)

その他の収録作品

  • After Love
  • After Five(描き下ろし)
  • あとがき
  • 初期設定キャラデザラフ

あらすじ

交番勤務の警察官・樋山は、ある晩、露出狂(未遂)の大学生・岡崎を補導する。人に見られたいという特殊な性癖を持っているが、それを上手く発散できずについこんなことをしようと……という純真そうな岡崎を放っておけず、つい「俺でよければ付き合ってやろうか?」と、声をかけてしまった樋山。それから、誰にもヒミツの歪なホテル密会の日々が始まり――!? 一途すぎる大学生×トラウマ持ちのおまわりさん、不器用な二人の歳の差セクシャルラブ!!

作品情報

作品名
Attachment Love
著者
松基羊 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
ISBN
9784344844018
3.8

(116)

(37)

萌々

(39)

(29)

中立

(8)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
15
得点
436
評価数
116
平均
3.8 / 5
神率
31.9%

レビュー投稿数15

年下ワンコに癒される

表紙のイメージでラブコメディなのかなと思って購入しましたが、読み終えてみると、ちゃんとドラマがあるとても面白い一冊でした。
内容はしっかりとしたストーリーになっていて読み応えがありました。
受けの警察官の樋山さんは、序盤から何か心に痛みを抱えているくたびれた社会人で、原因となるトラウマも後にわかるんですが、攻めの大学生の岡崎君との出会いを通して、トラウマに向き合っていく過程を上手に描かれているなと思いました。
序盤の岡崎君の登場の仕方、露出狂のインパクトはデカすぎます笑。
岡崎君の年下ワンコっぷりは、とても可愛くて重めのストーリーの中で癒しの存在になってました。

0

軽い気持ちで手を入れたら、思いの外深い沼でした。

表紙見てラブコメかな?って思ったけど、全然違った。
あらすじでも、『露出狂×お巡りさん』や、『つい「俺で良ければ見てやろうか?」って声かけてしまって』…みたいなこと書いてあったから、ワンコ系年下攻のやべえやつとお人好しのお巡りさんが流されて恋に落ちちゃう、身体から始まる関係みたいなやつかな?って思ったけど、本当に違った。

最初、「攻・岡崎はどうして露出狂になったのか?」っていう視点で追っていくものだと思ってたんだけど、まさかお巡りさんの「俺で良ければ見ててやろうか」発言が「誰かの役に立ち続けること」の意味を表していたとはな…。
表紙に釣られて、露出狂!えっちだ!ばんざーい!って気持ちで買ったら大火傷したぜ…!

ストーリー的には面白かったけど、思ってたより重かったから萌。私重い話好きじゃない。けど、最後は台風一過みたいな気持ちになれる。清々しい。
でも、ほんとこれだけは言えますけど、軽い気持ちで手を出して火傷してほしい。面白かったから!
いい意味で表紙詐欺な作品。

3

どんな過去も全ては今を作るために

 露出狂の青年をお巡りさんが困った性癖から救う話だと思っていたらちょっと違った。それぞれが抱く過去が、良くも悪くも今の二人を作り上げている。岡崎の思い出は樋山の元へと向かう原動力となり、樋山を過去のトラウマから救い出す。

 作品情報や帯にはそういうのを匂わせる事が全く書いてない!露出狂やヘンタイを強調したいかにもマニアック感を漂わせている。そう思ってフタをあけたらしっかりとした心に残るストーリーが待っていたなんて、いい意味で騙されましたね。

 平穏な日々を望む樋山の前に現れた露出狂風の青年岡崎、過去の失敗から樋山は彼を放っておけず、性癖を満たしてやるための奇妙な関係が始まる。
 
 こうして性癖を治療していく話なのかと思いきや、岡崎の正体と露出狂の理由、そして樋山の暗い過去のエピソードが徐々に明らかになっていき、このお話の本質が見えてくる。
 一つの事件をきっかけにどんどん状況が悪化する、不幸のスパイラルに飲まれていくような過去の樋山。

 …でもどうしてでしょう?登場人物の重暗エピソードが出てくると逆に歓喜してしまうサイコパスみたいな自分がいます(-_-;)
 
 たくさん悩み苦しみもがいて、それでも一生懸命に生きて来た人の方が幸せになって欲しいと強く思えるし、苦労が報われたその時には達成感があり、祝福がより大きなものとなるからです。

 樋山の心の闇を作るきっかけになったホームレスの男性…どんな理由があれ犯罪は許される事では無いけれども、中にはどうしようもなくなって罪を犯す人だっている。
 
 特に、猫好きな読者はきっと悲しくなるし、彼の全てを否定する事は出来ないと思います。生き辛い世の中から弾き出されて残った居場所がきっとここしか無かったのだから。
 
 認知症を発症して全てを忘れてしまった事が、幸せなのか可哀想なのかは解らないけれど、謝る事も叶わなくなった苦さの残る結末は、彼から目を背け続けた樋山に対する罰なのかもしれない。…と、BL部分以外のストーリーや人物も強く印象に残り、色々考えさせられました。

 Hシーンに関しては、序盤は露出狂の見てもらう為のプレイが中心で進み控えめですが、その反動であるかのように結ばれた後の最後でしっかりあって満足感。
 
 樋山が割と積極的な態度を見せるのが良かったです、主導権を握ろうとしても結局は若いパワーにたじたじにされちゃうんだけれどね。

 もしも樋山があの時岡崎と出会わなければ、静かで穏やかな一人きりの空間をこの上無い幸せと思い込み、胃の痛みを薬で誤魔化しトラウマを抱えたまま一人で生きていったのかな…。
 
 「さようなら俺の変わり映えのない日々」…その「もしも」を考えてゾっとしてしまった。だからこそ二人が出会って結ばれた現実に安心し、改めて良かったと祝福する事が出来ました、かつて岡崎を助けた事に対する報いが回って来たのでしょうね。

10

表紙の印象とかなり違う!

Pretty Wimps既読で、表紙もポップだったのでポジティブな気持ちで読んだら、めちゃくちゃ重い話でした。覚悟して読んだ方が良いです。

お巡りさんモノでありながら、開始数ページで露出狂モノという衝撃。この辺はまだラブコメ寄りかと油断して読んでたのよ…
小綺麗なお兄さんだから漫画っぽく面白くなってるけど、怖い話である。事情は後々出てきますが、それでもやっぱり怖い。可愛い顔してグイグイくる岡崎くん。彼をこのまま野に放してはいけないと強く思う。

そして今まで読んだお巡りさんモノは、あくまでもお巡りさんは心身共に健康なものが多かったのだけど、今作は受けの樋山が疲弊していて辛かった…松基先生絵がお上手だから、健康そうな攻めの岡崎くんと比較して、目の落ち窪んだ感じがリアルで。

彼も彼でかなりぶっ飛んでるんですよね。酷い言い方をすると、自分が他人に影響を与えられると盲信してる。つまるところ病気だったんだろうな〜。真面目過ぎるほど真面目な人が落ち入りやすそう。こういう人が手放しの愛情を注いでくれる相手と出会う作品、好きです。
あとがきの"失敗した人"って書き方、松基先生紛れもなくこの本の作者だ…あっけらかんとした狂気。

元同僚の佐川は相当樋山を気にかけてますよね。岡崎の素性を探り、樋山すら会いにいかなかった因縁の相手に最近面会して、樋山の退職に合わせておっかけて。この本の登場人物は人に寄せる感情がデカ過ぎる。

岡崎くんのお友達がイケメン。でも岡崎くんをピュアで片付けてる場合ではない。狂気を感じるぞ君らの友達。

5

シリアスだけど救いがある

表紙のイメージと全く異なるシリアスなお話でした。
いい意味で裏切られたと言えるかもしれません……

交番勤務の樋山が捕らえたのは、露出狂の大学生・岡崎。
岡崎を放っておけない樋山は、
週に一度、岡崎のソロプレイに付き合うことに⁉︎

警察官が大学生を救う話?と思いましたが、
岡崎の露出願望は樋山に会うための嘘だったのです!
幼い頃に樋山にお世話になった岡崎は、
樋山をヒーローとし、想いを寄せています。

しかし、出会った頃の印象と真逆の樋山には、
忘れられない辛い記憶がありました。
捕らえた犯人に逆恨みされ、襲われた過去を持つ樋山は、
その事が大きなトラウマになっていて……

樋山の過去が重かったです。
真面目で優しい檜山は、
自分のことを責め続け許していません。

頑なで未来に希望を持てない檜山を救ったのが岡崎です。
岡崎のおおらかさ、優しさ、檜山への愛……
全てが檜山を癒してくれました。

警官を辞めようと思っていた樋山は、
同僚・佐山の助けもあり警察官を続けることに。
岡崎にも気持ちを伝え、
支え合える関係になったことが嬉しかったです!

Hは結構たっぷり!
乱れるおじさんもなかなか良いですね♡
岡崎の攻めっぷりは若さを感じさせます^^;

檜山の同僚・佐山が素敵で気になったのですが、
嫁持ちとの事で、ガッカリしている自分がいました(^◇^;)

3

いい話だった!あほエロじゃなかった!

交番勤務の樋山さんが、全裸コートの岡崎くんを捕まえるとき、パッカーンと御開帳されてしまうところまでが試し読みだったので、
てっきり面白ろエロジャンルかと思って読んでいたら、思いの外重たいストーリーだった。

濡れ場もあるし、二人とも無駄のない筋肉質な体形で大変セクシーだったけど、
どちらかというと心理描写、特に過去に囚われている樋山さんが岡崎くんとの出会いにより救われていくところが、凄くよかった。

ひたすら真面目でいい人な樋山さんの相手が、岡崎くんで良かった。
樋山さんはもう岡崎くんじゃないと駄目ってところまで頼りにしてるので、末永く大事にしてあげて欲しい。

5

表紙とあらすじからは想像つかない、「心」の物語

まさかこんなに心揺るがす作品だとは!
表紙とあらすじからは想像がつかない、いい意味で裏切りのある良質なストーリー。
そして、あらすじから期待した通りの展開もちゃんとある。そんな一冊でした。

白状しますが、作品購入の動機は不純だったんです。
インタビュー記事で全裸コートの露出狂男子の「ぱっかーん」にドキッとし、それが目に焼き付いて離れず…
(なになに、露出狂男子?そういう性癖のお話?えっちなお話?露出狂のぱっかーんに惹かれるなんて、私もとうとう末期だわ…)
なんて憂いながらも、エロが好きな私はいそいそと購入ボタンをポチッとしたのです。

でもそんなんじゃなかった。
苦しくて切なくて、でもすごく優しくて、読んでよかった!って心から思える作品でした。
一途で優しい愛の心が、一人の男の苦しみを救う…そんな物語でした。

樋山は平穏な日々を愛する街のお巡りさん。
ところが彼には、人に頼られると胃がキリキリ痛むという悩みが。
胃を痛めながらも市民のために働くある日の夜、全裸にコート姿の若い男に遭遇してしまいます。
被害者は出ていないため、ひとまず交番に連れていき話を聞くことにする樋山。
人生の先輩として相談に乗るから君のことを話してくれないか?と問いかけると、
「俺…自分の裸を見てもらうと…その…ドキドキして…」
と、何ともガチな性癖のお答えが!
そんな青年・岡崎ですが、話してみると意外や意外、純で真面目な印象のある男の子で…

そんな岡崎のことが放っておけない樋山は、彼が犯罪者にならぬよう、
「俺が力になるよ。俺でもいいなら見てるくらいなら相手になる」
と、露出願望を満たすお手伝いを申し出るのですが…!?

と、序盤はなかなか怪しい展開から始まります。

会う約束をし、岡崎のオナニーを鑑賞したりはするものの、夕食を共にしたり、風邪を引けば看病してもらったり、昼間にバッティングセンターに遊びに行ったりと、なんだかんだ普通の時間を過ごすことが増えていく2人。
樋山は、岡崎と一緒にいると不思議と胃の痛みも忘れていることに気づきます。

そんな2人ですが、実は過去に面識があることがわかり、同時に岡崎から樋山への突然の告白が!

ここからの岡崎の子供時代の樋山との出会い、そして、樋山が持つ過去のトラウマ。
この二つのエピソードが、物語をガラッと変えるのです。

樋山の心を蝕み続ける過去の事件。
重く胸が苦しくなるエピソードと、心理描写。
コミカルな前半とは対照的なこのパートが、深い物語を生み出してくれました。

私は愛が人の苦しみを救って再生させてくれる…そんな物語が大好きです。
人はどん底にいても人によって救われる。
そういう希望って、長い人生の中でとても大切なものだと思うから。

岡崎くん、子供の頃からずっとずっと樋山さんを追い求め続けてくれてありがとう。

そして、本当は露出狂じゃなくて本当によかった〜!
むしろ再会のシチュエーションに、試行錯誤した上露出狂を選ぶそのセンス(笑)
何故だ。可愛い。

作中、ほのぼのした空気を演出してくれたのが、岡崎くんの幼馴染2人の存在です。
この2人、昔からずっと岡崎くんが樋山のことを慕い追っていたのを知っていて、実に自然に岡崎の気持ちを受け入れていて、相談に乗ってくれたり、ノロケ話を聞いてくれたりと、優しくて偏見を持たない男の子たちなのね。
3人の男の子たちが恋バナしているシーンには、本当に癒された〜♡

一方、ピリピリした空気を演出してくれたのが樋山の過去を知る同僚の佐川刑事です。
敵か味方かわからない絶妙なポジションでシリアスパートを引っ張ってくれました。
描き下ろしでは私生活も見え(えー、既婚者かー、ちッ!)
よきバイプレイヤーでした。

松基先生の作品を読むのはこれが3作品目なんですが「好き」が更新される素敵な出会いとなりました(^-^)

12

Attachment!それはエモーショナルな絆♡

松基羊先生の画力は素晴らしい事は分かってるんだけど、その画力の高さが遺憾無く発揮されており。
ちるちるのインタビューにて、担当編集さんが誉めちぎってらっしゃるのも、よく分かります‼︎
とにかく、攻め受けどちらも…、脇の佐川さん、良いですねー♡ な、イケメン祭り♬
樋山さんは自身でもおっさんと言ってますが。
これ、おっさんじゃあ無いよね。髪のせいもあるけど、少しタレ目の大きな目といい、ハーフっぽい、
外国人の様な、イケメンでもあり。
対する大学生の岡崎は、松基先生でよくお目見えする、ワンコ的なイケメンで、しかも良い身体。
物語は、岡崎が露出狂の変態で、樋山に捕まるという、あらすじにある様に、トンデモな展開からスタートするので。ワクワクエッチなお兄さんなお話かと思いきや⁈
お人好しおまわりさんの樋山が、岡崎のオナニーショーに付き合うという、さらにトンデモな展開⁈
この時、読み手側としては、どうするんだろう⁈ と、ドキドキが止まらない。
何故なら、岡崎の思惑がさっぱり分からないのだから。
後で、読み返して行くうちに、彼の行動が必死のパッチの破れかぶれなのが分かって…。
笑いを誘います。
物語は、おまわりさん・樋山の視点で描かれて行くので。岡崎の考える事は、さっぱりなんですよね。
しかも、お人好しな樋山が、一般市民に頼られると、胃を痛くする様なメンタルの弱さを知る。
なので、出来る事なら、岡崎の変態さに付き合うなんて、煩わしい事は出来れば避けて欲しいと願うのだ。
岡崎の下心は一体? ただの変態さんなのか? それとも…。
彼の行動の謎は、彼の心情と共に、丁寧に描かれて行きます。
岡崎にとっての樋山が大切な人になっているように。
心にどうしようも無く、重石を抱えた樋山の救いになっていく。
いつも。松基先生の物語は、キラキラ・ハッピィーにならないところが、妙にリアルに胸に迫ってくるなぁ、と思ってるんだけど。
本作もそういう話だなぁと感じ入りました。

樋山が過去に関わった事件で、傷付いた被害者と加害者が居て。
その人たちに贖罪をする術がない。
それでも。今日を、明日を生きていかなければならなくて。
という、結構重いテーマをぶち込んで来て。ちょっとビックリします。
ラスト周辺の、樋山のやるせなさは、本当に切ないけれど。
それでも。人は生きていかなくてはならない。
そんな時。心の支えになってくれる人がいたら…。という、優しいテーマにもなっていて。
意外にも温かな気持ちに持ってかれます。

松基先生の中では、結構エチシーンもしっかりあって。それにもビックリさせられますが、
人と人との絆を温かな目線で描いたストーリーだと思いました。

佐川さんが、クセのある、ちょい枯れた感じがいいイケメンで。当て馬にならず、残念。
しかも既婚者というので、スピンオフも期待出来ない〜。
彼のファンもいそうなので、それだけが残念です。

0

一途な年下と闇もち年上、サイコウ

帯のフレーズと開始数ページの展開でこの爆笑が続くのかと思ったら・・・切なく尊かった!!!

夜の公園で全裸にコート姿の大学生岡崎と対面してしまった交番勤務警官樋山。
もぉ岡崎の情けない姿(御開帳)が可愛かったし、ボロンされた樋山の顔はただただ爆笑しましたね。

性に悩める若者に親身になって相談に乗ろうとする優しい警官が・・・過去の事件で闇を抱えているのも、
変態趣味に悩んで露出狂未遂を犯してしまい仕舞いにはお巡りさんに自慰を見てもらうヤバい青年が・・・子供のころから気になるお巡りさんとお近づきになる為の作戦だったとか、予想外のギャップにはまりました!

樋山の長い長い闇を晴らしてくれた岡崎は尊い以外の言葉が無いです。

佐川さんの陰ながら(?)の心配も可愛くて癒されました!

4

"たまたま"が特別

かつて親切にしてくれたお巡りさん…幼心に憧れと恋心を抱き現在進行形でお巡りさんに恋してる学生の岡崎くん(攻)と、トラウマを抱えて"偽り"で生きているお巡りさんの樋山さん(受)。特に語られてはいませんが、おそらく彼らはゲイやバイではなく、"たまたま"親切にしてもらったのが樋山さんで、"たまたま"自らをさらけ出すことができた相手が岡崎くんだっただけです。そこに互いしかない"特別感"を感じて、とても素敵でした!!

トラウマと向き合うために警官を辞めようとした樋山さんが、岡崎くんとの出会いや元同僚で数少ない友人(?)の佐山さんの助けもあり、警官を辞めることなく向き合うことが出来るのですが、
樋山さんが岡崎くんに
"まずはおまえに ありがとう"
と伝えるシーンがお気に入りです!
樋山さんにとって、岡崎くんがどれほどの存在なのか、その一言で伝わってきます。

日常の、さりげない親切心が、後に自身を変える出会いを生むこともあるんじゃないかなって思うと、変わらない毎日だとしても退屈に感じることなく、一瞬一瞬を今まで以上に大切に生きていきたいなと思いました( ^^ )

7

年下攻めがお好みではない方にも是非

一途な年下攻めの包容力、いいですね、ホント眩しい!
過去の自分を許せずにいながら真面目に頑張っていた警察官が
もうその思いに縛られることなくいられるようになってホッとしました。
どんな自分でも好きだと言ってくれる存在がいるなら
きっともう思いつめたりしなくても大丈夫ですね。
でも岡崎くんがどうしても露出狂設定じゃなきゃいけなかったのかなとか
いくら誰かの力になりたいからって補導した相手のソロプレイを見守るのはいきすぎじゃないかなぁとかちょっと気になってしまいました;
とはいえ岡崎くんに嫌悪感をいだかずいとおしいとさえ感じ始めたのは
真っすぐ向かってくる彼があまりにもブレないから。
年下は頼りないなんて思っている方々にも響きそうな素敵な攻めでしたが
樋山さんには少しゆっくり休んでいてほしくなってしまいました。
真面目すぎるのは本人も多分しんどいでしょうから……。
コメディ色が強いんだろうなと勝手に予想していたら
ちょっと重めのお話だったのでびっくりしました。

4

だまされた!

表紙絵とどぎついピンクでアホエロかな~と軽い気持ちで購入したら騙された!!!
めちゃくちゃ感動するじゃん!いい話すぎる!
文句なしの神評価です。

いい所が多過ぎてなんて書けばいいか分かりませんが、ずっと前から好きでした系が好物の方には是非とも読んでいただきたい。

あらすじから露出狂のインパクトが強すぎて、そこに引かれてしまいがちですが、それはあくまで導入部分。根本はもっと別にあります。

岡崎の強い思いがあっての露出狂で、樋山のやりきれない過去があってのおまわりさん。

年上のおじさん(くたびれすぎてもなく若すぎてもいない激燃えのちょうどいい塩梅)が年下の大学生に救われるとってもいいお話なのです。

樋山が過去と向き合い、岡崎の胸で号泣する場面は思わずウルッときてしまいました。


作者様と編集者様にしてやられた感満載ですが、大満足なのでしょうがない!

個人的に樋山の長めの前髪がツボです。
前髪が少し乱れながらのクシャッとした笑顔が可愛くて可愛くてこちらまで幸せになります。

9

佐川さんがストライクでもぅ・・・

佐川さんのスピンオフ期待していたのにぃぃぃいいい(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

でも樋山さんが幸せそうだから全部オッケーです☆

5

交番勤務の警察官…良いですね。

交番勤務の警察官というワードに弱く、気になって試し読み→電子版を購入しました。
最初の露出狂登場!の展開からもっとコメディな感じを予想していたのですが、実は警察官の樋山には過去のトラウマがあって…と、重めなしっかりしたお話でした。
冒頭で樋山が捕まえた露出狂・岡崎くんは、本当はそんな性癖はなく、少年時代にいなくなった犬を見つけてくれた樋山にずっと片想いしていたそうで…こんな年下の執着攻め好きです。純な感じも良かったし、でも、なぜ露出狂のふり?と思って読み進めていたら、ちゃんとafterloveで樋山さんが本人に聞いてくれました(笑)電子版の描き下ろしで、露出狂について検索する岡崎くんもかわいらしいです。
嫌な奴かな?と思った佐川刑事も最後は二人の良き理解者?になりそうだし、こういう円満エンドも好きで、読後感も良かったです。

13

なにげない日常が変わってしまうこと…

ピンクでポップな印象の表紙。
「お巡りさんが露出狂に出会った…」って、なかなかコミカルなスタートです。
でも、”なにげない日常を失くすこと” が描かれたシリアスさもあります。

私は雑誌『リンクス』で、恋人になってからの後日譚「After Love」を先に読んでエロくていいぞ~♥と、本編を楽しみにしていましたが、いざ読んだらいろいろ考えさせられました。

一冊まるごと、10代大学生とお巡りさんの年の差恋愛です。


交番勤務の樋山は、ニコニコしてるお巡りさんなのに、頼られることを負担に感じ、身体は悲鳴をあげている。

そんな時、公園で露出狂の岡崎に出会った…

樋山は「人の役にたたなきゃいけない」って義務感があるから、人に見られることで興奮するって岡崎の欲望を満たすために、一人エッチを見てあげることに…

それはあくまでも義務感、でも熱が出た時に岡崎が傍にいることにホっとする、岡崎の笑顔が心に残る、そして岡崎の「我慢する必要ないです」って言葉が響いてくる。

重荷を抱えている樋山は、年の離れた岡崎の素直さに癒されているのに、樋山はやらなきゃいけないことがあるから、どこか自分は幸せになっちゃいけないと思っているから、心の一番深いところに踏み込んでくる岡崎のことが怖い。

そうして岡崎のことを一度は遠ざけようとするけれど…


樋山は元は大きな事件を扱う刑事でした。
でも忙しさと疲労から、窃盗事件を適当に扱ったことで、一人の男を恐ろしいまでに変貌させてしまった。
それからの樋山は、お巡りさんへの降格を願いでて、ただ人の役に立つことだけをしてきた。
仕事だからじゃない、それが樋山にできる唯一の贖罪だったから…

そこに現れたのが露出狂の岡崎です。
友達もいて、女の子にもモテそうな岡崎がなぜそんなことをしたのか?
それはすべて樋山に近づきたかったから…
岡崎は図体はデカいのに、大好きな樋山に尻尾振り振りの年下ワンコで、疲弊した大人がこんな風に慕われたらほだされちゃうよなって思います。

(樋山を恨んでいたはずの男の顛末、樋山が岡崎の気持ちに応えるようになる展開はちょっと簡単な気がしましたが…)


私は後日譚から読んで、樋山はエロに積極的な印象があったので、心に呵責を抱えこんでいるストーリーの重さは意外でした。

「戻りたいんだ 変わり映えのない 静かで穏やかな毎日に」
これは樋山の心の叫びだと思います。
穏やかな毎日、なにげない日常が変わるのは2パターンあると思うんです。
原因が自分であろうとなかろうと不幸なことが起こって続けられなくなること、もう一つは幸せなことが起こって日常が輝いていくこと。

自分にとってなにげない日常って失われて初めて幸せだったんだとわかるものなんですよね。
そんな日常を失くしてしまった男に、キラキラしたものが舞い込んでくる。
疲弊した大人が救われる、どこかおとぎ話のように感じるお話でした。


エロシーンは、男なんて初めてな樋山のイキ顔に目がクギづけになります!

さらに後日譚「After Love」は樋山のほうが欲しくてたまらなくて、岡崎の上に乗っかる積極さ!
さらに、さらに、1ラウンド終わった後なのに、岡崎のがまだ元気なことに気付くと樋山は口でご奉仕を…
めっちゃエロいです♥

私は「After Love」を先に読んでしまったばっかりに、樋山さんは年上のエロい人ってインプットされていたから、本編の重荷を抱えた樋山には違和感がありました。
本編から先に読んだら、あの樋山さんがここまで積極的になるくらい岡崎に惚れちゃったのかって、萌えの驚きがあるのかな?

私的には表紙イメージ通りのポップな話が読みたかったなぁ。

10

この作品が収納されている本棚

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