砂原糖子さんのレビュー一覧

恋のはなし 小説

砂原糖子  高久尚子 

クズ攻めの”初恋のはなし”

いや〜〜〜砂原糖子先生の作品って、なんでこうも胸にドーン!って刺さってくるんでしょう。。

15年ぐらい前の作品ですけど、全く色褪せていないのがすごい。
(LINEじゃなくメールでやりとりとか、出会い系アプリのない時代なので人の紹介で知り合うとか、そこはかとなく時代を感じる描写はありますが)

(以下内容に触れます)






軽いお遊びのような気持ちでゲイの多和田と会っ…

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オリオンは恋を語る 小説

砂原糖子  金ひかる 

ボロ泣き。。二人の空は一つに繋がっている

もう…読みながら切なさや憤りを感じて泣いたり、二人の愛の表現にじーんと来たりと感情が忙しく、夜中に顔がぐちゃぐちゃになりました。。夜中でよかった‥

こちら、『バイオリニストの刺繍』の続篇になります。

前作は二人の出会い〜恋人同士になるまでが、全編攻め視点で描かれていました。
こちらは恋人同士となった二人の”それから”が、受けの吹野視点で描かれています。

『バイオリニストの刺繍』…

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バイオリニストの刺繍 小説

砂原糖子  金ひかる 

攻め視点の情熱的な愛のストーリー

もう、良過ぎてどうやって何からレビューを書けばいいのやら…

『心を半分残したままでいる』で涙が止まらなくなった(というより号泣)砂原糖子先生の作品。

タイトルからして秀逸すぎて、読み終わった後表紙を見返すともう、胸がきゅーーっとします。

(以下、内容に触れます)




他の方もおっしゃっていますが、タイトルが「バイオリニスト”と”刺繍」じゃないんですよね。
世界的バ…

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或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

続編が読みたくて仕方ない……!

好きな要素しかなくて悶えながら一気読みしました。

陽気な人々に反して暴力と銃声が鳴り響き、常に〝死〟と隣り合わせな街・南米が舞台。
そんなアウトローな設定ながらも、【心に傷を抱えた世捨て人×無垢でいたいけな殺し屋の青年】の不器用で優しい交流に心が満たされる〝愛〟のお話でした。

何と言っても、初めから甘々じゃない所が凄く良い!
〝甘々になるまでの過程〟が大好きなので、その過程を存分に…

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月は夜しか昇らない 小説

砂原糖子  草間さかえ 

しっとりドキドキ

草間先生の表紙が素敵なちょい近未来もの!

何事にも動じない監視者×真面目堅物監視対象者

モニター越しで一方的に知るだけだったのに、関わり合ってはいけない2人なのに、知る程に惹かれ合う…
しっとり穏やかの中のドラマチックさにドキドキしました。

スーツと眼鏡で武装した人からこぼれる可愛さは格別すぎました!!
純なのに感じやすすぎるって反則!
優しくしたいと泣かせたいの押し方がす…

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或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

光をもたらす者

文句なしに読み応えのある作品でした。
異国情緒溢れるストーリーは私の語彙力は褒め称えられないほどの描写力。出てくる料理や民芸品をググったりして、現地の景色を想像しながら読むのが楽しかった〜!

特に好きだなと思ったのは、ジャレスの元恋人の女性の描き方。
BLだと『過去に付き合った人はいるけれど、こんな気持ちになるのはお前が初めて…』的な描写が定石かと思うんですが、そうではなくて、過去に誰か…

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或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

心理描写の畳み掛けと疾走感が神!

久々に泣いた小説。長くこの物語の空気に浸っていたかった。めちゃくちゃ良かった!

日常の中に発砲音が溶け込んでいるような、遠い異国が舞台のお話。古道具屋の店主と捨てられた元殺し屋の少年、かと思いきや店主も実はワケありで――?という、メイン二人はどこかが欠けた者同士だった。

ジャレスが心に負った傷はとても分かりやすいものだったが、そこにしっかりフタをして生きているために、ルカ視点で見ると内…

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心を半分残したままでいる(3) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

心に沁み入る神作品としか言えない。。

電子で番外編集まで読み、ちょうど昨日からコミコミさんの文庫フェアが始まっていたため3冊まとめてカートに入れ、注文しました。
紙でも保管し、何度でも読み返したい本です。。
絶対に泣いてしまうと分かっているけど、読み返さずにはいられない作品。
読んだら絶対に誰かと語り合いたくなってしまう…

なんだか色々言いたいことはあるような気がするのですけれど、心が揺さぶられすぎてうまく言えないため、箇…

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心を半分残したままでいる 電子限定単行本未収録短篇集 ~未来を半分残したままでいる~ 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

切なくも愛に溢れた2人に心救われる

7つのストーリーが入った、電子限定の短編集です。本編を読んで、初めてBL小説を読んで号泣しました。。「切ない」がこんなにもピッタリ当てはまる作品に、出会ったことがありませんでした。

こちらの短編集では、30代になった中上が見られ(文章なので私の頭の中の想像ですが)感激しました。2人が一緒に時を重ねてる姿が愛しくて…

覚えていない過去の自分に嫉妬してしまう静良井に共感して胃がキューっとな…

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心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

胸が締め付けられる愛

1巻を昨夜読み、こちらの2巻を明け方近くまで徹夜して読みました。

衛と真文の過去回想編です。

砂原先生の構成の巧みさに、ため息しか出てきません…。
ああ、回想編でのこのシーンがあの時のあの場面に繋がっているんだ、とか、
衛視点のあの出来事を、真文はこんな気持ちで捉えていたんだ、とか。

1巻では明かされなかった、真文の足の火傷跡の真相も明かされ、きっと何か重い重い事情があるのだ…

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