表題作君がいれば。

奥村智重・刑事
石凪信乃・《犬》

その他の収録作品

  • 楽しみを希う心
  • 家に帰ったら
  • 点滴
  • 退院の日
  • あとがき

あらすじ

『しもべと犬』番外編

作品情報

作品名
君がいれば。
著者
玄上八絹 
媒体
小説
サークル
27000Hz〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
しもべと犬
発売日
4.3

(3)

(1)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
13
評価数
3
平均
4.3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

珍しく信乃本。

商業誌『しもべと犬』『茨姫は犬の夢を見るか』の番外編同人誌です。

時系列としては『しもべと犬』終了直後、信乃中心の『信乃本』だそうです。


1編目『楽しみを希う心』

冒頭からなんとも暗くて、最後までこの雰囲気のままだったらどうしよう・・・と気が滅入りそうでした。

とあるスキャンダルに絡んで、信乃に『対象者の精液を採取する(=セックスで)』という任務が下り、断れない智重(いえ、拒否してはいるんだけどそれじゃ済まない)と信乃・・・

前半の重苦しい陰気さから翻って、後半はいっそコミカルでさえあります。

とりあえず、よかった~。


2編目『家に帰ったら。』

信乃はアイスクリームが好きです。なぜなら智重がアイス好きだから。

2人が暮らす家には、アイスに関するとても厳格な『ルール』があります。
この2人、ホントに真面目なんですよね・・・

真剣さが滑稽で笑いを誘うくらいなんですが、ほのぼのとして可愛いんです。

面白かった。


3編目『点滴』

玄上さんのサイト掲載作の再録です。

商業誌本編216ページからのシーンで触れられている信乃の『治療中』です。

描写としては結構重いです。暗いです。(本当の意味で)痛めです。

それでも、智重と信乃のようやく繋がった思いを感じるような、シリアスだけどとても優しいストーリーでした。


4編目『退院の日。』

『点滴』の続きで、同じくサイト再録です。

『点滴』での出来事を知らず、いまだ智重に受け入れられていないのだと思い悩む信乃に、退院(退所)して帰宅していいとの知らせが。

そして、帰ったあとが本編216ページに続いています。


5編目が表題作。

結局のところ、お互いがいればそれが幸せってことなんでしょう。

生まれてまだ2年の信乃、どこかやっぱり幼くて可愛い『仔犬』です。


切なかったりほのぼのだったりと、どれも単なるあまあまラブラブだけではありませんでしたが、よかったです。

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