表題作Halloween Halloween

秋沢海斗
楠田正彦

あらすじ

「COLD HEART in New York」その後

作品情報

作品名
Halloween Halloween
著者
木原音瀬 
媒体
小説
サークル
STANDARD〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
COLD SLEEP
発売日
4.5

(2)

(1)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
9
評価数
2
平均
4.5 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

思いやり、歩みよる

人間関係は一度壊れると、修復するのは並大抵のことではありませんよね。
cold heartの楠田と秋沢の場合はほぼ不可能、本編であそこまでいってしまったら、その後を考えるのは無理というもの...そこを、木原先生はラストで奇跡を見せてくれました、か細い糸のようではあっても、二人の関係は終わりにはならなかった。
但し、楠田は秋沢の残酷な仕打ちで心に深い傷を負ってしまったので、二人の形は以前とは違っています。いえ、同じであってはいけないのですよね。
「halloween halloween」は二人が新しい関係を築きあげていく最初の一歩、赤ん坊のように小さい、ささやかな歩み寄りが描かれています。
俳優業の休みを縫って、楠田の暮らすNYを訪れる秋沢。
楠田は秋沢を泊めるのが最大限にできることの状況。
以前の秋沢なら、セックスしたいがために楠田の気持ちは置いてきぼりで行動したでしょうが、今は違います。人を気遣うことが出来なかった秋沢はややピントがズレ気味ながらも、楠田を思いやり、優しい楠田もそんな秋沢を受け入れようと頑張っています。
ソファと手錠と、思いやりと歩み寄りと、二人の新しい関係は確かに始まっています。

2

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