勢いでHしちゃった相手は新部長!?

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表題作ランジェリー男子

千木良京一,新部長となったバツイチのイケメン御曹子
桃木想太郎,女性下着メーカーで男性下着の企画を担当

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

下着メーカーで男性下着の企画業務に携わる想太郎は、実はゲイで男性下着フェチ。ある日、バーで出会った女性下着フェチ・京一にパンティを穿かされて熱く淫らな一夜を過ごしてしまう。
そのHが忘れられず、京一に恋してしまった想太郎。しかし再会は叶わない…と思っていた矢先、京一が想太郎の部署の新部長に就任! 彼はあの夜のことを覚えていないらしくて…。
下着をめぐる、熱いオフィスラブ♥︎

作品情報

作品名
ランジェリー男子
著者
小中大豆 
イラスト
CJ Michalski 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048651431
3.2

(39)

(1)

萌々

(13)

(22)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
125
評価数
39
平均
3.2 / 5
神率
2.6%

レビュー投稿数6

下着フェチ×下着フェチ

女装受けが好きです。
女の子のように可愛い受けも好きですが、
どう見ても男のままの女装が好きです。
なかでも、女性用下着をつけた受けが大好きです。

ということで、タイトルと表紙とあらすじに惹かれ
「もう買うっきゃないでしょ!」と購入しました。

勝手にどエロを期待していたんですが、
結論からいうと、エロ度は低めです。
行為は、本文の最初と最後の2回。
しかも挿入はそのうち1回のみ。
2回とも、下着をつけたまま致しますが、
同じパンツなので、
「色んな下着プレイが楽しめる~♪」と想像していた私は
ちょっともの足りませんでした。

攻めの京一は、34歳でバツイチのイケメン御曹司なんですが
「酒の失敗は一度や二度じゃない」という
ダメな大人なんですよ~。
受けと出会ったきっかけも、
クラブで知り合った女と一晩楽しもうと思っていたら
酒に薬を盛られてしまい、逃げてきたというもの。
薬のせいで興奮が治まらなくて、
ノンケのくせに初対面の受けを誘います。
さっき痛い思いをしてきたはずなのに!

でも悪い人じゃないので憎めないんです。

受けのモモ君は、外見は肉食系イケメンで心は乙女です。
京一からは「外見はレトリバー、中身はねずみ」
と評されます。
モモ君が本当に可愛くてうぶでいい子なんです。
下着メーカーが舞台のため、女性社員が多く登場しますが
みんなすっごくいい人で、モモ君を何かと構います。

パワフルな女性達に可愛がられる、
新米でゲイでいじられキャラのモモ君。
(モモ君はカミングアウトしてます)
そこに赴任してきた、イケメン御曹司の部長。

なにそのおいしい職場!
私もそこに就職したい!

モモ君の同期の腐女子の木村さんが
期待に目をキラキラさせる気持ちがわかります。

さて、最初にエロや下着プレイについて
私の思いを熱く語ってしまいましたが、
本作品は、エロよりも、
下着メーカーでの仕事のお話がメインになっています。
カミングアウトしているせいで、
モモ君はつらい思いもするのですが、
仕事面でも恋愛面においてもステップアップする
モモ君の成長ストーリーです。
頑張り屋のモモ君に影響されて、京一も成長しました。

エロ度は期待からはずれてしまいましたが、
なかなか可愛くて楽しいお話です。

7

ちょっと夢見がちなオトメンの恋

見た目はしっかりしたガタイになかなかの肉食系なのに
内面はおとなしくて消極的なモモは
女性下着メーカーで働いています。
ある夜行きつけのゲイバーで飲んでいると
好みど真ん中のノンケらしき男性が現れ
隣に座ってもいいかと聞いてきて…。

モモこと百木想太郎が、容姿は可愛らしい系男子じゃないのに
可愛いって言われるのがとても伝わりました…。
多少鈍くさかったり慌てやすくても一生懸命!!
私は普段男らしい受けが好きなのですが
モモのような感じもアリですww

新しい部長がなんと社長の御子息の京一で
あの一夜だけ肌を重ねたお相手とは…(挿入ナシ)
その京一……出会った時は酔っていたからか優しかったのに
素での仕事モードの素っ気ない事といったら!!
しかも覚えてないし!酷い!
よくモモは嫌いにならなかったな……。
冷たいだけの人じゃないってわかってくるので
安堵のため息をつきそうになるんですが
ちょいちょいモモを無自覚に傷付けていて
こちらもその度にズキッとしてしまいました;;

モモが提案したメンズランジェリーのプレゼンも
思わず母親目線になってしまいハラハラしつつ
三部の女性の皆さんが協力的で和みました。
(腐女子の木村さんは仕事中ちょっと出張ってましたがww)

モモと京一が休日も共に過ごしたりして
職場では知りえないお互いの事を少しずつ知っていく過程、
こういう積み重ねが大事なんですよね。
しかも京一の意外な性癖を
いとも簡単に受け入れてしまうモモの度量!!
…京一みたいなタイプが、と意外ではありましたが、
引く程の事ではない気がしたので元カノや元嫁はちょっとどうなんだろうww
人それぞれかもしれませんけど…。

むっちむちした桃尻、モモならさぞ極上のハリと弾力でしょう!!!
京一の臀部もモモの理想らしいのでまさにお似合いです。

モモは頼りないところもあるけどいざという時には結構肝が据わっていて
今までまっさらだったのが不思議なくらい、
モテる要素は詰まっていた気がします!
京一め……幸せだなぁ……。
大事な人が出来たんだから、これからは頼むよ!
(やっぱり母親目線になってしまう)

2

仕事モノ好きには楽しかったです

あらすじによると下着フェチ同士の話ですし、今のところは女装に萌えをあんまり感じてないので、二の足を踏んでいたのですが、結構ちゃんと仕事していて、仕事モノ好きには楽しかったです。ふわふわ恋愛に浮ついている話じゃなかったです。いや、ふわふわはしてたけど!(冒頭とラスト)

主人公の想太郎(受)が、女性下着フェチの京一(攻)に、男性下着フェチとして良さを伝え、上司・部下として仕事に生かすという話です。恋愛もしてますけど、頑張って働いている様子の方が印象に残りました。

京一は下着フェチといっても、次から次へと想太郎に履かすというのでなく、「モモコ」一筋というのも一途な感じがして良かったです。ただ、それを期待して読んでしまうと、当然拍子抜けされるだろうとは思いました。

あと私が好きだったのは同僚の方々。プレゼン後で盛大に泣き出した木村さんも可愛かったですし、その時に初めて肩に手を回して「頼りなげ」と想太郎が感じた、という描写が良いなと思いました。

1

オトメンでも変態でもそれが自分なのだから

電子書籍で読了。挿絵あり。あとがきなし。

この表紙ですもの。軽いお色気コメディ(死語だな)だと思いますよね。
確かに分類したらコメディなんでしょう。そういう要素と思われる設定もあちらこちらにちりばめられています。でも、読後感は『真面目ないい話』でした。

主人公のモモ(桃木)は、勤める下着メーカーで新設された男性下着部門に所属するカムアウト済みのゲイ。ガタイの良さとは異なり、弄られ役のオトメン。以前、ゲイバーで知り合って女性下着を着けさせられことにに及んてしまったノンケ男性に恋をしていますが、その相手のことは『京一』という名前しか知りません。ところが、モモの部署に付いた新任の部長がその『京一』だったのです!しかも彼はモモとの一夜を完全に覚えていない様子で、唯一の男性社員として部内の様子を尋ねられ、上司と部下として親しくなっていきます。新部長として京一は、今まで部で検討してきた方向とは真逆に低価格化商品の販売を主張しますが、モモはそれに対して以前からの願望であったメンズランジェリー、高級下着の商品化を提案。京一はモモが中心になってそのプレゼンを行う様に支持します。まるで反対意見を言ったことに対する意趣返しの様な京一の指示に対して女性社員達は一斉に反発。その日の帰りモモは一人で食事をする京一と話すことが出来、京一の仕事に対する真摯な向き合い方を知り、積極的にプレゼンに取り組んで行くのですが……

お仕事ものとして面白いことは、今までの皆さまが書いておられる通りです。その他に私が感じたことがもう一つありまして。それは「他人が持つイメージと実際が違っててどこが悪い!」ということ。
ガタイが良くても、恋に引っ込み思案で夢見る乙女的なモモ。
社長の御曹司でイケメンだけれど、愛するモノが人とちょっと違うが為に離婚されてしまった京一。
自分は少数派だと解っていて、誰にも迷惑をかけないようにしながら、自分の好きなものを愛でたり自分らしく暮らしていこうとしているだけなのに、どうも上手くいかない、生きづらい。その、何とも言われないもの悲しさが、結構胸に来ました。
「ちょっとずれているところや、情けないところも含めて、全部まるっと認めて欲しい」そんな願いが叶えられるお話だと思います。

蛇足
『ももこ』って『あれ』に付ける名前としてめちゃめちゃ可愛いな~、と(笑)

1

お仕事部分が面白い

下着メーカーで、男性下着を企画してプレゼンする部分が面白かったです。女性だらけの職場も雰囲気が良かったし。

お仕事部分は面白く、キャラも受攻とも変態で好感が持てました! 両方がたいがいいのもよかったです。

ただ、ページ数の関係なのか最後のラブが少なくてガッカリ。変態部分を強調したエロも読みたかった。面白いなって思っただけに、最後があっさり終わりすぎてて残念でした。

最近、なんとなしに読んでる作家さですが、文章も好みだしちょいちょい読んでいきたいなって思ってます。

0

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