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表題作タブーカラー

神宮聡志,科学技術捜査研究所所員
河東一馬,検挙率No.1の警視庁刑事

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  • あとがき

あらすじ

敏腕刑事の河東一馬と、科捜研のクールビューティー・神宮聡志。秘密で付き合い始めたふたりの間には、いまだに解決していない問題がある。それは、どちらが相手に「抱かれるか」ということ。好きな奴とは抱き合いたい。でも男のプライドは譲れない!!そんなふたりが、ある事件に巻き込まれてしまう。警察関係者ばかりを狙った殺人未遂事件に、『次に狙われるのは、あいつかもしれない』互いを心配するあまり、相手を安全な場所に閉じ込めておきたいふたりは、ここでも衝突してしまう。勝つのは、より愛が重いほう!?命がけのラブバトルに勝敗はあるのか?

作品情報

作品名
タブーカラー
著者
いおかいつき 
イラスト
國沢智 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
リロード
発売日
ISBN
9784801908987
4.4

(14)

(7)

萌々

(6)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
62
評価数
14
平均
4.4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数2

真の巻き込まれ体質は誰だ?

まずは、今年でリロードシリーズ十周年との事でおめでとうございます。
将来、神宮と一馬の攻め受けポジションが入れ替わる可能性は限りなく低い気はしますが、二人にはこれからも性格・行動がぶれる事なく飄々としていてほしいものです。

ところで、自分はこのシリーズのようなBL版刑事モノは大好きだ。
神宮と一馬のコンビは、たまに衝突することがあってもあっさりケリがついて後腐れないさっぱりさが読んでいて気持ちいい。
ただ、そのさっぱり加減がラブシーンでもいつしかスポーツ感覚に感じるようになってしまったのは残念なのだが。

今回は一馬や神宮に関わりのある人物が立て続けに狙われる事件って事で、準レギュラーな脇役や過去に顔を出した人物も登場人物が多くて賑やかだ。
この顔ぶれの中で真の巻き込まれ体質は誰だ?っていうと間違いなく神宮になるだろうな。
吉見、桂木、藤村と好き勝手にたち振る舞っているのに比べて、さほど勝手に動いていないはずの神宮だけはなにかと逆恨みされやすいんだね。

今巻では特に、これだけマイペースで他人の意見に我関せずって面々が揃っている中で、自身のペースに合わない相手にはすぐに苛ついてしまう短所が分かり易かった。
ま、そんな神宮を一馬なら相棒としても恋人としても上手くフォロー出来るよね、って毎度のお約束ではある。

『ジャイブ』の時には本条以外に馬が合いそうに無かった捜査一課の中にも、案外一馬と気が合いそうな藤村&堤コンビが加わった事で、これからもこのシリーズを読む楽しみが増えた。

4

シリーズ10周年!

シリーズ12冊目(スピンオフを入れると14冊目)。
シリーズ10周年ということで、今までに出てきたサブキャラ達があちこちで登場しています。

あらすじ:
警察関係者を狙った殺人未遂事件が発生。
互いの身を案じ、相手を安全な場所に閉じ込めておこうとする一馬(受け)と神宮(攻め)だが…


神宮を抱くつもりが、毎度神宮に不意を突かれ、抱かれる側に回ってしまう一馬(様式美)。
あらすじに『ふたりの間には、いまだに解決していない問題がある。それは、どちらが相手に「抱かれるか」ということ』とありますが、まだ言ってんの?という感じですw(作中では現実世界ほど時間が経っていないのでしょうが)

毎回ちょっとしたマニアックプレイがあるこちらのシリーズ。
今回も氷挿入、媚薬入りコンドームなどなかなか工夫されていました。
事後、氷が溶けた水たまりを見て、おもらししたみたいだと喜ぶ神宮は確かに変態化しつつあるかもw
クールな神宮が、一馬を抱くため毎回趣向を凝らしていると思うと、その必死さがちょっと可愛く思えてきます。

事件ものとしては、犯人特定から爆弾処理までのクライマックスの流れがやや盛り上がりに欠けるかも。
新キャラが少ないため早い段階で犯人の予想がつくし、
神宮と一馬があっさり合流してしまうのもドラマ性に欠ける気がしました。

お互いを現場に行かせまいとする攻防戦は萌要素でしたが、
一馬が即意識を失うのではなく、神宮に催淫剤を盛られ、動けなくなるまで抱かれる〜という展開なので、
少々茶番っぽく思えてしまいました。


ストーリーとして物足りなさはありましたが、サブキャラ含め、個性的なキャラたちの掛け合いはいつも通り楽しめる一冊。
今年5月にスピンオフ『弾丸キス』が出たばかりの藤村と堤の出番が多いのも嬉しかったです。

今後もリバ等、大きな新展開は何もないのでしょうが、攻×攻風味のシリーズとしてのんびり続いてほしいと思います(桂木や一ノ宮のスピンオフ希望!)。

5

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