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話せば長いふたりの話

hanaseba nagai futari no hanashi

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表題作話せば長いふたりの話

三原慎也,売れない漫画家
野々宮春彦(ハル),証券会社勤務のサラリーマン

その他の収録作品

  • カバー下 漫画・4コマ・あとがき

あらすじ

「ハルちゃんと別れることになったら俺生きていけないよ…下半身も」
同人作家とファンとして出会って以来、慎也と春彦は5年越しのラブラブな恋人同士。でも慎也が萌え系漫画家としてデビューし、春彦が証券会社で働きはじめてからはすれ違いの日々が続いている。
慎也の作品も慎也自身もたまらなく大好きな春彦だけど、大事な日の約束をすっぽかされて遂に我慢の限界!
オタクなふたりのラブ&エッチな波乱の日常! ストーリーテラー・こめり、待望のコミックス!

作品情報

作品名
話せば長いふたりの話
著者
こめり 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
arca comics
シリーズ
話せば長いふたりの話
発売日
ISBN
9784908757525
4.1

(155)

(60)

萌々

(67)

(21)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
23
得点
635
評価数
155
平均
4.1 / 5
神率
38.7%

レビュー投稿数23

二人の日常が好き

今更ながら前から気になっていた話しを購入。 やっぱり読んで良かった。

特に何かがある訳ではないけど、漫画家とエリート(?)オタクサラリーマン。
二人すれ違いながらもお互いが大好きですそんな日常生活が良いです。
なかなかデートもできなくてストレスが溜まってしまった所で同棲の話しが纏り良かった。アシスタントの子には二人の関係はバレちゃったけど大した事はなこったし。
同僚の会社の先輩も実はゲイで彼氏に
振り回されてるのも不毛で可愛そうだけど幸せそう。
そんなほのぼのとしたコメリ先生の話しが大好きです。

0

当て馬萌えっ

漫画家の慎也くん(攻め)と会社員のハルちゃん(受け)、学生時代からの付き合い、同棲して「幸せにするから」とか言っちゃう感じのほっこり、日常味のあるカップルです。

慎也くんのコミックスが出たり、ハルちゃんがそれを布教したり…とてもイイ。

当て馬の東野さんが萌え度高くて、意図的な当て馬ムーヴ(サポート)してくれるのとか、それなのに本人の彼氏とはうまくいってなくて…なところめっちゃ好き。
東野さんの彼氏とのおまけ話が好きだなーと。海外で東野さんがプロポーズされたシーンが動画として拡散されてバズったとことか大好き。
ちなみに東野さんカップルはリバらしいです。

0

地味を極めてる…!

ここまで地味さと生活感のものすごい作品も珍しい感じで、だがそこが良い!!ってなりました。すでに付き合ってるカップルで、揉めてケンカしてHしてを繰り返す日常。BLのキラキラ感もときめきも無いんだけど、やっぱりだがそこが良い!!ってなります。とても不思議な魅力が溢れてました。
ヘタレな漫画家とオタクリーマンのカプ。もう別れる想像ができないくらい、熟年感というか家族愛に近いものを感じます。関係がバレてもさらっと過ぎて行き、穏やかな日常は変わりません。
Hも本当に生活の一部になっていて、慣れたコミュニケーションだなあって雰囲気。二人の部屋を覗き見してる気分で楽しめました。たまにふと読み返したくなるタイプの作品です。

0

ちょっと某漫画を思い出す……

↑大変失礼ではありますが正直な感想。

設定やキャラなどは全く被りませんが、
コンセプトといいましょうか……
読んでいて、ついちらちらしてしまいました。

いや、だから悪いというわけでは全くなくて!!

こういう、
大きな事件やどたばたが起こらない話を、
しっかりコミックス一冊分
描き切れるというのは流石だなと!!

キャラクターと、
彼らの日常の心の機微が
しっかりと描けているからこその
この一冊だなと!

もくもくと湧き上がる様な
強烈な萌えは無いのですが、
至極安心して読めるのです。

最初から最後まで、
二人の気持ちが揺るがない潔さ!
……まぁ正直言えば、
最後の方は勝手に私が不穏な空気を感じて、
不安になったりしましたが、
全くの杞憂で本当に安心しました!

続編?
ええ、もちろん買いますよ!!

で、評価は、
BLでオタクや同人設定が苦手という
全く個人的好みで「萌×2」で!

0

好きすぎる!

「話せば長いふたりの話 それだけの話」が発売されると知りこちらを慌てて購入しました。
「彼と付き合う10のメリット」も凄く好きだったんですが、こちらの作品もとても大好きになりました。

慎也とハルちゃんの何気ない日々がとても素敵でした。そしてハルちゃんがとっても可愛いんです。時には喧嘩したり許せない事も有るけれど、根底にはお互いに大好きで相手無しではいられない気持ちがあるんです。

慎也の後輩でアシの木田くんが二人の仲を知らなくて慎也の元カノの話をしちゃったり、ハルちゃんをキモオタ童貞だとばかり思ってた会社の先輩でゲイ東野が慎也を煽ったりと、二人の中にちょいちょい風を送り込んでくれていました。

慎也のちょっとズルいところとか、ハルちゃんの真面目で一途なところとか、なんて言うかこめり先生の絶妙な匙加減が効いてて、ずっと壁になって眺めてたいカップルでした。

続編が待ち切れ無くて、思わず評価が高かった「月にむら雲、花にあらし」を購入してしまいました。

0

優しい物語

花にむら月 が、とても気に入って作者買いです。
もう付き合ってるカップルですが、丁寧にほのぼのと日常を綴ってます。
元々は同人誌のファンだったエリートサラリーマン春彦、イケメンヲタクだめんず漫画家の慎也。
特に大きなトラブルとか有るわけでもなく、喧嘩したら仲直りとか、付き合って長い2人だからこそのツッコミとか、嫉妬とか。
お互い尊敬しあって本当に好き合っているんだなって癒された。
同棲するときも「同棲じゃないお互いルームシェアだからね」なんて言っておいて、頬を赤らめながら「エヘヘ、楽しみ」とか、好きがただ漏れ。春彦のツンデレ具合が可愛い。お互いの凸凹を補っていける素敵なカップルです。

最後ノンケ同士だからHの知識もなくしっかり痛がるのがリアル。

こめり先生は必ずタイトルを回収するのですが、今作もしっかりタイトル回収があって気持ち良い。

先生の人柄を感じられる様な作品でした。
今気付いたんですけど、番外編出てますね!しかもページ数多い。更に愛着が湧きそう。

0

微笑ましい2人の日常がいい

こめり先生初読みです。
かわいいおもしろいお話でした。
お付き合いしている日常をなんやかんや言いながららぶらぶなお話が好きなのでとてもよかった。
ただ、それ以上でも以下でもないという、ハマるとか刺さるとか萌え死ぬとまではいかなかったので萌です。もう一声あれば萌2だったんですがw

性格や仕事がまるで違う2人が時々ケンカしたり、ハルは将来のことで少し不安になったりするけど、そこまで深刻になったり引っ張ることなく、すんなり仲直りするのが微笑ましい。
慎也がすぐに平謝りするのもあると思うけど。ハルも自分には慎也だけ、と結局甘くなってしまうし。
ハルは慎也が描くマンガが好き、慎也もそんなハルが好き、とお互い相性バッチリなのがいいですね。

東野さんが気の毒だったw
あんなイケメンなのに。それこそスピンオフで東野さんの話も読みたいくらいです。

電話の着信音が、つるるるるる、なの笑ったw
あと、木田くんに2人の仲がバレてバツ悪そうにしていた様子がツボでしたw そのラストでタイトル回収もいい。

1

相手を可愛いと思っているうちはきっと別れられない

 こめり先生の描くこういう雰囲気が大好きだなぁと改めて感じました。長年付き合っていて、お互いの良い所も悪い所も熟知し合った仲の慎也とハル。別れ話から始まるけれど、なんだかんだ別れることもできずになあなあになって、相手のこういう所は嫌だけど、結局別の良い所にたくさん触れるとそんなこともすぐ気にならなくなってしまう。今後もハルが慎也に愛想を尽かす場面はいくらでも訪れそうですが、その度に慎也に泣きつかれて、考え直してしまうんだろうなぁと微笑ましく思いました。

 淡白そうに見える慎也は、意外と女性との経験も多く、今はハルにぞっこん。ハルも証券会社勤務というエリートでありながら、もっと若い頃やオフの時は、地味な格好に眼鏡という出で立ちで、エリートなのが信じられないくらいオタク少年風で可愛らしい。そういう2人のギャップもとっても魅力的でした。ハルは慎也に怒ってばかりなのかと思いきや、未だに彼の漫画を一ファンとして心から敬愛し、単行本を出せば家でサインをもらったり、ちょっとしたことできゃっきゃはしゃいだりするところもめちゃくちゃ可愛かったです。この2人の日常はいくらでも見ていたいなと思います。

0

長い惚気話を聞いているよう

「月にむら雲ー」が良かったので、こちらも読んでみました。
めっちゃ面白かったです。
漫画家の慎也×慎也のファンだった証券マンのお話です。
二人の日常にちょっと細波がたったり、ときには高波が訪れたりします。

付き合うようになって5年とちょっと、いつも締め切りに追われている漫画家の慎也とそれに振り回されているハル。
今回もハルの誕生日のお祝いをすっぽかされ、もう限界、別れようという所から始まっています。
でも原稿の手伝いやらやっているうちに慎也から一緒に住もうと言われて…なんやかんやでお互いがお互いをめちゃ好きで、お互いじゃないと嫌だよっていうラブラブなお話です♡

小さな不満やイザコザがあっても愛しあってる二人で安心して読めました。
性格的に将来の事が不安なハル、なんも考えてなさそうな慎也。ハルが慎也のマイペースに引きずられて、なんとかなるかなと思い始めていく。いいバランスの二人でした。

1

そこでタイトル来る!?

付き合って5年ちょっと。
漫画家と証券マン。
生活のリズムも性格も全然違う2人が一緒に暮らす日々が描かれた作品です。

出会った頃は学生で、大学とバイトの時間を除けば時間は自由に使える時期。会いたいと思えば会える。やるべきこととやりたいことの比重は自分で決められる。
社会人になったらそうもいかなくて、やりたいことに割ける時間は明らかに減っていって、絶対に守るつもりだった大事な約束さえ、やらなきゃいけないことが終わらない限り果たすこともできなくなる。気持ちはあるのにすれ違って、大事なことが分からなくなって、だめになってしまう恋もある。

慎也とハルはすごくバランスの良いCPだと思いました。
慎也が思いついたことをハルが調べて進めてくれる。ハルはすぐへそを曲げてしまうけれど、慎也はそんなときどうすればいいかをちゃんと分かっている。
どちらかにないものは、あるほうが補って、忙しくてどうしようもないときがあってもちゃんと向き合う時間をつくる。理想!まさに理想ですよ。

慎也が一番強く思うことは「ハルがいないと生きていけない」ということ。
それをちゃんと言葉にして伝えてくれるから、誕生日にすっぽかされてさんざんな目に遭っても、慎也に何人もの元カノがいたことで不安になっても、「今、一緒にいられるしあわせ」をハルが感じることができるんだろうでしょうね。

えろすのシーンが何度か出てくるのですが、慎也と付き合うまで童貞処女だったハルのとろけ具合がかわいいんですよ。表情が色っぽいと言うよりかわいいとしか言いようがなくて。
高学歴エリートなのに小動物みたいな愛らしさがあって、そんなにかわいいのにしっかりしていて、でもオタクで慎也が描く漫画の大ファン。
こんな子がいたら絶対手放せないですよ!
慎也は料理ができて、中学から彼女がいたリア充イケメンだけど、漫画のことでフラれがち。その漫画に理解のあるハルと出会ってしまったら、ハルが心配するような「今後女性と…」なんて心配、全然いらないのに!っていう感じの2人でした。

2人でいる日々は、いるのが当たり前じゃなくて、明日も一緒にいられることが奇跡なんですよね。
何があっても「手放せない」と思える相手を手放さないために、自分は相手に何ができるかを見つけていくことがすごく大事だと気付かされた作品でした。

粋な締め方にもグッと来ます。
何回も読み返したくなる1冊に出会えました。

1

2人ならなんとかなる

初めて読んだ こめり先生の作品です。

売れない漫画家 三原 慎也と証券会社勤務 野々宮 春彦のお話。

出会いは6年前の同人誌即売会。
同人誌を描いていた慎也くんのファンだったハル(春彦)くん。
同じ年とわかり、友達になった2人はあっという間に仲良くなりました。
そして、ちょっとした誤解からお付き合いを始め…気が付けば、5年と少し。
でも、最近は何かと噛み合わないことばかりで、もう別れたい!と決心するハルちゃんですが…。

うーん、とても良い作品だと思いました!
売れない〇〇と現実的な社会人は現実にも多く存在する組み合わせですが、実際は自ら体験しないと感情移入するのが難しい設定のひとつだと思います。
しかし、こちらの作品はストーリー構成が上手なので、飽きることなく最後まで読み進められました。
売れない漫画家の慎也くんは自分の仕事のためにハルちゃんの約束はもちろん、まともに話しも出来ません。
社会人として現実を生きるハルちゃんには、慎也くんの生き方を理解して支えることは限界だったのでしょう。
…だけど、やっぱり好きだから許しちゃうんですよね。
何度も同じことを繰り返すけれど、最後は「まぁいっか」で済ませてしまう。
だって、慎也くんの「俺はハルちゃんがいないと生きていけないの」は、最強の言葉だもん!

途中、ケンカしたりヤキモチ妬いたり…とモダモダするのですが、なんだかんだと絆を深める2人が微笑ましいです。
いろいろ難ありな慎也くんに付き合っていけるのはハルちゃんだけだろうな(笑)
でも、ハルちゃんのご機嫌取りに愛妻弁当を用意したり、ケンカした後は作業机の下でボロボロ泣く慎也くんが可愛いんですよ。
結局は、お互いじゃなきゃダメってことだよね。

当て馬は登場せず、脇キャラもみんな個性的で面白です。
慎也くんのアシスタント 木田くん、慎也くんの元カノ、ハルちゃんの会社の先輩 東野さん。
とくに、東野さんがいい味を出しています。
東野さんはゲイで自由奔放な彼氏がいるのですが、その彼氏に会いにインドまで行っちゃう健気さよ(泣)
うぅ、東野さんも幸せになって欲しい (*꒦ິㅂ꒦ີ)

Hシーンは、多めなのですがコマ数は短いです。
でも、どれもリアリティさがあってエロく感じました。
5年ちょっとお付き合いしているけれど、今も週3回のHってラブラブだよね(笑)

描き下ろし『まずは最初の話から』
慎也くんの仕事明けに聖地再訪の旅をする2人のお話。
全部記録しているハルちゃんって…やっぱりすごい(汗)

長い人生に一生そばにいたいと思える相手に出逢えた慎也くんとハルちゃん。
この先もケンカも嫉妬もするだろうけれど、2人なら大丈夫だと思えます。
週刊誌の表紙を飾れる漫画家になった慎也くんも見たかった…。
いつか続編が出るといいな~。
読後は、ほのぼの幸せな気持ちになれました。
ぜひ多くの方に読んでいただきたいおすすめの作品です。

1

いやー可愛い

可愛かった、いやーとにかく2人が可愛かった。
淡白なタッチの作画が、ストーリー、キャラクター共に、とてもバランスよく説得力を持って作られています。月日を経て落ち着いたカップルのあるある感が、セリフが無くともコマの中に溢れる情報量だけで納得させられます。恋が愛に変わり、情が深まっていく2人の心の揺れ動きが見事。
コメディチックでありながら、恋人間に生じる、問題になる程でもない些細な違和をサラッと、けれどしっかりと入れ込んであるのがとても良かった。そういった1つ1つの積み重ねがとにかく丁寧で、かつバランスがよいのです。
また、キャラクターが立っていて個性的で可愛い。キャラ作りがとても上手な作家さんでした。
とにかく万人におススメできるような良作でございます。

1

なんか良かった!

ほのぼの日常系かな?
慎也がまたしても自分から言い出した春彦の誕生日ディナー+ケーキを連絡なしでお店に来ない所から始まります。

確かに話せば長い二人の話ですね。
同人作家慎也とファン春彦として出会い、恋をして結ばれて。お互い大学を卒業して春彦は大手証券会社に勤め、慎也は〆切ギリギリの漫画家になって。

今度こそ別れる!と思っても毎回慎也に丸め込まれて。やっと同居して穏やか?に時間を過ごすも今度は将来の事とか考えちゃって。

でも慎也が一生幸せにする、結婚しよう!とドタバタな時にプロポーズ?
お互いがいなきゃ生きていけないんだから。春彦良かったね。春彦だけ慎也しか知らないけど、慎也はもうこの先春彦としかしないって言ってるし。

慎也の漫画が大好きな春彦。本人が目の前にいてエッチ誘ってるのに届いた慎也の新作を読むって部屋へ行っちゃうのとか、作家と作品を愛して尊敬してるんだな。
慎也も春彦のご機嫌とりに慣れてるけど初めて職場の先輩に嫉妬したり、春彦がいないと生きていけないとか言ったり。

なんか良かったです。

0

安定

丸ごと1冊表題作です。
こめりさんの作品を読むのはこれで3冊目ですが、今回も日常の出来事を通してほんわかしたお話が描かれていました。
あとがきのこめりさんの言葉によると「始から終りまで何の問題もないカップルの話」ということですが、ほぼそんな感じだったと思います。

主人公の2人は既にカップルで付き合いも長いのですが、流石年季が入ってるなと思わせるエピソードがいくつもありました。
「何の問題はない」とは言っても小さな問題は沢山起こるのですが、その対処法が年季が入っているというか…慣れているというか、何年も連れ添った夫婦のようでした。
ストーリー展開が丁寧でよく考え込まれていると思います。
ドラマチックな事件や強く印象に残る展開はないのですが、落ち着いて読めると思います。

0

ケンカもするけどラブラブな2人


もう大好きですこの二人。いい加減な慎也としっかり者のハルちゃん。とにかくハルちゃんが可愛くて可愛くて。慎也のことがめちゃくちゃ好きなのがビシビシ伝わってきました。相手がいい加減でも好きだから別れられないという葛藤が切なかったですが、そんな悩みですら可愛い…。ずーっと一途なハルちゃんと、ハルちゃん無しでは生きられない慎也。些細なことでケンカしたり、すれ違ったりするけど、普段からイチャイチャラブラブするし、お互い大好きで想い合ってるし、ちゃんと仲直りできるし…最高のカップルだなと最後までにやけながら読みました。いい感じにダラダラしてるストーリーが個人的に新鮮味MAXでめちゃくちゃお気に入り作品です!

続編あれば絶対読みたいです♡期待してます!

3

印象に残らないけど悪くはない

このマンガ家さんは初めて読みました。
表紙の雰囲気が、なんとなくよかったから。
お話も読みやすくて、すでにできあがったカップルの日常系でしたが、大きな事件が起こるわけでもないけれど、最後まであきずに読めました。
コマ割りとか、展開も、お上手だったと思います。
絵柄はイマイチ、わたしの好みじゃなかったんですが、イマドキの流行り系だと思うし、悪くはないのでは?
ただ、やわらかいタッチが味でもある反面、描きとばしているように見えたり、妙な歪みに見えたりするのが、少々もったいなかったかも。
あと、何度読んでも、まったく印象に残らなくて、まだ読んでなかったっけ、と手に取るたびに、最初の数ページを読んで、ああ、もう読んでた、と気づくというのを数回繰り返してしまいました・・・・・・

0

『恋(love)』が『愛(affection)』に変わる時

ヘタレと言うよりはダラシない真面目系くず?な漫画家の攻め(見目は良い)×健気で一途で真面目でしっかり者な証券マン受け、付き合って5年目のカップルのお話でした。

付き合うまでの過程が描かれた作品が多い中、こちらの作品はハッピーエンドの先を描いています。
漫画の中に限らず、恋愛ってハッピーエンドで終了…って訳にはどうにもいかないもので、特に同性カップルともなると色々壁もあるでしょう。

恋って、どんなにお熱いカップルで互いに好き合ってても熱烈な感情ほどすぐに冷めてしまうもの…。
長くつきあえば付き合うほど相手に対する熱もすっかり冷めてきて冷静になり、相手のアラが見えて不満も多くなってきます。
受けも攻めに対し不満が爆発し、「別れる!」とギャーギャー騒ぎ出してしまいますが、シリアス展開だとか深刻な決裂ってわけではなく、なんだかんだいつの間にか仲直りしたり…と、日常的な些細な喧嘩でほのぼのします。
それでも順調なカップルに見えて、課題も多く、真面目な受けのハルはもんもんと考えちゃったりします。
一方で攻めは始終緩い感じで飄々としています。
いい加減な性格と思えば…受けとの事を彼なりに前向きに考えていたり、見ていてホッコリさせられるカップルでした。

もはや事実上「夫婦」ですよね。
急展開にハラハラするような危険でドキドキするようなアバンチュールや胸ときめくラブロマンスなBL漫画もいいけど、こういう何も劇的なことが起こるわけでもない下火な恋…といいますか、『恋(Love)』よりももっと温かい『愛(affection)』を描いたBL漫画も良いものですね。

2

こなれた夫婦感

漫画家くんとオタクだけど割とエリートらしきサラリーマンのカップル。もともとノンケ同士のふたりがなんだかんだあったのを経てつきあうようになり、もう数年たっている…というところからストーリーが始まります。
展開されるのは、ちょっと倦怠期の夫婦のようなすれ違いからくる「別れる」「別れない」。男女の夫婦よりも障害の多い同性カップルだけにこれまでにも色々な問題を(きっと)乗り越えてきているのでしょうね。言いたいことや不満やモヤモヤを感じつつも、日々の生活の中でなんとな〜くスルーしたり、セックスすることで「ま、いいか」ってなっちゃう。…こういうこと「夫婦」の間によくあることだと思います。
そういった日常が丁寧に描かれているのでクスクスと微笑みながら彼らを見守っている気分になります。

後半、友人に関係がばれてからの〆が秀逸。よくまとまった一冊でした。(だけど、彼らのこれからのイチャイチャもまだ見たいな♡)

2

ほっこりできる日常。

ちょっとだらしない漫画家のシンヤと、証券マンのハル。
話の最初からつきあってる設定です。シンヤに誕生日デートをすっぽかされてハルが別れると言い出したり、シンヤの昔の恋愛に嫉妬したハルが家出したり、危機といえば危機もあるけど、二人の仲が決定的にダメになりそうな深刻なことは起こりません。
同棲を始めて一緒にいられるのが嬉しいとか、お弁当つくってもらって喜んだりとか、つきあってる二人のほのぼのする日常を重ねたストーリー。

劇的なことは起こらないのに、最後まで惹きつけられるのは、ハルに甘やかされてないとダメなシンヤ、なんだかんだでシンヤのことが大好きなハル、二人が想い合って大事にし合ってるのが、ちょっとしたエピソードから伝わってきてほっこりできるから。

恋人になるまでのすれ違いやドキドキも良いけど、つきあってからの二人がほのぼのと気持ちを確かめあうストーリーは新鮮で幸せな気分になりました。

1

これからも長い2人の話

おすすめされまして、読ませていただきました。
冒頭いきなりの別れ話、からの喉元過ぎればのまあいいか…展開。しかも「別れる」って言われてるのに『はいはい やっぱ手離せない』なんて。一瞬下衆攻め?なんて思っちゃいました。
そこから同居することになって、締切前は生活が崩壊する漫画家と、証券会社勤務の堅実会社員の何もかも合わない生活が、馴れ初めから今までの流れと絡めつつ描かれていくのですが、特に受けのハルの出会いの頃から変わらぬ慎也への真心がしみじみいいですね〜。
慎也の描く漫画が何より好きで、本人も何もかもが好きなんだというハル。
対して慎也の方は漫画の描けるハルをちょっと便利に使っていた経緯があるから、いつくらいからハルと同じ位の愛情を持ってきたのかが少し分かりづらかったけど、ハルの変わらぬときめきがあるから、気持ちがすれ違う時があっても諍いにはならないし、抱かれれば仲直りしてまた日常が続く感じですね。
アシスタントの木田君にバレて、『話せば長くなるんだけどー』の〆が上手いです!
ラスト描き下ろしの「まずは最初の話から」で「聖地再訪」をする2人。初Hの失敗談と、その頃からハルが強い意志を持ってたこと、これからどんどん熟年夫婦感を醸し出していくであろうお2人の姿が微笑ましかった。

5

ノンケ×ノンケ、時の移ろい。

丁寧なストーリー展開とキャラ造形、温かい作風がツボな作家さまです。

慎也と春彦は(元)オタク同士カプ。学生時代、慎也が描く漫画のファンだった春彦が、コミケで本人に声を掛けたのがキッカケ。意気投合した二人が、お付き合いするまでに至ってその後のお話です。

わたしの萌えなのですが、二人が正反対のキャラなんですね。春彦は真面目でキッチリしてて堅実派。慎也はユルくてその場のノリに弱い直感派。(しかもイケメン。)

大学卒業後、春彦は会社員となり、漫画家として活動を続ける慎也とすれ違いの生活に限界を感じます。

春彦は慎也の才能に惚れ込んいて、慎也は仕事も春彦のサポートに頼りきり。実は春彦の方が絵が上手かったりして、密かに嫉妬してたり…。ハルちゃんなしでは生きていけないと、腹をくくる慎也が潔くて男前なんです。(多少の打算もアリ?)

二人とも元はノンケですが、二人のキャラゆえにか自然な流れに感じました。(←ここが個人的にBLで結構ネックになるので、作家さまの腕頼みなんです。。)オタクでオボコかった春彦が、慎也の女性遍歴を本人から聞き出してキズついたりとか。馬鹿正直に暴露する慎也のアホで残酷な優しさとか。それでも不安になった春彦をちゃんと気遣って、いい加減そうでいて必ず埋め合わせする慎也なんですよね。

学生の頃は良かったね、と春彦がこぼした時、慎也はただの子供だったあの時より、今の方がいいと返すんです。そんな前向きな言葉をもらえた春彦がどれだけ救われたか…。そうやってお互いにフォローし合って、二人でいることを選び続けていくのです。

春彦には東野さんという職場の先輩がいて、これがまたスピンオフになりそなキャラクターなんですが、電子版では彼のオマケ話がちょこっと。さりげなく描かれている東野さんの飼い猫ちゃんたちが可愛いかった。あ、あと春彦の実家の犬(柴?)も、一コマだけの出演だけれど癒されました。動物が出てくる作品、好きだなぁ。

カップルがどうやって絆を深めていくかをじっくりと描いた、ほのぼのと楽しめるお話です。

9

二人のありふれた日常

既に出来上がっているカップルの「現在進行形の日常」+「話せば長いふたりの5年ちょっとの物語」です。
あらすじでは「オタクな二人のラブ&エッチな波乱の日常」となってますが、波乱というのはあくまで本人達にとってはです。作者さんは「始めから終わりまで何の問題もないカップルの話」とだけ決めて描かれたそう。本人達にとっては波乱の日常でも、読んでるこちらとしては熟年夫婦のように安定感抜群な二人の、ありふれた日常でしょうか。ほのぼのとしていて微笑ましいばかり。そして時折しんみり…といった感じです。

内容としては、出来上がっているカップルがケンカをしたり、仲直りしたり、ちょっとしたすれ違いなんかもあって、合間にいちゃいちゃ…という日常がひたすら丁寧に描かれているというもの。プラス二人の出会いから現在までの物語。詳しくは、もうレビューで書いて下さってるので感想だけ。

とにかく二人の間に漂う、「長年付き合ったカップルの持つ空気感」が萌えます! お互いにいい所も悪い所も分かっていて、腹が立ったりしつつも相手を受け入れている…といった感じの。
エッチの後に、「中に出していいとはいってませんけどー」「すみませんでした」みたいな、いい意味で恥じらいとかが無くなって、お互いに気を許しあってる雰囲気が素敵なんですね。更に、合間に入る、付き合い始めたばかりの初々しい二人の回想。真っ赤になりながら初めてのキスをする二人…の後には、現在のふてぶてしい受けが出てくるというギャップが面白いのです。

登場人物もとても魅力的なんですね。出会った時はオタク丸出しで初々しかった受けですが、現在は結構なエリートでスーツを着ている姿なんかはとても格好いい。しかし、いったん家に帰り、普段着とメガネになると、とてもかわいいのです。攻めの過去に嫉妬して、攻めが他の人を好きになる事もあるかも…と不安になる姿はとても切ない…。
そして普段はヘタレ気味なのに、いざという時は男前な攻め。更に、微妙に当て馬っぽい受けの先輩。受けの良き相談相手ではありますが、無防備な受けにムラッと来るような事もちょっとだけ。こちらの先輩は自由な彼氏に振り回されてる可哀想な人でもあります。

男同士という事で将来に漠然とした不安を感じたり、攻めが過去に女性と付き合っていた事に受けがショックを感じたり…という波乱がありつつも、結局はお互いに好きで仕方ない同士のラブラブな日常。こんな感じでケンカをしたりしながらも、ずっと仲良くやっていくんだろうなぁ…と感じさせてくれます。読み終えた後は、心がほっこりと優しい気持ちになれました。

5

積み重なった想いとこれから

自分の誕生日に高級なレストランでワインとケーキが用意され、後は相手を待つばかり。
待てども待てどもやってこず、二人の日常への世界と入っていく。
過去の映像と高級レストランそして日常へ。導入が素晴らしく、二人の世界にとても興味をそそられます。

売れない漫画家の慎也君と大手証券会社勤務の春ちゃんは付き合っ5年のカップル。
常に締め切りに追われて約束を守らないのも常習。ただでさえ思うように会えないのに、春から春ちゃんも移動で忙しくなり中々会えなくなってしまう。
元々慎也君のファンだった春ちゃん。絶対邪魔はしたくないけれど、自分の事も考えて欲しいと別れる覚悟をするけれど、、、
結局仲直りしますが、毎回、もう二度とこんな思いは嫌だと思うけれど、事が過ぎれば好きだから。と、また繰り返され続く日常。
そうして積み重なった二人の時間。
沢山の想いが詰まった時間なんだなぁ。と、読んでいて実感できます。

そうして、同棲するようになった二人。お互いの部屋で、お互い好きな事をしてますが、居間に行けば顔を合わせられ、肌を寄せ合える。自然な会話でじゃれ合う二人がとてもほほえましいです。

春ちゃんの上司が現れて、一見当て馬か?と思いきや、よき相談相手になってくれたり、
慎也君の過去に焼きもちを妬く春ちゃんの姿だったり、
二人の初々しいつきあい立てのエピソードなんかも所々はいり、
二人のことがアシスタント君にばれてしまったり。
色んなエピソードてんこ盛りなのに、話がばらつかず、とても上手くまとまっているので、6年分の日常を見守っている気分になります。
そして、これからも絶対手放してなるものかー!と、強い意志を持って永遠の愛を誓い合い、まだまだ続く日常があることを思わせる。
二人の日常を沢山垣間見れてほんわか幸せな気分になれる一冊でした。

8

この作品が収納されている本棚

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