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表題作憂鬱な朝 NOBLE COLORS

久世 暁人(英国留学帰りの久世家当主・子爵)
桂木 智之(紡績会社の社長・久世家の元家令)

あらすじ

10年に及ぶ連載が、10月発売の最終巻をもって、ついに完結した「憂鬱な朝」。
その完結を記念して、ファン待望の愛蔵版が登場!!

美麗なカラーイラストを始め、番外編やショート読み切りなど、これまでに描き下ろした小冊子やペーパー等の短編を網羅!!
作家と作品の裏側に迫る、インタビューなども収録した永久保存のコレクションBOOKです。

作品情報

作品名
憂鬱な朝 NOBLE COLORS
著者
日高ショーコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
憂鬱な朝
発売日
ISBN
9784198648046
4.9

(139)

(134)

萌々

(3)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
688
評価数
139
平均
4.9 / 5
神率
96.4%

レビュー投稿数9

漫画の感想

生粋の漫画好きなので、漫画の感想を。カラーの美しさも百も承知ですが、電子書籍購入ですし…

◾️introduce
「知識も実績もまだまだ「下」」に見られていた暁人が、学生の身分のまま(中退したのかな)桂木に「暁人ならどうするか」と思われるまでになったところがすごい。髪は切らないけど優秀なのよ坊ちゃんは。

◾️symptom
めばえない方が無理ってもんよ。

◾️in the past
桂木は誰と同伴でここにいたのだろう?よもや1人では来ないよな。

◾️4巻全サペーパー
桂木って金のかかる男って感じある。その金は自分で稼いでくるから文句は言わせんぞ感。

◾️5巻Amazon限定ペーパー
Amazon限定まで収録してくださるんですね。必死に集めた方には申し訳ない。こう見ると桂木、絆されまくってるよな。拒否しようと思えば拒否できたよな。

◾️gleam of dawn / life
8巻のその後の話です。描き下ろし!メインディッシュ!正直もっとド甘々や、帰国直後ではなく久世家が繁栄し2人は隠居しているような姿が見たかった気持ちはあれど、幸せそうなのよし!

0

NOBLE それは気品に満ちて。気高く美しく輝く朝。

ファン待望の特装版としては、些か軽いタイトルだと思った事は否めない。
「NOBLE COLORS」という英文字の響き。「憂鬱な朝」というクラシカルロマンとも言えなくも無い、
重厚な物語を終えて。軽過ぎるのではないか?
一抹の不安を抱えて恐る恐るページを繰る。それは最終巻を読むときの恐れにも似ている。
これを読んで仕舞えば、今度こそお仕舞いなのだと。
まず、巻頭のカラーページに圧倒される。ちるちるでも何度か登場した美しい表紙の数々。
息を呑む美しいカラー扉絵の数々。いずれも暁人さまと桂木のその美しさにため息。
逸る気持ちを抑えつつ、ゆっくりゆっくりそれを見入る。いつまでも見ていられる。
息づく瞬間を切り取ったそれは、細部に至るまで命が吹き込まれているかの様で、頭の中にその絵からシーンが展開されて行く。

小冊子を纏めたページに辿り着いて、私はようやくタイトルの意味に気付く。
重厚な本編を和らげる様な小品の数々。だからこその軽やかさだったのだと。
1巻にて、ページを捲るとあっという間に17歳になってしまわれた暁人さまについて。もう少しゆっくりとその成長を見たかった私にとって。これはご褒美ターンなのだ。
10歳で陞爵して、おぼつかなかった暁人さまが成長して行く中で。
その真摯な暁人さまを前に、ほんのちょっとだけ絆されかかる桂木とか。
関係がおかしくなり始めてから、意識せざるを得ない桂木とか。
あどけない少年が美しく成長するさまとか。
本編とは違い、明るいトーンでキラキラと描かれている様子に、ホッと温かな気持ちになります。
むしろニヤニヤしてしまっているかも。
私の一番好きなエピソードは、「symptoms」(=症状)です。新しい服を新調する為に採寸をしている桂木の処にドタドタと乱入して叱られる暁人さま。
シャツの胸をはだけてしまっている桂木のしどけなさもそうですが、その色香と線の細さに悩殺された暁人さまは、仕立て屋に採寸表を所望する。事の次第を察知した桂木は、田村の採寸表と差し替える。ところが幼ない暁人さまは気付かずに、採寸表を見ては桂木を想い、興奮するのだ。興奮は言い過ぎかな。「やっぱり細いな、細過ぎないか?」などとワクワクしている。
実はエロ本を見るよりもフェティッシュなんじゃないかとも思ったりするのだが。生々しい桂木の裸を見たいと思うよりも可愛いとも思えて。何とも言えない気持ちになってしまう。

描き下ろしには、最終巻のその後が描かれていて、相変わらずのツンデレでちょっと面倒くさくなっている桂木に やはりニヤニヤが止まらない。それは心穏やかな日常をもってしても。今となっては、ただ彼の可愛らしさに他ならない。桂木は安心して甘える事が出来るのだと。これからずっと。命尽きるまで。
ああ、良かったね、と心から思う。

終盤のロングインタビューは、何一つ取りこぼす事なく読み込んで来たと自負している私たちにとって。それは答え合わせの様なもの。あのシーン、あの言葉、あの台詞。一つ一つを。先生が私たちに届けてくれたその情熱の隅々まで。きちんと受け取れていたのだなぁ、という喜び。なので、何一つ驚きはそこには無かったけれども。俔子さまのエピソードは私も大好きで、美しい想い出として暁人さまも胸に納めているかとは思うけれど、あんなに残酷で美しいお別れのシーンを私は知らない。

今はもう、思い付きで振り返り、気になった巻を手に取ってパラパラと読んだり読まなかったりするのだけど。(そして最終巻はまだ読み返せないでいる。)私たちはまた。些か緊張しながらこの傑作を最初から何度も何度でも読み返して行くんだろう。

気品に満ちて、幸せな。気高く輝く朝に、かの恋人たちに想いを馳せるんだろうと。

0

最高の贈り物

完結記念本ということで発売をとっても楽しみにしていました。普通(?)のファンブックかと想像していたので、少しお値段高め…と思っていたのですが、実物はしっかりした素敵な装丁の、ぶあつーい御本でした。これが2700円で読めてしまうなんて…。

初期からのペーパー類はほとんど網羅されていますので、私のように途中から作品を知ったファンにも優しい…。巻頭にはカラーのページもあって、余すことなく日高先生の美しいイラストが堪能できます。

日高先生とタキエ先生のインタビューも興味深く隅々まで読ませていただきました。作中で具体的な年号を提示しなかった理由や桂木の名前の意味について、参考にした資料などなど、色んな裏話が盛りだくさんです。10年という長い時間の中では、先生方には沢山の苦労がおありだったでしょう…。バッドエンドにならなくて本当によかった(笑)(←インタビューを読めばお分かりいただけるかと)

あとはもう描き下ろしが最高です
留学から帰ってきた暁人様と桂木の感動の再会シーン…!と思いきや、やっぱり桂木は桂木だよね〜という話です。笑
思っていることと言っていることがちぐはぐになってしまう桂木ほんとうに可愛いですよね。暁人様は桂木のそんなところもきっと分かってるんだろうなあ。最後はちゃんといちゃいちゃしてくれて眼福でした♡

充実の1冊、大事に大事に読みました。ついに完結してしまったんだなあ…と寂しさもありつつ、暁人と桂木2人の生きる道を見届ることができて本当に幸せです。「憂鬱な朝」に出会えてよかった!

生み出してくださった日高先生、タキエ先生、そして連載からこんな素敵な記念本の出版まで、作品を大切にしてくださったスタッフの皆様に感謝です。

5

ファン必携の書!

完結記念の本当にSPECIALなBOOKです!

新参のファンにとっては、過去の限定小冊子や全サやフェアのペーパー類が公式で読めるのは本当にありがたいです!
(最終8巻の特典類は掲載されていません)

カラーイラスト、扉絵、ラフ等ファン垂涎の内容がギュギュっとこの一冊に詰め込まれています。
なかでも、日高ショーコ先生とタキエ先生のインタビューは濃密で読み応えありです!
ストーリーや人物の奥深さの秘密が垣間見えました。

目玉の後日談の描き下ろし漫画には、あ~本当に完結してしまったんだな~としみじみさせられましたが、2編のうち1編は、相変わらずな日常が描かれているので寂しくはないです!
(最終巻のCD発売もあるので完全にはまだ終わりではないですが・・・)

完結おめでとうございます!そして暁人と桂木を生みだして下さり本当に感謝です。
彼らの素敵な人生の軌跡に立ち会えたようで感無量です。

3

描き下ろし2編と番外編SS(全22編!)の完全網羅だけでもお値段以上!

連載途中から追い始めた私のような読者にとっては即神棚行きレベルの、本当に本当にスペシャルな1冊でした!
下にSS全タイトルを書き出しましたが、これらを後追いの読者がすべて集めるなんてまず不可能ですもん。
それを1冊にまとまった形で拝見できるなんて感激です!

まず真っ先に先生お2人のインタビューについて、
これは完結した今改めて作品を振り返って・・・という形で語られていることもあって色んな裏話を知ることができ、とても興味深く読めました。
前後編で描かれる予定だったものが連載になり、でもどこまで描けるかは単行本の売れ行き次第になるので3巻くらいで終わらせるパターンも考えつつ、という状態でこの大作を描かれていたというのがすごいですね。8巻で完結したものを通して読んでも破綻している感じはないし、途中がダレた印象も受けないので、これが3巻バージョンだったらどんなお話になっていたんだろうか。
あと、連載が始まった2008年というのは、私の中ではBL読者層が広がってジャンルの多様化が進んだ第一次黄金期のような印象があったのですが、実際はまだまだ現代物のリーマンBL全盛期だったようで、そんな中でこの「憂鬱な朝」を始められたのは結構なチャレンジだったというのが意外に感じられる事実でした。

こんなにあったんだ!と驚いた番外編SS全22編は下記。
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全員サービス小冊子[ Chara Selection EXTRA ] ( 2010 )/「 Introduce 」
コミックス 「 憂鬱な朝 」2巻 初回限定版小冊子 ( 2010 )/「 Escape 」
バースデーフェア小冊子 ( 2011 )/「 Symptom 」
AGF小冊子[ Chara Collection Petit ] ( 2011 )/「 Same Color 」
バースデーフェア小冊子 ( 2012 )/「 Picture 」
バースデーフェア小冊子 ( 2013 )/「 In the past 」
バースデーフェア小冊子 ( 2014 )/「 Long Ago 」
全員サービス小冊子 [ Chara Selection EXTRA ] ( 2015 )/「 Gossip 」
バースデーフェア小冊子 ( 2015 )/「 Stay with me 」 (「 distance 」改題)
AGF小冊子 [ Chara Collection ] ( 2015 )/「 Same as before 」
バースデーフェア小冊子 ( 2016 )/「 ぼくの宝物 」
「 憂鬱な朝 」1巻 全員サービスペーパー ( 2009 ) ※
「 憂鬱な朝 」2巻 全員サービスペーパー ( 2010 ) ※
「 憂鬱な朝 」3巻 全員サービスペーパー ( 2011 ) ※
「 憂鬱な朝 」4巻 全員サービスペーパー ( 2012 ) ※
「 憂鬱な朝 」5巻 全員サービスペーパー ( 2014 ) ※
「 憂鬱な朝 」5巻 Amazon特典ペーパー ( 2014 ) ※
「 憂鬱な朝 」6巻 Amazon特典ペーパー ( 2015 ) ※
Chara レーベル 20 周年原画展特典ペーパー ( 2016 )/「 20のこと 」
「 このBLもやばい ! 」TSUTAYAキャンペーン小冊子用1Pまんが ( 2013 )
「 憂鬱な朝 」7巻 Amazon特典ペーパー ( 2016 )/「 終わりの始まり 」
バースデーフェア小冊子 ( 2017 )/「 That was then, This is now. 」
(※は2 in 1 形式(A6サイズ)で収録)
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そして本スペシャルブック一番の目玉!
描き下ろし後日談2本!!
2年ぶりに再会した2人のその夜〜翌朝を描いた「Gleam of Dawn」
これはもうタイトルからして素敵なんですが、桂木のクーデレがただただ愛おしすぎました。
今後のBL界にこの桂木を超えていくようなクーデレキャラが果たして生まれるだろうか?!と思うくらいには、桂木のクーデレっぷりはほんと神級だった……桂木が桂木でなかったらここまでハマらなかったかもしれないなとも思っています。
もう1編は、交換した懐中時計を再交換したその後の小話「Life」
暁人が持っていた桂木の時計は傷だらけ、桂木が持っていた暁人の時計はピッカピカでしたが・・・ふふ( ´艸`)
この2人ってほんとよく付き合えてるよねw 私が桂木の性格だったらイライラで禿げそうなんだけどw

その他、カラーイラストギャラリーや扉絵ギャラリー、最終話のネームラフ公開、ドラマCDのレポートマンガ、キャストコメントなど非常に盛りだくさんの内容で、たっぷりと時間をかけて10年間の軌跡を振り返れる仕様になっています。

番外編の桂木がもういちいち可愛くってですね!本編では見られない人間味ダダ漏れの桂木にますますメロメロになってしまいました(๑>◡<๑)♡♡♡
まだざーっと一読しただけなので、本編を読み返しながらこちらもじっくり読んで作品の世界にまたどっぷり浸かり直そうと思います!

7

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