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うーん、うーん…海野先生大大大好きなんですが、今作は正直なところそこまでの萌えは感じられず、終始平常運転な気分で読み終わってしまいました。
騎士団長 × その部下の騎士、のヨーロッパ風のお話です。
幼体ドラゴンなんかも出てきて、可愛さに頬が緩みます。(でもそれほど活躍はしない、、)
「最強の夫婦騎士」とタイトルにあるのですが、攻めのアルバートは最強なんです、確かに。
受けのダリオも強いことは強いんですが、アルバートには最大限の力を出しても敵わないし、立場上もアルバートの部下で下だし、敵の策略に嵌り救い出されているし、なんだか最後まであまり対等感が感じられず、モヤっとしてしまいました。。
自分の中で、「最強の夫婦」と言うならお互い一歩も譲らないほどの互角の強さをイメージしていたからかもしれません。
性的なことに関してウブな受けの姿も、なんとなくそういった自分のイメージの「最強夫婦」とはズレていたような。
アルバートが自分に結婚を迫ったのは、あくまでも自分が手に入れたドラゴン目当てなんだ、と頑なに信じているダリオにもモヤついてしまいました。
あと、褐色受けは自分にはあまり合わないのかなあ〜と、自分の癖に思いを馳せた作品でした。なんとなく自分の中では褐色肌=攻めの方がしっくり来てしまう。。
…と、色々書き連ねてしまったのですが、攻め様の溺愛っぷりはすごいです!!
言葉でも態度でも大事に大事にダリルに接し、抱く。
終盤、やっと自分から言葉と態度でアルバートを求めるようになってくれたダリル。そんなダリルに興奮を隠せず、額から汗を流して貪るアルバートの姿にグッと来ました(๑•ㅂ•)و
海野幸先生が好きで買い漁ったうちの一冊。いつものラブコメチックな話とはちがって、終始平坦なテンションだった。
受けはもっとワガママになってくれ!
あとコドラが可愛い。攻めに懐いてからのコドラはもっと可愛い。
いいお話でした。
ダリオ視点なのでこちらもなぜアルバート様が急に?と不思議で。
ダリオが2年間辺境の村へ飛ばされたところへ突然かつての上官アルバートから至急王宮へ戻れとの手紙がきて…な始まりで。
突然アルバートからのプロポーズに初夜に戸惑うダリオ。そりゃそうですよね。2年前まで全然そんな感じじゃなかったのに、何が何やらで。
ダリオはアルバートが全てで絶対なので、もしかしてドラゴンが欲しいからかな?結婚しなくても差し上げるのに。でもこの幸せをもう少しだけ味わいたい…。
でも読んでるとアルバートは本気でダリオを愛してるようで。
え、え?どうなってるの?と不思議感が続きます。
アルバートに言わせるとダリオはモテモテだそうで。
ダリオ視点で全くそんな描写はないのですが、むしろアルバートの方が皆が振り返るほどの美丈夫なのにと。
そんな感じで謎がありつつもアルバートはダリオを溺愛で。嫉妬もメラメラ、アルバートの体が2つあればいいのにってくらいダリオを大事にしてて。
勝手にクライマックスはドラゴンが成竜になって状況をひっくり返して平和になるのかな?と思っていたら、全然違いました。
隣国の王子に側室にすると連れ去られるダリオ。
もちろん奪い返しにくるアルバート。
二人でやっと落ち着いてなぜダリオを伴侶にしたのか聞き出します。
ここでやっと明かされるあれやこれやにウルウルきちゃいます。
そうかー、そうだったのか。
ダリオもアルバートもそんなふうに考えてたんだね!
片翼、素敵な言葉ですね。
ダリオ、アルバートが大事にしてる自分をもっと大切にしてね。
アルバートの覚悟もしびれました。国を捨ててでもダリオを取るなんて。
ダラダラ書いてしまいましたが、特別奇跡が起きるとかではないのですが甘々頂きました。
文庫の帯は、『俺は貴方に、屠られたい』
屠る ホフル:1 からだを切りさく。また、きり殺す。 2 敵を破る。打ち負かす。
騎士物語、戦闘シーン無し。賊と対戦程度。
「ダリオとアルバートは、一番強い精鋭部隊所属の騎士」
第六師団は尖兵、常に全線先兵・シンガリ。唯一戦力の師団。
アルバート: 金髪碧眼の美男子 第6王宮騎士団部隊長、美しい悪魔のように強い 攻防バランス良い戦闘。
ダリオ : 孤児 強く優しく純朴。黒髪褐色の肌 精悍な外観 色気のある動作 アルバートに憧れる
コドラ : 数百年ぶりに発見された火を噴く翼竜の子 ダリオだけに懐く 生態が不明。
ダリオの弱点:酒下戸。先陣一番乗りの捨て身攻撃 強いのに常に傷だらけ。アルバートが心配する死にたがり
序盤:ダリオの流刑が解かれる
冤罪で流刑中のダリオにアルバートの手紙が届く。「都に来い」。
「隊長の対の翼になりたい」と泥酔して語るダリオの言葉をアルバートは聴いて居た。アルバートが求婚する、でもダリオは作戦上の命令だと誤解する。
ダリオは、孤児の自分が愛される訳がないと、直球で受け止められない。「自分に懐くドラゴンを手に入れる為の偽装結婚だ」と卑下して考える。
中盤:すれ違いが続く
騎士道に生きるアルバートは、真摯に何度もダリオに「正統派騎士攻め」を繰り返して愛を伝えます。
孤児で身分差を強く意識するダリオは、アルバートに「自分の何処が好きなのか」を問う。
アルバートが、ダリオが孤児の毒見だった頃、騎士に推挙した理由を告げます。
それでもダリオは、自分は憧れるアルバートにふさわしくないと、引いてしまう。
・・アルバートの気持ちはずっと報われないまま、悲恋な様子が笑っちゃうけど気の毒。
コドラの体調が悪くなる。
後半:ダリオが気付く
アルバートに懸想された経緯を知って、「愛する人の為に自分を大事にする生き方」を理解する
…死にたがり捨て身の盾になる生き方を改めて、やっと「最強の夫婦騎士」となり、大円団。
残念なのはダリオの挿絵。もう少し魅力的に描いてほしかった。
ダリオに、長生きしてアルバートと幸せになってほしい。
続編読みたい。
私、この本、タイトルで損をしている様な気がします。
「とっても腕の立つ騎士夫夫のお話なのだろうなぁ」と思っておりまして、読むのが後回しになっていたんですよ。強い騎士夫夫ならそれほど葛藤はない話なんだろうと思ったんですね。
読んで印象が変わりました。
何人かの方が書いているんですけれど、ダリオって強くないんですよ。
確かに腕は立つ。
でも、酒に弱い体質で、おまけにそれを隠したりごまかしたりすることをしないので、いざと言う時にすぐ酔い潰されて動けなくされちゃうし、非情になれない為に後々ピンチに陥ったり、何と言っても四角四面で上位の騎士が吹っ掛けて来る無理難題を上手くさばけない。
勝敗は剣の腕だけで決まるものではないですよね。
いやむしろ、それ以外のことの方が勝ち負けを決めるのには大きな要因となるんじゃなかろうかと私は思うのです。
そういう意味ではアルバートの強さは盤石です。
確かに悪魔の様に強い。
実際にその強さによってのし上がってきたわけですし。
彼と一緒なら、国という庇護が亡くなったとしても生きていけると思います。
そんなアルバートがどうしてダリオに惹かれたのか。
お話の後半に明らかになる、この理由が書かれている部分を読んだ時、雷にでも打たれたような感じがしたんですよ。
大げさ?まあ確かに……でも、かなり衝撃的だったんですよね。
「そういう強さかぁ」と思ったんですよ。
確かに。
確かにその手の強さをアルバートは持っていなかったんだろうと思います。
でも、それって『騎士として生きていくなら持っていなければならないもの』の様に思うのです。剣や鎧と同じ様に、いつも身につけておくべきものではないかと。
強さは一様ではありません。
賢いアルバートはダリオの『そういう強さ』を愛したのだと思うんですよ。
さて、LOVEについて少し。
『エロ度-標準的』となっておりますが、私はやたらエロっぽく感じたんですね。
なぜだろうなぜかしらと思いましたが、やはりそう感じる要因は『褐色受』にある様な気がします。
うーん、良いですね。年下でちょっとだけ攻めより背が低い、でも褐色!
何故か判らないのですけれども、なんかドキドキします。
ああ、またしても新しい扉を開けてしまった様な予感……