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表題作4月の東京は・・・ 下

滝沢和真,人事
石原蓮,デザインチームリーダー

その他の収録作品

  • 日常(描き下ろし)

あらすじ

14歳の春に出逢い、15歳の夏に離れ離れになった蓮と和真は、10年ぶりに再会した。
お互いが初恋の相手にもかかわらず、本当の気持ちを伝えることができないふたりは、
思いを隠したままセフレとしての関係を選び、溺れるように時間と体を重ねる。
やっとふたりの気持ちが通じそうになった時、思いがけない人が現れて……
初恋×初恋、ついに完結!!

作品情報

作品名
4月の東京は・・・ 下
著者
ハル 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
4月の東京は・・・
発売日
ISBN
9784813032571
4.5

(381)

(279)

萌々

(54)

(20)

中立

(18)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
47
得点
1689
評価数
381
平均
4.5 / 5
神率
73.2%

レビュー投稿数47

愛の物語

上下巻を読んでの感想です。

上巻はまるでこちらの感情まで揺さぶられ、心を爪でひっかかれるような痛みが辛くて泣きました。

下巻で辛いことはあったけど二人の思いが通じあい強く幸せになれたことに、またまた泣いて涙が止まりませんでした。

素晴らしい愛の物語。是非読んでほしいです。

0

陽だまりに包まれる(ღ˘͈︶˘͈ღ)

BLの良さ、BLであるという作品自体の意味がある上下巻でした

BLの良さと言ってもただただ楽しい!というのではなく葛藤や切なさ、そして歓びが描かれている良さがある!と読了後の余韻がじんわりと押し寄せます

彼らの物語は中学生から始まります
そして時を経て大人になっての再会
再会ですがありがちな偶然ではなく、ちゃんとお互いがその過ぎた時間を抱えたまま追い求め続けながら過ごした上での再会である所もしっかりストーリーとして組み込まれています
偶然同じ会社、という流れはあってもこの2人の場合は手繰り寄せた!という感覚がとても印象深く偶然感に勝る運命的なストーリー性があります

恋のお話しだけでなく、ちゃんと大人として再会した場所である職場でのお話しもキャラの人間味を伝えてくれる描かれ方がリアルです

過去と現在が入り組む構成なので読み込む程に背景が見えてきて「今」の和真と蓮の心の不安定さが伝わって来ます
とても上手に見せて下さいます

ただ…上手過ぎて、、、ぶっちゃけ胸くそ展開も…リアルに胸糞悪めです (*´д`)
あのサナダムシ…マジで絶ゆるなゴミクズ野郎で反吐が出ます(ー_ー)すごく……きらい
っていう流れもあるので、、、特に社内での理不尽系やハラスメント系がダメな方などはお気を付けて欲しいな…って思います


でも!このド級に嫌な野郎の存在すら凌駕してくれるのが2人の愛ですね
蓮が和真の事を「太陽のような存在」ってずっと思っていますがとてもその表現が伝わるキャラです
太陽と言っても陽キャのようにキラキラ輝く感じの太陽ではなく、緑の芝生や縁側の猫、干したてのお布団を想起させるような温かさと匂いを感じさせる太陽であり陽だまりのような存在が和真です

そんな不可侵な安心感を覚えるからこそ蓮はその領域をこれ以上侵してはならないと苦しむ。。。本当はその温もりに包まれたいのに…(ノД`)シクシク
あぁ、、、切ないねぇ・・・
そして読ませてくれますよね、、、これぞBL…!

胸くそキャラも居ますがその役割はちゃんと全うしてるし、その他にもこの作品に登場する脇キャラはみんなちゃんと意味があって「全員で」この作品の世界観を守ってくれています
和真のママ、、、脇キャラでこんなに印象が大きく変わる人もそうそう居ない
でも、彼女も彼らが中学生だったからこその言動だったし、2人が抱えて過ごした時間分彼女もまた抱えていたんだろうな、、、ってすごくグッと来ました


サクッと読めるお話しではありません
でも読み込んだら読み込んだ分彼らの時間が自分の中にちゃんと流れてくるのが実感出来ます
蓮は和真に包まれて、私はこの作品の温かさに包んでもらいます
想いを伝え合うシーンのコマ割りが最高に好きです!
セリフがシンプルなだけにとても胸と目と脳に訴えかける流れが圧巻でした
見て、感じて下さい、是非…!

とても良い余韻です
最後にクスっとなれるのもまたイイです
この余韻のままシリーズ一気読み、、、♪
最高です!!

修正|修正も最高です!!(シーモア)
修正が良いので濡れ場も回数ではなく質で満足出来ますしヤッテルだけではない意味を感じられる濡れ場です

0

これを神作と言わずになんというか

素晴らし過ぎました。これこそが神です。上巻も下巻もどちらも神でした。
上巻があんまりにも良かったので、インターバルを2週間とりました。
そのくらい感銘を受け過ぎて、下巻をすぐに読むのが難しかった。
それでクールダウンした状態で下巻を読んだのですが、やっぱり作品世界にぐいぐい惹きつけられ、二人の気持ちに翻弄され、読後には胸が一杯になりました。

10年前の中学三年生のあの夏の日。
「好きになってごめん」と泣いて、別れさせられた時に、蓮は一度死んだんだと思いました。
しかもただ命を失ったのではなくて、罪悪感を刷り込まれ、自分の恋が禁忌になり、居場所も苗字も奪われ、ずたずたに切り裂かれて死んだのでした。
上巻のレビューでも書きましたが、初めて人を好きになったのに、初恋がこんな恐ろしいことと一体化してしまうことが気の毒でなりません。
でもこの深い傷をすべてくるんで、おひさまのあたたかさで蓮を愛する和真が尊くて、二人の仲良く過ごす日々が愛しくて、蓮が「奇跡」と称した毎日がずっと続けばいいのにと願っていました。
10年の時を経て、再び動き出した二人の時間が、これからもずっと穏やかで幸せでありますように。
本当にステキな作品でした。

1

いとおしい愛に溺れる

下巻、ヤバいくらい最高でした…
それにまたまた泣いてしまった。涙流すなって方が無理です…。

和真からの告白シーンが頭にこびりつく。往来で泣いて抱き合ってキスする2人に、それまで彼らが過ごしてきた悲しくも切ない時間や、再会してからの楽しい時間が走馬灯のように思い巡らされてきました。
蓮にとってようやく叶った大好きな和真との恋
。こうなるまでにどれだけの痛みと涙を抱えてきたことか…。本っ当に嬉しい!

セフレという関係でも、恋人同士の2人にしか見えなかったんですけど、思いが通じ合った2人はやっぱり格別です。分かりやすい溺愛とイチャイチャは、これまでのご褒美かってくらい甘々でした(〃ω〃)


下巻は2人のBLの総決算であると同時に、会社の闇に迫るシリアスなシーンもあったりで、ハラハラのオンパレード。蓮が人事部長のクソヤローから暴行を受ける凄惨な場面もありました。(真田め!!怒)

デザインチームはチームワークが良くて印象のいい会社だなぁと思っていたのに、終盤では真田の過去の暴行事件を公にしたくない社長の対応に怒り心頭です。こんな会社だったのか…と残念な気持ちになったけど、お陰で新しい生活を始めるチャンスになったから、見切りを付けられて良かったかもですね。


予想外だったのは、和真のお母さん。
蓮のことを憎んでいたのかと思っていたら、実は2人の仲を認めてくれていたんですね。颯爽としていてカッコいいお母さんで、大好きになりました!
蓮には身内と呼べる家族がいないも同然なので、和真のお母さんの存在は心強いと思います。2人を応援してくれる家族も出来て良かったです♪


恋人同士になった和真と蓮が最高で最高!幸せオーラがプンプンで、こっちまでニヤニヤが伝染っちゃいそうです。
電子限定のお話も含め、あまいイチャつきが素晴らしくて何度読んでも飽きません。ラブラブイチャイチャがとことん神。もちろん評価も神評価です。

0

ワンコ新入社員✕健気デザイナー

和真と蓮がセフレになってから2ヶ月が過ぎています。

和真の母と会った蓮はまた行方をくらまします。
蓮の行方を追って八神の元を訪れる和真ですが、蓮の過去を個室でもない飲食店で話したり大声を出したりと周りの客に迷惑になっていて、そっちにばかり気を取られてしまいました。

真田が蓮に一方的に暴力を振るって襲いますので苦手な方はご注意下さい。
和真が助けたので未遂です。
真田は性的暴行で女性12人に訴えられていますが蓮は裁判には関与してないようで、お金を貰って示談にしたから実家への借金を返せたりしたのかなと邪推してしまいました。

和真が蓮に告白する場所が人目の多い道端だったので萌えられなかったです。
そういうのは他人の目が届かない二人きりの場所でやって欲しいです。

和真の母と和解しますが、和真が女の子だったら許さないという台詞に違和感がありました。自分の子供を危険な目にあわせた奴を許せないのは当然ですし、そこに性別は関係ないと思います。

シーモアは白刻み海苔修正でした。
両想いになってからの甘々なえっちが見たかったです。

ドラマチックな展開を詰め込み過ぎて後半が駆け足になってしまったのが残念でした。

1

割りと社会派

実写化すると聞いて原作を購入。
初恋こじらせの読みごたえある上下巻でした。

もともと社会派な側面のある作品ですが、
cm出演俳優の不祥事とか、
権力者からの性加害とか、
図らず?も現実とリンクする内容になっていて
これ、このまま最後まで放映できるのか不安に。
作品内の二人がたどり着いた幸せに希望を見いだして
色々な立場の人に読んでもらたいし、
ドラマは原作に忠実であって欲しいです。
後はどれだけ肌色シーンを入れられるか┅
mbsさんの制作なので期待しています。

0

上巻が面白くなかった人もぜひ読んでみてええ!

びっくりしました笑 最高で!

1巻を読んでから数ヶ月が経った今購入したのですが,
上巻は個人的にあまりささらなかったので,この下巻には期待していませんでした。
(やっぱり上下巻物って2巻目が1巻目を超えれることって中々ないですからねえ!)

そんなこんなで読み始めたこの作品ですが,
2巻目がめちゃ良いと言うよりかは,1巻目のストーリーを踏まえての2巻目が良かったですね!

ストーリーが結構壮大で,トーンも切ないよりなので
面白いだけではなく感動もできます!
そして,主人公達の学生時代から現在(大人)までの心,環境の変化も丁寧に上手に描かれていて,成長したところも楽しめますしね。
キャラ2人のすれ違いが純粋に胸を打たれます!

2

少ない巻数でこんなにも爪痕を残されるのは凄い

沢山呼んできたつもりですが、大一軍です。
読んでる最中、凄いものを読んでると思わずにはいられませんでした。

1

10年愛

上下巻通してのレビューです。

中学生の時に出会った蓮と和真の純愛ストーリーです。
上下巻通して一気に読んで、大満足です。
蓮と和真が離れ離れになってしまう原因になった事件や、再会してからお互いに素直に気持ちを伝えることができなかったり、辛くて切ない展開でしたが、お互いがお互い以外何もいらないと言い切れるくらい強い思いで全てを乗り越え、最後は穏やかなハピエンで幸せになれて良かった♪
それにしてもサナダムシはムカツク(怒)それを庇う社長もムカツク(怒)
こんな奴らの下で働きたくない!!辞めて正解です!!

1

泣きに泣いた最後にとびきりの感動を

重くて暗い中を、幸せを信じて読み進めてたどり着いたタイトルの「4月の東京」の回収の仕方にひどく感動しました。私はこの1ページを、きっと死ぬまでいちばん好きだ。

ここまで残酷で幸せで美しいBLは、他にはない。
絵やストーリーはもちろん、私はなにより使う言葉の美しさに惹かれました。何度も何度も、綺麗な言葉が出てきてそのたびに反芻した。
その中でも1番すきなのが、上に記したタイトルの回収の言葉だった。

圧倒的美しさに、何度でも泣かせてもらう。

4

お互いがお互いを求めあう

とても素敵な作品でした。泣きました。
過去のいろいろなものが絡まり合って、二人の今が出来上がっていく・・・その過程をじっくりと見せられるような。
純粋な気持ちだったからこそ、傷つき、臆病になる・・・とてもつらい過去からの幸せな未来。本当に噛みしめるように読みました。

子供だった二人を責めてばかりの、周りの大人たちにかなりがっかりさせられる展開でしたけどね。それでも、出会ってくれてよかった。幸せになってくれてよかったと思う作品です。
上下巻、一気に読むことをお勧めします。

1

運命

良かった…!
上巻とはまた違うツラさはありましたが
想像以上にふたりが幸せな結末で
すごく安心したし感動しました。

病室で目を覚ますともう蓮はどこにもいなくて
その時何があったかもその後の行方も
わからないままだった和真。
蓮のことを忘れることなく、蓮にまた会うことだけを目標にして生きてきたのですね…
過去のいろんなことがわかってくると
同じ会社に入社したのは運命だったのだな、としみじみ思いました。
全てを背負っていなくなった蓮もまた、和真のことを忘れたことはなく。
和真への強い想いがあったから離れてからのツラい日々を乗り越えられたんだろうなと思いました。
そして、ふたりの間にある愛はなんて強くて美しいんだろうかと心が震えました。

途中胸クソな描写もあったしすごくツラい場面もあり、ハラハラするところが多かったけれど
長い時間をかけ、たくさん遠回りしたふたりが大きな幸せに辿り着くまでを見守ることが出来て本当に良かったです。

2

初恋は実らないとは言うけれど…

見事初恋を叶えた二人のお話でした!
前から気になってたお話だったのですが初恋×初恋ということで
今回上下同時購入!思ったよりすごく良かったです。丁寧にゆっくりと描かれていて設定とか描写も素晴らしい切ないの極みです

ただね特に攻に言いたい!大事なことは声に出して伝えないと相手の心には響きませんよ~となんかそういう場面がけっこう多かったので、
受もそうなんだけど、やっぱりねここは攻の和真だよ~
初めて結ばれた夜に、あんなことになってしまってまだ中学生!確かに幼い部分もあるけど。和真が救急車で運ばれて、大人たちに責められて蓮がどんなに、心細かったか胸が痛かった。和真の涙見て誤解して全部自分が悪いのだと思い込んで自殺未遂までして。それでも和真が好きで病室まで会いに行って泣きすがる
もう無償の愛のなにものでもないね(泣)

二人が初めて出会った中学時代蓮は和真のことを可愛い撫でたい、太陽の温もりをたっぷり含んだ子犬みたいだと表現してますもう一目惚れだったんでしょうね
その気持ちスッゴクわかる
純粋で穏やかで真面目で優しい和真を好きになるのに時間はかからなかったんでしょう
和真は自分の気持ちに気が付かないほど幼かったでも初めて結ばれた夜感極まって泣いちゃうのね~それがすごく切なくて、でも蓮には誤解されてたけど
下巻で和真の母出てきてムカつくと思ったけどでも二人の一番の理解者になりそうでよかっです!
クライマックスは盛大な和真からの告白!もう!遅すぎ~と思ったけど、蓮が幸せそうで良かったですとても激しい真夏のような恋、互いを想い合う幸せを少しだけおすそわけしてもらった気分でしたgood!

2

予想外のによかったです

予想外の面白さでした。
確かにレビューの評価は高かったけど、試し読みのオープニングは面白そうに感じてなかったので期待はありましていませんでした。でも、割引きや還元があったので、上巻のみお試しで買いました。
結果、上巻を読んだら、そのまま下巻を即購入。
いや~、よかったです!

ストーリーはありがちの初恋拗らせての両片想いなんだけど、上下巻だからかとっても丁寧にふたりの気持ちや周りの人の話も描かれていました。
初恋・初めてのエッチから誰とも付き合ってないの?という純愛がありつつ、ただのご都合主義ばかりではなく、社会や周りの人からの偏見や嫌悪があるのも好ましかったです。
エッチはエロくないけど、それは絵柄とストーリーに合っていたので構いません。

作者さんの他の漫画も読んでみたいです。

2

ほかのぜんぶより、あなた

上巻の不穏な空気から、どんな風に決着がつくのか、ドキドキして見守った下巻

結論から言うと、二人が幸せになって本当によかった!!こんな本はハッピーエンドでなければ読めない!

言葉にすれば、きっとカズマはわかってくれると、心のどこかでレンも感じていただろう。それでも、拒絶される可能性はゼロではなくて、全てを失うくらいなら、今の幸せを離すまいと、必死に繋ぎ止める。そして、泥沼にはまっていく

カズマはカズマで、そんなことがあったなどと、きっと想像もしなかったんだろう。否、指摘された通り、無意識のうちに逃避していた?そこまでは、本編からは読み取れなかった

人事部長の悪事が明らかになっていく場面は、正直見ていていい気持ちはしない。レンにたいする言動も、あり得ない。でも、現実にも、ああいった人間は一定数存在するし、何かを守るために、泣き寝入りしている人たちも、きっと少なくないだろう

告発するためには、逃げ出すためには、支えてくれる人や、組織から抜け出しても生きて行ける力が必要だ。フランスに嫌々留学したレンには、不幸中の幸いか、(背景がどうであれ彼の努力の賜物であることは間違いない)その力が身に付いていた。そして、彼にはカズマがいた

彼らの人生の新章に、幸多からんことを!

※ラストのレンの理想のセックスのページがなくてガーンとなったのは私だけではないはず…!

3

期待してたんですけど

評価がすごく高かったので、上下購入しましたが、話に入り込めなかったです。誰のセリフなのか、や誰の行動なのかがわかりづらく、展開が早いというか、説明に欠けている気がします。感動できる作品と聞いていたのですが、心を動かされるものはなくて、期待しすぎたのかな〜と思います。時間が経ってからまた読み直そうと思います。ストーリー性は良かったのですが、魅了はされい、そんな作品でした。

3

身構えて読むべき社会派BL

表紙からあまい雰囲気しか感じ取れずに、ときめき目的で上下巻を購入した者です。
購入前にあらすじは読まない、レビューは本編を読むまで基本読まない、BLニュースもほぼ見ないというわたしのようなタイプの方がどれくらいいらっしゃるか分かりませんが、そういう方の参考に…。
と、思ったところで気が付きました。
わたしみたいなタイプの方は、購入→読了後じゃないとレビュー見ないんだった。

いやあああああ、重かったです。
上巻のレビューでも書きましたが、前情報なし+内容を勘違いして手に取って、痛い目に遭いました。

単純な両片思いじゃなくて、そこに付随するものが重い。
それだけでも十分すぎるくらいなのに、さらに重さがドーン!という展開。
後半はちょっともう重すぎて、どうしたらいいか分からなくなってしまいました。

上巻では中学時代、お互いに気持ちを打ち明ける勇気がなかったばかりに、本来しあわせなはずの初めてが、周囲を巻き込んで人生を変えるほどの悲劇に変わってしまったことが判明しました。
下巻ではその事実を知らずにいた和真がようやく真実に辿り着いて、お互いにずっと言えなかった気持ちを伝え合って、半分以上は同棲を始めたり、いちゃこらする2人が拝めるのかなー、なーんて、まだ「ときめき」への期待を捨て切れていなかったわたしです。

ときめきは期待しちゃいけなかったんですね。
下巻は上巻以上に怒涛の展開でした。

また気持ちを言えなかったせいでセフレに落ち着いた2人。
そんな日々の中に突然飛び込んで来た国民的俳優の壮絶なスキャンダル。
CMに起用していた案件が数え切れないほどあったことで、一気に皺寄せが来るものの、まだしあわせな蓮と和真。
そこからのスキャンダルに関連した相談や、和真の母親の登場、会社内での騒動と、どわわわわーという感じで問題ばかりが発生します。
想定外に雪だるま形式でテーマが大きくなっていくことに、驚きを隠せませんでした。

言いたいことはいくつもあるけれど、1つだけ言わせてください。
後半に向かうにつれ、台詞がどんどん不自然になっていってしまったのが残念でした。
効果を狙って作者さんが言わせたい台詞というのは、相当上手くお膳立てしないとそこだけ浮いてしまうものですね。
ドラマチックになりすぎないような流れを作りつつ、登場人物に合った大仰すぎない言い回しで発せられた台詞は、自然と読者の心に残る名台詞になるものです。
いくつか引っかかる台詞があったのですが、2つだけ挙げると、1つ目は和真の母親です。
入院中の和真の手を握って祈る蓮を見た母親の台詞。
あれは…。強く惹かれ合いながらも運命に翻弄される系の少女漫画で多用されてきた台詞ですが、引き離す立場の母親が言う台詞じゃないんじゃないかなあ、と。
自分の息子に対して思うことかなあ、と。
使い古された台詞よりも「引き離しても無駄だった。あの子たちはどうしても引き合う運命だったのかしらね」くらいの方が自然に読めたと思うんです。
あの台詞のせいで、その前のページまで「ああ、母親は和真の気持ちに気付いてたんだ…」と感動しつつあった気持ちが、一気に冷めてしまう結果に…。不完全燃焼…。
もうひとつは、最終話で蓮への思いを語る和真の台詞。
タイトル回収キター!な場面ですが、ここでも「ん?」ってなる。
そもそも4月に何か強い思い入れがあるようなエピソード、あったかな?と。
上巻から読み直しました。
「新学期から数日遅れで転入してきた」という表現で、なぜか「2学期」と思い込んでいたのですが、小さく桜のコマがあった!4月に出会ってたのか!そして再会も4月か!
と合点がいったものの、待って、と。
この台詞を言わせたいなら、作者さんの方でもっと「4月アピール」してくれても良かったんじゃないかと。
決定打はその台詞が出て来た瞬間に鳥肌と震えを感じさせないといけません。
「ん?」と思わせて、上巻まで戻って、掘り起こして、「あー、なるほど」という手順が入ると、「…言わせたかったんだね」ってなっちゃうんだよなあ。

気が付いたらものっすごく長くなってしまった。
いろいろ詰め込むよりも、もっと腰を据えて向き合っていく2人が見たかったなあ。

7

これほどの愛を私は知らない

セフレになった2人。
毎日のように身体を重ねているけど、気持ちはお互いに伝えない。過去の事にも触れない関係。

和真の部屋で高校時代のモノと思われる荷物を発見して、和真がずっと自分を探していた事を蓮は知ります。
セフレな関係は変わらないものの少しずつ固さがほぐれていくのだけど、そんな時和真の母親と蓮が会ってしまい、また蓮は和真の前から姿を消してしまう。

だけどもう和真は中学生の子供じゃなくて、自分にとって大事なものは蓮だけだと言える強さを持った大人になっていて、蓮に辿り着けます。

路上での告白は何度読んでも涙が出ますね。
コマ割り、アングルなども印象的で凄くドラマチックなのです。
「蓮は俺の全てで命」とまで言える和真が一途で真っ直ぐで最高でした。

独立した仕事も、セクハラの案件もまだ解決はしていませんが、2人ならきっと乗り越えられると確信できる結末でした。

5

不器用な正直者の恋愛

二人は正直で、親思い。とても不器用。もっと上手くたちまわれないものなのかな、と思ったけれど、著者は二人を追い詰めるのが好きみたい。

結末だけ読みたいので、下巻しか買いませんでした。

途中から読むと、ドロドロした真田という社長が憎らしい。そして嘘つき。
こういうやつ、ホントに実社会にいますよねー。自分の非道で足元が崩れた真田には、性根が変るくらいの再教育を希望します。人相が変るほどの苦しみを与えて学習させてやって欲しい。
デザイン系の企業は、才能そこそこならコネ次第の下剋上社会。真田のような奴が、景気良い時代には多かった。賞をとった若いデザイナーがブランドを立ち上げて、標品が売れなくて、半年後に夜逃げしたなんてのは、ざらにありました。

セフレって、毎日会うもんなんですか?
・・それは、もう恋人としか言えないのでは?・・‥後半、何故そこまで建前にこだわるのか分かってくるのですが、漣君の言い訳は気持ちを止める杭にはなっていないです。

八神君の話を和馬君が聞く、和馬君が意識不明だった一か月の出来事。
蓮君が、全く話せない仏蘭西へ一人留学をさせられたのは、親に捨てられたに等しいお仕置きだった。だから病院を継がせない。
和馬君との破局のストレスで、連君は他の人を受け付けない、吐いてしまう。和馬君しか蓮君を救えないし触れられない。

・・・和馬君の母親が、約束を破り二人が会っていることにまた気づいて、漣君に息子と別れてと詰め寄る。母の三白眼で怒る顔は、絵的にきつい。
子を愛しているからきつく当たるだけなので、二人が真剣で遊びではないと分かると、母はその後協力者に変わる。

ここまで行くまでの、辛抱と忍耐が出来た二人は立派だと思います。
空想世界の出来事だけど、二人の愛を貫いた生き方はスバラシイ。

ハルさんの主要キャラは、三白眼の釣り目です。読んでいるうちに、可愛らしく見えてくるのが不思議。独特な目ですね。

5

上下巻まとめての感想です

最初、目の描かれ方が特徴的に感じたけど、途中から気にならなくなり。

蓮のお顔が特に好き。
キャラ的にもかわゆくかっこいい。
覚悟の仕方が好き。
服の着こなしおしゃれ。

和真の一途さまっすぐさ世話焼きなとこもいい。
相手を尊重して自分の考えを押し付けないとこも好き。
 
何せ二人のやりとり好き。

途中、場面転換の小さなコマに気づかずん?どゆこと?となったとこがあり。

意味のないコマなどない!と囀るで学んだはずなのに、まだ見落とししちゃうわね。
修行が足りんわね

3

愛を信じる物語

東京ときいて、人混みや乾燥、無関心な世界が思い浮かぶ。
これは、そんな世界で起きた、滝沢和真と石原蓮の愛の物語だ。

この2人のはじまりは、上巻の最後に見せた”出会い”からだった。
和真は慣れない土地への不安が、蓮のおかげで和らいだ。
そして、蓮は案外人懐こい「太陽の温もりをたっぷり含んだ子犬」のような和真に恋に落ちた。
ただ、思春期に恋をした。初恋だった。それだけだった。

下巻は、彼らが上巻の最後にセフレになってから2か月が経過したところから始まる。
様々な事件が起きる中、2人はそれでもセフレとしての関係を安定させていた。セフレ、無味乾燥だが、それでも2人にとって何もないよりマシだったのだろう。

そんなセフレの2人にはセックス中にルールがある。
セックス中の蓮は絶対に顔を見せない。
つまりそれは、蓮も和真の顔を見るのが怖いということ。蓮は未だ和真の気持ちをきちんと確かめることをしない。

あるシーンで、激務が一段落した蓮が和真に「やりたい、今すぐ」と口走るシーンがある。和真は正常位でのセックスに切り替えるが、顔を見られたくない蓮が拒絶しようとする。だがその拒絶よりも早く、和真は蓮の掌で自身の顔を覆うのだ。

「見られたくないなら俺が目を閉じるから、俺が耳を塞ぐから、俺の前では我慢しないでほしい」

和真のやさしさや強い想いに触れ、蓮の心は次第に絆されていく。
だんだんと心を開いていく蓮に、和真は言い知れぬ幸福を感じていた。
それは蓮も一緒で、この心地のいい時間を彼は「奇跡」と呼んで大事にしていた。

何からも目を覆い、ただお互いにはまり込んで、2人だけの時間を生きていければこんなに楽なことはないのに、東京という土地で、みんな無関心でいてくれたらいいのに、そんなことを許さないと、物語は中盤から再び蓮を苦しめる。

そうして、蓮は和真の前から忽然と姿を消す。まだ、想いを伝えてもいないのに。
和真が蓮失踪の折、警察へ電話をかける。そして、言うのだ。「助けてください」と。もちろん、警察にではないだろう。誰でもいい、誰かに助けてほしかった、そう思える言葉が印象的だった。
今までそこにあって、当たり前に続くと思っていた時間は、和真の中であっけなく終わる。崖下に突き落とされるような心持がしただろう。

誰もが、ただそこに好きな人がいるだけで幸せだ。
それは蓮も同じで「穏やかな恋に憧れている」だけなのに、うまくいかない。
世間というのは、普段無関心なクセに男同士の恋愛となれば糾弾する。このBLあるあるをハル先生は非常に繊細な心理描写で描き切った。
好きな人を信じ抜く、強さをかざして困難を乗り切る、愛の奇跡を描いた壮大なラブストーリー。
時間の経過、人との関わり、出発点から続く想いの強さ、そして何より愛を信じようとする2人に注目したい。

3

入り込めなかった

以前からレビューで好評だったので、下巻発売後に上下巻一気読みしました。
あらすじ等は他の方が書かれてるのでそちらを参考にされてください。
自分が気になったところだけ…

映画のようなラブストーリーで、いろいろなことが重なりすれ違う二人が最終的に初恋を実らせる、というお話。
物語は学生時代離れ離れになった二人が、就職先の会社で偶然出会い始まります。ただ、この部分で受けも攻めも25歳の同級生なのに受けは会社のトップデザイナー、攻めは新入社員という所で、ん?となってしまいました。
デザイン会社に勤めたことがないので内情などはわからないのですが、トップデザイナーが25歳ってそんなに若手でなれるの?留学してるから??と…。
例の胸糞部長とも思いっきり喧嘩してるし…25歳で役職付きとそんなことできる?デザイン会社ってどこもこんな感じ??
漫画内で賞を取った、というシーンはありますが、具体的に受けが若くて優秀だというリアリティあるシーンがなく、説得力にかけるなと感じてしまいそれ以降物語に入り込めず。
社会人BLには、社会人だからこそわかる!という描写がほしかったです。例え自分が全く知らない業界でも、書き方次第で説得力は出るし理解もできると思うんです。
初っ端から入り込めなかったわたしは、その後の怒涛の展開もさらさら〜と読み終えてしまい、読了後も無事くっついて良かったね、という感想しか出てこず…。
初体験後に死にかける攻め、その責任全てを被せられる受け、受けと攻めを無理矢理引き離す両家、パワハラ部長、強姦未遂にあう受け、と昼ドラ要素満載で、設定だけ見れば大好物です。が、個人的には上手く料理できてないような気がして、もっと設定はもう少し減らしてもよかったのでは?と。他の方のレビューにもありましたが、受けの強姦未遂は蛇足かと。

初体験後に死にかける攻めについて。
これ、レビューを読むまでは色々な悪条件が重なり肺炎が重篤化したのかと思っていたんですが、作者の方は同性間のセックスが原因だと匂わせたかったのか?わたしの読解力の問題なんですが、その辺理解が追いつかない部分がありました。
あと無菌室はそんなふらっと入れないよ…とか、自殺未遂したからって同じ病院に運ばれるかはわからないのでは?とか気になりだすと止まらなかったです。
物語の根幹の部分に疾患や病院などを出すならそれなりの整合性が欲しいところでした。

あと、これはものすごく個人的なことなんですが、絵が苦手でした…。受けは美人に見えず、攻めはワンコ攻めの雰囲気を感じられず残念。

気になったところを書き連ねましたが、設定自体はとても好きだったので、作者様の次回作に期待します。

12

はぁ良かった

国民的人気俳優のスキャンダルから、蓮もデザインチームも大忙しな日々を送っています。

その中でも和真と蓮はセフレと言いながら甘々な生活を送ってます。
和真の部屋で見つけたBOXに蓮と離れていた期間の秘密が入ってました。
それを見てどんなに和馬が蓮に会いたかったかが分かってとても切なかった。


デザインチームの仕事に見通しがつき始めた所で、真田部長が契約社員に強姦した事実が判明して。未遂ながら蓮と同じチームリーダーの前田さんまで。

真田部長を告発する為に蓮達は被害者と証言を集め始めます。そんな矢先に和馬の母親と再会してしまった蓮は、精神的に不安定になってしまって会社を辞めて和真の前から姿を消してしまいます。

必死になって捜す和真は蓮の留学時代からの友人の八神から、和真が昏睡状態にあった1ヶ月間に蓮に起きた事実を知るのです。知らなくてどうしようも無かったとはいえ和真の気持ちを思うととても切ないです。

そして人事委員会に告発された事に逆恨みした真田部長が蓮の前に現れて、こいつが本当に最悪です。
強姦されそうになった蓮を間一髪で助けた和真の怒りは凄かった。そして逃げ出した蓮を追いかけて告白して。人目を気にしないでキスする和真はやっと男になれたと思いました。

2人は証拠を持って警察に被害届けを出すのですが、その後は保守的な考えの社長と決別して2人は会社を去ります。その後の2人が本当に幸せそうで、新しく会社を起こして同棲を始めます。和真の母親にも報告してました。

たまに現れる目が点の蓮がとても可愛らしくて、本来はきっとあんなんだと思うととても微笑ましかったです。

あれほどの愛をわたしは知らないと言った和真の母親の言葉にじんと来てしまいました。

5

上巻の盛り上がりが...

上巻読んで、うわ〜(ちょっと昔の)月9みたいなBL〜!!ドラマチック〜とめちゃくちゃテンション高まってたのですが、上巻を神とするなら下巻は萌というところでしょうか...。するっと読めてあんまりドキドキしなかったなあ...というのが正直なところです。うーん。攻めが始終いい子ちゃんのままだったから?せっかく 4月の東京で再会したなら、セクハラ(パワハラ?)とかじゃなくて、もうちょっとお仕事してる感があった方がよかったのかなあと思いました。

4

ちょっと拗らせすぎかな‥

好きあってしまった二人が親などの力で強制的に引き離され生きる環境も変えさせられ‥そんな二人が大人になって再会して‥という上巻のドラマティックな展開に心が震え下巻が出るのを今か今かと待っていたのですが‥ちょっと上下巻にしてはお話の展開が拗らせすぎというか‥第三者に乱暴されそうになるとかそういう描写はいらないかなぁなんて思ってしまいました。‥ゲイバッシングとかゲイとしての生き様を前面に割と押している所もあり‥自分は心理描写にあまり共感が出来ず残念。社会人ドラマティックファンタジーラブが読みたい人には少々苦々しい展開もあるかな‥。何にせよ最後はハッピーエンドですのでこれはこれでよいのかも?!(すみませんっ)

9

これは愛の話

初めて読む作家さんだったのですが、もう、物凄かった…。

地響きと共に押し寄せるドラマ、ドラマ、ドラマ。(読みながら本当にゴゴゴ…と聞こえてくるようでした)

作者さんの言われていた通りこれは紛れもない愛の話でした。

私は上巻の時点でぼろぼろ泣きました。中学生で、たった1人で抱えるには何と重い…!!!泣いてる自分を客観視して、あぁ、私もまだまだ純粋な人間だったんだなと安心したりして。

受け取り方が分かれるお話だと思います。
現代のお話のはずなのに、古き良き昭和のラブストーリーを見ているような怒涛のドラマチック展開。冷めた目で見ればそんなバカな…って思うほど濃厚かもしれないですが、どれだけ大人になろうとも、たまにはそう言うお話を素直に受け止めても良いじゃない、と押し寄せるドラマに身を委ねて、読んで思い切り泣いて欲しいです。

このお話を読んで泣けるタイプの人のこと、多分私は好きです。

6

うーーーーーーーーーーーん!?

なんだかすごく空気読めないレビューをしてしまいます。
以下、自己責任で読んでください。






私の想像力が乏しいのか?
あり得ないエピソードで無理矢理こんがらがってますけども?
無理やりこじれストーリーっていう感じ?
ありがちではあるけど、まぁったく何やってんだか、アホくさ(笑)状態であっさり読了。

これを上下の2冊に分ける必要あるのかい?
2冊買っちまったよ。である。
まさに「しゅみじゃない」という評価がぴったりでした。

すんません。やっぱり絵が苦手だったです。

15

二人が幸せで我々(複数形)も幸せ・・・

思ってたよりも、重い設定で、ハル先生の軽やかなイラストタッチがポップな要素もあり、温度差に風邪引きそうになりました(最高)

若い二人になんて試練を。。!
そしてちゃんと自分たちの力で乗り越えていく様子に涙・・。

映画みたいなBL、って言う表現をよく見ますが、まさにこちらも映画でした。

受け様のキャラが、あまりにも好みだったのでとても続編を希望してます!萌えをありがとうございました!

これから読む方は、上下巻セットでの購入を強くお勧めします!

7

良かった。。。。

これぞBLの王道と言う、大好きな純愛ジャンルのストーリーでした!
上巻での伏線も綺麗に回収されていて、読了後もスッキリ。
ああ、いい本を読んだなぁと良い眠りにつくことができる1冊です。

主人公たちに心からお祝いを伝えたいです。。。
つらいことがあっても、お互いに唯一無二の相手に出会えて、同じ時間を過ごせることはとても幸せなことですね。

もーーーー、愛するって素晴らしい!!
(まだ今年は約半分残っていますが)今年一番純愛なBLではないでしょうか!?

13

二度と離れないでいてください(懇願)

初恋の瞬間、双方が恋に落ちる確率は一体どれくらいの数字なのかなあ。

…と読み終えて泣きすぎてぼんやりする頭で考えてみたけど
そんなの実際は分からないですよね。
ただこのふたりの愛は奇跡なんだと…そう思いました。

は~っ泣いた泣いた←

和真と蓮は出会った瞬間から両想いだった筈。
なのに、たった少しの掛け違いが決定的な別れを生んでしまった。

蓮が選んだのは和真とのセフレ関係。
和真は言いようもない不安を抱えながら、その関係を受け入れている。
下巻も全然幸せにならなくて(!)
それどころか、ふたりを取り巻く職場の環境や
和真の母と蓮の再会で…もう心配通り越して気絶するかと思いましたよ、私が(笑)

蓮が消えた時は次のページめるくのも怖かったです。
結末は…如何に。
でもこれは、読むという選択肢しかないです。

一番心に響いた言葉が、和真の母の
『あれほどの愛を 私は知らない』です。
この作品の感想は、和真のお母さんと同じだなあ…

7

絶賛コメントが多いですが

核となるストーリーはありがちというか、どこをとっても何かの本で読んだことがあるものだと思います。これだけBLが溢れたら、全くの新しいものを作る方が困難なので仕方ないですが。
ただその【どっかで読んだ事がある気がする】骨に肉付けしていくのが上手と言うべきか、上下巻に分けてる分話数もあり1巻完結のものよりもしっかりと描けて然るべきというか。評価はしゅみじゃないでも中立でもなく、上下巻の割に面白く(読み応えが)なかった、です。

10

絵が綺麗

評価が高かったので上下同時に購入しました。

すれ違いが多くて、両片思いのままここまでくるのかーって少しキャラの心中を思うと読んでいてしんどくなりましたが、最後は無事に寄り添えてよかったです。もう二度と離れないでいただきたい(

少しレイプ描写とかそういった内容の会話があるので、苦手な方は気をつけてたほうがいいかもしれません。蓮が少し危ない状況になります

本編は2人が両思いになってすぐに終わるので、少し残念ですが、電子限定ラストの描き下ろし漫画が可愛くて癒されました!!!や、可愛すぎます!蓮も可愛いし、蓮の期待に答えようとする和真も可愛い!

5

泣きました

本当におすすめです

6

映画のようなストーリー

最初はこんなに内容の濃い話だと思っていなかったので読み終えた時に映画をみたような気分になりました。

単純にメインの2人の話だけかと思いきや、会社のトラブルや蓮の過去など現実的な場面が多くて普段読んでいるBLとは違いました。


でも、読み終えてよかったと思えたのはハッピーエンドなのはもちろん、2人の愛の強さに感動しました。
10年も時が経っていてもお互い想いあって、他にブレずにずっと両思いなところが素敵でした。

7

愛の話です。

ぺらっと表紙をめくると、まずハル先生からのコメントが。
そこには、「愛の話です」と書いてありました。
(ちなみに上巻は「初恋の話です」)

この時点でもう蓮の救済を確信して胸に込み上げてくるものがあったのですが...(←早すぎる)
「愛」ってかなり漠然とした言葉なので、和真と蓮のそれが少しでも温かいカタチであるようにと願いながら読みました。

だから、真田とのやり取りは読んでて本当に辛かった。
仕事で見せる強気な姿から一転、セクシュアリティを責められた途端たったのひと言も言い返せなくなる蓮。
それほどまでに10年前の事件が深刻なトラウマになっているのに、なおも真田の心ない言葉に追い詰められる。
どうして蓮はこんなに苦しまなきゃいけないの?
容赦ない展開に目を背けたくなりました。

でも最終話まで見届けてよかったです。
ドラマチックなタイトル回収。
それに続く、第一話冒頭を思い起こさせるラストのモノローグはとても穏やかで、優しい余韻に浸りながら本を閉じることができました。

再会ものって、実は少し苦手です。
好き合っていたなら尚更、離れていた時間が、決して取り戻せないその時間が勿体なく思えてもどかしくなるので。
でもこのストーリーは、お互いを待ち、探し続けた10年という年月こそが愛の証なのだと素直に思える。
よく諦めなかったな。
運命という言葉で済ませたくない、ふたりの選択と努力が生んだ再会に改めて胸が熱くなります!
最高にドラマチックな愛の話でした。


ハル先生の脇役の使い方、いいなぁ。
上巻は第5話がすごく好きでした。
話の内容にも、あそこで八神視点をチョイスした先生のセンスにも鳥肌が立ちました。
第三者視点って、本人があれこれ言うより真実味があるし、それでいて当人の本当の胸の内を想像する余地が残されるから面白いなと思います。
下巻では和真の母視点で明かされる10年前の病室のシーンがすごくすごく素敵でした。
正直、和真の告白シーンよりも心が震えました。(ごめんよ和真)

13

BLに真剣に向き合った神作

作者様の前シリーズが好きで、今作も楽しみにしていました。
前作がラブコメ的要素×年の差シンデレラストーリー×流行りの俳優モノだったのに対し、今作品は同い年×再会×シリアスです。
まだ作者様のキャリアは短いですが、とても引き出しの多い作家さんだな、と感じました。

内容については、ノンケ×ゲイの妙にリアルでドラマチックな恋愛模様に読んでいて苦しかったです。たぶん読み返すのは体力がいるんだろうと思います。でもずっと手放せないし、これから何回読んでも涙するんだろうな~。私にとっては間違いなく2019、2020年の神作品ナンバーワンです。

7

タイトルの意味!

ハル先生、まずは描ききってくださったこと有り難うございました。

上巻の時に、最後まで丁寧に描きます、とおっしゃった通りだなぁとあらためて感じました。

とにかく、とにかく愛の話。これにつきます。
でも、実は読むのが怖かった。蓮と和真がどうなるのか。
発売日を待ち望んで、予約して手元に有りつつ、5日。やっと読みました!
良かった!すっげー愛の話だったです…

和真の真っ直ぐ過ぎる愛情を、蓮がどうやって受け止めるのか?不穏な影を落とした、職場の真田の事もとても気になりましたし。

上巻のレビューでも、泥の中から蓮が咲く事をイメージしました。見事に、きれいな愛の花が咲いたと思います!陳腐な表現ですが、率直にそう思います。
乗り越えるべきは、たくさんあっても、結局は自らの信じる力。和真の気持ちは真実、それを自らが受け止めた事。

幼かった2人ができなかった決断と望んだ未来が、現実になったことは読み手として、とても嬉しかったです。

も~和真が語る蓮への愛が素晴らしいのです。
こんな熱くて、渇ききっていた気持ちと溢れる想いの表現を、いままで知りません!
タイトルの意味を知りました!

ちゃんと恋人になった2人が見れて、顔がにやけるんです。元々、情熱的なセックスの2人が恋人になったらね~!最高ですね…

紙で、買ったのに電子限定描き下ろし9Pにつられ電子も読んじゃった…

あ~ハル先生、最高の愛の話でした!

11

10年の東京ラブストーリー

下巻が出たので最初から読み直し。
現在と過去が丁寧にかかれていて、もどかしさも、たくさんあるけれど。
初恋を貫いた二人のおはなし。
蓮の家族こことが全く出てこないけれど、祖父も父も医者の家系で兄もいる。早乙女と石原の名前とは?石原は母が離婚しての名前?それとも母の実家の誰かの養子に?そのへんが、まったくわからなかったな。
上巻も下巻も、音声データがキーになってたけど、広告代理店でそんな大きな会社なら、普通は防犯カメラが24時間回ってますよ。うちでさえ、まわってる。
そーゆー細かい矛盾というか、いろいろツッコミどころは、あったけれど
単純に読み直して、おもしろかった。

かずまの、高校時代のその箱の中身にも触れないのかなーとおもってます

6

切ない。。。

表紙のイラストに惹かれて購入しました。
とにかく切なくて。。。漫画自体を読むのが何十年振り!?というくらい、本当に久々に最近読んでいますが(それもBL、ハマってしまいました)、こんな切ないBL作品もあるんだ、、、と、いい意味で期待が裏切られました。BL初心者ですが、そんなBL初心者の方にもぜひぜひ読んで欲しい作品でした。

4

読みなおしてしまいました。

すごく評価高くて気にはなっていた作品でしたが、なぜかなかなかてを出せなくて。
この度やっと購入させていただきました。

一言で言うなら、素晴らしく良かったです。
他の方も書かれていましたがお母さんの「女の子なら…」件は私も読み直しながら意図は確定とまではいけなかったのですが、多分…と想像しながら読ませていただいております。私もそこはできたら知りたいです。

で、ざっくりと申します。攻めも受けも二人のそれぞれの愛情がきれいで一途で。他のことはすべてすててもいいから相手だけをってのをそれぞれで体現してて。こんなに愛せたら愛されたらいいなぁとうらやましく思えるくらいで何度も涙がでてきました。

読みながら、すごく引き込まれて最後はなぜかほっこりとか萌えたとかでなく達成感みたいな気持ちになりました(笑)。素敵な作品ありがとうございます。

5

ステイホーム1日分捧げて浸る。

上巻発売からずっと気になっていた本作『神率90%に迫る話題作』となっていたし、これは買わねば!と買いたい本リストの上位に君臨しつつも今まで手にせず生きてきました。

下巻が発売となり意を決してアニメイトへ。
実店舗へ行くのはこのご時世なかなかドキドキしましたが、それでも無事上下巻GETでき行って良かった!!

家事を終わらせ、何者にも邪魔されない状態になってから上下巻一気読み。
久しぶりに満足度の高い作品に出会えました。

上巻を読み終えた時点で『こんなに毎月いっぱい読んでるのに、なんで今まで上巻を買い渋っていたの私?絶対に私の本棚に入れておくべき作品だったよ。でもすぐ買っていたら、完結するまでこんな気持ちでいなきゃいけないなんて絶対に耐えられない!!!本当〜に一気読みできて有り難かった。。』といそいそ下巻を開きました。

上巻で既にティッシュ平原となっていましたが、下巻に突入しもちろんティッシュの山に。
上巻でのサナダムシの伏線もしっかり回収。
和真のブレない愛情により大団円!本当に神作品でした。

この作品を愛している読者なら、和真×蓮の行く末を案じながら、完結まで待たされる時間も幸せな時間だったんですよね。それを思うとすぐにGETして、その時間を味わえなかった私は本当は残念な奴だったのかもしれません。

レビュー読み返してみると、全然下巻のレビューになっていないような気がします。すみません!!
ステイホームの今日は、他の作品を読まずに本作に浸って過ごした素敵な一日となりました。

15

考えさせられます

上巻からまるで映画のような、読み応えのある作品でしたので、完結を楽しみにしていました。

下巻ではお互いのお互いに向ける愛情の大きさがわかるシーンがたくさんあって、ウルっとくることもしばしば…

一言で言えば「良かった!」んですが、
サナダムシの所業が胸糞悪すぎました。
それを断罪しない社長も。
現実と非現実(作品の中の世界)を同じものだと考えるのはナンセンスだと分かっていても、割り切れなくて、怒りで話の流れがあまり頭に入らなくなってしまいました。裁かれてハイ終わり、で済まない話だと思うので。
これに関しては読む側の感度によるものなので、私はそうだったけれど、そうは感じない人ももちろんいると思います。

あとは蓮が和真の母と対面した時、母が「和真が女の子だったら私は絶対にあなたを許さなかった」と言うのですが、このセリフの真意がよく分からずモヤモヤしています。
皆さんがこのセリフをどう捉えたのかお聞きしたいです。

ネガティブなことをたくさん書いてしまったのですが、真正面から男性同士の恋愛を描いた、色々なことを考えさせられる素敵な作品でした。
「人間はそう簡単には変わらない」「世界は10年後も大して変わっていないだろう」、それでも、と進んでいく2人の未来が、少しずつでも変わっていくことを願っています。

7

大作

…というのは勿論読み応えへの賛辞として。
だけど同時に、全てが過剰である事で私にはこの話は大きすぎに感じた。
つまり悪い意味での「大作」でもある。
上巻においても、すでに。
ずっとずっと探していた相手が入社した会社にいた偶然。
彼・蓮は高校生時代から賞を取ってこんな若いのにもうトップデザイナー。
初体験時のあの事件。はいいけどその場ですぐ和真が具合悪くなる展開。昏睡状態で命の危険までいく過剰さ。
蓮の間違った選択肢・セフレ。これはHシーンを必然で入れるための設定に感じた。
下巻に移って、
サナダムシの胸糞。セクハラはまだしもここまで?の過剰性。
広告会社に降りかかる芸能人スキャンダルも、麻薬に性的暴行、その上ひき逃げ…
和真のお母さんとの再会。失踪までしなくてもいいと私は思う。
八神の挑発。和真を試しているんだろうけど。
さてラスト。
追いかけて、
愛を告げる。
遂に2人は!
ああ、なんてドラマティック!
でも私にはだんだん遠い話になっていったかな。TVで仰天恋愛バラエティを眺めるような気分になった。
単に私の受け取り方です。
こんな風に感じたけれど、誰かに「最近面白いのあった?」と問われたら、多分「これすごいよ、おすすめだよ」と勧める作品です。実際面白いし。これも本当。

25

再会&救済BL 完結!

上巻で心鷲掴みにされ続巻待ち焦がれていました!

受けが不憫すぎて…
今回下巻読むにあたり上巻読み返してまた号泣。
蓮の孤独な試練を思うといたたまれない。
下巻、大型犬無茶苦茶頑張ってもらわないと困るから!!

結果、忠犬頑張ってくれました。
ありったけの愛注いででろっでろに甘やかしてくれたので上巻の受けの試練も報われたかな…
見所が沢山あって本当に楽しませて頂きました!
まず真田部長ね。
上巻でもイヤな奴だと思っていましたがココまでとは…もぅ清々しいくらいのヒールでした。
私怨から蓮を言葉と暴力で痛めつける場面が…キングオブクズで読みながら怒りで震えましたもん。
「この穴で何人とやったんだ」いやいや、和真だけだし!お前の腐った棒と一緒にすんなや!と漫画のキャラにまぢギレそうになりましたもん。
ゲイに対する偏見差別隠しもしないキャラって今までも色々な作品で見てきた筈なんですが此処まで酷いのもなかなか居ないんじゃね?!って位の酷さです。
…なんですが、お陰(言い方!ゴメンナサイ)で続く和真の告白シーンを読んだときの気持ちの昂まりが尋常じゃなく、心からよかったぁぁぁ(涙)となる訳で。ハル先生の演出がすんばらしすぎて惚けますよ。
この告白シーン大好き。
もぅ好きすぎて何回読み返したか。
蓮の大好きな、和真の優しくて真面目で一途な人柄が溢れていて。殴られて腫れ上がっているのに蓮のお顔が恋してます!って子の表情で本当に可愛らしくてねー…涙涙。バックハグからのキス!
何回も読んだのに読む度また涙出る。
よかったね蓮、それしかないわー(泣)←完全に母目線。

社長にはガッカリだったなー。
何故サナダムシを気に入っているんだか意味不明だし保身丸出し。蓮の為にもとか言いながら完全にLGBT差別しているし。こんなトップについて行きたくない。

蓮の家族とは簡単には和解できそうもないけれど和真ママと向き合えてよかった…
ちるちるさんのインタビューで蓮のお兄さんのスピンオフが今後あるっぽいから何かしらこの先変化はあるのかな…気長に待ちます。

東京の街中で待ち合わせして会って実に自然に手を繋いで歩き出す2人にホンワカ温かい気持ちになりました。ソファで寝てしまった蓮に毛布を掛けてハグして温めて甲斐甲斐しくお世話する和真。上巻の受けのズタボロ感知ってると下巻の告白後の甘々いちゃいちゃが感慨深い…和真もっとどろっどろに甘やかして蕩けさせて溶かしちゃってーーと心の中で叫んじゃいました(家族が近くに居たのであくまで心の中だけでw)

書き下ろし、蓮の性癖に真面目に対応しようとする和真wほんと忠犬です。

本作読んで今更ながらあらためて自分ワンコ攻め大好きなんだなーと再確認しました。

17

奇跡じゃないよ

待望の下巻。
二人の幸せを見届けるまでは死ねないと発売をずっと待っていました。
ほんと最高です。ハル先生、和真と蓮をこの世に生み出してくれてありがとうございます。


上巻は何があって二人が離れ離れになり今再会することになったのか、過去と現在を行き来しながら少しずつ明かされていきました。
下巻は繋がっているようで繋がりきれていない二人が、己の過去と現在そして愛する人にどう向き合い未来を歩んでいくのかが描かれます。

セフレになった二人は甘々全開です。
和真は蓮に甲斐甲斐しく世話をやくし蓮はそれを自然に受け入れています。
けれど要所要所で切ない顔をするんです。
蓮はあの日の病院での出来事に捕らわれているし、和真はそんな蓮に踏み込めずただ抱き締めるだけ。
こんなに愛し合っているのにお互い「好き」と言えない不安定な関係。
そこに和真母や上司真田が立ちふさがります。

また離れ離れにならずにすんだのは八神の活躍あってこそです。いいお兄ちゃんっぷりでした。
しかし八神は和真の知らない蓮を知っていて友人歴も長いわけだから、これから和真はいろいろおちょくられてヤキモキしそうですね、可愛い。


蓮は甘々セフレ関係の時「今のこれは奇跡だ」と思っています。
けれど、奇跡ではないと思うんです。
最後まで自分からあの日のことを言わなかった蓮の想いの強さ。資料で箱がいっぱいになるまで世界中蓮を探し続けていた和真の想いの深さ。
二人の強い愛があったから再会し共にいれるんです。
だって中学のあの時から二人とも東京で会う、あいつは帰ってくると信じて進んでいたんだから。
そんな絆は神様にだって奪えません。


ずっと引っ掛かってるのは、あの日病院で和真を診た医師。いくら重症患者で蓮が中学生と言えどセックスしたって言ったなら一対一で話すよう場をかえない!?自分の親に相手の親に医師にって囲まれて睨まれてどれだけ怖かったか。
早乙女家がその後どうなったのか触れられていないし、蓮のトラウマはまだ続くのではと心配です。
その度に和真の暖かさで癒され、うなされることも泣くこともなくなりますように。


あと偏見かもしれませんが二人とも海外歴が長いからか、半裸族ぽかったりシャワー派だったり出てくるのがホットサンドだったりと外国風が漂ってくるのがツボでした笑。



最後の告白シーン12Pもあるんです。
喋ってるのは和真だけ。
今まで蓮が抱えていた苦しみを包み込んでいく和真の熱く暖かい告白に涙しました。

本当に素敵な作品でした。
二人がずっとずっと暖かな日々を過ごせますように。

17

本当に神…

こんなにも切なくて幸せなBLを、今まで読んだ事がありません…!!!
和真と蓮がお互いを本当に大切に思っている事が読んでいてひしひしと伝わってきて胸が締め付けられます…!
これは心から読んで良かった作品です!
シーモアで購入しましたが、修正が素晴らしくノンストレスで読むことが出来ました((*゚∀゚))
カバー下はありませんでしたが、紙本はどうですかね⁉︎
紙本も買っちゃおうかなと思うくらい良かったです!!!

18

完結です!

いやー、もう泣いたわ。
ポロポロなんてもんじゃなく、ボロボロに泣いた(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
上巻の勢いそのままに駆け抜けたという印象で、ラストまで決して期待を裏切りませんでした。

セフレになってしまった二人ですが、毎日セックスしてます。
それってセフレ?好きで毎日会ってるんだよね?という状況^^;
それでも、お互いに「好き」とは言わない。

でも、和真の留守中に見たあるもので蓮の態度が一変します。
そのあるものとは、行方知れずの蓮を和真が探し回った痕跡。
世界中を探す勢いで資料が残されていて、それを見て私の涙腺が崩壊しました。

この出来事は蓮の態度をガラリと変え、すっかり和真の家に入り浸り、ラブラブな生活を送る様に♡
でも、そんな幸せな時間は長く続かず……という不穏な展開に。

和真の母親に再会して責められたこと、人事部部長の真田(サナダムシ)が10年以上にも渡って女性社員をレイプしていたこと。
それらが重なって、蓮は会社を辞めて和真の前から再び姿を消します。

ここは胸がキューっとなって、苦しくて仕方がなかったです。
姿を消した蓮も蓮を探し回る和真も、見ているのが苦しいほど切なかった。
「好き」の二文字が言えないまま、またすれ違うのかと。
怖いほどに愛し合っているのに、それでもダメなのかと。
もう、胸が張り裂けそうに苦しくなりました。

ここをアシストするのが、八神です。
八神が和真に真実を全て話し、泣き崩れる和真……
和真はずっと蓮に守られてきたんですよね。
蓮の行動は全て和真のためにあるし、今でも和真を守ってる。

それを知って、腹をくくったんでしょうね。
ついに公衆の面前で蓮に告白して、キスをする和真。
ここは、和真の決意と蓮への強い気持ちを感じたし、母親との和解にもホッとしました。
恋人になってからのぎゅうぎゅうベタベタな二人は可愛くて、
チュッチュする姿にきゅんきゅんです♡

そして、真田と会社は最低でした。
マイノリティに対する偏見、差別、社員を守らない姿勢……その全てと決別する蓮がカッコいいんだわ!

ラストは、二人で始める新しい生活。
「蓮は俺のすべてで 俺の命で 俺の4月の東京だ」
という言葉で、また泣きました。
4月の東京で再会し、二度目の失踪後も蓮は東京を離れなかった。
二人を結びつけるのは、いつも東京の空の下です。
どこまでも突き抜けた、深い愛を描いた素晴らしい作品でした。

電子購入ですが、レンタの修正はgood jobでした!
電子描き下ろしの、『和真とセックスしたい場所リスト』を実現する話も可愛くて面白かったです♡
和真が言葉責めしながら蓮を犯し続けるプレイ、見てみたかった(笑)

35

この作品が収納されている本棚

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