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表題作FANGS 1

イチイ,年齢不詳,FANGS健康福祉部保護課所属の吸血鬼
エン,19歳,新人吸血鬼

同時収録作品FANGS (1)

青桐,FANGS専門の整形外科医・ウツギのペア
ウツギ,浮気性の無職・青桐のペア

その他の収録作品

  • others episode(描き下ろし)
  • gallery
  • カバー下(描き下ろし)

あらすじ

クラブで吸血鬼に襲われ、かろうじて生き残ったモノの吸血鬼に変異してしまった十九歳のエンは、吸血鬼人権保護団体「FANGS」の健康福祉部保護課に所属するイチイに保護され、これから自分が生きる「世界」のことを教わっている。「FANGS」では吸血衝動の解消のために互いの食事を支え合う契約「ペアリングシステム」を推奨しており、なりたて吸血鬼のエンは多くの先輩吸血鬼から誘われ「処女」扱いされたのが怖くなり、つい保護者であるイチイとペアになる宣言をしてしまうが…!?

作品情報

作品名
FANGS 1
著者
ビリー・バリバリー 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
ISBN
9784344846821
4.6

(368)

(269)

萌々

(74)

(18)

中立

(1)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
35
得点
1696
評価数
368
平均
4.6 / 5
神率
73.1%

レビュー投稿数35

全部の性癖が揺さぶられた…

 やっと1巻を書店で見つけて購入しました。前々から読みたいな〜と思っていたのですが、期待上回りすぎて目眩がするレベルです。

 吸血鬼ものが大好きで割と多くの作品を読んできた自負があるのですが、主人公が慣れない世界に突然身を置くことになり、戸惑いながらも価値観を更新していく様子を見ることができるものはやっぱり良いですね…。エンのバブみも相まって「赤ちゃんぢゃん!!!!!!!!」と叫びながら読んでいました。楽しかった。

 これは個人的な趣味なのですが、セックスに流血が伴うのがたまらん好きです。身体が盛り上がって弾みで相手に噛みついちゃうのがね…良い。

 エンの相手はご長寿吸血鬼のイチイ。色々エンに世話を焼きかっこいい男そのものな感じがしますが、その実エンに振り回されて、自分が忘れていた感情を呼び起こしてくれるエンを大切にしているところでもう…これだから長命な種族は好きなんだ!

 もちろんえっちなシーンはすごくえっちでした。バブみのある受けが抱かれるのはいいですね。背徳感があります。

0

最高にカッコよくて面白い!大好きな作品

こちら大好きな作品。
初めて読んだ時は、その圧倒的な世界観とキャラの魅力にズキュン!となったのを思い出します。
先日3巻が発売され、再読したのでレビューします。

襲われて突然吸血鬼になってしまったエン(受)と、彼を保護する吸血鬼のイチイ(攻)、二人を中心に、他の吸血鬼たちとの関わりも描いていくお話。

イチイは長身黒髪イケメンでかっこいい!上がり眉のちょっと意地悪そうなお顔もたまらない(でも優しい)。脱ぐと筋肉もすごいです♡
一方エンは、バブちゃんワンコですごく可愛い。高齢な吸血鬼達の中で、たった19歳のエンはみんなに可愛がられ愛されちゃう。

FANGSという吸血鬼を守る為の組織に属するイチイは、仕事上いろんな吸血鬼たちと関わる。エンはそこについていき、吸血鬼がどんな存在なのかを知っていく。

いろんな吸血鬼が登場するんだけど、それぞれ様々な背景があってすごく魅力的です。

青桐とウツギのカプは、青桐のヤバそうな執着にゾクっとします。あとやたらエロいw
パートナーを亡くしたスギの話は、何回読んでも切なくてウルっとしちゃう…。

イチイとエンは同居中。
また正式なペアじゃないけど、イチイがエンを好きな気持ちが、紙面のあちこちで感じられて、もう何度もキュンとします。二人のキスはすごく官能的で素敵♡

悩んでたエンだけど、最後にはイチイへの好意を伝える。それを聞いたイチイの反応が可愛い♡
う〜ん、もう素敵なカプ!
最後はイチイがチャーム(魅了)を使わない、甘〜いエッチ。イチイから好きがダダ漏れてて可愛いw

一番最後に怪しげな人物が現れて1巻は終了。

すごく世界観がしっかりしてる吸血鬼ファンタジー。
二人の恋だけでなく、吸血鬼達との交流にほっこりしたり、謎な部分もあったりして、本当に面白い作品。ぜひ多くの方に読んでもらいたい神作です!

紙本 白抜き修正

0

バブみのある受け君、大好きだよ〜!!!

3巻発売がもう待ちきれなくて、1・2巻を再読。大大大好きな作品です◎

人外がなんとなーく苦手で手を出してこなかったことを、読んで激しく後悔した作品。おしゃれでカッコよくて色気たっぷりの、イマドキな(?)吸血鬼BL。
文句なし!の神評価です。

もう、吸血鬼なりたてほやほや、バブちゃん(この呼び方にも萌える…❤︎)のエンの可愛さたるや…。
無自覚ダダ漏れな可愛さと、そんなバブみのある受けを優しく溺愛する攻め…うーーーーーーん、好き!!!!!!この一言に尽きます(*´艸`*)

ほんと、3巻が待ちきれない〜!!

0

アーチ眉にはハズレがない

3巻発売前に復習で読み直ししました。
いちゃもんつける隙が全く無く、絵、ストーリー、キャラ設定、テンポ、ちびキャラ、エロス、全て完璧な1巻です。

ビリー・バリバリー先生は海外ドラマや映画に造詣が深いのかなぁ?
海外ドラマを観ているような気になりました。特に印象深かったのは主役のエン君が読者にナレーターのように直接語りかける(モノローグって言うのかな?)手法が正に海外ドラマっぽくてはまりました。

登場人物、全員かっこいい男と女でおしゃれです。
Nike.vans.supreme.Gucci.TOOT.Burberryかなっ?ブランドものを素敵に着こなしていてファッションをチェックするのも楽しみです。

0

ほんまに絵が美しすぎます
多くのイケメンたちの抱えるものだったりお話も十分に面白くすごく楽しませていただきました

0

とても繊細

先生の作品を読むのはこれが初めてです。
書店で2巻の表紙が目に入り、続きなのかぁと思い1から。
正直、雰囲気的にエロがメインの本なのかと思っていたのですが、いい意味で裏切られました!
引き込まれるストーリーにそれぞれのキャラクターの繊細な描写、とても綺麗。
あっという間に読み終わった1巻でした。
まだ色んな謎があって、どゆこと??と感じる部分もあるのですが、それは読んでるこっちもエンと同じくこの世界に入り立ってのバブだからかな。(私の理解力の問題だったらあれなんですけど…)
引き続き2巻も堪能してきます~

0

映画みたい

2巻が発売されたのを機に読み返しました(*´ω`*)

やっぱりすごくいいです…!!
洋画を見ているような気持ちにさせてくれる1冊です。

吸血鬼がクラブを人を襲った事件に巻き込まれて
吸血鬼になってしまったたエン(受け)を
イチイ(攻め)が保護してお話が進みます。

色々とややこしいっぽく見えるのですが
お話がすごくお上手で惹き込まれる世界観です。

エンが可愛くて癒やされるシーンも多いのですが、
スギさんのお話は涙無しでは読めなかったです。
スギさんの旦那さんのお話がほんとに切なくて…。
スギさんにも報われてほしいなぁと思ったけど
彼はどうやったら報われるのかなぁ…。

イチイのにおいの件も気になるし、
まだまだ謎にあふれている1巻です。

0

一コマずつ読み進めるのが惜しい

一コマ一コマが、先生の全力と言いますか、エネルギーやこだわりがいっっっっぱい詰まっている、そんな作品でした。
読み進めるのが勿体なくてなんどもページを戻りながらやっと読み終えました。

繊細な線は、温度が低くてスローで気負いのない世界観を上手に表現していて、どこか、そこはかとなく寂しい、けれど暖かい彼らの空気感がすごく伝わってきました。

会話のバランスが上手いというか、おしゃれで無駄がなくて、だけど違和感もなくて、一言一言がどれも大事に思えるって、なんだかすごいですよね。
ほんとに皆が皆、それぞれ目の前で話して存在してる感じがしました。

それぞれがもつ色んな記憶はやっぱりどこか切なくはあるんですけれど、今の自分を形づけた大事な大事ものであって、捨てたいものも、捨てたくないものも、わだかまったものも、愛しいものも、全部まとめて持っているものだから、そりゃぁ皆少なからずちょっと重荷ではありそうで。
そういう毎日に、エンという存在が現れて、エン自身はわからないことだらけで戸惑う気持ちが大きいんでしょうけれども、その存在とか雰囲気、性格、口調なんかがなんとなく周囲を和ませます。

読んでいて、ああ、この子、ほんとにいい子って、なんかすっごくじんわりしてしまいました。
特別なことはしていないんですけれど、なんかもう、ジジイたちにはバブが眩しくて可愛くて切なくてどうしようもない、みたいに映ったんじゃないのかな。

スギの話は胸が苦しくて仕方なかったけれど、エンの存在が少なからず、少しだけでも気持ちを浮上させて、靴を履いて外に出る気にさせてくれたことがほんとに素敵でした。


最後に、「は? すき ……おまえ、そういうとこだぞ」って一言。
す〜〜〜っごくかわいらしかった!笑

1

出会えて良かった作品

海外映画・ドラマの様な雰囲気の作品ということで購入。
結果、ドドドドドツボな作品でした…!

登場するCP全てが魅力的ですが、個人的には青桐とウツギのCPがもっと見たい〜!!

久しぶりにこんなにも素敵な作品に出会えて幸せです。

0

世界観が強い

BLでヴァンパイアものって結構ありますが、ここまでふかーい、つよーい世界観の作品は初めてです。(1)ということで、長く続くんだろうなあ感。

吸血鬼に噛まれて吸血鬼になってしまったエン(渾名:バブちゃん)と、エンを保護したイチイ。冒頭のシーンは、ペアリングイベントで、そこだけ読むと「とっかえひっかえエッチしてた保護官が運命の相手みつけてビーエルしちゃう話か?」と思いますが、そんな薄っぺらい世界線ではないです。

出てくる吸血鬼たちはみんな美形で、キャラも立っている。誰もが一筋縄ではいかない雰囲気で、いろんな過去や、今を背負っている。一巻はまだそんなに、ですが、これから巻を追うごとに号泣シーンが来るんだろうなあ。恐ろしい。

ハピエン至上主義、光の腐女子なので、エンの明るさに救われながら読み進めました。百戦錬磨っぽいイチイが、エンの言動で照れるのも可愛くて良い。

作中、エンが読者に話しかけてくる場面が度々あって、新しくて不思議な感じです。和む。個人的には好みでは無いけれど、素晴らしい作品になっていく予感をビシバシ感じます。

1

ハイセンスBL

いや〜おおざっぱな感想になってしまいますがおもしろかった!オシャレだった!えっちかった!
人間界で生きる組織『FANGS』に属している吸血鬼たちのお話。メインは事件に巻き込まれ、吸血鬼にされてしまった19歳のエンと、組織の中で生活保護的な立場の仕事をしているイチイの2人。
設定がなんだか難しそうだなと思ってましたが、吸血鬼となると血での繋がりなのでセクシャリティ関係なく惹かれるのがとても自然で、BがLする過程も当たり前だよなぁという感じです。
まず吸血鬼みんなかっこいいはおしゃれだわ。あれだけキャラが豊富だと必ず推しが見つかるのでは?
2巻はミステリアスなイチイの過去が分かってくるのでしょうかね?今から楽しみです。

0

世界観も2人もいい!

ビリー先生作品は「ばら色の研究と花喰らふきみ」「朝とミーチャ」に続き、本作を読みました。こちらがいちばん好きです!

絵はもちろんいいし、2人ともが好みのタイプ♡
2人ともうだうだせず惹かれ合い、態度に出る、出す、ちゃんと言葉で伝える、照れる、デレる、手も出す、受け入れる…で萌え〜!!

吸血鬼のお話なのに、ファンタジーファンタジーしていないのもめっちゃ好みです。
あとがきに書かれていたように、みんなが身近に生きていると感じられる世界観がいい。

「傷は光の入り口」って、とてもいい言葉ですね。腑に落ちて気に入ったので今後よく使ってしまいそうですw

エンを気に入ってバブちゃんと呼ぶ脇キャラたちもいい味を出していて好きですし。
イチイとエンの過去、そしてもちろんこれからがめっちゃ気になるので2巻が出るのが待ち遠しいです。

0

リアルで耽美な吸血鬼の世界

絵柄、世界観、ストーリー、登場人物たちのビジュアル。
どれをとってもドストライクでした。

吸血鬼という散々使われてきたであろう題材ですが、ファンタジーという枠に収めず、現代的で現実的な部分がとても入り込みやすかったです。
もちろん、吸血鬼という耽美で魅惑的な部分は多分に残しつつ、うまく融合しています。

さまざまな生き方をする吸血鬼たちが描かれています。「永い時を生きる吸血鬼」たちの苦悩を、吸血鬼になりたての主人公を通して見ていくことで、とても自然に彼らに感情移入することができました。

ストーリーで魅せて、BLとしてもしっかり萌えさせてくれて、一冊でもある程度まとまりそうなところを、最後に気になる伏線が張られています。
1巻の評価と、今後への期待も込めて「神」です。

1

長命種の孤独

2021アワード受賞作から未読作品をピックアップ。

人外の、それも吸血鬼って、もう幼少時からの刷り込みレベルに好きで、
この作品、発行時に見落としていたのが不思議なくらい、性癖にド直球で、ど真ん中に来ちゃいました。
絵がきれいでキャラクターがかっこいいし、BLのラブストーリーとしての進み方もいい。
エロの見せ方も、この位が好き。
そして何より、吸血鬼のお話としての諸々の設定が、私の中の過去の蓄積やイメージと齟齬がない。
大絶賛の神です。

1

一話に一回

◾️イチイ×エン(新参吸血鬼,19才)

話の雰囲気がビリー・バリバリー先生の絵とピッタリ!ラグジュアリー感や海外ドラマみたいな雰囲気、セクシーさ、先生の既刊で一番好きです!

まずは登場人物軒並みセクシー…セクシーダイナマイト…この男どもがただひたすらにイチャこいてる日常が見られるだけで十分ご馳走様です!もっとくれ!

そして新人FANGSのエン君が素直で可愛いのなんの。こういうストレートないい子大好き。かわゆいね。
エンに絆されきってるイチイも、こういう攻めも大好き。まー護りたいとかいいながら美味しいとこサラッと掠め取っていくかなり悪どいイチイさんなんですけど、ズルい男はみんな好きでしょ!こういう男が照れちゃうのも好きでしょ!好きです!!

キャラクターの萌えどころも盛り沢山どころか溢れきってますが、世界観や話運び、演出も好きポイントだらけ。新人の成長のために周辺人物の生き様見せつけながら話が進むの、いいよね。バディカップル、いいよね。
いいとこばっかな一冊です。続きが楽しみ。でも長く続いて頼む!!イチイの謎解きもいいけど、ただダラダライチャイチャしてる彼らが見たい。

1

先が気になって仕方ない

2巻が出るのはいつですか!?

BLデビューが遅かったため、リアルタイムで読む機会がなかったという欠点を補って余りある「次巻を待たなくていい」という利点がそろそろなくなってきています。
ああ、次巻待つのつらい。

吸血鬼になりたてのエンと、エンを保護する健康福祉部のイチイ。
人と共存するため、血液を供給し合うペアリングシステムという契約を中心に、新米吸血鬼の目線で、吸血鬼の世界を垣間見て行くストーリー。

軸になるのはイチイとエンの関係。
イチイに「ペアになろう」と言われながらも、「ペア=結婚」という概念を聞いて二の足を踏み続けるエン。
エンの知っているイチイはイチイの長すぎる人生のごく一部で、イチイの血に混ざる不思議な味の正体もおいおい判明していくのでしょう。
…待てない!

保護課の職員としてのイチイの仕事についていくことで、他の吸血鬼にも知り合うエン。
主にペアのいないシングルへの血の配給をする中で、吸血鬼でありながら人間の妻と暮らしつつ、カウンセリングや互助会のようなことをしているマサキ。
パートナーを失い、自殺願望を抱えつつ、無為に生きるスギ。
パートナーがいても浮気心を抑えられないウツギと、束縛強めな青桐。

人の姿をしながらも人ではなく、でも人と同じように孤独に苦しんだり、誰かを強く愛したり、愛してくれる人がいてもふらふらしてしまったりもする。
そんな彼らのことを知って、人が親しい人にするように慰めたり励ましたりするエンの行動は、見た目は若くても十分すぎる年月を重ねてきた吸血鬼たちには純粋で可愛らしく見えるんだろうなあ。

スギのパートナーの話が美しくも悲しくて、心に刺さりました。
透明な匂いがする彼はどんなひとだったんでしょうね。
マサキが吸血鬼になった事情も切ない。
でもマサキはある意味ではラッキーだけど、もう一方では愛する人たちを見送って、さらに気の遠くなるほどの時間をひとりで過ごさなければならない未来が待っているわけで、みんな、諸手をあげてしあわせ!というわけにいかないのが虚しい。

イチイの以前のパートナーのことも気になるけれど、ラストの大波乱の予感がどういう風に展開していくのか、ものすごく気になります。
もう51日寝るとお正月ですが、もういくつ寝たら2巻が出るのでしょうか!?

7

最高!

ビリー先生の作品はこちらが初めましてでしたがビリー先生の世界観が神すぎてどっぷり沼です。
海外ドラマを見てるかのようなシーンが多々あり、キスシーン多めなのも胸にぐっとくるものがあります!
攻めのイチイがなんといってもカッコイイ!!!イチイの過保護感がたまりません!えちシーンも最高すぎますし、なんといっても絵が綺麗すぎて眼福です!!!!
吸血鬼になったばかりのエンと吸血鬼の保護観察職員なイチイの過去、2人のLoveも今後見逃せません!!!
たくさんの方に読んで欲しいオススメです!!

3

過去を知るのが楽しみ

 現代に生きる吸血鬼達の物語。せっかくの耽美な題材を、あまりにもラフでコメディ調に料理されると残念だなと感じてしまうタイプなのですが、こちらは笑えるシーンはありつつ、根底にはシリアスな雰囲気、切ない雰囲気が漂っていたので、独特の世界観にも存分に浸ることができました。ペアリングなんていう利害関係で成り立っている制度に頼る反面、1人ひとり掘り下げていけば、皆誰かへの熱い感情を持っているのが見えてきて。

 メインのイチイとエンは、この1巻だけでも既に相性が良いのがすごく伝わってきます。エンがいかにも今時の若者という感じで、見た目はヤンキーっぽいけれど、中身は他人への共感性が高い、いわゆる普通にいい子。先輩吸血鬼の皆が彼を可愛がりたくなるのも分かります。エンにはまだ吸血鬼であることの実感が足りないみたいですが、イチイといることに居心地の良さを感じているし、時間の問題でしょうね。脇役ではウツギもお気に入りになりました。浮気性で自尊心の高そうな彼の、取り乱すところが見てみたいですね。2巻も楽しみです。

0

脇キャラも立ってる

吸血鬼ものということで、王道なジャンルですが、絵が今時っぽいのとキャラが魅力的なので飽きずに楽しめました。
受けが自分の状況を理解してない所から始まったので、読者のこちら側もどんな世界観でどんな登場人物がいるのか整理しながら読めてストーリーに入りやすかったです。

攻めの過去がまだ謎のままなのでこの先波乱があるかもですが、一巻の時点で割りとすんなり両想いになっていちゃラブしてます。
絡みも綺麗で色っぽくエロい!
受けも結構筋肉質で男っぽい体つきです。

個人的には脇で出てきた青桐ウツギカップルが共依存の匂いがぷんぷんして気になります。受けも攻めも一筋縄ではいかない感じが萌える!
こちらも今後スポットが当たるんでしょうか。その辺も含めて続編に期待。

0

いまさらですが

興味がある内容は根こそぎ買うが初読みの作家さんだとどうしても積み置きして後回しにしてまう悪い癖のおかげで今さらです

詳しい内容は諸先輩方にお任せして ほんとに個人的感想のみを


ページを開いた第一印象は

「読ませかたうまいな」と

主人公が自分の状況を見ているこちらに問いかけるようにして目線を主人公と同じにさせてから その場にいる理由やシステムを主人公自身が取扱説明書を読みあげ 分かりづらそうな部分を周囲の助言で理解するような流れで軽くこちらに落としこんでくれる


難しい設定があるときって いくら文字で解説されていもそれだけではなかなか理解できなくて苦しむことが多かったんだけど ここまで目線をさげて周りとの絡みで説明していただくと一気にお話にのめり込める


自分の状況を受け入れその世界に馴染もうとする健気な19歳 と 距離感近めな年齢不詳の保護責任者はチャラくて強引 いじわる時々優しい

1話に1回ちゅーするって決めてるらしいが ちゅーのしかたがじゃれ合い風だったり ヤることヤっちゃってからモダモダしてるのかわいいッ!

何よりいいのが 次々に増える登場人物の出るタイミングと各々のストーリをテンポよくぶっこんでくれて それぞれが抱える運命と孤独をバブちゃん (←個人的にもお気に入り)に癒されていく年齢不詳のおじさん達がキュートで男子高校生にしか見えないレベルってとこが もぉッw


巻末の禍々しい描写に特殊世界に引き戻され 次巻が気になって気になって


なんでもっと早く読まなかったか
今更ながら この本を積み場に積んだあの日の自分を盛大に呪う

3

美形しか出てこない

吸血鬼BLはいくつになっても面白いよね......と思いついつい買って読みました。

思っていたよりもポップなお話だったと思います。
かなり序盤から攻めは受けを気に入っていて、若く幼い吸血鬼なりたての受けを甲斐甲斐しく世話を焼いて、受けもまんざらではない......
逆にこんなにもスムーズに相思相愛なんてある?どっかで裏の顔とか出てこない?と心配したほどでしたが、後半できちんと攻めが受けをかわいがる理由を言葉にしていて、そこがまたすごくよかったです。

出てくるのは95%くらい吸血鬼ですが、よくある設定の通りにみなさん美形。
若くて人間離れした見た目の美しくおしゃれな人たちがきゃっきゃとはしゃいでいるだけで可愛かったです。
吸血鬼ものの醍醐味であるセックスと吸血行為も大満足の描写でした。

受けが周りの人たちから「バブ」と呼ばれたり、スマホの絵文字顔をしているギャグコマ?があったりするので、ネットスラングというかSNSノリが苦手な人はそこが気になるかな?と思いました。

攻めの過去が分かりやすくなにかありそうな感じだったので、2巻が楽しみです。

0

ビバ吸血鬼\(^^)/

買おうかどうかずーっと悩んでた作品だけど、試し読み読んだら、気になりすぎて、思いきって購入!

「吸血鬼のBLねぇ…ふむふむ
結構、お話暗かったりするのかしら?」
って、思って読み始めたら!
私が思っていた以上に、キュンときました!

吸血鬼になりたての新人エンくんと、吸血鬼を保護する組織?のイチイさん。

試し読みを読んだ印象は、あくまでイチイさんは保護者的な位置で話が進んで、エンくんがイチイさんに惚れていくのかなぁ?なんて、思っていたら…

いやいや、むしろイチイさんがグイグイいってて、ビックリ!
素直で元気なエンくんが、ほだされてイチャイチャするのがたまらん。
てっきり、イチャイチャするのは1巻以降だろうなぁと、読み始めた私としては1巻からイチャついてくれてありがとうって感じでした。

でも、何やらイチイさんの過去には色々ありそうなので続きが気になりますー

0

現代を生きる吸血鬼

続きがとにかく楽しみな作品です(^ ^)
続き物の1巻目という事で、今作は世界観や登場人物を分かりやすく教えてくれ、深い部分はこれからのお楽しみという感じなのですが…期待値凄いです!
吸血鬼モノってそれだけで個人的にテンションが上がります。しかし、吸血鬼モノのお話が明る過ぎても暗過ぎても私はついて行くのがしんどくなるのですが、これはちょうど良い〜〜!
ちょっぴりシリアス。でも、主人公のエン(受け)が明るい子なので暗くもなり過ぎない。

スギというちょっと闇かかえた吸血鬼がエンのとった行動に対して、エンに感謝を伝えるセリフがあるんですが…涙出ちゃった( ; ; )
my broの部分です!(萌えるのそこ?ってね。笑)

1巻で相関図が巻末に載るくらい登場人物も多いのですが、皆さん美しくてオシャレ(^ ^)
服装見てるだけでも楽しめます。

あ、最後になりましたが、攻めのイチイも最高に格好良いですよ〜♡

2

続きがたのしみ

吸血鬼っていいですよね
もうその時点でエロい
ちゃんと萌えた
読み応えがあります

絵柄が綺麗でコマ割りも見やすい
物語の設定などしっかりしているのでBL展開になった理由に違和感なく読めました

1

絵が綺麗…♡

表紙買です。
ビリー・バリバリー先生は今回初めて拝読しました。
表紙を裏切らない絵と内容でした。

儚いタッチなんですかキャラがしっかりしているのでボヤけない。
面倒見のいい吸血鬼、人懐っこい吸血鬼、ビッチな吸血鬼…と沢山の吸血鬼が…眼福♡眼福♡
みんなに可愛がらる受け。
わか、可愛いよね^^

受けは天性のたらしなのかしら????


服もお洒落だし手フェチの私、大満足の手が~~~!!!!
甘甘攻めに甘甘受け…甘甘えっち最高♡

0

新たなヴァンパイアの世界へようこそ!

『WOLF PACK』に続いて読んだビリー・バリバリー先生の作品です。
ビリー・バリバリー先生は絵が綺麗なので読みやすいです。

健康福祉部保護課所属の吸血鬼 イチイと新人吸血鬼 エンのお話。

「FANGS」とは、現代に生きる吸血鬼の人権を守るためと人間との共存を目指すために発足された組織。
そこの健康福祉部保護課に所属しているイチイはクラブで起こった殺傷事件の現場でエンを発見しました。
犯人は「FANGS」の1人で、お酒と薬物の過剰摂取により事件を起こしたのです。
そして、エンは犯人に噛まれたことで「クレイジーな人生」を歩むことになりました…。

うーん、期待以上の面白さでした!
先日まで「ニンゲン」だったエンの視点なので物語に入りやすく、またイチイとエンを含め、魅力的な脇キャラが登場するので最後まで楽しく読めました。
登場人物それぞれに過去や問題を絡ませているので、軽いノリなのに実は奥深いエピソードになっています。

外見は若くイケメンのイチイは100歳を超えているようですが、保護されたエンはまだピチピチの19歳!
「FANGS」にとって数十年ぶりの新人エンは「バブちゃん」らしく、吸血鬼は高齢社会のようです(笑)
ちなみに「FANGS」には吸血衝動解消のため、パートナー契約である「ペアリング・システム」が推奨されていました。
おぉ、吸血鬼同士で血を吸うなんて、なんと画期的なアイディアなんだ!
それだと安定の供給源ですね~。
パートナーになれば、さまざまな欲求が満たされるので「血婚」と言われるのも納得です。
果たしてエンはイチイとパートナーになれるのか?
そして、イチイの描き換えられない「過去」とは?
新たな登場人物の予感もあり目が離せません。

当て馬は登場せず、脇キャラもみんな個性的でカッコいいです。
ナイスルッキング・ガイで浮気性のウツギ
「FANGS」専用の整形外科医師でウツギのペア 青桐
セルフヘルプグループカフェを運営するマサキ
マサキの奥様で人間のマリコ
ペアを亡くし心に傷があるスギ
スギのペットでアルタブラゾウガメのダーヴィンくん

みんなはエンを可愛がるのですが、高齢者が孫を可愛がる感じ?(笑)
いえいえ、エンの人柄がすごく魅力的なんですよ~。
天然で人たらしな性格です。

Hシーンは、本編に2回あります。
どちらもビリー・バリバリ―先生の描く身体のラインが綺麗で凝視しちゃいました (ฅωฅ♥)
エロさは少ないのに、すごくそそられるセックスです。
もっと見たかった~。

描き下ろし『others episod』
イチエンのいちにち
マサキ&スギ
青桐&ウツギ

謎の組織「FANGS」やイチイの「過去」、そして謎の登場人物など…まだまだ先の読めない展開にハラハラします。
早く続編が読みたい~。
吸血鬼の設定は好みが分かれると思いますが、こちらはコメディとシリアスのバランスが取れており、また現代社会が舞台なので違和感なく読み進められますよ。
気になっている方は、ぜひ読まれることをおすすめします。

4

この世界…やば。

うわん。
面白かったです!

数あるヴァンパイアもののなかでも、設定が素敵すぎてやられましたね…!

ヴァンパイアの健康福祉自助グループって、最高じゃないかなぁ。
互いの存在を存続させるために、パートナーを作るとか、マッチングパーティーが開催されるとか!

バブちゃんヴァンパイアのエンが、可愛い。
素直で、一生懸命に活きている。
いや、まあ人間としては死んじゃっていますけどね!
バブちゃんヴァンパイアとして、イチイとパーティーとなっていく展開や、キラキラした人間らしさを遺したフレッシュさと元々のキャラの優しさで周りのヴァンパイアを惹き付けていく様子は愛しかったです。

時々入る、エンのモノローグも効果的。客観的に自嘲しつつ何かにすがって頑張ろうとする健気さが感じられました。

続いていくFANGSの世界。
早く続き読みたいです!
イチイの過去や、エンのこれからを追いかけます。

4

チャーミングな彼らに夢中

初ビリー・バリバリー先生作品でした。
なにこれ、すっごく面白い。
設定もキャラクターも最高じゃないですか?
セリフ回しが特別それっぽいというわけでもないのに、海外の空気を感じるというか。
なんとなく海外ドラマのようなおしゃれな雰囲気がありますね。
現代に生きる吸血鬼達の姿が、どの人物もとってもクールでチャーミングなんです。
1度読んだらどんどん惹き込まれる。
ウウン、これは夢中になっちゃうな。
絵柄も本当に美麗ですよね。
不運にも、巻き込まれるような形で19歳の若さにして吸血鬼となったエンと、エンを保護するイチイという吸血鬼を中心に、さまざまな理由から吸血鬼となってしまった者達の文化、生き様や苦悩が描かれています。

エンという、新入り吸血鬼の"バブちゃん"がキュート。
彼は、少なく見積もっても吸血鬼界では50年以上振りの新人さんなのです。
何百年もの時を生きる彼らにとってみれば赤ちゃんのようなもので。
何も知らない度で言うのならば、読者と何ら変わりのない彼の目線を通して、吸血鬼達の保護活動を行なっているイチイに同行しながら吸血鬼界のあれこれを知っていくという形で進みます。
吸血鬼・ペア・etc…特殊設定の数々も、エン視点にする事によって説明くさくもなく、無理なくスッと世界観に浸れますし、エンとイチイの関係性が徐々に変化していく様子も自然に描かれているんですよ。
これってすごく難しいと思うのですけれど、あくまでも自然に読ませる辺りが見事だなあと。

登場キャラクターもシリーズものの1巻目にしては多めだと思うのです。
人が多いと覚え切れなかったり、誰かの影が薄くなってしまったりしちゃいますよね?
しかしながら、今作はそのどの人物もが強く印象に残り、愛着が湧いてしまうようなエピソードがたっぷりと詰まっていて、読み終える頃には皆好きになってしまう。
先ほども書きましたが、主人公であるエンという青年があまりにもキュート。
19歳らしい若者っぽさもありつつ、すごく心の優しい子で、決して吸血鬼社会だったり、個人を否定しない良い子なのです。
この、エンと個性豊かな吸血鬼達が出逢う事によって生まれる変化がまた良くて。
エンは自身の吸血鬼化に戸惑いながらも、吸血鬼ならではの愛の在り方、寂しさや孤独だったり、永遠を生きる存在の苦悩を強く感じ理解していく。
吸血鬼達はと言うと、エンという存在が現れたことによって、飾り気のない彼の何気ない言葉の数々に救われたり、失っていた感情を引き出されたりしていくんです。
もうねー、ここにグッと来てしまうんだなあ。
だからどの人物にも愛着が湧いてしまうのかも。
飽き飽きするほどの永遠を生きる、イチイも含めた吸血鬼達にとって、純粋な楽しさや笑いなんてものは長年忘れかけていたものなんですよね。
それをひょっこり現れた新人吸血鬼が自然体な素直さと可愛さで溶かしていっちゃう。
皆がエンを可愛いと甘やかすのも無理はない気がします。
可愛すぎますもの。

そして、エンとイチイが惹かれていく様もたまらないんです。
毎話登場するキスシーンがまたすごく良いのですよねえ。
甘さと愛情たっぷりなのが分かるキス。
いやあ…これは大好きですね…
セックスシーンも愛に溢れていて多幸感がすごい。
これも、このシーンに至るまでの心理描写や心の距離が縮まる様子がしっかりと描かれていなければこうはならないと思うのです。
イチイの過去や別の血の香り、エンの血をイチイはいつ飲むのか?など、気になる点もたっぷり。
2人のラブな部分も含めて、どう進んでいくのかが楽しみです。

1巻目にしてこの面白さです。
いったい2巻にはどんな展開が待ち受けているのか?
非常に続きが待ち遠しいシリーズとなりました。
あなたの近くにも、もしかしたらこんな吸血鬼がいるかもしれない。
クールで、チャーミングで、それでいてあたたかさと儚さもある吸血鬼達の素敵なお話でした。

5

次巻への期待が高まる~!

なんとなく手に取ったのですが、本当に面白かったです。
恋愛要素はもちろんなんですが、物語として面白い。買って正解でした。

吸血鬼になりたての受けが、他の吸血鬼からバブちゃんと呼ばれているのが最高に可愛かったです。
バブちゃん...正真正銘の19歳で吸血鬼。可愛いですね。

片方が人間で片方が吸血鬼のカップルが、萌えます。男女ペアなんですが、生きる時間の違いを、まざまざと見せつけられました。
見た目もそうですが、活動時間なども。
どこまでいっても切ない未来しか見えなくて、泣きそうでした。

ペアを亡くした未亡人吸血鬼のエロいこと。
ホクロがたくさんあるところが、萌えポイントです。
片割れは自殺なのか、うっかりなのかはわかりませんが、日光に当たると消えてしまう吸血鬼の儚さを感じられます。

メインCPをとりまく登場人物があまりに魅力的で濃く、飽きることがありません。
攻めの過去は今後明かされるでしょうし、まだまだ始まりの1巻だと思うので、続きが楽しみです。

ちりばめられた伏線が、2巻でどう回収されるのか。
次巻への期待が最高に高まりました。

4

湿度のあるエロ

はあ〜面白かった〜ため息でるわ〜
哀愁というか侘び寂びというか情緒があるんですよね…
作画も眼福で、ジッ…と見入っちゃう。
あと、国語の流れが美しい。

アニメイトで大量に他の漫画カゴに入れてたからどうしようか悩んだけど、マジで買って良かったです。2巻が楽しみ。リンクスとか電子で追っちゃいそう。

ちるちるのエロ度少なめになってたけど、違います。じっとり湿度のあるエロでした。最高。
吸血鬼ってだけでエロい。吸血鬼の最中に吸血とか嫌いな人はいる?エロ度じっとり。


4

THE プロ!!って感じ

ビリー・バリバリー先生の作品を拝読していつも思うのは、本当に美しい♡
本作はその美しさに加えておしゃれでキュートでストーリーも面白くて、読者に楽しんでもらおうという先生自身の気合をビシビシと感じた。これからの展開がとっても楽しみ♪

7

とにかく「強い」作品

吸血鬼が好きなことと美麗な表紙に惹かれて購入しました。
作者様の他作品は未読です。
以下、ネタバレや作品内容の詳細には触れないレビューです。

読み終わって最初に思った事はただ一言、「強い作品だな」ということです。
現代社会におけるFANGSの立ち位置、キャラクターたちの関係性、繊細で引き込まれる絵柄、どれもがひたすらに「強い」です。
正直性的なシーンは少ないのですが、そんなことを気にする暇もありませんでした。むしろ、自然な流れで行われる行為が美しくて「これぞボーイズラブ」と思わされるほど。

こう言った特殊な設定がある作品は説明が冗長になってしまうものも多いと思いますが、この作品の場合は全くそんな事はなく自然に世界観に浸ることができました。
メインの二人以外のキャラクターたちも何人か出てくるのですが、その関係性や背景の描き方も自然でストンと腹落ちします。
この一巻の中だけで様々な「愛の形」を見た気がします。なのにごちゃついた印象が全く無くて素晴らしいの一言につきますね。

一巻は過去にはあまり触れないまま終わっていますが、今から二巻が非常に楽しみな作品です。

8

最高にクールでホット。めちゃめちゃイケてるBL

絵柄も吸血鬼って設定も、ファッションもキスもセックスも何もかもがバッチバチに最高。
世界観に酔ってグワッと感情が高まる。
これは私のためのBL。何もかもが好き。

久しぶりに語彙力なくなるくらい圧倒的ラブな一冊。いや本当は分かってたんだ…この表紙を見た時から。これはヤバいやつだって…。予想通りいやいや予想以上でしたけどね!

パウチングされた血液、ペア制度、ゴツ目のピアス、血婚、忘れられない人、消えない匂いと気配、処女の極上の血、セックスと吸血……好きな要素挙げ出したらキリがないんですが、一つでもピンと来たらポチッと注文です。もしくは本屋へ走ってください。

というかセックスシーンエッチすぎやしませんか!?
最初の血を舐め取りながらのキスでまずヤバいし、1回目のセックスでイチイの血を吸いながら極めてしまうのも最高だし、2回目で言葉攻めされながらバックからするの支配欲と興奮で高まる感じが最高にえっち!

あとはですね、いつもは攻めスキーな私ですが、今回は受けちゃんが最高に可愛くて一生愛す、って感じなんですよ……。受けバブちゃんなのたまんないです…。暗い日陰で長い時をスローに生きてるジジイな吸血鬼たちには太陽のような存在なんでしょうね。まぶしっ!

そして作中で私が一番刺さったのはスギのこの言葉です。

『星の数ほど出逢いはあったのにこんなに愛したのは彼だけだなんて……さみしいよ』

この物語でも吸血鬼……やはり彼らは孤独な生き物なんですね。
エンがこれから彼らの太陽になってくれるといいな。特にイチイ。きっと1巻で見せた陽気な姿は彼の全てではないのでしょうから。今はエンが圧倒的にイチイに助けられていますが、今後精神的に支える存在となるのは間違いなくエンでしょうね。精神的には攻めを抱いてよしよしする受け大好きなので、バブちゃんのエンにも頑張ってもらいましょう。

そんなこんなで一巻を秒で読み終えてしまったのですが……、それにしてもエンの血は一体どんな味がするんでしょうね……。イチイがエンの血を吸うのはもっともっと先で大丈夫です!まだまだこの2人のジレジレを楽しみたい!
2巻がはちゃめちゃに楽しみです。

17

ダークで美しい吸血鬼ファンタジー

面白かった〜
独特の世界観にどっぷり浸れる、とても美しいピュアラブです。
表紙も巻末のイラストも素敵過ぎてため息もの。


事件に巻き込まれ吸血鬼にされしてしまったエンは、吸血鬼人権保護団体「FANGS」の健康福祉部保健課,イチイに保護され一緒に住むことにーー…!

美しくも切ない吸血鬼ファンタジー。
吸血鬼の人権を守り、人間との共存を目指すための組織が「FANGS」です。
その「FANGS」が運営するイベントが〝ペアリングパーティ〟で、吸血鬼同士の食事を管理・支え合うペアリングを斡旋するハッテン場です。
そして、イチイに連れられてパーティーに参加したエンは、吸血鬼になりたての処女として多くの吸血鬼たちに狙われ、とっさにイチイをペアにすると宣言してしまい……という展開。

吸血鬼になったことに戸惑いながらも、素直で優しいエンがイチイをはじめ、周りの吸血鬼たちに受け入れられていく所が好きでした。
まだ人間の感覚が残るエンがイチイの感情を揺さぶります。
エンと居ると感情表現が豊かになるイチイが可愛くて、各話に必ずといっていいほどあるキスシーンがとっても素敵なんです。
イチイからのキスは、エンへのさりげない愛情表現なんですね。

そして、二人を取り巻くキャラクターたちの魅力的なこと。
千年生きる執着攻め・青桐×美人なビッチ・ウツギ。
人間のマリコと家庭を築くマサキ。
ペアを亡くした喪失感を抱えて引きこもる「死にたがりのスギ」。
吸血鬼の数だけ世界があり、人生があり、思いが、悩みがある。
彼らの暮らしや個性を知るたびに吸血鬼たちへの愛しさが増します。

エンとイチイが惹かれ合うことを自然に感じられるように描いているビリー先生、素晴らしいです!
お互いを知りたいと思いながら、自分の気持ちに向き合っていく心理描写が秀逸。
想いが通じ合い、恋人の様に行われるセックスが甘美なんです♡
エンを甘やかすイチイからは、ダダ漏れの愛を感じました。
長い寿命の中でも大切に思える人って限られてると思う。
だからこそ、二人の関係がずっと続いていって欲しい。

ただ、イチイには何か大きな傷があるようです。
イチイから漂うもう一つの〝匂い〟の正体は?
そして、不穏なラスト……
先が気になって仕方がありません。

※レンタ白抜き

9

甘やかでどこか淋しい吸血鬼

「吸血鬼って淋しい生き物だからさ」

作中に出てくるこの一言がずっと心に残っています。
どこか淋しげな吸血鬼たちを読み返す毎に愛おしさが増す…(;///;)


物語はいろんな吸血鬼の人生の一端を垣間見ながら展開します。【FANGS】とは吸血鬼が組織化された団体のこと。命がとてつもなく長い吸血鬼は組織化することで助け合いながら生きています。

受け:エンは最近まで人間でした。けれど暴走した吸血鬼に噛まれてしまい、気付いた時は吸血鬼にーーー。エンのような若くてピチピチな(吸血行為のない)処女はイイ匂いを放ち大変危険なんですね。「FANGS」保護課・イチイの元に身を寄せ、一から吸血鬼のアレコレを学び中です。素直なワンコタイプでバ可愛くて個人的にはドツボで好き…!!

攻め:イチイは「FANGS」保護課の者。吸血鬼としては生まれたての赤ん坊状態のエンの世話をせっせとしている吸血鬼です。そりゃーもう手取り足取りせっせと。甘やかしが堪らんです////エンが変な奴に狙われないようセキュリティーも兼ねてるのが個人的に激萌え…!!

エンはイチイの仕事についていって、いろんな吸血鬼と出会います。

ペアリングしている吸血鬼。
人間と一緒に幸せに暮らす吸血鬼。
伴侶を失って死にたがっている吸血鬼。

彼らの生活に触れ、吸血鬼として生きる壮絶さを知っていくエン。イチイはエンのメンタルをフォローしつつ豊かな感情を持つエンに惹かれていき、エンもイチイに触れているうちに少しずつ心が動かされていく。けれどイチイは過去にペアリング相手となにかあったようでーーーとお話は進みます。

※ちなみにペアリングとは吸血衝動解消のために支え合う契約。単に食事と割り切るだけでなく恋仲に発展しやすい為「血婚」とも呼ばれてます。組織に書類を提出する必要もあるので、恋人同士だとマジで結婚の意に近いですヾ(*´∀`*)ノ


淋しげなのに暖かい、暖かいけれどどこか淋しい。
その中で「愛」を大切にしている穏やかな時間に
シットリとした甘やかさがあってめちゃくちゃ好きです…!!

エンはどこへいっても可愛がられるんですが(なんせ吸血鬼にとってはエンは赤ちゃんみたいなものなので・笑)、イチイがエンに惹かれる理由を語ったときに皆から愛される理由もそれなんだろうな…と思いました。

永遠のような時間を生きていると少しずつ感情が鈍っていく。笑うことも、怒ることも、愛することさえも。けれどエンはまだ最近まで人間だったこともあり、天真爛漫で感情がすべて顔に出る。そんなエンと一緒にいるとイチイの心も明るくなれる。ずっと孤独だったイチイがエンの世話をすることで癒やされているんだな~と思うとグッときました。これがね、すごく良いッ!!!

逆にエンは右も左もわからない世界に放り込まれて、いつも一緒にいるイチイだけが心の拠り所になっている部分もあってですね。吸血鬼になったばかりのエンの怯えや不安などもイチイは全て否定しないで受け止めてくれて、甘やかなキスを与えてくれて。吸血欲求もイチイが満たしてくれて。ちょっと刷り込み的な部分もあるんですが、個人的に刷り込みにめっっっっちゃ萌えるのでキュンキュンしまくり。エンがめっっちゃ可愛いんですよ。可愛くて可愛くて…堪らん(∩´///`∩)

で。ケアの一環でエッチするのがッッ!もうッッ!イチイのエロさとトロトロになっちゃうエンに萌え転がりました(∩´///`∩)この行為は"セックス"とは少し意味合いが違うので、終わった後にセンシティブな空気なるのが切なキュン。イチイの優しさにニヤニヤしちゃう////その後に想いの通じ合ったセックスはまた違ったキュンキュンが味わえました(∩´///`∩)

けれど1巻はまだ序盤といったかんじです。イチイの過去になにがあったのか、チラチラ匂わせてくるけど全く読めない…。イチイが時折遠くを見ていることにエンは気付いています。2巻はもっと深い展開になりそうでとても楽しみです…!!

9

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