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表題作オーバー・スコール

夏朗
31歳,市役所勤務
梅雨彦
23歳,大学生

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

5年間の恋が、一瞬で終わった。
断ち切れない想いを胸に抱えたまま、思い出の公園で
ひとりぼんやりとしていた夏朗に声をかけてきたのは、
別れたばかりの恋人にどこか似ている男・梅雨彦だった。

かわいそうなのを放っておけないと半ば強引に連れ帰られ
多くの言葉を交わさず、元彼を重ねて自分を抱けばいい、と
梅雨彦に流される形で一時の快楽に溺れてしまう。

自分でも知らなかった一面を暴かれるようなセックスの後、
再会の約束をして無邪気に微笑む梅雨彦に
夏朗の中では何かが確実に変化していたが、
彼はやっかいな性癖を抱えていてーー。


傷心おひとよし公務員×やっかい性癖ゆるふわ男子
ゆっくりと恋を知る、"恋育"ラブストーリー。

作品情報

作品名
オーバー・スコール
著者
上田アキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
シリーズ
ワンダー・ボーダー
発売日
ISBN
9784801970465
4.1

(270)

(148)

萌々

(57)

(35)

中立

(12)

趣味じゃない

(18)

レビュー数
34
得点
1085
評価数
270
平均
4.1 / 5
神率
54.8%

レビュー投稿数34

嬉しすぎるスピンオフ

ワンダー・ボーダーの夏朗さんのスピンオフ!
突然の別れに気持ちが追いつかず思い出のベンチで呆然としていた夏朗は、洋春に少し似た感じの青年梅雨彦に話しかけられそのまま彼の家へ。かわいそうなのを放っておけない…という彼に流される形で初めてのセッをして自分の中の別の一面を知らされる。掴みどころのない梅雨彦に惹かれていくけれど、彼には厄介な性癖があって…。
危うい香りがプンプンの梅雨彦に、夏朗さんがまた傷つくのではと終始ハラハラでもどこまでも誠実で思いやりのある夏朗さんだから、梅雨彦も初めて本当に人を愛するって事を知ったのではないのかな。愛は全てを超える!
梅雨彦に執着していた豪もまた苦しみを抱えた哀しい人で、彼にもこれから新しい幸せがありますよう…。夏朗さんが幸せになってくれて本当に良かった!アキ先生ありがとう!!(号泣)

2

スピンオフのが好きあるある

前作、ワンダー・ボーダーで失恋しちゃった夏朗さんの幸せを見届けたくて…。
夏朗さん、何の落ち度もないんですよ。穏やかで優しい日々を過ごしてたはずなのに、昔の男がひょっこり出てきやがって掻っ攫われたの。
こんないい人このままでいいはずが無い。
ちゃんといいお相手が用意されていました。(なかなか厄介な子ではありましたが)

スピンオフのが名作あるあるコチラもそう!一筋縄にはいかない恋だったけど、2人とも頑張ったよ(涙)
可哀想な人を放って置けない性癖の梅雨彦くん。
元気になったら放流すんの。ずっと元気になることがない過去に囚われたままやさぐれてる姉の婚約者と馴れ合いの関係がズルズル。共依存ってやつだね。好きとか嫌いとかじゃ無いけど執着されてる。
公園でショボくれてた夏朗さんを拾ってきた縁で2人の仲は始まるけど、どうも普通の恋愛みたいにすんなりお付き合いは始まんない。だって、可哀想な人が好きな性癖だから、梅雨彦くん。
ここから、やべえ奴だから退散!とならずに案外頑張ってグイグイいく夏朗さん。
やっぱ、人間ヤるときゃヤらないとですね。
すごく素敵な恋のお話でした。
何なら前回の失恋は、梅雨彦くんとの出会いの為だったのかもよと思っちゃう。
だって雨の日に、ワンダー・ボーダーの和秋と洋春とすれ違うのですが、この2人の方が素敵なカップルに見えたよ。(私の欲目?)
夏朗さんって、フツメンおじさんに見えるけどたまにいい表情するんだー。エロい。
梅雨彦くんが、ドキッとしてるんだけど私もグッときましたよ。

ワンダー・ボーダーのカバー下の1Pからこのお話にしてくださって感謝しかないです。

シーモアで購入
完全白抜き。

2

メガネ姿にキュンとくる

上田先生と言えば、イケオジだと思っている私。
夏朗さんが、31歳なのにイケオジに見えてしまう。31歳若いんですけど、あのメガネのせいですかね。色気を感じてしまいます。

夏朗さんが、梅雨彦に愛を教えようと頑張っている姿。とても好きです。
好きな人に幸せになってほしい。だから「好き」とは何なのかを教える。
人にものを教えるって根気がいると思うんです。それが価値観であれば尚更。
梅雨彦も夏朗の気持ちに応えようとして頑張ってくれて本当に良かった。
夏朗の気持ちに応えたい、と思った時点で本当に好きだったんでしょう。
心は夏朗の気持ちに応えたいのに、体は思い通りにならない。
そういうので、悩んでいる人は多いから、徐々に慣れていけばいいよ、って私も梅雨彦に教えてあげたい。

夏朗さんが、幸せになれて本当に良かった。
今度は手を離さないで。ずっと一緒にいてほしいです。

2

最高の男

これはスゴイ……。

1本の映画を見たような気持ち。質の良い作品を読んだあとの清々しい気持ちがグワァ〜っと込み上げてきて、興奮が止まりません。未だ作品のエンドロールを眺めている気持ちでいっぱいの余韻。

ボリュームもある一冊です。
ページ数が多いのに飽きさせないストーリー展開、人間模様と心理描写…どれをとっても素晴らしいです。

ワンダー・ボーダーのスピンオフ作品ですが、スピンオフとカテゴリーされるのが惜しいほどに、こちらの方がストーリーが洗練されてい流ように感じました。
ワンダー・ボーダーでは、恋人にフラれた可哀想な男だった夏朗が、こんなにも男気溢れる素敵な男だったとは、読者の誰が想像し得たでしょうか。
地味で真面目な男・夏朗は紛れもなく最高の男。梅雨彦にとってはスパダリでした。


後半入り口くらいまでは、楽しいテイストではないです。切なくて切なくて、胸が締め付けられます。
梅雨彦の心と身体の病気…とでもいうんでしょうか。愛とは何か、好きってどういうことか、恋人ってどう言う存在なのかを全く分からない梅雨彦。"可哀想な人"にしか性的興奮を覚えないために、本当の恋も、燃えるように人を好きになる気持ちを抱く感覚が分かりません。身体の関係で満足することしか出来ない梅雨彦に、体当たりで向き合ったのが、夏朗です。


夏朗とは身体の関係から始まりましたが、それも夏朗が"可哀想"に見えたという同情から。そのため、梅雨彦には他にも身体の関係を持つ相手もいます。これがマジであり得ないほどにムカつくシーンで、相手と梅雨彦への憤りが湧いてきて仕方なかったです。


"可哀想"に見える男に勃つことで、その相手を慰める梅雨彦ですが、私には梅雨彦の方が可哀想に見えました。好きだと思う気持ちと身体がリンクしていないのですから…。
セックスをしたくないと思っていても、嫌いな相手でも乱暴な行為でも身体が反応してしまうのは、とてもツラいこと。それにより夏朗と距離を置くことにもなるけど、梅雨彦の心の中は夏朗で満たされつつありました。


梅雨彦の歪んだ心に精一杯向き合う夏朗が本当に素敵過ぎてカッコいい!見た目はヒョロッと頼りなさそう(←失礼 笑)だけど、梅雨彦のために感情の掘り起こしを時間をかけて丁寧に丁寧にアプローチしていく姿に、猛烈感動しました。愛情の深さに涙腺緩みっぱなし…。

夏朗、私と結婚してーーって心の中で叫んで転げ回りましたわ(笑)


夏朗の時間をかけた治療が功を奏してか、夏朗にしかドキドキしない気持ち、満たされる気持ち、欲情する気持ち…今まで感じたことのない、相手を愛おしく思う感情が溢れてきた梅雨彦。心も身体も全部が夏朗に満たされて、とても幸せそうでした。そして、その梅雨彦の姿をみた夏朗の方がもっと幸せそう。

夏朗ーーーー!!(叫・泣)

こんなに愛情深い男の姿を見たことありません。梅雨彦への愛が溢れていて素敵すぎました。

途中どうなることか、ハラハラしながら見ていた私の暗めの気持ちが一気に晴れました。上田先生の描き方が、本当に素晴らしくストーリーに引き込まれっぱなしでした。
この余韻がずっと私の心の中に残っていて、しばらく夏朗のことが頭から離れそうにないです^ ^



2

なんて素敵な人なの!夏朗さん!

やっと読めた!どこかでまた夏朗さんが辛そうって読んだから勇気が出なくて積んでました。

夏朗さんに愛されるっていいなあ。幸せだろうな。

梅雨彦の性癖とそれにすがる豪くん。豪くんも可哀想なんだけど厄介で。

夏朗さんがヤバそうって梅雨彦を見捨てず、自分で感じて考えさせて丁寧に向き合って。
好きだから梅雨彦にも好きになってほしくて。
付き合うこと、体を重ねること、ちゃんと説明してあげて。

梅雨彦の無邪気な可愛さと欲情のギャップに、悲しいような萌えるような。

でもやっと夏朗さんと気持が重なってからは、本当に幸せそうで見ていて眩しかったです。

好きな人とするのってこんなに気持がいいんだねって、夏朗さん泣いちゃうよ!
こんなに人に寄り添えるすごい素敵な人だったんですね、夏朗さんは。
二人のデートや雨の中街を走るのや部屋でのイチャイチャがキューーンと来ます。

最初はある意味で天子だったような梅雨彦と、誠実な夏朗さんが出会えて良かったです。

意外と夏朗さんてばエッチでセクシーですね。
途中で恋が落ちたらの攻めさんと重なりました。

2

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