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表題作青の王と花ひらくオメガ

レイ・バシレウス・リザニアール,22歳,リザニアール国第一王子でα
セレン,18歳,第二性別を持たない下働き

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

この世の誰よりお前がほしい
オメガ性を持つ〝神子〟が住まう神殿で、第二性別を持たないセレンは下働きとしてひっそりと働いていた。王家のアルファたちが神子を迎えに来る日――。生まれながらの罪のせいで俯いてばかりのセレンに、「顔を上げろ」と言い放ったのは孤高の第一王子・レイだった。「この俺が気に入ってやったんだ。喜んで抱かれておけ」。王になりたくないと異端の振る舞いをするレイのため、献身的に身体を差しだすセレンだったが…。
健気な蕾が清廉に花ひらく、砂漠の寵愛オメガバース

作品情報

作品名
青の王と花ひらくオメガ
著者
葵居ゆゆ 
イラスト
笹原亜美 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
カクテルキス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784866693262
3.5

(63)

(13)

萌々

(29)

(8)

中立

(5)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
15
得点
210
評価数
63
平均
3.5 / 5
神率
20.6%

レビュー投稿数15

不憫受け下働きが、真実の愛を掴むまで

シリーズ2作目、新作が今月発売!ということで、未読だったこちらをまず読んでみました。面白かったーー!
ページを開いて口絵にびっくり。セレン(受)がベッドの上でひっくり返り、レイ(攻)が*を舐めてた…!(*゚∀゚)=3

先生のあとがきにもあるように、オメガバース×神話のような物語。物語としてすごく面白く、グッと引き込まれます。
下記のような独自設定があり、物語に神秘性と奥行きを与えてくれているなと思いました。

・オメガ声を持つものは「神子」と呼ばれ神殿で大切に保護されている(勝手に出て行ったり自由な恋愛はできないため、牢獄のような場所でもありますが…)
・アルファを産むことができるのはオメガだけ
・オメガの発情期は最初の発情から16年で終わり、普通の人に戻る
・上記のことから、この物語の国では16は神聖な数字とされている

序盤〜中盤にかけてはレイの仕打ちの酷さとセレンの不憫さが際立っていて正直読み進めるのが辛かった…けれど、セレンが自分のことを好きだなと確信してからのレイは、頼もしく甘く変身していました◎
序盤のレイとラストのレイ、別人すぎる…

攻め受けそれぞれのキャラはちょーっと癖があり、好みが分かれるところかもしれません。

葵居ゆゆ先生安定の、不憫健気受け。
…なんですけども、ちょっとたまには違う毛色の受け様を見たいかなあ、という欲が。。
正直なところ、「罪の子」=両親の許されざる恋によってできた子だとしても自分自身に罪はないのだから、そこまで思い詰めなくてもいいよー…!と思ってしまいました。

粛々と自分の立場を受け入れ、諦念に到達しちゃっているところがもどかしい…。与えられた運命に自力で抗い、抜け出そうとする強さが見たかった…!!
そして、神子であるヨシュアにはこの気持ち分からないよね…、と、自分の気持ちを打ち明けずにいることにも、少し傲慢さを感じてしまいました;

で、攻め様である第一王子・レイ。この方がですね…序盤、まあ、結構ひどい。

2年ぶりに神子たちの集まる神子殿にやってきたと思ったら、セレンを横に侍らせ皆の見てる前で、しゃぶらせる。
そして「このように家畜のような扱いを受けてもいいなら夜這いに来い」と。
このへん、読んでいてしんどかったです(›´ω`‹ )

で、そんなことをされても嫌だとは思わない、レイ様の言うことならなんでも聞きます!と言うセレン。

めちゃめちゃ酷いことをされているわけですが、レイは自分に対して初めて「俯いていないで上を見て歩け」と言ってくれた人なんですよね。
この、「上を見ろ」という言葉に従うことによってセレンがある物の美しさに気付き、レイに深く感謝するようになるのです。

このレイの言葉と、二人が揃って市場に出かけるシーンで見たものが綺麗に重なっていて、とても好きなシーンでした✨

全部で300ページ超えの分厚めの本なのですが、一日で一気に読めてしまいました。

続編も購入済みなので、読むのが楽しみです◎

1

続編が楽しみ

続編が出るということで、読みました。

安定の不憫受けです。
細かい設定は他の方がたくさん書かれているので、感想を。

ほんとに不憫な、受け。この子、何も悪いことしてないのに虐げられて育っていて、アイデンティティがどうかなってしまっている。

攻めは一見変わってるけど、原因を探れば愛着障害的な感じなのかしら、と思った。
実母がすぐに亡くなっているから、義母をほんとの母のように慕うが向こうはそうではない。腹違いの弟は愛される。より母の愛に飢えるし、愛されないことで情緒面の発達に影響出ますよね。
捩れた人なんです。
こういう人は試すような行動しますから、受け入れまくりの受けちゃんに弱い。

オメガバなんだけど、オメガバ的運命の番…みたいなテーマは感じられず、出会いや出産等の設定にオメガバが使われているかな、という印象で。
主軸は攻め、受けともに抱えている孤独や生き方がテーマかな、と思いました。

あと、悪代官的キャラが何人かいて面白かった。義母も強烈。

くっついた後は、SSでめちゃくちゃイチャつきます。大団円で話が終わったので、逆に続編どうするのか気になりました。
子が産まれてからの2人の関係性に期待です。

2

童話のようなオメガバース

オメガバースって夢がありますよね。
作者さんによっていろんな解釈があるし、作品によってもいろんな描かれ方がしますよね。

今回は童話のようなストーリーでした。
葵居先生の作品は、童話のようなおとぎ話のような作品が多い気がします。
ー苦しい境遇でも他人を恨まず一生懸命生きている人には幸せが待っている。

主人公の2人が心優しいので、読んでいて心が暖かくふわふわします。
最初はこの王子が本当に良い人なの?と怪しんだりもしましたが、能ある鷹は爪を隠すタイプですね。
覚悟を決めた彼はカッコよかったー。
そして、セレンの過去の秘密がここにつながるとは!
ロワ王がどうしてもレイに王位を譲ろうとしたのは、ミリアの招待を知ってたから、だといいな。ダメな王の振りをして、本当は賢いけどちょっと勇気が足りない、みたいな。

それから、今回もエッチが魅力的でしたね。
もっと両思いの2人のエッチが見たかったです。

2

最初は嫌いだったけど

初めての作家様です。
オメガバースのお話が好きなのでこちらの作品を購入しました。

生まれながらにひどい扱いを受けていたセレンと
孤高の第一王子・レイのお話です。

最初はレイのことが嫌いでした。
献身的に身体を差しだ出すセレンが可哀想で仕方なかったです。
でも、お話を読んでいくにつれてレイも可哀想だと思いました。
それぞれ孤独を抱えて生きていたんですよね。

途中辛いことが何度もあったし
レイのセレンの扱いがあまりにも酷く嫌な気持ちになったけど
最後はちゃんとハッピーエンドで
しかもすごくセレンのことが好きなのが伝わってきたし
セレンもレイのことが好きなのがわかったので
読み終えた時にはレイへの嫌悪感は消えていました。
あんなに適当な人間だったレイがセレンに
「命令はしない。嘘も忠誠心もいらない。一人の神子として…人間として、おまえは俺を選んでくれるか?」と問うた時と、
「セレンに断られたら、一生誰の事も愛さないつもりだった」と言うところに胸がぎゅっとなりました。
「でしたら、先に言ってくださればよかったのに」というセレンに
「言ったら、いくらちゃんと望みを言えと言ってもセレンは黙ってしまうだろう?」とレイはいい
きちんとセレンの事を一番に考えているのが伝わってきてよかったです。

もっと続きが読みたいと思う作品でした。
二人の間に出来た子を溺愛するレイが見たいなぁと思いました。

2

後宮の勢力争いがテーマ

初めて読む作家。
オメガは、神の子と呼ばれ、施設に集められて国が管理する。
18歳になると、王族に引き取られて後宮に入る。王族はアルファ。
発情期になると、王族が選んで番う。
オメガは、お宿下がりをするまでの10年間、後宮に居る。
・・という、王族の繁殖制度がある国。
主人公は、「罪の子」と言われて、虐げられていた。
不当な労働を義務付けられている様子を不憫に思った、第一王子が「罪の子」を連れて王宮に戻る。
それから事件が起きて、解決して二人は幸せ。
飽きない展開で、面白かった。

葵居屋 http:// aoiyuyu. jugem. jp にSSがある。

2

この作品が収納されている本棚

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