コミック

  • やまない不幸の終わらせ方

やまない不幸の終わらせ方

yamanai fukou no owarasekata

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作やまない不幸の終わらせ方

清竹誠司,会社員
烏童 隆之,25歳,会社員

同時収録作品誤算のカタチ

烏童隆太,大学4年
三城俊久,大学4年

その他の収録作品

  • ある日の彼らの過ごし方
  • あとがき

あらすじ

烏童隆之は絶望的だった片思いを成就させ、 社会人になっても清竹誠司と恋人関係を続けていた。 この恋を守るために理想通りの自分でいたい。 男同士、家族、仕事、将来――清竹の実家を訪れた烏童は 恋の前に立ちはだかる現実を目の当たりにする。 2人の選ぶ未来とは――。

作品情報

作品名
やまない不幸の終わらせ方
著者
緒川千世 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
電子発売日
ISBN
9784799750254
4.1

(152)

(65)

萌々

(54)

(27)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
19
得点
626
評価数
152
平均
4.1 / 5
神率
42.8%

レビュー投稿数19

こじらせてるなあ

前提として誤算のハートしか読めておらず烏童兄のお話は読めていません
なのであらすじやら他の方のレピューを読んだうえで理解が足りない部分も多くあると思います

まず誤算のカプは相変わらず好きに離れませんでした。受けのキャラが私はかわいいと思えない、共感できない、いらいらする言動、作画が女にしか見えない、、攻めも特に推せない、(好みの問題です)

なんでこのシリーズがこんなに人気なのだろうと感じていたのですが、
烏童兄と清竹のカプはすごく共感しやすい悩みやすれ違いでした
ただずうっと好きでこじらせている割に受けの諦めが速く、勝手に何も聞かず家族とやっていけそうにないとしてしまうのは3冊目にして糖度低い、!!と感じました
そして自分から諦めといて女といるところを見たら殴りかかるのも手が早くなんだかなぁと感じました
清竹の男前で好きですが、シリーズ最新刊がこちらですよね?既刊は買わないと思います

0

ここまで描いてくださりありがとうございます

清竹くんにだけ見せる顔、清竹くんにだけは見せたくない顔。両方あるのが、リアルで切ない。

烏童お兄さんの清竹くんといるときの顔がとにかく可愛いし、会社で完璧を武装→後輩にすごむところもほんと好き。ギャップのあるキャラ、多面性のあるキャラに弱いんです。

2話の旅行回は、四者四様尊い。烏童お兄さんはまた「俺はそういうの似合わねえしな」とか親に紹介するタイミング(でも弟よりは先に伝えたいってところが好き)とか、考えすぎてぐるぐる。でも、その後すぐに伝えられて、親も最初から気づいていてってところが良かった。

3話で烏童弟くんが「ヒーローじゃなくてもいいんじゃない?」って言うところは兄弟って感じがして、お気に入りです。

清竹くんの実家(正確には父親の実家?)に行ったときが辛すぎて。秘密基地でふたりきりのときの会話は、このカップルの関係性が表れてる感じが大好きなんですが、その他がとにかく辛い。烏童家は息子二人ともの恋を応援しているのに対して、正反対。とどめのお姉さんの「あんたにはすぐに別のいい人が出来るだろう」に心臓ギュウってなった。14年間清竹くん一筋なんだよーって心の中で叫んだ。ここのラスト3ページの演出が最高すぎて切ない。

4話、好きすぎるゆえに身を引いてしまうのが彼なんだよなぁ。でも、ただでは引き下がらない清竹くん(しかも既に母親には付き合っていることを伝えてある)も、お見合いをしていると聞いて怒り、泣いて本音を言えた烏童お兄さんも最高でした。ちゃんと意見をぶつけ合って喧嘩できたのが良かった。
殴った直後の弟カップルの表情の差も好きです。あと、烏童お兄さんは全くの無自覚ですが、翻弄されてる後輩がちょっと面白かったです。

三城くんたちの話は、本編がシリアスだった分、不動のラブラブが身に染みました。両家公認の順風満帆バカップル。「ハワイ」のコマが好きすぎます。ちょろい。お母さんの幸せを願う姿が素敵。

描き下ろしのお兄さんが、何も飾らない気楽な雰囲気だったのと、清竹くんの実家がちょっと歩み寄ったところが垣間見られて嬉しかったです。

長かったお兄さんの自己完結も、これで決着。完璧でない自分を受け入れられて、ここまで描いてもらえて、本当に良かったです。

0

何回みても泣ける気がする

一言、しんどいっ。
なんでしんどいって、リアルすぎてしんどい。
でも、このシリーズは毎回結末が良いからすきです

今井くん。やっちまったなぁ。怒らせたら怖いのいちばん優しい人って知らんのかね。

清竹、ちゃんと気づいてくれるの良すぎる

熱海旅行いいなぁ。海行きたい
三城くんタンクトップがよい。
いつの間にピアス開けたん烏童弟。

似てる……!両親にてる!
そんでもっていい両親すぎる……!

お姉様怖いなぁ。
お父様も怖いなぁ。

しんどいしんどいしんどいしんどい
電車で泣きながらメッセ送る烏童兄しんどすぎる泣く。

今井くんと仲直りしてくれてありがとう

お見合いは草
普通に可愛くて草

ずっと泣いとるやん烏童兄。
1人で頑張りすぎやん。

三城のおかん結婚するのおめでとう
そして烏童弟由利さんって呼んでるのいいな

かわいい。男はみんなマザコンでいっ

「かーちゃん、幸せにしろよなっ」は泣ける

割かし合ってる烏童むっつり説

このダブルカップルいいなぁ。
最高です。

表紙というか、帯綺麗すぎる。
『あの頃 想像できなかった 未来に 立ってる。』
っていいセリフすぎんかぁぁ
読み終わってからまた良い良いってなってる
ただひたすらに烏童兄と一緒に泣いた巻だった。
みんな幸せになれ〜

ここまで読んでくれてありがとう。

2

このカップル達は神

シリーズになってきてますが、この烏童兄弟のカップルは両方とも神です!大好きなお話。
お兄ちゃんのCPは、後輩に脅されそうになっても逆に脅し返すほど強い自分、負けない自分になれるように努力してきて。それだけ清竹に対する想いがちゃんとあるのに、ずっと片思いを拗らせていたことと清竹はノンケだったこともあって、清竹の実家に行って田舎の家族に溶け込めずに別れを考えたり、、、、

弟君CPは相変わらずの三城が相変わらずのノーテンキはちゃめちゃぶりで、それを見守る的な。でも母親の再婚話には拗ねちゃう三城がカワイイ。そして烏童がリングを送るのも素敵で。

この2CPは、また何かの折に続編を読みたいです。
ニマニマしたり、切なくなったり、笑ったり、萌がちょっとずつ沢山あるような、そんなストーリーでした。

1

完璧を目指す以前に考えて欲しいこと

 やはり私は烏童のネガティヴさが少し苦手なのだけど(弟カップルが好きなのでシリーズを追ってます。三城がもう少し初期のアンニュイ感を保ってくれていたら嬉しいんだけどなぁと思いつつ(笑))。それをカバーするように清竹を守ろうと必死になる気持ちは分からなくもないです。同性同士の恋愛に文句を言わせないように、他のあらゆるところを完璧にしたい。烏童の性格を考えれば、その思いは非常に強くなっていったでしょう。

 けれど、それは結局清竹の与り知らぬところで完結してしまう独善的な考えに過ぎません。自分の弱さを自覚しているからこそ、彼にはもっと清竹と自分の思いを分かち合うということをしてみて欲しい。見合いを止められなければ別れるつもりだったという清竹。こんな風に彼に試させるのは、これで最後にして欲しいです。本当の強さ、思いやりというのは、恋人に胸の内を明かせることだと思います。少しずつでも、烏童に変わっていって欲しいですね。

0

「誠司に捨てさせないで」

※※めちゃくちゃネタバレです




「世界が変わろうと、時代が変わろうと、この世には変わらない人がいて。誠司の周りはそういうもので出来てる」
キヨタケのお姉さんのセリフ。刺さる。日本はまだまだ遅れていて、東京とそのほかは違う国くらいLGBTQやらなんやらの受容度に違いがあって、誰とずっと一緒にいるかという選択は、(良くも悪くも)本人たちだけの問題ではない。そんな悲しくも当たり前のことが、BLの世界では見えないことも多いけれど、それがあるから儚くて美しいと、わたしたちは心のどこかで感じているんじゃないか…?そんな気持ちを思い出させてくれる本

だれもが幸せになる世界を願いながら、当たり前になったとき、このジャンルがここまで愛されるのか?という複雑な気持ち

ストーリー的には(この流れで感想を続けます)このあとキヨタケがヘッタクソな芝居を打って、ウドー兄が本音をぶちまける。繕った自分では、恋愛なんて続けられない。刺激も、何もかも、安息があってこそだ

さよなら昨日の自分
理想にはちっとも近づけないまま
それでも全部抱えて歩いていく

なんだこのモノローグ天才、、!

一方のウドミキは相変わらずラブラブでろ甘で可愛いです。だいすき。ママの再婚で取り乱すミキと、それをなだめるウドー。ほんとうに、ぴったりハマるカップルだな〜

1

黒隆之

「誤算のハート」→「終わらない不幸についての話」→「誤算で不幸な恋話」→「やまない不幸の終わらせ方」

早々の黒隆之さんに私は嬉しくなってしまいました。可愛いの清竹の前だけなんだな、とやっと実感できた。それすら可愛いけど。

ラウンジのソレはちょっとトンデモ展開で残念…田舎の閉塞感がいい雰囲気できてたのに、急に作り物っぽくなってしまった気が。ただ、隆之さんはしっかりしてるようで詰めが甘いし弱々の乙女という意味なら解釈は一致する。

ハワイがあるならママの結婚式に行くミキはすぐに受けいれられるのに…アホの子可愛い。

1

いろいろなことが萌えを削いでいく…

遅れ馳せながら、やっと購入しました。

最初に確認したいのですが、清竹と烏童兄って、中学の同級生でしたよね?
でも今回、不思議なことが。
烏童兄=東京生まれ東京育ち
清竹=実家が栃木で半農家。祖父+両親+姉(嫁いでます)
「え?」って思いませんでした?
清竹、中学入学時に私立中学の青田刈りに?
小学校のミニバスでそこまで名を馳せていたってことなのでしょうか?
あんな保守的なおじいちゃんがいたら、スカウトが来ても地元の作新や佐野日大に行かせそうなのに。
というところがものすごーーーーーく気になってしまいました。
なぜ急に清竹を栃木出身設定にしようとしたのでしょうか。
東京から無理なく行けて、田舎の保守的っぽい雰囲気を取り入れるため?
この突然のトンデモ設定のせいで、萌えが削がれていく…。

さらに三城がどんどん女の子化していっているのが…。
前作でもナースコスをしたり、かなり女性っぽい見た目になっていましたが、本作ではショートカットの女性にしか見えないくらい顔と体の線が細い。
このシリーズ、わたしは最初の段階では烏童弟×三城の方が好きだったんです。
チャラくてノリが軽い三城が烏童弟とノリで関わったせいで、自分を中から作り変えられていくような、適当に遊ぶよりも「愛されて包まれる心地良さ」を知って戸惑うのも興味深かったし、烏童弟のDKとは思えない包容力も魅力的で。
だから兄の方の話が進むにつれて、三城が薄っぺらいあほの子でしかなくなっていったのが寂しい。

さらに言うなら、清竹もやや女性化してます。
本編の最初から烏童兄は変わらず完全無欠のイケメンなのに、清竹が幼くなっている印象。
作画で表すと、女性っぽい顔は縦が短くあごが細い。
攻めであるはずの清竹がなぜそういう顔に進化していったのかは分かりませんが、最初と全然顔が変わってました。

こういう細かいことが気になって…。
烏童兄と会社の後輩の辺りがすごく面白かっただけに、ちょっと残念でした。

3

拗らせ男と、神包容力男。第2弾

前作に引き続き、鳥童兄はかな〜り拗らせております。

今回のテーマは家族への挨拶、でした。

清武の愛を受けて、『終わらない不幸についての話』に比べると前向きにはなっていました!
そして、前作では鳥童兄の性悪さが最初見えましたが、今作は完全に恋を守るために必死な男へと変貌していました(*/ω\*)キャー!!

清武関係のことになると、ここまでダメになるか!っていうくらいダメダメになるので
「んも〜!/////恥ずかしいやつだなお前はァ!!」
と必ず叫びたくなるでしょう。

鳥童兄が拗らせて、自己完結して、、と悪い方向へ進もうとも、それを神がかった包容力で愛してくれる清武。2人はとってもいいバランス♥
最終的にはハピエンで良かったです(*´∀`)-3

弟カップルに関しては、言葉のオブラートと配慮を全くもって感じられませんが、、(笑)この2人のおかげで兄カップルも上手くいっていることは間違いないので感謝です(*^^*)

これからも鳥童兄は色々こじらせるでしょうが、2人なら乗り越えていってくれると確信できるストーリーでした!幸あれ!!!!

5

お兄ちゃんカプ最高です

「誤算のハート」からのスピンオフのようにスタートしたお兄ちゃんカップル、ついに二冊目まで出てしまいましたね。
初登場時は軽くて尻軽なイメージでしたが何故かその頃からビジュアル的にも華があり、スピンオフでお兄ちゃんの過去を掘り下げてくれた時は本当に嬉しかったです。
緒川先生と言うと最近は「カーストヘブン」のイメージの方もいらっしゃるかもしれませんが私的にはこっち路線の天の邪鬼なようで実はピュアなキャラが一途な恋を実らせるストーリーの方が好きです。
ようやく実った片想いから隣同士で住むようになり、社会人として社会的な立場や親からのプレッシャーなどありながらも二人の気持ちは揺るぎ無いものになっていく毎日。好きだからこそ相手のためを思って、ぐるぐる考えてしまうお兄ちゃんでしたが清竹がお見合いすると知り、「別れたくねぇよー」と泣きながら訴えるシーンにジーンとしました。

2

烏童というキャラクターに魅力を感じました

”カーストヘブン”以外の緒川先生が好きな読者です。
このシリーズ、以前読んだ際に、そこまでハマらなかったんですけど、
最近読み返したら、なぜかハマり(そういうのってありますよね…)、本作の発売が個人的にはとてもグッドタイミング!そして、内容も、もしかしたらシリーズ中で一番好きかもしれないです。

長年片想いしてた烏童の思考癖の拗れ方が個人的には萌えだったんですよね。どーにもならないことをウジウジ考えちゃうやつ。そして自己完結しちゃうやつ。
片想いが長すぎて、清竹と恋人同士になったというのが彼にとって”僥倖”でしかないという気持ちが、何年かたってもまだ残っていて、自信満々な外面とは反対に実は自己評価が低くて、健気がすぎる!スマートなのに性格は泥臭いという、複雑でめんどくさいキャラクターからいろんな感情をみて、共感したり、面白く思ったりしました。
これからもちょっとしたいざこざは起こるだろうけど、それでも、周りを巻き込みながら、どうにかやっていくんだろうな~という、ほのぼのしみじみとした余韻が残りました。

3

「やまない不幸の終わらせ方」

前作の「終わらない不幸についての話」というタイトル。
なんとも切なくて、でも意味が分かると幸せと甘さが滲んで見えてくるところが素敵だなと思っていました。
今作「やまない不幸の終わらせ方」は、雨上がりの空の下で寄り添う表紙の姿も相まって、とても希望が感じられるタイトルです。
そわそわわくわくしながら手に取りました。

恋人になった烏童と清竹のその後のお話。
恋人になって4年。
その熱は冷めることを知らず、ますます清竹LOVEな烏童と、相変わらず真っ直ぐで優しい清竹。
清竹相手にしかしない烏童の柔らかなはにかみ顔が可愛い!
遠慮がちに甘える烏童に全力で応えてあげる清竹も良い彼氏すぎる!
しかし、両親へのカムアウトをどうするか?という問題にぶつかり、ふたりはすれ違ってしまいます。

長年片思いし拗らせまくった烏童は、いつも清竹のことを考えてるのに、清竹が本当に望んでいることに気づけているかというとそうではなく。
清竹はただ烏童の素直な気持ちを聞きたいだけなのに、烏童は自分を押し殺す道を選んでしまい……
烏童の本音を清竹がどう引き出してあげるかが見どころになります。

家族愛がテーマではないので、「家族へのカムアウト」という面では少々物足りなさを感じるエピソードだと思いましたが、ふたりの関係性にはめちゃくちゃ萌えました。
ネガティブさゆえに、一人であらぬ方向へと空回りしてしまう烏童と、そんな彼に呆れるわけでも怒るわけでもなく、ちゃんと向き合ってくれる清竹の関係がすごく良かったです。


同時収録は、三城&烏童(弟)カップルのお話でした。
三城母が再婚することになり…というエピソード。
マザコンなんて言ってからかったらいかん。
母想いな三城にきゅんとしました♡

1

今回は両親に会うのがテーマになってましたが、同性なりの苦労がちゃんと見えました!
個人的には、烏童兄美人すぎて大好きなので、前作のように内面はもだもだしてて可愛かったです。
相変わらずの弟と三城の仲良しカップルも少しお話がありました。ここはまあ安定なのでサクッと読めますが、無くても良かったかもしれないです。
清竹サイドの気持ちがもう少し見えたよかったなーとも思いますが、今作も満足です!
関係ないですが、カーストヘブンも楽しみにしてます笑

5

誤算シリーズ最新刊!

楽しみにしていた誤算シリーズ最新刊です。真っ直ぐな清竹と健気で清竹一番な烏堂(兄)の二人の恋の続きがまた見れてよかったです。


↓ネタバレ含みます
続刊になってくると親バレ系の話はよく見ますが古き慣習の残るど田舎ってキツイですね…。しかも孫がみたい発言を耳にしちゃうし姉からも釘を刺されるし…。散々苦しんできた烏堂がまた困難に直面していて苦しかったです。清竹が母親の発言を聞いて言いづらくなり何も言わずに逃げ出したりせず、その後烏堂に会う前にお母さんにちゃんと話をしてくれていたようで良かった。烏堂を呼び出すために大学生組巻き込んでちょっとぶっ飛んだ作戦考えちゃう清竹だからこそ散々拗らせた烏堂と幸せになれるんだなと思いました。
烏堂(弟)と三城も相変わらずのバカップルでよかったです。大人組カップルの切なさの中で三城君のバカワイさは癒しでした。同棲といい親バレといい指輪といい大人組の何歩も先に行ってる大学生組の二人にはこれからも拗らせた大人組を手助けしつつ仲良くバカップルしてて欲しいです。
大好きなシリーズなので願わくば数年後とかでもいいのでまた大人組の同棲編やら大学生組の就職編やらこの四人の新たな話を読みたいです。

6

やまない不幸がずっと終わらなくても。それでも強く生きていくから。

清竹と烏堂が社会人になって。お隣同士に住んでいて。その後のお話。
緒川先生によると、「カーストヘヴン」をずっと描いてるのがしんどいみたいで。
中休み的な感じなのだろうか。
本作にも。烏堂をグルグルと悩ませること。例えば実家が田舎で、内孫を期待する清竹の両親に申し訳なく思う気持ち、とか。自分の両親に清竹を「友達。」と紹介してしまってから。後悔してしまう、とか。割と重めのテーマも孕みつつ。
互いの愛情が直ぐに2人の間を温めてくれるから。「カーストヘヴン」の様な、ヒリヒリ感は無くて。
安心出来るのだ。
しかし、烏堂が完璧主義のパーフェクト・イケメンなのに。清竹を想うだけで。グズグズの女に成り下がるのは。やっぱり頂けないなぁ。とも思ってしまう。
両親さえ認めている程の、面倒臭さ。
いつか。何が起こっても。清竹との恋を守りたいと気を張り詰めている烏堂は、嫉妬深くて、自己完結型で。そこらの女たちよりも面倒臭い。清竹の辛抱強さには本当に感心してしまう。それもこれも引っくるめて、烏堂の可愛らしさ、なのだと思うけれども。
後輩に凄んだり、色目を使って来る女子に見せる、サイコパスっぷりも、もはや滑稽で。
そういうカッコ悪いとこも全部。清竹にとっては「可愛い」んだろう。
清竹の大らかさはこの物語の救い。

烏堂の弟カップルの方はというと。
三城の、苦労人の母親が再婚する事になって。突然の親離れを感じて戸惑う三城に寄り添う烏堂・弟。
母親の新しい夫は穏やかで優しい人なので、母の幸せを願う三城も本当は祝福したいのに。素直になれなくて。そして「結婚」というカタチにまた、想いを馳せる。
式を挙げるわけじゃ無いけど、と三城に指輪を贈る烏堂・弟がイケメンです。
烏堂家は弟の方がイケメン力高め。次男坊の気楽さからか。やはりタチ専だからか。
飛んだり跳ねたり忙しい三城をいなしている包容力なのかね。

修正はそもそも局部は見え難いけど、白抜き。
三城は何やら真っ白のものを咥えていたり。
スーツを着てると細っそりしている烏堂・兄は、脱ぐと腹筋バキバキで、ちょっと意外。

0

やまない不幸の終わらせ方

シリーズ、新装版もあって一気にまとめ読み
やっぱり烏堂兄が好きだなぁと実感
清竹がカッコよくてきゅんとしました

社会人になっても根本は変われない烏堂兄のいじらしさと、清竹の深い愛情はとても良かった
家族とか仕事とか、社会的な役割みたいなものに勝手に潰されそうになっちゃう
のは読んでいて息が苦しくなります
それくらい、心情がリアル

だからこそ、弟カップルの向こう見ずな生き方が潔くて癒されました

そのバランスがとても心地良かった

5

これ描いたの本当に緒川さん?

シリーズが大好きで暫くぶりに緒川作品を読んだのですが…
絵が雑になっていて驚きました。
デッサンが狂っていて全体のバランスが悪い。
特に絡み合うHシーンは、ありえない体型になっています。
これは奥田枠さん作画の特徴です。
双子だから絵が似てきたのか?
暫く読まない間に絵が下手になったのか?
緒川さんではなく奥田さんが描いたのか?
微妙な絵のズレが気になって気になって、気持ち悪かったです。
内容は…
無神経な三城にイライラ。
烏童兄の過度な拗らせにイライラ。
清竹置いてけぼりで自己完結な兄にイライラ。
私は、もっともっと清竹に愛され甘やかされ、幸せな日々を過ごす烏童兄を見たかったよ。
次回は期待します。

17

烏童兄の変化に感無量(;///;)

あーーーーー……(感無量)
すっごい良かったです。
烏童兄の変化にグッときて堪らないの一言。

『あの頃想像できなかった未来に立ってる』(帯より)

清竹×烏童の1作目は、
最初から成就しないと諦めていた恋。
終わらせたくても終わらせられなかった8年間。
恋が成就した時ですらネガティブなモノローグで始まっていきました。

しかし!
2作目で少しずつ未来を前向きに捉えて。
3作目の今回は実際にその未来に立った時の姿がここに…!(;///;)

清竹を大切にするあまり我慢ばかりしてた時もあります。
エッチに至っては準備も事後処理も全部自分でやる、
清竹はただ挿れて気持ち良くなるだけでいいーーなんて言ってた時もあります。
"完璧"の鎧を着て、甘えるのもすごく下手で、片想い時代の恋心拗らせたまま不器用な烏童兄。

そんな烏童兄から「この恋は俺が守る」というワードが出た時は
ふぉぉぉぉ!!と言葉にならない叫びがでました///
ちゃんと甘えるときは甘えるようになってるのもすッッごく嬉しい(;////;)
4年間の歩みを感じられる続編でとても良かったです…!

また、今回は烏童親・三城親・清竹親が登場します。
どの親もタイプは違えど子供への愛情がみられて、家族愛に滅法弱いので涙腺がホロホロ。(年ですかねぇ…;)

誤算カップルの明るさにはただただ癒やされました♡


◆清竹×烏童兄

いや~すっかり乙女な烏童兄に慣れちゃってたけど、
乙女は清竹限定のいいこちゃん仕様(愛ゆえ)でしたね。
清竹以外では昔を彷彿とさせる表情が見られてちょっと安心(?)しましたw

1話目は烏童兄が自分なりに恋を守っているお話です。
会社では期待のエースで、後輩の前では面倒見の良い先輩で、完璧さに磨きがかかってます。

それらは全て、
清竹とこの先もずっと一緒にいるための武器。
男同士だからといって文句は言わせない為のカード。
穏やかな顔の下で見せる強い覚悟にゾクゾクしました。

そうそう。これだから烏童兄はいい…!
清竹の前でへにゃっと笑う時とのギャップに萌え死んだ/////

そして烏童親との対面・清竹親との対面へと展開します。

烏童親は個人的にちょっと意外でした。
ホンワカしてて茶目っ気もあって。
子の性格を知り尽くした母親の言葉に涙腺が緩む(;ω;)

対して清竹親は昔ながらの人達で。
結婚して子供を作る、ソレが一番の幸せ、みたいな。
清竹のカムアウトを聞かず遮り、敢えて「孫が見たい」を口にしたのかなと感じました。
烏童親も言ってましたが、清竹親も同じ。
"親だからわかる"ってやつだったんでしょうね…。

さぁ烏童兄と清竹はどう向き合う?が肝なんですが、
もぉぉぉぉぉめっっっっちゃよかった!!!(;////;)

烏童兄は逃げるように身を引く→清竹が怒る
は、やっぱりそうだよねーと想定内だったけど、その後!
私はプチンとキレた烏童兄の行動がすごくうれしかった。

清竹・清竹・清竹。なんでも清竹最優先。
それが烏童兄の幸せなんでしょうけど、それはちがうじゃん?って場面でも清竹なんですよね。
きっと清竹自身もそれを感じていたはず。

「清竹が」じゃなく「烏童兄が」どうしたいのか。
もう~~~感無量で涙腺が緩みました(;////;)
やっとここまで辿り着いたのね…うううう(泣)
清竹もここまで頑張ったよねぇぇぇぇ。
自信を持ってもらえるように気持ちを伝える努力してたもんね(;///;)

描き下ろしの烏童兄は、
乙女仕様と本性が良い感じにブレンドされたような?
好かれようとして無理しすぎないフラットさを感じられて安心しました。

あーーー最高+゚。*(*´∀`*)*。゚+

◆烏童弟×三城

こちらは盤石のカップルなので安心して癒やされる。
今回は三城親の再婚が絡んだお話です。

カップルというよりは夫婦感すらあるような…w
(気付けば両親公認カップルになってるヾ(*´∀`*)ノ)
高校から付き合いだして現在大学4年。
早くから同棲してて濃い付き合いしている中でも
最初の頃と全く変わらないラブラブさが愛おしいです♡

10

烏童(兄)がどこまでも可愛い♡

『誤算のハート』『終わらない不幸についての話』『誤算で不幸な恋話』に続く、シリーズ4作目です。

大好きなシリーズなのですが、なぜ今この作品なのか……それは、緒川先生のあとがきを読んで納得しました。
未曾有の年だからこその清竹×烏童CPなのねと。
ちょっとハラハラさせられましたが、とても幸せな気持ちになれる続編でした。

当時収録作には、烏童×三城CPのお話も。


【やまない不幸の終わらせ方】
タイトルが不穏……と思いましたが、そこまで重たくはなくてホッとしました。

付き合って4年目の清竹と烏童。
烏童は、清竹との関係を守るための武器を身につけるため、仕事に邁進しています。

後輩にもあたりが柔らかーな烏童。
あの遊び人の烏童がねぇ……と、感慨深く思ったのも束の間。
清竹との関係に気付いた相手は全力で潰しにかかります。
全ては清竹との関係を守るために生きているかのような烏童が怖いんですけど、可愛いんですよ。
ホント、一途で献身的。

本作では、お互いの両親との対面が描かれています。
烏童の両親はいいなあ。
子どもの意思を尊重しているし、自分たち夫婦もちゃんと人生を楽しんでいる感じが伝わってきました。

真面目で考えすぎな烏童が、勇気を出して清竹との関係を打ち明けるところも可愛くてキュンとした。
弟カプの方が上手でしたけれども;

逆に、清竹の両親は保守的というか古風というか。
でもまぁ、これが普通なのかな……とも思ったり。
清竹のことが大好きで諦めることなんてできないのに、清竹の未来を奪うこともできない烏童が切ないんですよ。

見栄っ張りで格好つけな烏童が、清竹の前で泣いて縋る場面は泣けました。
子どもみたいに泣きじゃくる烏童が可愛くてキュンキュンした♡
8年片想いしていた相手を諦められるはずないですよ。
本音を曝け出した烏童に萌えが止まりませんでした。

ちょっと駆け足で終わった感は残りましたが、揺るがない二人の素敵なハッピーエンドに胸アツ。

【誤算のカタチ】
『誤算のハート』のスピンオフで、隆太と三城CPのお話。

三城の母が再婚することになり、三城はそれに反発して……と、いう展開。
三城が物に拘るのは、不安の表れなんじゃないかな?
見えない〝カタチ〟を信じていないんだと思う。

とはいえ、三城はいい性格してるよ(笑)
アホっ子受け代表ですよね。
隆太は大変だけど、ずっとこのままでいて欲しいな。


二つのCPのその後の様子を知ることができて嬉しかったです。
弟CPも好きですが、烏童兄がそれを上回ってくる萌えを提供してくれます。
烏童が本当に可愛かった。それに尽きる!

エロは少な目ですが、キャラの心情描写に焦点を当てたストーリーなので物足りなくないです。
私の中で、いつまでも続いてほしいシリーズの一つです。

7

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP