ハッピー・オブ・ジ・エンド

happy of the end

ハッピー・オブ・ジ・エンド
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神156
  • 萌×238
  • 萌27
  • 中立5
  • しゅみじゃない12

6

レビュー数
41
得点
1018
評価数
238
平均
4.3 / 5
神率
65.5%
著者
おげれつたなか 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784801973404

あらすじ

「おめでとう、生きてる」
昼下がりのゴミ捨て場、見覚えのある男の声で目が覚めた。

空腹で金もない千紘は新しい"家"探しに訪れた行きつけのバーで
ド好みの男・ケイトに目を奪われ声をかけると好感触。
まさかのホテルに誘われ、いい雰囲気になったところで
突然電マでボコボコに殴られたのが1日前――。

全てを思い出すも、仲間を呼ぶケイトの様子を見て
今度こそ殺されるかもしれないと思いつつ回収された先はアパートの一室。
ケイトの目的はとある探し物で、自分が用無しだとわかると
あっさり「消えて」と言い放たれるが帰る"家"もない千紘で…。


謎めいたどイケ傷害男×人生底辺ヒモカス男
クソみたいな人生、愛に飢えたふたりの歪な協和音

表題作ハッピー・オブ・ジ・エンド

ケイト
柏木千紘,23歳

その他の収録作品

  • favorite of(描き下ろし)
  • キャラ設定(カバー下)

レビュー投稿数41

続きます

こちらまだ連載中なのでこの巻だけでは、完結してません。
千紘とケイト、出会いは最悪ですが、千紘は行く当てもないのでケイトの家に居つくことに。
最初は多分愛情とかじゃなくて、行くとこもないし帰る家もないのでケイトと一緒にいることになった千紘だけど、やっぱり結構酷いことされたのに、ケイトと一緒にいるうちに好きになっていくんですが、ケイトの方は謎が多くて1か所に長くはいなくて転々と引っ越ししたりかなり訳アリな感じ。お母さんはケイトのこと覚えていないくらい薬だったりで正気を失っていて今は街角で立ちんぼしてるっていう。かなり可哀そうな幼少時代。
お母さんはケイトのこと覚えてないけど、昔はかわいがってくれたから今でも気にかけてて、千紘もケイトのお母さんのこと気にしつつ過ごしてたのですが、不幸なことがあって。
お互いたくさん心に傷があって、一緒にいることで少し癒されたり。
沢山喧嘩して、エッチもするけどケイトの心は癒えなくて。
とっても切ないですが、ケイトは千紘と一緒にいることでかなり救われた部分があるみたいで、だんだん表情も豊かになったし優しくなってきました。
千紘もケイトのところが自分の居場所になって良かったです。まだお話は続いているので、この二人がどうなっていくのか楽しみです。
結構途中ダークな描写もあるので、読む人を選ぶかもしれませんが、タイトル通りなら最後はハッピーエンドになるはず。

0

最高!!!

本当に流石おげれつたなか先生!と思わせる作品でした!先生の作品で1番好きかもしれません。何度読み返したことか。そして何度見ても泣けるんです。暗い過去を抱えてるけど、小さな幸せが心をグッと持っていかれます。
本当に幸せになって欲しい!!!

0

ダークな方の作品

おげれつ先生の描くお話って、めちゃめちゃ明るいコメディぽいのと過去にトラウマがあって、なんとも切ない系のものと両極端な気がしてるのですが、これは明らかに後者ですね。しかも、ちょいちょい入る痛いシーン、暴力シーンも直接的ではないけど、結構多目なので地雷の方もいそうです。私も少し前までは無理だったけど、段々慣れつつあって、目を背けるほどではなかったです。昔の話だし、今は幸せそうだからかな。お互いが必要としている感じで、両想いっぽいのでてっきり単巻かと思ったら、続くんですね。ハオレンが追われてるみたいだし、追手に捕まってぼこぼこにされるようなことがないことを祈ります。

0

控えめに言って最高

このなんとも言えないダークな感じ、超大好物です。その日のうちに3回読み返しました。今まで見た全漫画のうち一番良かったかもってぐらい最高でした。続きが楽しみすぎて眠れません。

2

ストーリーも画力も凄すぎる

↓(あまりしてないとは思いますが一応)ネタバレ有りです

作者買いです。予約して購入したのですがおげれつたなか先生の作品はさらっと気軽に読める感じではなく、心して読まなくてはいけない作品が多いため(個人の感覚です)なかなか読めずにいたのですがやっと手を出してみました。とにかくすごかった…!
何度も心がしんどくなるシーンがありつつキュンとするシーンもあり…読み終わった後の余韻が凄いです。何度か泣きそうになりましたが読み終わった後には良いもの、凄いものを読んだという感覚でいっぱいです。お互いが必要不可欠な二人でにあの時出会えて良かった。今までも色々と山の多い人生を乗り越えてきた二人、これからもまだまだ山がありそうですが彼らの幸せを願いつつ続刊を楽しみにしています。感情の変動が凄すぎて気軽に読み返すことはできなそうですが、間違いなく神評価なので特にストーリーを重視されている方にはぜひ読んで欲しい作品です。

3

圧巻でした

新刊が出る度に毎回どんなお話になるのか楽しみなんですが、試し読みの時点では余り興味が惹かれなかったんです。
でも本編を読み進めるうちにどんどん引き込まれて行きました。

毎回おげれつたなか先生の描く人物の表情に引き込まれるんですが、今回も浩然(ケイト)が千紘と一緒にいる事によって変化して行く表情に釘付けになりました。
そしてその度に名前の付けられない感情に胸がギュッとするんです。

まだまだ浩然が抱えている秘密は多そうで、これからの展開がとても気になりました。

千紘って実はとても愛情深いんですよね。だから千紘を捨てた元彼に腹が立つし、千紘の両親や兄には憤りを感じました。

何も持っていない浩然と千紘がお互いを理由にして、少しでも幸せになるように未来を向いて歩いて欲しいと願ってしまいました。

2

読み終わったあとのジワジワ感が凄い作品

私はおげれつたなか先生の大ファンで、作品は全て拝見させていただいているのですが、この作品は今までにないくらいダークな雰囲気を持っています。先生はよく、「普通の家庭」との違いに苦しむ主人公たちを描いていますが今回の作品はその違いというものがさらに大きく、また容赦なく描かれている気がします。社会というものから孤立している2人だからこそ芽生えた絆の美しさと、その2人の悲しみが読者にひしひしと伝わってきます。読み終わったあとはしばらく放心しておりました。
ここからはネタバレになりますが、私が最も印象に残っているシーンは、実家にカメラを取りに行くシーンです。兄とその新しい家族の写真を見た千紘の表情が忘れられません。あのたったワンシーンで千紘が今まであの家庭で暮らしてきた苦悩が表されていたと思います。凄すぎます。
長々と喋りましたが一言で感想をまとめると、えもい!!!!つらい!!!むり!!!です。

3

凄みが増して怖いくらいです

凄みが怖いくらい増しました
とおげれつたなか先生のこのルート(病み闇ルートと勝手に思ってる)に作品を読むたびに思うのですが
今作の凄みが凄いです(語彙力なくてすみません)

家族にゲイであるからと見捨てられ初恋の男にも二股をかけられた末に結婚するからと振られ自暴自棄の末ヒモになって日々食い繋いでいたカスと
そのカスを殴り倒してゴミと一緒に捨てた謎の男
(彼はきっと無国籍なんだろうなと推察します)
日の当たららない社会から黙殺されている様な二人が
心の中で「大事に大事にしている一瞬」の少なさが切ないとかではなくやるせなくて悲しく
でもそれを口にしたら
「だから何?」
と言われてただ立ちすくむしか出来なさそうで
とても悲しい
日本の片隅にこんな境遇の子たちはきっとたくさんいる気がする
と思う位キャラ造形が半端ないのだと思います

人生はチョコレートの箱開けてみなければ中身は分からない
フォレスト・ガンプのお母さんのセリフだったかな…
二人がこれから「大事に大事に胸の中に抱える一瞬」に相手の姿が、笑顔があるといいと思うし
食べたチョコが美味しい一粒だといいし
まずかったら二人で笑い飛ばして欲しい

おげれつ先生はアングラな二人を描く事でどこか反骨精神的の様なものさえ感じるし
「目を逸らすな」
と言われている様な気がする
別に社会的メッセージと言うわけではない
押し込められる様に底辺にてでも
いつも下を見ていたとしても
見上げた空を美しく思う事は一緒なんだと思う

この一冊を腐女子や腐男子である私たちにしか読まれないのが切ないなあとさえ思うけど
これを読める腐女子でよかったと思う

10

重くて深い

暗くて重めの雰囲気、アングラな世界に生きる男たち。そのなかに少しの甘さがあるような作品でした。

千紘は最初にそのクズさが目に付きますが
どうしてこんな風になってしまったのか自問するところはすごく切なかったです。
彼自身を見ると真面目だし、夢もあったし努力しようとしていたし…全然悪い人ではなくて。
親が千紘のことを認めてくれていたら。
恋人がちゃんと愛してくれていたら。
カメラマンの夢を諦めずにいられる環境にいたら。
たらればを言っても仕方がないけど、どれか1つでも千紘に寄り添うものがあったなら
ゴミとまで言われるほど落ちなかったんでしょうね。
少しのズレ、ホコロビで全く違う人生になる。そんなコワさと脆さを見た気がします。

ケイトの過去や母親のことはとても重たく、これだけでも壮絶さは伝わってくるのですが
抱える闇の深さはまだまだ今作だけではわからないところがあり、これからどうなるのか…。
そしてケイトが少しずつ千紘に心を傾けていく、そのほんのり甘い照れた表情が好きでした。

お話が続いていく中で、読み返したらまた印象が変わりそうな作品。
今後の展開に期待します。

5

ダークなエロ

爽やかさはありませんし、もちろん胸キュンなんてものもありません。だけど読み終わる時にはこの2人には心から幸せになって欲しい、陽の下を2人で歩んで行って欲しいと思わされます。
おげれつたなか先生の作品ですからね、そりゃ一筋縄に行くわけないですし、読者も先生にはどんな世界を見させられるのかダークな中にどんよりしながらも期待してしまうんです。そして最後はなんとも言えない多幸感に包まれるんですよね、ほんと先生すごいなぁ。毎回感情のアップダウンにハラハラしますがやはり先生の話はストーリー性も毎回唸ってしまうものばかりで大好きです。

8

読むのはしんどい

おげれつたなか先生の作品は、いつもダークでしんどい話が多いですが、今回もしんどかったです。

色んな闇を見せられているので、気分は段々鬱々としてきます。でもその中で登場人物にリアリティが出てきて、こんなにも作品に惹かれてしまうのでしょうね。

おげれつたなか先生の作品は毎回気分をズーンと沈められて、でも中毒性があって読んでしまうんですよね。

普段甘々好きなんで、正直ダークすぎてきっついと思う事もあるのですが、やめられない不思議!

おげれつたなか先生の作品を読んだ後、気持ちが沈むことが多いので、読後はビッチ部を読んで気持ちを浮上させてます。その後また読んでのループ…

あと、昔から綺麗な絵を描かれてましたが、最近凄みが増したというか、更に綺麗になりましたね。表紙を飾っておきたい位です。

4

得られるべきものを得られなかった二人の話

今作は雰囲気とあらすじからかなり重そうだなぁと思い拝読しました。
元々こういうお話が得意な方だと思っているのでズドンとやられるのかなと思っていましたが…なるほど。

確かに二人とも痛々しいです。
過去のせいで年齢的には大人なのに大人になれていない二人。
不幸な生い立ちだからとそこにうずくまっているだけなら何も変わらない。
一人ではできなかった事も二人ならやれるかもしれない、不幸だった自分たちがこの先幸せになれるのかもしれないと立ち上がるところで、次に続きます。

今作は愉快なお話ではないし、性交も欲の発散という感じで色気や愛情はあまり感じられません。
お互いが救済し合う過程、といったところですのでご参考までに。

6

期待以上

おげれつたなか先生の作品は全て拝見させて頂いています。今回もとてもわくわくしながらみたのですが、圧巻でした、、、。先生にしかかけない深くて切なくてキュンキュンできる世界観。とても好きです。読んでいると本当に先生の世界に引き込まれます。そして、絵の綺麗さも半端ない。おげれつたなか先生のかかれる涙は本当に美しいです…。とても素晴らしい作品でした。

7

最底辺のふたり。

何も持っていないから一緒に居れる、最底辺のふたりの話です。

4年付き合った彼氏が二股しており、突如彼女と結婚式を挙げ、捨てられてしまいます。
そして狂ったように底辺ヒモカス男(受)として生きていますが、ある日、ターゲットにした相手に、暴力を振るわれボロボロにされてゴミ捨て場に捨てられます。
その後その相手(攻)に再び出会い、脅し、居候させて貰うことになります。

クソみたいな世界で、クソみたいな人生を生きるふたりが、歪な愛を、育みます。

あらすじだけで人によっては地雷だらけかもしれませんが、作中にはさらに未成年虐待などの暴力描写も多く、ホームレス、ゲイ差別、ヤク中、性風俗、児童売春...ありとあらゆるダークな世界が描かれています。のでご注意を。
...それでも読むのをやめられない、そんな作品でした。

7

"悲惨"な描写がやや多めなのでご注意を

一般小説の痛々しい表現や描写に慣れてきたせいかそんなにパンチは無かったですが、確かに地雷的要素が多い作品だなぁと感じました。
表紙や売り文句からある程度ダークな作品だと覚悟して読んだからか、個人的には非常に平坦な感情で読了しました。

新宿のあまりキラキラした部分でない闇の部分を舞台としていますが、キャラクターが華やかなので仄暗さや痛々しさがリアルに伝わらないのかも。
まぁBLコミックだから、キャラはある程度キレイじゃないとな…。

とは言え、ケイトの幼少〜青年までの過去の描写は結構キツめですので、未成年の虐待、近親相姦などが地雷の方は読まない方がいいと思います。

2人が何となく惹かれ合う段階で、萌え未満という印象。
底辺の人生を生きてきて、別に死んでも構わないという2人がどうやって再生していくのかが見所なお話なのでしょう。
そういうストーリーは好きなので、続きは読むと思います。
まだケイトの背景に謎が多く、それが明らかになっていくのも知りたいですし。

情報登録がエロエロになってますが、そんなでもなかったです。標準的くらいじゃないでしょうか。

6

何もない2人だからこそいい

恥ずかしながら、おげれつ先生の作品をビッチ部しか読んだことがない人のレビュー...というよりはお気持ち感想です。
(ネタバレしまくってるので注意)

私は受けが可哀想な目にあっていればいるほど、萌えるタチなのですが、この作品は凄いです。
読了した後は、まさに私が求めていたものはこれだ...!という気持ちでいっぱいになりました。最高でした。

受けがゲイバレで肉親に勘当されていたり(最高)
長年付き合っていると思っていた彼氏に黙って結婚されていたり(最高)
夢には破れ、ヒモカスで、、、顔が可愛い...
方や、攻めは大好きな母親に捨てられ(最高)
身体を売る仕事でボコボコにされ(最高)
嬉々として再会した母親はヤク中(最高)

受けが可哀想であれば、攻めも可哀想なので、可哀想設定バーゲンセール会場か?ここは?という感じですが、このどちらも闇を持ってて全てを無くしてしまっているところが良い。

終盤のボートに乗ってから〜ラストにかけてのシーンなんて、もう最高以外の言葉が出ないですね。映画のワンシーンを見ているようでした。特に踏切のシーン。良いようにとれば、プロポーズ成功したみたいなもんじゃないですか...?一緒に死のうとする時にあの穏やかな顔はなかなか出来るもんじゃないぞ、千紘...!森のくまさんを聞いておやすみしとる場合かーーーーッ!
そんなおやすみしようとした千紘くんがいたからこそ、ケイトが踏みとどまれたんですよ。

それに千紘くんも横断歩道で身を投げ出そうとした(?)時に、ケイトから貰ったネックレスでハッとしていましたから、本当にお互いがいたからこそ、なんですよね。逆に言えば、他には何もないのかもしれませんが...

お話が素晴らしいかったのもそうなんですけど、受けの千紘くんが最高ビジュアルで闇持ちというのが個人的に刺さったので文句なしの神評価にしました。
千紘くんの照れた顔、笑った顔、怒った顔、絶望した顔、泣いてる顔、全て可愛いかったです。ずっと見ていたい...;;愛されたがりなとこもほんと...ほんとに愛しい...;;;

嬉しいことに単行本完結ではなく、お話まだ続くみたいなので、2人の愛をこれからも見守りたいと思います。
登場人物が可哀想な目にあっていたり、生い立ちが複雑だったりが好きな方には是非読んでいただきたいです。
逆に暗い、可哀想なのがダメって方は読まない方がいいかもしれません。...それはそれとして、千紘くんは可愛いのでやっぱり読んでください...!(ゴリ押し)

9

闇すぎる

続きものみたいなので、評価もまだ曖昧ですが1巻だけでみると萌ですけど、この闇は萌とは違う

ゲイバレしたとしてもこれまでのBL本なら最終的に和解したりが多いですけどそんな気配全くなく、むしろ本気で絶縁されててびっくり…
そこを考えると今までない展開すぎて期待してしまいます

と、まずゲイバレし本気で家族に縁を切られた受けでダメージを受けるんですが、自分は攻めの過去の方が100000倍はダメージ受けました
SMで働いてたみたいですが、骨折させられたり嘔吐させたりと甘い鞭という映画を思い出すほどガチSM…いや一方的なSプレイをお金のために受けていて、母親には愛情をもらえず偽りの求められ方を愛情と信じてそれを糧に生きる…闇が深すぎる…
闇金ウ○ジマ君並みに闇だ

けれど途中、本当に2人で死ぬんじゃないかと思ったけれどまだ生きたいと思っていたところで、ハッピーエンドの希望がまだあるな、と思えました。
個人的にはどんなエンドでもこれからどうやって展開させていくのか楽しみな作品です。

6

漫画好きに薦めたい

BLは腐女子が好んで読むモノだけど、おげれつたなか先生の作品はこの作品に限らず、腐女子腐男子でない漫画好きの友人に幅広く薦めたい。
BL=ボーイズラブの域を超えて社会派漫画として楽しめる。
キャラクターそれぞれを通して現代社会のリアルを分かりやすく伝えられてBLを嗜む人達だけが読むのはもったいない。
BLだからってカッティングとか血とかNGな人とかどうでもいい。自衛してください。
これからもシリアスでリアルで心臓を抉るような漫画が読みたいです。

6

ドラマチック過剰

一読して、
「…スゴイな…」
おげれつ先生のいわゆる「ダウナー系」。重くて暗くて苦しい設定と展開。
スゴイなスゴイなと読み進めるわけなんだけど。

ゴメン。
結局「ドラマチック過剰」だと感じて冷めた。

というのは、特にケイトの背負っているもろもろ。
ここまでこれでもかと乗せなくてもいいように思う。
ここまでの背景を乗っけてしまうことで、見えづらくなる何かがあるように思う。

一方千紘はさ。
はじめ千紘の悲惨さが先に出てくるから、そこだけで読者はダウナー気分になるけど、千紘は自分次第で這い上がれる道筋があるでしょ?一応一般人でしょ?
失恋と、ゲイは犯罪ではないのに勝手に家族の勘当に打ちのめされてヒモ稼業。追い出されて万引きなんて。そりゃ今から企業の正社員には就けないかもしれないけど、バイトの口は実際あるわけだ。
だけどケイトは…
もしかしたら無戸籍?もう立ってる場所が違いすぎる…
そうしてはじめの千紘の話から、読者はどんどんケイトの物語へ引き摺り込まれる。
で、これでもか攻撃に打ちのめされながら読むんだけど。

私はおげれつ先生の「Daisy Jealousy」のレビューにて、飛び道具で読ませると思いたくない、と書きました。
で、本作のケイトの背景は正に「飛び道具」に見えるのです。
こんなに悲惨を詰め込まなくても、この2人を描けるでしょう?と言いたい。
あと、絵がうますぎるのが逆に仇になってるんじゃ?と思い始めてる。
絵がうまくてなんで文句言われなきゃなんない?ってところだと思うけど、絵が綺麗、登場人物どれもこれも美形で、泥臭さみたいなものが見えてこない気がする。
ヤリチンビッチは下品になりきれず、こんな悲惨な話ではまだ盛ろうとしてる…

やはり思うことは、シンプルでストロングなストーリーを読みたいという事。

13

続きが楽しみです

おげれつ先生の本は全部読んでいるのですが、詳しく同行を追ったりはしておらず、電子書籍のサイトバナーで新刊を知りあらすじも読まず作者買いしました。

読んでびっくり、いきなり痛い。受けも攻めも過去が重い。現在もなかなかにつらい。ふらっとこの世からいなくなってしまいそうな雰囲気。痛い辛いメリバ作品が苦手なので先生の過去作を信じつつ読み進めましたが、結果、買って良かったです。闇があるからこそ、光が眩しく、いとしく感じる作品でした。

千紘はクズですがそうなってしまった過程を見ると仕方ないのかなと思えますし、盲目一途でかわいいです。ケイトは最初こそ傷害男ですが意外と子供っぽい一面もあり…キャラクターがとても魅力的です。

続編が連載中とのことでQpa電子版を買いましたが、キュンに収録されている回もあるほどなので、(分け方の基準はよくわかりませんが…)暗かったり辛かったりしますが救いがない作品ではありません。

他作のはだける怪物シリーズが好きな方は絶対に好きだと思います…。
先生の作品は好きだけど描写や雰囲気で悩んでいる方はぜひ読んでみてほしいです。

4

絶望からはじまるラブストーリー

”神”or"しゅみじゃない”の二択系作品だよな~と思いながら、
この中途半端な評価になってしまったのは、完結してないからです…。

グサグサきましたけど、個人的に受け入れられる範囲の痛みでした。絶望スタートなんですよね。マイナススタートゆえにゼロで着地しても、すごく希望が見えて嬉しいだろうし(たぶん感動する)、さらにプラスになったら、嗚咽を引きずり出されてしまうのではないかとビビっています。(情緒が壊れるんじゃないかしら…w)

攻受の抱えている問題、設定にちょっと「同棲ヤンキー赤松セブン」を思い浮かべてしまいました。ある問題に直面したときに、いくつかの選択肢から最悪なものを選んでしまう体質の2人が、デッドエンドの直前ですがりついたのが互いの存在だったという、、この展開にはオメガバ以上に運命を意識してしまいます。後半、ほんのり明るく見えるものがあったのですが、、油断はせずに見守ります。でも、この人たちどうにかしてやって!と祈らずにはいられないのでした。

6

読みてを選ぶ作品かな?

とも思いますが、私はおげれつたなか先生の「ダウナー系作品」が大好き。登場人物の隠しておきたい感情や背景をノンフィクションの様に描き出し、読んでいる方も心が重くなったり、痛くなったりさせられるおげれつたなか先生の独特な描写は天才的だと思います。そんなダウナー系作品の中でも本作は1、2を争う位の感じ。続き物だそうでこの先二人がどうなっていくのか見守らずにはいられない。

3

痛みを感じるってことは…

容赦なく心を抉ってくる作品。ちょっと昔の文学作品を思い出す感じがありましたが、絵で見る衝撃はすごい!リアルな絵柄なので余計に目に焼き付いて離れないシーンがいくつもありました。
芯からクズになりきれないクズもどきな二人のお話。愛を知らない二人、必死に愛を求める二人、とも言えるのかな。
千紘はまだ素直に世界に期待を持ってるんですが、その相手が姿形のある人間なので、裏切られて付く傷が本当に生々しい。目の前の誰かに存在を無視され続ける人生なのに、まだ明るく生きていられるのは強さなのか弱さなのか。毎回律儀に傷付いてるので、読んでてずっとしんどいです。
ケイトは瞳に光がなくて最初はすごく怖かった…。でもそうなるのも納得の凄惨な過去を持っています。たぶん本質的に千紘と似た希望は持ってるんですが、もう一人の自分の中に閉じ込めて、期待に気付かないように生きてるように見えました。
そんな二人が出会って、心の奥の方に仕舞ってあった期待を引き摺り出されてしまうケイト。やっぱり一番印象的なシーンはラスト手前のあれですね。その後のセリフが素晴らしい。脳内で「痛みを感じるってことは生きてる!」って誰かが言ってました笑。でもまさにそういうシーンになってると思います。
一応まとまったところで終わってますが、ケイトの謎はたっぷり残されたまま。特に、BLに活かす展開が想像もできない国籍の話が気になりました。続刊が今から楽しみです。

6

彼等の痛みは激痛か鈍痛か。痛みが常態化するとどうなるのか。

ちるちるのインタビューを読んだら、気持ちが塞いでしまいました。
ほんのちょっと紹介されたページを見ても。ザワザワと苛む痛み。
本編はずっと、もっと、痛い。
タイトルが示す様に。彼等の救済を描いてくれる事を信じて待ちたいと思う。

はらだ先生の「ハッピークソライフ」と同様に、いやそれ以上に。千紘とケイトは底辺に生活する若者達だ。レビューで、他の作家様の作品を引き合いに出すのは一種の禁忌ではあるけども。私は両作品を比べようとするものでは無い。本作に描かれた若者たちの底辺度の具合に、そのエピソードに、表裏一体を感じてしまうのだ。タイトルも然り。「ハッピー・オブ・ジ・エンド」。彼等の「クソライフ」のエンディングは何処へ向かうのか。

千紘は、二股男の真意に気付かないピュアっ子だったりする。ゲイである事を家族に受け入れて貰えない。家族の温かさを知らない。男の嘘に縋るしか無い心細さを抱えていて。辛いからと、好きだったカメラの仕事を放り出し、ヒモをしてみたり。要は、楽な方へ楽な方へと流れているつもりが、底辺にまで堕ちてしまった、困ったちゃんだったりする。
ケイトのそれはもっと業が深い。奔放に生きてきた、もしくは生きる事にのみ必死だった中国人の母親に産み落とされてからというもの、やはり生きる為と、身体を売り、SMというには度の過ぎた客の暴力に耐え、それは仕事と言えるのかも分からない事をして生きて来た。母は薬物の為に記憶も怪しく、それでもまだ街頭に立って春を売る。正気かどうかも、本当にケイトの母親かどうかも分からない彼女に、金を渡し続けるケイト。
ケイトに戸籍というものがあるのかどうかすら怪しい。
そんな2人がドン底生活の中で出逢う。身体の痛みには慣れた筈の。ケイトの心の痛み。
束の間の千紘との生活の中で。それでも「生きたい。」と涙する、彼等に貰い泣き。
ラスト周辺の、ほんの擦り傷の痛みに涙するケイトの痛々しさにも涙。
もっと凄い痛みにも耐えて来た、というよりも。鈍化していた筈の心と身体に、初めて得た痛み。死ぬのも怖い、千紘を失うのも怖い。ケイトはジ・エンドを自ら回避する。
少なくとも、2人で生きる事を選択するのだ。

おげれつたなか先生がインタビューでお話されていた様に。加治さんがいい。
2人を見守る兄貴的な、オカン的な彼もまた、夜の女たちを送迎するドライバーで。女の子に誑かされてはバカをみているお人好しだ。彼の登場はホッとさせてくれる。
巻末には小さく「to be continued」…物語はまだスタートしたばかり。

5

スルメのような作品

レビューが沢山あったので、読みながら……

「しゅみじゃない」

分かる!
闇が深すぎ!

でも!
これは次へ続く序章なので。
ハッピーに向かえば向かうほど、この闇が生きてくるんではないかと。
私は「ヤリチンビッチ部」の作品は苦手で、
一度だけ読んで、おしまい!にはならないこの作品は「神」評価です!

賛否両論あるとは思いますがスルメのような何度も読み返したくなるような作品に出会えて嬉しいです。
次も楽しみに待ちたいと思います!

4

さすがにこれは

作者買いです。

絵は勿論綺麗。
ですが、内容が重すぎて一度読めば良いかなと言う感じがします。
ソフトSMもモブレも大好物ですが、モブから攻めへのカッティングまで出てきてしまうと、萌えるより先に引いてしまいました。しかもボッコボコ。
話の作り方も、以前より行き当たりばったりな感じがしてしまいます。
悲しい、痛い、辛い、が続き、最後はハッピーエンドと信じて読み進めましたが、それも曖昧。

読み返せない作品になってしまいました。
先生の次の作品に期待します。

8

おげ先生+qpa = 私は最高!

おげれつ先生の新刊だ!と脊髄反射で購入。
へー、ドラマCDも決まってるのね、立花慎之介さんと江口拓也さんか、この組み合わせはじめてじゃ?
CV意識しながら読みました。

前作Daisy Jealousyは、共感しやすい万人受けでしたが、今作はいろんなタイプの地雷埋まってる作品。

迂闊に手を出すとケガするレベル。
黒髪のケイトの過去が壮絶過ぎるのです。
中国からの移民で10歳で母親と別離、15歳で未成年風俗で働かざるを得ない状況。(BLだとゲイ専門風俗と思い込みますが、相手は母親位の年齢の女性です。)
そこで働けない年齢に成長したら、同じオーナーが経営するVIP専用のハードなSMクラブに移動。

どれもこれも実際の行為自体はほぼ出てこないけど、セリフのやり取りと事後の様子で、どんなひどい事されてるのか想像できてゾッとします。

そんな人生歩んできたケイトは路上売春してる女を自分を置いて居なくなった母親と思い込み、見かける度にお金を援助して、心の拠り所にします。(ほぼ、見返りなし)

ケイト、瞳が真っ黒に描かれてる時が多くて心を閉ざしてる感が伝わる。
でも、千紘といると瞳に光が差してる時があるんだよ、感情がある。

ここらで、もう一人の主人公千紘について。
この子は、わりと分かりやすい。
同性愛者な事を家族から拒否され家を追い出されてる立場で、無職、宿無し、金無しなので、いろんな人の家に転がり込んでヒモ生活。
実はそんな千紘は、初恋で付き合ってた男に二股掛けられてて突然結婚すると言われて、心に傷を負ってる。感情豊かで、寂しがりやで人懐っこくて、バカ。

バーでケイトと知り合って即ホテル。キスしたあとに意味もわからずボッコボコにされたのに、なんだかんだで同居する位のおバカさんです。

この二人が出逢って一緒に暮らしていく事で、徐々に変化が生まれてくる壮大なお話になりそうで、私は今後が楽しみです。

地雷案件は、女性用風俗で未成年時に勤務、ハードなSMクラブ勤務(過去に攻めが挿入されてそう)、家族からの拒絶、整形、今後リバの可能性
くらいでしょうか?

聞き応えのあるお話になりそうなので、買う予定ありませんでしたが、ドラマCDも購入決定です。
お二人の演技が楽しみ。

6

人を選ぶ内容ではあるがとても良かった

個人的にはドンピシャでした…
攻め受け両方とも抱えてるものの背景がとてもデカいのと、かなり辛いので読む人は選ぶ内容かなと思います。

どうか2人には今後幸せになって欲しいです。

6

私的違和感すごい

おげれつ先生は最近はこの路線なのでしょうか。

初読みが「ヤリチンビッチ部」だったので勝手にハッピーコメディエロ(?)の描き手のイメージを持っていましたが、よく考えたら闇(病み)キャラが多い作家さんですね。

ブッとんだストーリーにブッとんだエロ、華麗な絵に多彩で深い背景のあるキャラ、私のおげれつ先生のイメージであり神作家の所以です。

‥‥なんだけどな〜

今作はさすがに、キャラと背景のイメージが合いませんでした。
カプの二人共が無茶苦茶な(特に攻めは幼少期から)生育環境で、まともな大人になることもましてや恋愛とか無理じゃね?
正直何でここまで攻めに強烈な背景盛り込んだんですか先生!?と思ってしまった。
ハイテンションな受けは悲劇に置くとかなりしんどい(個人的意見)んです‥。演技過剰な役者見てるみたいな気分になりました。私の好みの話なのでどうでもいい事ですが。

あと個人的にゲイであることでここまで家族社会友人から疎外されるものですか?そしてこの世の終わりみたいに苦悩するような事ですか?今?という疑問もありました。おげれつ先生の他作品にも共通した疑問です。

先生のワンコ攻め大好きです。。。

7

苦しくても読みたくてしょうがない

幼児虐待も暴力も暴行も苦手。おげれつたなか先生の作品にはそれらがよくある。でも買っちゃうんだよな~。
美しい絵柄と思いもしないストーリーに引き込まれてしまうから。
そして、苦しくても最後には必ず光が差すから。唯一の相手を見つける事が出来るから。
だからこの作品も読んでいて辛くて苦しいけど読んでしまう。そんなわたしはマゾなのかと思ってしまうほどに。

いつも傷つけられてきたから相手のちょっとした事にすぐ気付くし、反応してしまうふたり。
裏切られてきたから不安になってしまうふたり。
でもきっとふたりならふたりにしかできない愛を育んでいけるんじゃないかと期待してしまう。
ちょっとした笑顔や些細な言葉に喜びを感じられるふたりの関係は不器用ながら一生懸命。

だからこそ、最後には幸せになってほしい!と願っているのに、タイトルは「happy ending」じゃなくて「happy of the end」。幸せの終焉?幸せの最終結果?という意味。
何もないふたりに、自分だけを愛して認めてくれる人を欲しているふたりをハッピーエンドにしてくださいと願うばかり。

ああ、早く続きが読みたい!

8

1740

追加です。
おげれつたなか先生に「ハッピーエンドですか?」と質問したら、「もちろんハッピーエンド。ハッピーエンドしか描かない」と答えてもらえました。
ただ2巻も引き続きふたりには辛い事が起こるような話し方はされていました… でも、ハッピーエンドだから、ふたりは幸せになるから、苦しくてもこのまま最後まで読み進めていこうと思っています。

ひとりじゃない、大切になりつつある2人

絶望の中から生まれて育った小さな小さなちょっとあたたかい幸せ。

画力があるから余計悲惨さが伝わりすぎて辛いけど最後は希望が持てる感じで。続くんですよね?

もう二人とも生まれた時点でハンデがあって、家族がさらに追い詰め追い出し、あとは落ちるところまで落ちて。

ただ普通に生きたかっただけなのに…。

誰かに愛されたかっただけなのに…。

二人とも絶望の中なんとかここまで生きてきて。でもさらに追い打ちをかけられ。もう死にたい。
でもそれは二人でいるから。相手がいるから一人だったらこんな気持にはならなかった。

なんともレビューが難しいお話です。

広然はともかく千紘はここまでなるほどゲイがいけないことなのかな?想像するしかありません。

2

万人にオススメできる作品ではない

いきなりネタバレを言うと、二人とも希死念慮を抱いていて自殺しようとする描写があります。
メンタルが弱い方やキャラクターに感情を入れ込み過ぎる方は引っ張られる可能性があるので、あまりオススメできません。
作中のことはファンタジーだと割り切って考えることが出来る方にオススメします。話はおげれつたなか先生の中で一番暗いです。

キャラクター設定があまり練り込まれていないかなとは感じました。しかし演出などはとてもお上手!

あと、今までに千紘を養ってた人間の内の誰か、もしくは今周りにいる人間は千紘に生活保護制度を教えてやってくれ....

4

怖すぎ

作者買いです。
今まで読んだBLの鬱系ストーリーの中で一番破壊力がありました。
SM,暴力、クスリ、万引き、貧困、未成年売春、強姦、毒親、自殺、闇社会とにかく過激です。
読んで一番に感じたのは怖かった、可哀想です。
濡れ場は少なく甘い感じではないです。

世の中の陰の部分で暮らす人達、救いのないメインCPの二人。
二人とも過去に大きな傷を抱えていて、情緒不安定で色々行動しても全部失敗で終わる。その生活ぶりを第三者として眺めているだけのお話という感じでした。
登場人物に感情移入して読むタイプの漫画ではありません。

特に千紘はチャラいのか誠実なのか、明かるのか暗いのかキャラがブレブレでどんな人間性なのかよくわかりませんでした。カメラが好きな設定も謎です。
ケイトも実は中国系だという意味はあったのだろうか…。中華マフィアとかで話が展開されていくのなのかと考えたりしましたが、結局その設定は活かされてませんでした。
普段細かいキャラクター性描写をされる作家さんですが、今回のはキャラがどういう行動原理で動いているのかわかりにくかったです。

ストーリーは暗くジメジメ深々と雰囲気を感じ取るような描写が多いです。
そして一番の賛否が分かれそうだと思った問題のシーンが、過激な暴力後シーンと身投げ直後シーンです。
ずっとプチ暴力やプチ強姦や未成年身売りのシーンが生々しく挟み込まれてはいたのですが、ここまで過激なものがくるとさすがに引きました。
恋愛漫画でここまでのリアリティと絶望的な表現はインパクトにはなるけれど個人的には必要ないと感じました。

ラストは一応ハッピーエンドではありますが、すべてが救われ解決したわけでもなくメリバに近いラストのように感じました。

好きとか嫌いとかではなく、一緒に居るしか選択肢がないという恋愛でした。傷を負って居場所のない似た物同士の二人が人生に少し向き合うお話でした。

ここまで辛口コメでしたが、ただ毎度のことながら絵が上手でした。
なので新作が楽しみです。

4

耽美orクズかの二択なのか?

もし痛々しい作品という前評判を気にして、躊躇っておられる方がいらしたら、
正直そこまで痛くはないので大丈夫ですと言いたいです。
(他の方のレビューを読んで、行動の意味を深く考えるタイプの方はこの限りではないと分かりました。あくまで根がクズという痛さは、それほどないという意味です)

BLから綺麗な部分をごっそり削って、不器用×不器用にしたらこうなった
・・・的なクズはあくまで設定でしかないように思います。

BL傑作って、結局耽美かクズかの二択しかあり得ないのでしょうか?
(独り言)
この作品の登場人物は、生活がクズであっても、性格はクズではありません。
生活が最悪なので、これ以上落ちるところがない安心感が逆にあります。

この底辺の生活から、どれだけ打たれ強くなって、どれだけ優しくなれるか、
人のせいにすることを辞めて、相手を守っていけるのか、
登場人物の成長を見守るという点では、続き物も理解できます。

あまり高評価にしていないのは、乗り越えるべき障害が
見えにくくなっていると感じたからです。

個人的には今後の展開を楽しみにしています。

8

痛々しいのに目が離せない作品。

生きることは痛みを伴う…

そんなヒリヒリ感のある作品。世界観が圧倒的で、帯にもある互いに何も持ってないっていう言葉が読み進めていくとジンと響く。
とてつもなく痛い…でも目が離せない。

何が痛いって二人の境遇がね。不幸な自分自身からの逃避が何ともリアル。

誰かの何かに縋ってきた二人の重々しく、息苦しい生き方に辛くなる…
でもこれが続くって凄いな
全然展開が読めない、ストーリーテラーのおげれつたなか先生らしいお話、痛々しさの中にちょっと差し込めた光が感じられてドキドキしてしまう…。

この作品に出てくる2人はどう見ても退廃的な生き方なんだけど、こうならざる得なかった側面があってもっと早く出会えていたならもっと救われたんだろうか、
そもそも救いってなんだろうかと、ラストシーン見て考えてしまう。

ところで、Qpaのシャカシャカ修正いいよね!?
(シリアスをぶち壊す発言)

おげれつたなか先生は「はだける怪物」が1番好きだから、シリアスな先生の雰囲気に飲まれるの心地よいまであるな…!?
キャラのバックボーンに感情移入してみまうその描写力に脱帽です。
メチャクチャ魅せてくれるなぁ…!
これからの展開が楽しみです。

6

ほんとはこういうの欲しいんでしょ?

1年をあけずして おげれつさんの新刊を3冊も読めるとか 本を手にしただけなのに感慨無量で ページ開く前から胸いっぱいでごちそうさまするところでした

まったく なにやっちゃってるのかしら
雑誌掲載の知らせを目にした時から ずっと気になってた作品 だってのに




動き出した町の片隅 ゴミの中
目の前で微笑む男に 夕べを思い返す



『ほんとはこういうの欲しいんでしょ?』
見透かされたように おげれつさんから投げつけられる

彼らが抱える酷くただれて 瘡蓋もできないまま またいつ張り裂けてもおかしくないような痛み


おげれつさん作品で個人的に見たいのは 艶やかな言葉や甘い微睡みは最後の最後
人の奥底に溜まる生々しいヘドロのような感情や欲 執着・醜態 思う存分楽しんだ後でいい


奇妙な関係から始まった同居
互いの粗より目につくものは 本質?


ひたむきに隠してきた本性も 傷つきけられてなお諦めきれない愛も
近づきたいのに近づけないもどかしさも ムダに持たされた孤独も 寂しさも

つまらないプレゼント1つから芽生えたものを必死に手繰り寄せる哀しい二人を 色鮮やかに魅せるための大事なプロローグ

病みや痛みが深ければ深いだけ 欠けたものを見つけられた時の表情ときたら


うぅぅぅぅんッ やっぱいいッ! そうこなくっちゃ がてんこ盛りッ!


しかも クズをわかって 何だかんだ面倒見ちゃうヤツの存在が意外に大きい
はぐれもの同士の話にぴったりのノリの軽さ なのになんかいい奴


何と別れ 何と出逢うかは誰にもわからないけど 求めるものがそこにあるなら 何のせいでも 誰のせいでも構わない 迷わず ずっと

ってッ! 最後 微睡むどころか激しいな オイッ



想像のつく感情全部突っ込まれてて この一冊だけでも十分だったけど 生きて不幸を幸に変えていくこの先があるのなら 絶対追ってしまう

のに なんでかな? 思いの外鼻血(痛々しいの)少なかったな とか…… 
何かのあとがきでの『鼻血萌え』にドン引きしたあの日が懐かしい

1

いつもに増して闇感が...

おげれつ先生の他作品でいくつか好きな作品があり、新作という事で話題性もあったので読ませていただきました。

ストーリーの構成や登場人物の設定など運び方もお上手で(上から目線になってしまいますが)流石だとは思いました。
ただ、今までで1番内容がヘビーな気がするので、読む人を選ぶのではないかなと思いました。
続きものということで、今後の展開はわからないのでなんとも言えませんがエンド次第では読む方が限定されそうですね。

萌ポイントは無かったので中立とさせて頂きました。

9

またまた名作の予感

楽しげではないお話のようだし、続きものと知り、何巻か出てからまとめて読もうか迷ったのですが、買ってよかったです。

おげれつ先生、またきっついお話を描いて下すったw
千紘のエピソードがきついなぁ〜と思ったら、ケイトの方がもっとすごかった。
先生作品、暴力(を振るわれた後)の場面多いですよね(苦手だけども)
しかも、今回は暴力だけでなく、その背景がヘビー。

そりゃ、ケイトの瞳が闇のようになるよ。
でも、千紘と接するうち、ケイトの瞳に光が射していくさまに、私も少しずつ希望をもらう感じでした。一進一退あるけれども。

ケイトが千紘に本名を教えてあげるのが、ケイトの気持ちが表れていてぐっときました。ツンだけじゃなく、そういうことするんだとうれしくなった。

ケイトが絶望している時、千紘が外に連れ出しての、ボートのシーンが……ああ、これ、おげれつ先生だ〜と痛感。めちゃくちゃいいシーン(涙)
その後の千紘の「…そっか」「そっかぁ」が千紘のことを否定せず、受け止めてあげていていい。
そして、そこからの2人のやりとりにやられました。読んで本当によかった。
この流れのまま、この巻終わりで、続く…とな。

これだけきつい背景、絶望が描かれているということは、この先、救済、希望、愛情、しあわせ…が訪れるはず、と思わされるわけで。
ま、一筋縄ではいかないと思いますが。

それと千紘の元彼・駿一が最初、一見普通の人っぽく描かれていましたが、こういう奴の方が千紘やケイトよりずっとクズではないかと思わされます。
その辺に普通にいそうでリアルですよね。
こういうキャラとエピソードをさくっと挟んでくるのが、メイン2人の闇だけでなく、じわっと怖さが増します。
闇が多様で何層にもなっていて、こういうところも先生上手い〜と震えます。

でも、どん底の後には、何倍ものカタルシスを期待してしまうのですよ。
これは個人的には、名作になる予感。

本編がしんどかった分、描き下ろしに萌えが詰まっていて、満足度爆上がりしましたw

何巻まで続くのかわかりませんが、必ず追っかけます。
しかし改めて、おげれつ先生の豪腕っぷり恐るべし。知ってたw

1つ気になったのは、ケイトんちに居候していた千紘はなんですぐ働かなかったんでしょうね。根っからのヒモ体質?
それか何か理由があったのかな。もしそうなら今後ネタ明かししてもらえるとうれしいです。

5

ひと味もふた味も違う…

おげれつ先生の作品は心に突き刺さるものがあります。

「謎めいたどイケ傷害男×人生底辺ヒモカス男」
帯の受け攻め設定を見たときは心して読まねば…と思いました。

出会いこそ衝撃的でしたが、読み終わるころにはどちらもかわいい青年です。

誰かに愛されたいと願う2人のお話しなんだと理解しました。

千紘は元カレ&家族、ケイトは母親のことで色々と有り…それぞれが拗らせてしまって当然な重く辛い過去が明らかに。
ケイトの独特な「ヒッ」という笑い方はお母さんのふりをしていた人から影響を受けていたのかな。切ないです。

後半ボートから踏切のシーンで心揺さぶられまくりました…。
2人で幸せになってほしい。

直接的な告白は無いですが、お互いに段々と惹かれていっているのが分かるし、ケイトは結構ヤキモチ妬きなんじゃないかな~というところもありおいしかったです。

to be continuedということで2巻が待ち遠しいー!!

6

神以外のなにものでもない

神でしかない。

絶対読んだほうがいいです。

続刊だそうですが、この一冊だけでまとまっており「ぎぃ〜〜続き続き続きィ!!」と発狂することはありません。



絶対に読んでください。
大事なことなので二度言いました。

4

切なく、けれど深い愛情を描いた作品。

作家買い。
うわー、これは凄い…。
ヤバい。

「ビッチ部」と同じ作家さまが描いているというのも凄い。おげれつさんはコミカルな作品もシリアスな作品も描かれる引き出しの多い作家さまですが、今作品はドシリアスベースの作品です。傾向としては人気シリーズ『恋愛ルビの正しい振り方』と同じく、身体的・精神的痛みを伴う作品です。苦手な方は注意が必要かもしれません。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公は千紘。
彼がゴミ捨て場で目を覚ますシーンから物語はスタートします。

何でこんなところにいるんだっけ?

そう思う彼だったが、すぐに思い出す。昨夜、一人の男に殴られたことをー。

お金もない、家もない。
そんな千紘はまあまあ外道な生活を送っている。
子どもから食べ物を奪って食べたり、万引きしようとしたり。一人の男に「飼われて」いたが、その男に愛想をつかされ家を追い出されたのだ。

住む家もない彼は、行きつけのバーで好みの男を見つける。「ケイト」と名乗るその男に声をかけた千紘だったが、相手からのレスポンスは好感触。このままいけば今晩眠るところには困らなそう。そう思う千紘だったが、ホイホイついていった先で、ケイトに殴られ、そしてゴミ捨て場に捨てられたのだった。

んー。
なんかちょっとバイオレンス?

そう思いつつ読み進めましたが。

いやはや、そういう展開かあ…。
心にグサグサと何かが突き刺さる、そんな作品です。

千紘はゲイ。
ただそれだけの理由で、彼は家族から切り捨てられた。存在そのものを抹消された、と言ってもいいかも。
そんな彼が見つけた希望の光、それは彼の恋人。
が、その恋人もどきの男もまた、千紘を都合よく扱っていただけだった。

序盤の、え、どういう展開?からの、千紘の薄幸さに、グイグイと引き込まれていくのですが。

うん。
まあね。おげれつさん作品ですから。
まあそれだけで済むわけがない。

千紘をぶん殴ったケイトという青年の存在が、怒涛の展開で読者に流れ込んでくる。
彼がなぜ千紘を殴ったのか。
その謎を追う展開なのですが、そのこと自体は「軸」ではないんですね。ケイトが千紘と関わり、千紘の中身を知っていき、そして恋に堕ちる。

そういう恋愛のお話、なんだと思っていたのですが。

ヤラレタ…。
さすがおげれつさん。
そうきたかー!

もう、このケイトという青年がですね、もうね、…。

いや、ここからは壮大なネタバレになってしまうので書きません。どうぞ、ご自身の目で確認してください。

一生懸命に生きる、男たちのストーリーです。
どれだけ頑張っても、どんな過酷な目に遭っても、それでも底辺から這い上がれない。それは、彼らを取り巻く欲望の渦に巻き込まれているから。

すべてを諦め生きてきた二人の男が出会ったことで、彼らの中にしまい込まれていたはずの「何か」が動きだした。

かなり痛いお話です。
切ないです。
けれど、二人が、相手にだけ見せる笑顔に救われる。

ケイトと千紘のセックスシーンはそこそこ回数はあります。
けれど、そのセックスシーンは決してエロメインにはなっていない。圧倒的な画力で描かれるおげれつさんの閨シーンはいつも綺麗でエロエロですが、今作品はそれだけに非ず。

「ケイト」という男の内面を魅せる、千紘に対する感情の変化を見せる、といった方が良いかも。そのツールとして使われている、そんな気がしました。

今作品は、今巻で完結なのか否かちょびっと話題になっていましたが、一応ハピエン、と言って良い終わり方を迎えます。でも、確かにこれで終わり、という終わり方もしていません。うん、続きを早く読みたいです。

基本的にはケイト(彼の名は一つではありません。そこも大きな部分なのでぜひとも彼の本名を確認してみてください)×千紘の恋のお話です。

けれど、今の日本の闇を描いた、そんな奥深い軸を秘めた作品でもあります。
そして、沢山の様々な愛のカタチを描いた作品でもあります。

人はどんな時でも無償の愛が必要なんだなあ、と。
そんな無償の愛を、与え、そして与えられる存在がいることの素晴らしさと奇跡を描いた作品でもあります。ケイトが「お母さん」に金銭を渡すシーンがありますが、その行為に隠されたケイトの思いに、思わず落涙しました。

切なく、けれど沢山の問いを投げかける、そんな作品でした。

16

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