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表題作彼らをたどる物語

(仮)鬼怒川
小学生→30歳
(仮)泉直也
小学生→30歳

あらすじ

“女子から見たBL "

街角や公園で
今日も〝彼ら〟は
ヒミツの恋をする



「それは、この世界のどこかにある
小さくて尊い恋物語」

小学生のマナと守(まもる)の遊び場は古くて小さな公園。
だれも来ないはずの公園に、今日は男子高校生が2人いた。
優しそうなお兄ちゃんとコワモテのお兄ちゃん。
毎日ベンチに寄り添うように座っている。

あなたの隣で芽生える恋模様をおすそわけ。
温かくてちょっぴり胸を締め付けるハートフルストーリー。

作品情報

作品名
彼らをたどる物語
著者
チョコドーナツ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
電子発売日
ISBN
9784865896985
4.7

(79)

(65)

萌々

(12)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
15
得点
377
評価数
79
平均
4.7 / 5
神率
82.3%

レビュー投稿数15

作用し合って生きている

 女子視点で描かれるBL作品は時々ありますが、こちらの作品はBLを目撃してしまう女子の戸惑いやドキドキ感、妄想などに終始しているわけではなく、彼女たちの人生についても各短編でしっかり描写されているところが素晴らしかったです。私たち女性は本来、脇役や当て馬じゃない。私たちにだって様々なドラマ、葛藤や成長の瞬間があります。彼らをたどる物語でもありながら、彼らに出会った女性の人生にも共感でき、彼女に寄り添いたくなるように描かれている。稀有なBL作品ではないでしょうか。そして、最後はもちろん彼らの長い長い一途な関係性に萌え。一般漫画としてもBL漫画としても心に残る、そんな作品でした。

0

ストーリー力と構成力が光った女子BL

女性視点のお話です。
各タイトルごとに主人公が変わるので、短編集かと思ったら全てのお話が繋がっていて驚きました。
各お話の女主人公ごとに視点を変え鬼怒川くんと泉くんカップルを辿る作りで、ストーリー力と構成力がとても高くて面白かったです。
お話によって時間軸が前後するので、もう一度時間軸通りに読み返したくなりました。

『ひみつの公園』
仲のいい小学校低学年くらいの女の子マナちゃんと男の子守くん。
よく2人で遊んでるんだけど、幼稚園の頃は男女関係なく遊んでいたはずなのに小学生になると同性同士で遊ばないといけない空気になり、周りから付き合ってるとからかわれてしまう。
守くんと遊びたいだけなのに……マナちゃんは人気のない公園を見つけて守くんを連れて行くのだけど、そこには先客の高校生がいて。
優しそうなお兄ちゃんと、ちょっと怖そうなお兄ちゃん、いつも2人でベンチにいる。
2人と接するうちに、マナちゃんは暑いといいながらも寄り添い合い座る2人を疑問に思う。
窮屈な偏見の目という悩みを抱えたマナちゃんと守くんと、高校生のお兄ちゃんカップルの悩みがシンクロしているのがいい。
2組にとっての特別な場所だった公園は秘密の場所ではなくなってしまって、お兄ちゃん達は来なくなってしまった。
大学生になったマナちゃんは、守くんとは年々自然と距離ができ環境も変わったけど、お兄ちゃん達を思い出す。
マナちゃんにとってあの秘密の公園の思い出は特別な記憶。

『キラキラさん』
大学生になったらアルバイトをやりたくてコンビニ店員をしている七さん。
コンビニでは常連客にあだ名をつけていて、キラキラさんという人がいると聞いてどんな人だろうと楽しみにしていた。
キラキラと呼ばれる理由が面白い...!
よかれと思ってついお客さんとの距離が近くなる七さんが主人公だからこその展開でした。
うっかり口が出る七さんだけど、ちゃんとキラキラさんの話をひみつにしていたのも好感が持てる。
優しそうなお兄ちゃんとちょっと怖そうなお兄ちゃんが繋がった時の爽快感。
買い物の中身だけで何が起きたのかどういう買い物なのかがすぐ伝わってきた。
やだもう、いいもの見た~~~七さんもう1つの願いも叶うといいね。

コンビニ店員さんあるあるがリアルだったんだけど、もしかてチョコドーナツ先生もバイトされたことがあるのかな?
店員さんに覚えられるのが嫌なお客さんもいる...私は七さんに似ていて、常連さんにはいつもありがとうございますと言ってしまうし、相手もその方が喜んでくれると思ってしまっていたんですが、そうか...これって時代もあるのかな?
あまり干渉せず距離感を持った対応をしなきゃなと学びましたが、でも全員がこうなってしまったらそれはそれで寂しいなとも思ったり…七さん達の出会いも生まれなかっただろうし……難しいなぁ。
これからは私も買い物の量が少ない時はバーコードを上にするようにしてみます!

『推しがほしい』
周りはみんな推しがいて楽しそうで自分も推しがほしい!と思っている新名さん。
友人の推し活(ライブ)に付き合った帰りの電車で、怖そうと思っていた部署の先輩と鉢合わせる。
気づかれませんように~!!と祈りながら見ていたら、スマホを見ながらとても幸せそうに優しく笑っているのを見て、こんな顔もするんだな~恋人かな~と思う。
きっとあの表情を見たからだろう、新名さんから先輩に声をかけて話してみると意外と話しやすくていい人で───?!
恋人がいる人を恋愛対象として好きになると角が立つけど、推しは別!
推し≠恋愛対象(恋愛対象の人もいるだろうけど)、推し=崇拝対象!
結局推したかったのかお慕いしていたのかは分からないけど、誰かを好きになるのを諦めたくなかった気持ち、なんとなく分かる。

『同窓会』
学生時代に後悔をかかえている本好き薬剤師のるなさん、同窓会があるというので行くことに。
学生時代、泉くん(名前が判明した~!)とるなさんは本好き同士交友があって、鬼怒川くんと泉くんが付き合っているんじゃないかと噂されているのを庇うつもりで「男同士でありえない」と否定した。
これ、るなさんを責めきれない...。
だってそんなつもりはなく人を傷つけてしまうことが人生に一度もないなんて言いきれない。
しかも正義感...。
私はるなさんのことは許せたんだけど、クラスメイトにはモヤついた。
理解ある人たちばかりだったけど、だったらあの相合傘を書いた奴はなんだったんだと。
知っていて暖かく見守ってくれた優しいクラスメイトもいるんだけどね。
虐めとか弄りって、大人になって謝ればすむ話じゃないし、若気の至りですむ話でもない。
でも、本人が許してくれるならこれ以上外野がどうこう言うことではないし、るなさんはやっと後悔から解放され、もう二度と同じ轍を踏まないように気をつけるんだと思う。

『まっすぐ育て』
鬼怒川くんと泉くんの出会いのお話です。
子供が大好きな新米教師ハナちゃん(生徒からそう呼ばれている)の受け持つクラスに鬼怒川くんが転校してきて。
金髪で怖そうな鬼怒川くんはクラスで浮いてしまっていたんだけど、泉くんのお陰でクラスの子達とも打ち解けられて、鬼怒川くんと泉くんは仲良くなる。
「かっこいい」という言葉を外見のことではなく内面に使っていたのが、感性が繊細な泉くんらしくてよかった。
ハナちゃんがハナ先生と生徒に呼んでもらえたのは、生徒全員をよく見ていると認めてもらえた時。
子供ってよく見ているし素直だなぁと思いました。

『いつまでも』
鬼怒川くんに指輪を渡す前日の泉くん視点のお話。
今までのお話が走馬灯のように時系列順に思い出され繋がるところが好き。

1

それぞれの1ページ

全話が女性目線からのお話で構成されている、斬新な一冊でした。
チョコドーナツ先生らしい作品の世界観に引き込まれつつ、その時々で心がじんわりあたたかさに包まれて。
客観的な視点から見る彼らの関係に、BLというジャンルをこえたモノがあった気がしています。

彼女たちが見守っているのは、友達だったり恋人だったりそのどれにも当てはまらないときであったりする鬼怒川と泉ですが、
各話の主人公はあくまでも"彼女たち"なので、鬼怒川たちの気持ちすべてを知ることはできません。
でも彼女たち目線で見るその姿は、ふたりの気持ちを絡めないからこそ美しく映った部分があったと思うし、断片的でしか知ることができない想いをより輝かせていたように感じました。

それぞれの主人公たちにもたくさんのドラマがあって、彼女たちの日々の中に"彼らの日々"が少しずつ刻み込まれている。
そんな奇跡みたいな1ページをたくさん見ることができてすごく幸せな気持ちになりました。

3

No Title

しみじみ良かったなぁ。彼ら彼女らは「特別」じゃない。過去の自分の友達にも、自分がバイトしているお店のお客さんにも、会社の先輩も日々暮らしている。過去の自分はわかったつもりでいたその後悔とか…今自分がBL読みながら抱えるLGBTQコミュニティをサポート?したいがこの趣味によって傷つく人がいるのではないかという思いも含めてなんだか癒された。

2

キラキラ変化球で複雑な気分に

1組のBLカプへの女性キャラ数人視点の話で構成された1冊。
いろんな女性キャラが登場し、共感したり、それは不躾よな〜とか若気の至りや無知からの行動に後悔すること多いよな〜など複雑な気持ちになりました。
同性カップルに対してのことだけでなく、他者への興味本位な視線や詮索、噂話ってはたから見ると痛々しいところがあるな〜と普段から思っておりまして。
本作のように悪意ないのが特に。
興味を持ったり関わることは問題ないはずですが、その中身ですよね。自分にも思い当たることがあり目(耳)が痛かったです。当時は気づかないのもその通りで。

あとキラキラした表情が眩しすぎてちょい引きました。ひねくれた年寄りなもので。すみません。

いい話なのはいいのですが、あまりにキャラがみんな善良で普通で言っていることがとても道徳的に感じて。これまで読んできたBLで味わったことがない心境になりました。エンタメで道徳を教えられる複雑さよ。じゃっかん興醒めしてしまうと言いますか。
女性視点だからというだけでなく。
BL的萌えは少なめで、周辺人物のあるある、こうでありたいよねという考え方が前面にきているようでぐぬぬぬぬとなりました。

1

BL企画大賞

本編は5話、あと番外編で構成されています。
それぞれのメインキャラは女子で彼らが見守るのが1組の男性同士のカップルです。
そのカップルは変わらず、幼なじみの鬼怒川くんと泉くん。
2人の周りにいる女子は公園でいつも出会う幼女だったりコンビニで店員として登場したり中学の同級生であったり、、、
どの彼女もそれぞれあたたかな或いは真剣な目で2人を見守っていくのです。
ただそれだけに2人を含めて悪意のない人たちばかりなので、なんだか物足りないというか図書館の目立つ棚に表紙を前面に置かれる推薦図書のような気恥ずかしさすら覚えてしまいます。
ラスト章に登場する小学校の新米先生がなんだかなんとなくうざったいです。
私が「先生」自体嫌いだからかもしれません。

1

彼らをたどる

彼らをたどるとはよく言ったもので、ラブに至るボーイズの周辺にいた、有り体に言えばモブ目線の物語という、チャレンジングな構成です。学生から始まって、成人すら遠くなった年齢までを描くというのもなかなか面白い。世の中の見方の変化も描いている。最初にやったもの勝ちかもしれない。とはいえ自分が知らないだけでかつてこんな構成の単行本があってもおかしくはないのですが、間を保たせるのも大変そうだから、作家はもとより編集部こそ挑戦的なのかも。

やや道徳感の強めな1冊に仕上がっているため、単純に萌えを重視してBL作品を気軽に楽しみたい方よりは、"同性愛"(分かりにくい表現)って気分のときがおすすめかと。

萌〜萌2

0

第三者視点で綴られる、「彼ら」をたどる物語。

9歳で出会ったふたりの30歳までの彼ら(鬼怒川くんと泉くん)を、他の作品であれば脇キャラであろう女性視点から彼らを描いた作品。


全5話+描き下ろし。
つまり5人の女性視点と関わりから、客観的に語られる。

以前よりSNSなどでその変わった視点が注目され、面白いらしいと聞き及んでいたが、たしかにあまりこういった語り口で進むBLは見かけたことがなかったので、新鮮な感じで読めました。



どの年代のお話もよかったけど、個人的にとくに好きだったお話は、15年ぶりの再会で過去彼らに正しい価値観を押し付けて、罪悪感に苛まれていた薬剤師の女性のお話「同窓会」。
そして、最終話で彼らの出会いのお話で、当時の担任の先生視点で語られる「まっすぐ育て」が良きでした。


もっともっと40歳、50歳という視点でも彼らのことをずっと読み続けたくなる、そんなハートフルなお話でした。

ずっと幸せであってほしい2人です。


いや、2人だったらずっと幸せなんだろうなあ、、、

2

尊くて切なくて優しいお話

こんなお話待ってました!さすがはチョコドーナツ先生ですね。
というかこんな私好みのお話を今さら見つけるなんて…もっと早く出会いたかった!
連作短編集なのですが、メインの2人は変わらないんです。
所謂女子目線からのBLですね。でも出てくる女の子達はみんなよいこなんですよね。鬼怒川くんと泉くんを応援してるんです。彼女たちの人生にほんの少しだけ関わっただけの彼女たちですが、一生忘れられない思い出になったようです。
あと言葉を紡ぐのがお上手で、綺麗な詩のような流れるような言葉が素敵でした。
最初のベンチで寄り添う2人にきゅんときて、子供の頃本当に自分がこんな2人に出会ってたら、どんな反応するんだろうとか、多分なんかわかんないけど、ドキドキして胸がぎゅっとなって、そりゃあもう腐女子一直線か!あっ今もかというかもう貴腐人だった!
あと3話の女子に共感しました。押しがほしいよね。
私はアイドルとかにはまれるタイプではないので、最後にねこちゃんが押しになったとこはわかるなぁ
最終話に2人のなれそめがありました。全然タイプの違う2人ですが、自分達に無いものに魅力を感じて、やがてそれを補いあってとても理想的で素敵な関係ですね。
最後のシーンで、これからゆっくり愛を育んで葛藤繰り返してお互いかけがえのない存在になってゆくんだろうなと
とても優しく温かな気持ちになれる一冊です。

1

心温まる物語

小学生から社会人(30歳)まで、
それぞれ彼らの身近な女性の視点で描写した彼らの物語です。

小学生:出会って、お互いに支え合う。
中学生:自分の気持ちを否定し、葛藤を生じた。
高校生:他人に自分たちの関係を隠し、悩ましてきた。
大学生:お互い大切な存在であり、思いやりの行動。
社会人:共に生きて、毎日愛しい。


「9歳のあいつと
 19歳のあいつは
 まったく違うし

 昨日のあいつと
 今日のあいつだって
 どこか違う」

「毎日
 愛しいよ」

こういうふうに想わせる、想ってくれる人がいるなんて
生涯に,一緒に成長し、愛を育む。
このような強い絆を結ぶことができるのは素晴らしいと思います。
和やかな気持ちになりました。

彼らについて,心温まる物語でした。

3

幼なじみの最高峰

幼なじみのカップルを、その時々で、ちょっと触れ合い、すれ違った、女の子目線で描いたお話。
それぞれのエピソードの主人公は、それぞれ別の女子なので、本編中にBL的なカップルの絡みシーンはほとんどありません。
なので、エロ重視の方には全くお勧めすべきポイントはありません。
でも、幼なじみだった二人が、それぞれ自分の感情を恋愛感情だと自覚して、受け入れて、分かちがたい唯一の相手として添い遂げる。
そんな、初恋じっくり系が大好きな私にとっては、これは断然、神!でしょう。
各エピソードは独立していて時を行きつ戻りつしますが、時系列順ではないからこそ、読み進むにつれて、あの時の、あの二人の、それぞれの気持ちがより胸に迫って来ます。
是非、紙の本でじっくり読んでいただきたいです。

5

キラキラの硬貨

幼馴染2人、鬼怒川と泉の小学生から大人になるまでを、それぞれ別の女の子視点で描いた作品。

小学生の女の子からみた高校生の2人
コンビニ店員からみた大学生の2人
同僚から見た大人になった2人
同級生からみた中学生の2人
先生からみた小学生の2人

主人公の女の子たちの年齢もバラバラで、それぞれ悩みがあるなか2人と関わっていきます。
好きな人、恋への憧れ、推しについてなど、それぞれの悩みに共感できる部分も多く、物語に入り込んでしまいました。
日々の些細なことで傷つくことも救われることもある、人とのつながりや出会いが日常の中での特別な思い出として丁寧に描かれています。

2人が大学生、社会人の時の話では、鬼怒川くんの泉くんへの想いがすごく一途で素直で愛しいものだと感じて胸が一杯になりました。

読み終わった後、私も幸せな気持ちになりました。
2人の幸せをほんの少しだけおすそ分けしてもらえたような心が温かくなる物語です。

7

彼らの人生をたどる

BLで腐女子が見守ってる作品は最近増えてきたと思いますがこちらはただ見守るだけでは無く、自分と重ねて共感出来る部分、考えさせらるところが沢山ある作品でした!

推しが欲しい女性やただ男、女関係なく仲良くしたいという女の子、小学校の先生など、彼ら(泉と鬼怒川)の年齢に合わせて登場する女性が変わりますがどの人も一生懸命生きていて、共感できるところが必ずあって本当に素敵な神作品でした…
自分が言葉に出来なかった感情を漫画にされていてただただ凄いと思いました

女性目線のお話ですが泉と鬼怒川の事も沢山知ることが出来ました
(欲を言うともっと彼らのお話よみたい!!!!!)

描き下ろしと!カバー下と!!お話の合間のページまで!!!全て最高でこれから何度も読み返すと思います…こんな作品の世界になったらいいな

特に描き下ろしやカバー下はこれからの彼らを想像させる感じでこれからも2人で一緒にいて!!!!!と強く思います

初めて読む作家様でしたが、絵柄もお話も、モノローグもとても優しく素敵な作品でした!
男女問わず色んな方に読んでもらいたい作品です

4

ほんのり温かくなる女子目線

1組のカップル鬼怒川と泉を、1話ごとに違うキャラ達の目線で語られるお話でした。

女子目線BLなのですが、壁になって見守って萌えるという展開ではなく
各話のメインはあくまで女子。色々な事に悩んだりしている時に、友人という訳ではない鬼怒川と泉の醸し出す雰囲気に触れ、気持ちが浄化され前向きになれるようなお話でした。

各話ごとの鬼怒川と泉の年代も様々で、読んでいて少しずつ彼らを知っていく事ができる構成でした。
この様々な年代もとても良くて、ほんとに「彼らをたどる」お話でした。

エロいシーンはなく、女子目線なので鬼怒川と泉のやり取りが詳しく描かれているわけではないのですが、萌え以外の女子目線で描かれていて、繊細な心の機微を感じられてとても良かったです。
「特別」「推し」として鬼怒川と泉を描くのではなく、どこにでもある、だけど尊い恋のお話として描かれていて、心が温かくなるお話でとても素敵でした。

6

世界はいろんな愛であふれていて、それぞれのカタチがある。

いつもいっしょにいる鬼怒川と泉。
そんな彼らを、いろいろな時間軸で、そして女子目線で展開してゆくストーリーです。

"愛"ってすごく素敵だな。
そう思わせてくれる温かい作品でした。

鬼怒川と泉の恋模様はもちろん、女の子自身の恋模様だったり、推し活事情や子供への愛情…。
登場人物ひとりひとりの愛のカタチがとても素敵で、読んでいてこっちまで幸せな気持ちになりました。

また、メッセージ性に富んだ作品でもあったと思います。
思わず共感してしまうような心理描写、同性愛についての考え方、物事の捉え方など、とても考えさせられるものがありました。

読了後の満足感が凄く、本当に買って良かったです。
文句なしの神作品です。

8

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