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表題作とめどなく、シュガー 上

仁科敬太,東京でサラリーマン,22歳
矢井場理一,田舎で家業の後継,22歳

その他の収録作品

  • 告白(描き下ろし)
  • カバー下(キャラクター紹介)

あらすじ

就活の内定報告になじみの店へ顔を出した帰り道
男同士の痴話喧嘩に遭遇した敬太。
スルーしようと思いつつも助けに入ると、
絡まれていたのは苦手な大学の同級生・理一だった。
強気な言葉に反し震える様子に自宅に連れ帰ることに。

お互いの悩みや失恋話、ゲイであることをぶちまけ合う中
"励まし合い"としてセックスをする敬太と理一。
帰り際、次に会うのは卒業式かと話すついでのように
理一から好きだったことを伝えられる。

理一のことが頭から離れないまま、大学最後の日を迎え、
敬太から逃げるように立ち去ろうとする理一を捕まえるが
告げられたのは改めての告白と決別の言葉で――?


過去の恋を引きずる同級生×クローゼットゲイ
"励まし合い"(一夜のセックス)から動き出す一途な恋
上下巻で同時発売!

作品情報

作品名
とめどなく、シュガー 上
著者
児島かつら 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784801978294
4.7

(263)

(222)

萌々

(28)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
33
得点
1252
評価数
263
平均
4.7 / 5
神率
84.4%

レビュー投稿数33

下巻が気になる

『ファイブコーナーズコーヒー』に出てくる敬太のスピンオフになっています。
時系列順に楽しめるのでスピン元を読むことをオススメします。

前作で失恋した敬太が理一に出会い徐々に失恋の傷が癒えていき理一との関係を前向きに考えていくようになる過程がとても良かったです!

オープンな敬太がクローゼットな理一の気持ちを無視して敬太の同僚にカミングアウトしたときはヒヤヒヤしましたし、今後に大きな禍根を残してしまったので下巻がどうなるのか気になります!

上巻のカバー下と電子おまけマンガは下巻のネタバレを含んでいるのでご注意下さい。

シーモアは白抜き修正でした。
遠距離恋愛の醍醐味ともいえる電話えっちに萌えました!

0

エモい遠距離BL

まだ上下巻、上巻の36ページ目なんですが・・・エッモ!

田舎に帰って親の会社を継ぐ前にゲイである自分を解放しようとしていた受ちゃんと、想いを寄せる相手と身体の関係を持つも心までは手に入れられなかった攻くんがセックスするんですが、エッモ。

これでTHE ENDなら儚い想い出を抱えて田舎で頑張ってく間にきっと分かり合える相手と出会える展開なんですが、これ、この二人、こっからはじまるんですよね??もう卒業だけど??期待で心が震える。

そこから短い期間で付き合うところまで辿り着くんですが・・・矢井場可愛すぎない?_(:3 」∠)_

これはドライ感あふれる仁科くんも好きになるわ。いつもチャラっとしたやつがこんなにも可愛くて自分のことが好きだなんて!そりゃ好きになるわ・・・(大事なことなので2回

セックスしてるときの言葉のやりとりも甘すぎなくて、でもきちんと熱が伝わってきて。萌える・・・!

こっからどんな波乱が、とおもったら、そこね、価値観の違い。どっちの気持ちもわかる、けど、それはアウティングだ。

その後もラブラブなんですがモヤモヤもあり・・・はやくハッピーエンド迎えたい!

あとがきに下巻のネタバレでは?な内容があるのでご注意ください。

0

おまけは致命的なネタバレ

他の方も指摘されていますが、電子巻末のオマケとカバー下のおまけが今後の展開を考えると致命的なネタバレになっています。
ネタバレ大丈夫な方でしたらいいですが、ネタバレNGでしたら本編だけ読んで、下巻を読み、その後上巻のおまけを読むことをお勧めします。
萌2寄りの萌評価でしたが、ネタバレにめちゃくちゃ萎えてしまって中立評価です。
上下巻同時発売だったからなのか…。作者の意思なのか編集者のミスなのか…。
正直下巻読む気が失せてしまいましたが、一緒に買っていたので読みました。
絶対、おまけを読まずに下巻へいってください!

4

巻末にラストのネタバレ!?

って酷くないですか??
カバー下の敬太のプロフにラストの展開がさらっとがっつり書かれており、
そのあとに収録されてる電子書店特典も下巻ラスト後の話。
それを注意書きなしに入れるって!??
できれば上巻に携わるネタにして欲しいし、
それが無理なら「下巻を読んでから」って一言入れてほしい。
そうなると良いなぁ~って展開だったけど、
予測して読むのと、結果を知って読むのでは大違いですよ。

ファイブコナーズコーヒーでは恋を諦めてしまった敬太が「思い出にしたくない」真っ直ぐにぶつかって、好きが募ってくのがとてもとても良かったのに!!
前回の恋とお父さんのことから、思いをはっきりしっかり口にしてけるようになったの良い~~~ってなってたのに!!

敬太のこと大好きな矢井場も可愛くて可愛くて、ゲイを隠す苦しみと恋の葛藤が切なくて、どうやって遠距離を克復するのか…将来がどうなるか……
で上巻は終わるわけですが、下巻を読むことなくラストを知ってしまう悲しみ……
まっさらな気持ちで下巻を読みたかった。

キュンってギュンってとこいっぱいだったのに手放しで賞賛できないの残念すぎ。

3

クール&スイート

高評価なのも納得!

一途で真っ直ぐでラブラブで素敵で素晴らしい遠距離恋愛が胸に響くし沁みる〜…。
前から気にはなってた作品でしたが、いやはや読んでいなかったことが悔やまれます。めちゃくちゃ良いです。最高です。

上下巻構成の作品ですが、上巻から萌えのギアが全開。上巻の方は、2人が付き合うきっかけや、恋だと自覚した経緯、遠距離恋愛中の逢瀬が描かれています。遠距離から始まる2人の恋愛が甘くてエロくて超最高です。

とめどなく、シュガー…なるほど。確かに確かに!とめどなく甘さが溢れています。
大学で付き合ってて就職で遠距離恋愛になったってわけじゃなくて、交際のスタートから既に遠距離恋愛。週末の逢瀬が彼らの交際のスタンダードだからか、金曜日の夜はとっても甘い夜を過ごしています。

クールな敬太がウキウキになるほど、理一に夢中なのも良いし、ずっと敬太のことが好きだった理一も想いが叶って嬉しそうなのも良い。距離が離れているぶん、会えたときにギュウギュウに身体を密着させてゼロ距離になる2人の熱いセックスシーンがとっても情熱的でした(〃ω〃)

2人のセックスシーンが意外にも多いんですが、それが良いんですよね^ ^
週末まで我慢していた欲が解放されて、求め合ってるーって感じがすごくする。愛情が深いのが伝わります。
この幸せな時間が、距離に邪魔されているのがもどかしくてもどかしくて…


クールな攻めの敬太の視点で主に話が進むことで、この話が面白くなっていると思います。何を考えてるか分かんないような彼の心の中に渦巻く熱い気持ちと表情のギャップ…これが萌えです!
理一にどんどんハマる流れと、気持ちの重さがすごくキュンとくるしワクワクします。
大学のときは嫌いだった理一のことを、今ではこんなにも欲していて、毎日が理一のことで頭がいっぱいになってる敬太の姿がめちゃくちゃグッときます。会社のみんなにサラッとカミングアウトするのも格好いい〜!


2人の間にあるちょっとしたわだかまりは、周囲にカミングアウトしてるかどうかのところで、敬太と理一の考え方の違い…すなわち男同士の交際への向き合い方にあります。
周囲に理一との交際を言いたい敬太と、隠したい理一。敬太の方がソワソワしちゃってる感じなのが、これからの2人の関係のバランスに影響を及ぼしそうでハラハラドキドキ。
愛し合っていてラブラブなのは間違いないんですが、未来のことを思うとこの関係がいつまでキープ出来るのだろうかと心配になりました。


毎日理一に会いたいと切に願う敬太の気持ちが重くて切ない。すぐに体温を感じられる距離にいないもどかしさよ…。気持ちが通じ合っているからこそ、もっともっと欲しくなりますよね。


もう読んだそばから下巻が待ちきれないです。
そんなわけで下巻へGOしてきます!
遠距離恋愛の行方を見届けてきます♪( ´▽`)

0

上巻のみの感想です

児島先生初読みです。
まだ上巻しか読んでいませんが、高評価なのなるほどです。
ありがちな始まり方かなと思うけど、描写や話の進み方が淡々としながらも熱を感じ盛り上がりますね。

敬太がクールだけど理一に惹かれていくのわかるし。
空港での告白もよかった。
久々に会った時、手を広げてこいこいは萌え〜でした。

BLはファンタジーと言いますが、本作はリアルなドラマを見ているようです。
特にエロシーン。エロいと言うよりやらしい。
理一がしっかり男性で性欲旺盛。
受けは表情とか女性キャラっぽくなることが多いのに、理一は顔も身体もちゃんと男性なんですよね。
表紙が爽やかなのに生々しいエロシーンが多いのもいやらしいというかあざとい。それが受けるんでしょうし。

心身共にお互いメロメロになるところがいいです。
カミングアウトに関して温度差があり、それが下巻のテーマよね。と思ったらカバー下でまさかのネタバレ!!
敬太のプロフィール「ラスト移住後シーンでは29才頃。」て!
徳島に行くとは思いましたが移住ですか29才ですかそうですか。あはは(乾いた笑い)
ストーリーの肝となる部分ですよね。もう下巻読まんでもいい? なんでこんなことになるの? と呆気に取られました。

3

エロ切ない…

うっ…!
まず言いたいのは、カバー下は下巻まで読んでから開いてください!
現時点で下巻未読なんですが、開いて「あら…」って…(まぁ予想はしてたけど)。
んでもってこちらへ来たら、そのように指摘されてるレビュアー様がいて、うーーん、読んでからレビュー見るか、レビュー見てから読むか…毎度悩むところなのですが、先人たちのアドバイスを確認してから挑めばよかったな…って軽く後悔。

とはいえ、この作品の読み応えは損なわないです。
タイトルがなんとなく甘ったるくて(シュガーなだけに…)、ライトな青春モダキュンを想像していたのですが(汗)、めちゃ硬派なんですね。し・か・も、ちゃんとエロい。ちゃんとエロいんです(2回め)。しかも意義あるエロでした。どのセリフにも行動にもすけべにも必然性が感じられて読ませるなぁ〜と感心しまくりでした。しっぽりした展開もよき!

攻めの男ぶりもいいんですけどね、受けの可愛らしさにキュンとします。彼の葛藤もよくわかるし、若々しい一途さに打たれます。待ち合わせに一時間遅れる攻めをずっと同じ場所で待っている受け…(あぁもう”〇〇にいるね”ってどっかで座って待ってたい派としては信じられない健気…)、そして到着した攻めがひたすら待っている受けの姿を声をかけずについ眺めちゃう気持ち…両方尊くて、なんとも言えない気分になりました。

これから下巻と、あと”ファイブ〜”も読みたいと思ってます。

1

カバー下は下巻を読んでから!!!!!

表紙の雰囲気の3倍はエッチシーンが多いです。20代で初のお付き合いとなる2人ならば納得のエッチ量ではありながら、さわやかな表紙なので竹書房ということを忘れがち。

神か萌2か迷っての萌2…下巻は神にしています。
下巻買ってたし評判が良いから読み進めましたが、序盤の大学生ノリっぽい(?実際はどうなのか知らない)台詞回しがどうにも気になって、拒否反応が…下巻からほぼ無くなったかな。

それと!カバー下と電子限定おまけが完全に下巻ネタバレです。電子限定おまけは下巻読後じゃないと話が通じず、むしろじっくり読み返してしまって…下巻のドキドキ感が薄らいでしまったのが本当に残念。同様の感想の方もチラホラ…

8

切なさからの

片思いから両思いになったのに、拗れてしまう。
追われていた方が追いかけるように、少しずつ変化のあるお互いの気持ち、思い合っていても簡単には進まなくて、切なさマックスで涙。
特に、攻めの敬太の気持ちがどんどん変わっていく、クールな敬太の内面はこんなに熱いとは。
でもそうなんですよね、スピンオフもとのfccを読めば、一途で相手を思う良い子なんですよー。
単行本待ちに待った甲斐がありました
未読の方は是非、おすすめの上下巻です。

0

ゆっくりと歩調を合わせて

 リアルさと萌えとエロがバランスよく詰まっている良質な物語でした。とにかくメイン2人の会話が今時の男子っぽくて自然。読者の萌え所を狙っているように感じさせず、キャラクターに喋らせているというよりキャラクターが喋ったことを書き留めている、そんな風に感じるほど仁科も矢井場も現実にいそうな男の子でした。

 ゲイとして堂々と生きるキャラも、カミングアウトをした時に周囲がすんなり受け止めてくれる展開も少しずつ増えてきたように思います。しかし、この作品ではさらにその一段階先を描いていて。彼氏のことが大好きでも、相手に堂々と同性の恋人である自分の存在を公表されたくない人もいる。育った環境も家庭も違うのだから、どんな風に恋人と過ごしたいのか、考え方も人それぞれです。仁科の周囲を意に介さない態度に、矢井場はまだ寄り添うことができなくて。熱量は同等でも、歩む速度が異なる2人。どちらが正しいということもありませんから、2人なりの妥協点をゆっくり見つければいい。下巻でどんな風に変わっていくのか、楽しみです。

0

カバー裏にネタバレあり注意

評価が高かったので購入してみました。

下巻に行く前にもう一回読み直したくらいにして…
もう一度辿りたくなるほど丁寧かつテンポよく描かれていて良かったです。

ただカバー裏に思いっきりネタバレが書いてあって、展開はまあ予想ついていたけどそこは書かないで欲しかった…
何で上巻に書いてしまったのだろう。これはかなり萎え…。


ちなみにスピンオフのようですが、前の作品を見ていなくても全く問題なさそう。
けどそっちの話も知りたいので今度買おうと思います。

3

良い!

表紙に惹かれてよませていただきました。
思ったよりずっと丁寧なお話でした。
スピンオフと知らずに読みましたが、全く問題なかったです。

1番の衝撃はカバー下やおまけまんがで下巻のネタバレされたことです、、涙
全くストーリーを知らず読んでいたので悲しかったです。

1

仁科くん

きみかっこよすぎやろーーーー
惚れてまうやろーーーーー

全読者がトキメキ悶えたであろう新宿駅でのシーン…

これから新宿駅通る度に思い出してニヤけそう←

〜〜

‥‥と、この時の我は知る由もなかった、
この後下巻でこんな気持ちにさせられようとは‥‥

4

自分に正直に生きる

仁科は大学の時から、自分に正直に生きてきたけど、矢井場はキャラ作ってましたね。
ゲイであることも隠さない仁科とゲイバレしたくないために彼氏を地元に呼べない矢井場。
お互いすごく好きなのに、価値観が違う。
この価値観のズレが今後どうなるのか、とても心配になります。
矢井場の地元とは離れていますが、自分が住んでいるところも地方です。
ゲイだなんて知られたら、大変な事になります。私は矢井場の価値観と近いなぁ。

矢井場は変わろうとしているようです。家族が好きだからこそ、打ち明けたい気持ちになってるみたい。

2人がずっと一緒に居られる方法、下巻では見つかるかな?

4

読んで良かった

スピンオフと知らずに読み始め…。

うおぉぉ。
なんだこりゃ。
とっても良い!
テンポが!
セリフが!
2人のやり取りが!

攻の仁科に片想いしていた受の矢井場がサクッと告白して去った後の仁科がとても良い。
グイグイいくね〜。

すぐに遠距離恋愛になってしまって、久々に会った時の仁科のおいでおいでが良い。
公衆の面前で、堂々とコイコイですよ。

名前呼びになるまでの流れも良い。
言いそうで、言わない…に痺れきらす仁科が…仁科カッコいいなぁ。

相性ピッタリの2人が、ぶつかってしまうのが
カミングアウト問題…。

ここだよなぁ…。
と、あっという間に上巻読了。
すぐに下巻になだれこみまーす。

3

日々の積み重ね

ファイブコーナーズコーヒーを読んでこちらを読みました。前作で失恋した敬太が大学を卒業するところから始まります。

チャラくて苦手意識のあった矢井場理一。その理一が男性とトラブルになっている所に偶然居合わせ、お互いにゲイだということを知る。その後成り行きで体の関係を結び、別れの翌朝、理一が敬太に思いを寄せていたことを打ち明ける。

それから理一を意識するようになった敬太は理一が地元に帰るその日に付き合おうと告げる。同情じゃないかと言う理一にこのまま終わりたくない、これからもっと好きになるかもと含んで付き合うことになる。

実際その通りになって、次に1回理一が敬太に会いにくる遠距離恋愛を続けるうちに常に理一のことを考えている敬太。そんな2人の日常がとても愛おしかったです。特に描かれてはいなくても、毎日の電話やメッセージでお互いの「好き」の度合いが上がっていくのが手に取るように分かって。

でもそんな2人もカミングアウトすることに対しては全く意見が違っていて、オープンにして自分を偽りたくない敬太。理一は地方でずっと生きていくこと、ゲイに対する周囲の目を気にしてカミングアウトできない。そんな2人のすれ違いが少し出てきたところで終わる上巻です。

2

はい、待った甲斐有りました。

FCC から気になる存在だった敬太のお話。
個人的に連載中はずっと我慢してました。
いや、やっぱりまとめて読みたい。
ガツンと紙書籍を買って読みたい!
ただそれだけ思ってお待ちしておりました。
児島かつら先生の作品、FCC もそうですが読むと、場の空気感がすごいと思います。
都会も、田舎も、会社も。
生きているんだよなあって。
敬太と理一の始まりが、めちゃくちゃ良いです。
劇的じゃなくても、見知った位の近さから、何かをきっかけにしてぐんっと近く、濃くなる。
いや~もう敬太最高。
押しは強かったよ!以前から。
だけど、彼氏になると違うじゃん。そこには独占欲と甘さが加わり絶妙です。
理一くん、一途で可愛いぞ、抱かれたら気持ちが止まらなくなるよね、そりゃそうだ。

もう、とにかく心理面も二人が付き合う感じも無理がなくひたすら、話しにのめり込んで一気読みしました。
我慢した甲斐がありました。
児島かつら先生ありがとう。
そして、タイトルの
とめどなくシュガー、声に出して読みたいタイトル更新しました。語感最高。
そして、雪崩れ込むように下巻を読みます。

7

思い出にしたくない

本作を読むために「ファイブコーナーズコーヒー」も読みました。あの年上オーナーとの恋が叶わず男泣きしていた敬太が…!

本作を読むまでは敬太の事、ちょっと誤解していたかも知れません。
割と人生イージーモードで来るモノ拒まず去るモノ追わず的な性格なんかなって思ってたんですが、割と苦労人で将来のビジョンもしっかり持ってて、男気のあるヤツだったんですね。
同情とか同調かもしれないけど、思い出にしたくなくて空港まで追いかけて行って告白する熱さがカッコ良かったです。

付き合い始めてからの2人が遠距離だけに愛しさが爆発してて良かったです。
1か月ぶりの逢瀬でご飯を後回しにして貪り合うのサイコーでした。

都会の敬太と田舎で家族と暮らす理一、それぞれを取り巻く環境からカミングアウトへの考えも違ってくると思うし、その事で別れてしまうカップルも居ると思うんですよね。そうなって欲しくないなぁ…なんて考えながら読んでたら、カバー裏と電子特典漫画でネタバレに遭遇!
…まぁいいんだけどさ、上下巻同時発売だし。
でも正直エッてなったよね。
ま、でも悲しい結末にはならなさそうで安心したよ…。

メインキャラの顔が似てるのは前作同様でしたね。
今回はメインが2人だったのでまだ髪色と髪型で区別できたので良かったです。

2

遠恋でも頑張る二人……尊いよぉ(泣)

チャラ男ぽい受け様もそんな受け様を嫌ってる攻め様。しかし、実はそれは作ったキャラで、そうやって自分の性指向を隠していて、攻め様のことが好きだった受け様。この辺まではまぁ事の起こりですしそこまでこの作品にハマるとは思ってなかったです。はい。

その後、攻め様もだんだん惹かれて行って……な感じなんですが、最初チャラ男の受け様に私もそんな惹かれてなかったのにベールが剥がされるとともに大好きになっちゃった……実は攻め様のこと大好きだったとか何!?つらいからもう会わないなんてめっちゃ大好きじゃないか!!(←そういうのに弱いんです)
攻め様、すんごく自分をしっかりと持ってて受け様を追いかけるんですね(それが元になって意見が食い違ったりするけども)。
「(受け様と初エッチ)もっと大事にすればよかった」っていう展開があって、私は落とされましたね(そこまでで3回くらい落とされてますが)。そんなことちゃんと伝えちゃう男前ほれてまうやろー!
最初は受→→→←攻みたいな雰囲気あるんですが攻め様の方もどっぷり浸かっていきますね。尊きカップルの成立です。
話が進むにつれて攻め様がどんどん盲目な受け様一直線に……正直攻め様がこんな魅力的になるとは思ってなかった。いい男だな仁科サン!!!!

くっついたはいいものの初っ端から遠恋、遠恋、遠恋だけでも大変だろうに、カミングアウトや将来に向けて食い違いが……
キャラがしっかりしてて物語に入り込みやすい分、読んでるこっちもちょっと辛くなりますね……。(だがこの辛さを味わってからのハピエン、ホントに頭の中で"何か"が分泌されるかのごとく幸せな気分になれるのでやめられないのである)
問題を孕みつつ下巻に続きます。

性描写もガッツリあるんですが、なんだろう、攻め様も受け様も互いを大事に思って気持ちよくなってるのがありありと伝わってきて「尊いーーーー!!!」ってなりながら読んでました。尊い。ほんと尊い。

読後錯乱状態ですのでまとまりのない文ですがとにかく尊きカップルです。モダモダしてても尊い!オススメ!!

4

凄く良い!

正直言って「ファイブコーナーズコーヒー」より凄く良かったです。やっぱりあの恋は無駄ではなかったと確信しました。敬太良い男に成長してましたね。

初めは苦手意識しか無かった理一の、意外な面を知るにつけ彼に惹かれて行く敬太の心情が丁寧に描かれていました。かなり萌えました。

ずっと敬太を好きで、でも嫌われていて、それでも近くにいたい為に明るく振る舞ってた理一の心の内を思うととても切なかったです。

社会人になってそれぞれの場所で頑張る2人でしたが、学生とは違う人間関係も増えて来て…理一とのデート中に職場の同僚と偶然出会ってしまった敬太は思わずカミングアウトしてしまいます。個人的に敬太カッコいいと思いました。あの場にいた女子達と語り尽くしたいと思いました。本気で羨ましいです。www

私はどちらかと言うと敬太に近い考えなのですが、理一のように怖いと思ってしまうタイプもいるわけで、違う人間だからこその相容れない部分が出て来てしまって…それでもお互いに名前呼びするくらいにはラブラブに変わってるんです。

彼女とのことを姉に責められて誤魔化して逃げる理一と、理一の故郷に行ってみたいと思う敬太との差にちょっと悲しくなったところで上巻が終わってました。

書き下ろしの「告白」では敬太の意外な面にギュンと来ました。

4

こんな男前な攻め 久々にみたわ…

ドはまりしてしまった…。
ストーリーもキャラも全てにおいていい!

オリジナル作品は読んだことがなくて、
こちらがスピンオフ作品というのも知らずに読み始めました。
だけど、本当にこれがスピンオフなの!?てくらいに濃ゆくて、
ぐいぐい引き込まれてしまいました。

大学生の敬太はバーからの帰宅途中、
同級生の理一が男に絡まれているところに遭遇し、助けに入ります。

敬太にとって理一は苦手な存在でしたが、
怯える理一を放っておくこともできず連れて帰ることに。

そして、話していく中で理一が実はゲイであることがわかり、
“励まし合い”と称して身体を重ねてしまいます。

軽い気持ちで関係をもった敬太でしたが、
本当はピュアで一途な理一の普段とのギャップに絆されてしまい…。


敬太がめちゃくちゃ男前でした!
ドライで不愛想なだけの男かと思いきや、
意外と硬派で付き合い出したらかなり情熱的!
しかも、理一以外には超クールなのに、理一の前でだけは甘々なんです♡
一途に愛してくれるし、大切にしてくれるし、こんな男前攻め久々に見たわ!

遠距離恋愛やカミングアウトなど、まだまだ問題が山積みな二人ですが、
下巻でどう展開してゆくのか楽しみです!

9

よかった・・・!

苦手…というか嫌いだった同級生と再会して実はキャラ作ってたのが分かって素に惹かれ付き合ったらどんどん好きになる、、って萌える要素で溢れていました。

理一はずっと敬太を好きだったのに最初隠していたのも、本気で好きだからもう会えないって言うのも良かった…!なのに気づいたら敬太がめちゃ好きになってる・・・

一ヵ月ぶりの再会で会いたかったって気持ち爆発させてるふたりがかわいいです。

途中から価値観が違うのが判明し、自然体でいたい敬太(お父さんのエピソード読んだら納得しました)と周りにカミングアウトはせず黙っていたい理一。
どちらの気持ちもわかるので切ない…
前作より敬太が押しの強いキャラクターになった気がしてどきどきしました。流されつつある理一だけど違うと思ったらちゃんと言いそう。なにやら雲行き怪しく下巻に続きます。

2

距離

爽やかな場所でそれぞれに意味ありげな表情を浮かべるふたり。そんな表紙に惹かれ購入しました。

大学の同級生ではあるけれどウザめに絡んでくる理一のことを敬太が嫌っていたため、接点はほとんどなかったふたり。
あの時街で出くわさなければそのまま卒業し、その後の彼ら自身を変えていく日々ももちろん訪れていないわけで…
人生って何が起きるかわからないな、と「ふたりの始まりの日」を見て感じました。

ふたりともゲイで、でもそのことに関しての考え方が正反対だというのも考えさせられるところで。
自分に正直に生きたい敬太の言動はすごく真っ直ぐで格好良いけれど。そうすることが出来ない理一にとってはそれがどう映ったのでしょうね…
意見を押し付けたりぶつかり合わないのがふたりの良いところでもあり、まだ距離がある部分なのかな?とも感じました。

ふたりで居るときはすごく甘い時間があり、でも冷静になる現実もしっかり描かれていて。
メリハリのある展開に引き込まれ、夢中で読んだ上巻でした。

スピンオフだと知らずに読んだので、下巻まで読み終わったらファイブコーナーズコーヒーも読んでみようと思いました。

4

ファイブコーナーズコーヒー未読

あらすじを読んだ時点では余りピンと来ず、読む予定はありませでした。
しかし、ちるちるの評価が高いまま維持...という事で良作では?!と急いで購入。

テンポ良く読みやすいなぁ〜と、作者様の過去作を見たらサースティ・ハイ読んでました!
読後、すごく気持ち良かった記憶があります。
この作品もシチュ、内容は違えど
なぜか読んでて気持ち良い不思議な空気感。
上手く言語化できませんが皆さんは感じませんか?

では、ネタバレ感想を少し...。
上巻では理一のチャラさから一途な想いまでのギャップが見どころ!そしてサラッと告白...良いッ!
そりゃ敬太だって絆されちゃうわ。致し方なし。

しかし、敬太絡みの知り合いだからって相手の許可なく勝手にゲイバレはアカンよ。理一は隠したいんだからさ。
世の中ってどこでどう繋がってるか分からない。
四国在住とはいえ、会社の取引先は都内に多数となれば尚のこと。

意外と敬太の周りは家族、職場ともゲイバレしても大きな問題はなさそうだが理一の方はね...。
下巻へのフラグがしっかり立ってました(><)


スピンオフとは知らずに読みましたが特に困る事はありませんでした。
ただ、敬太の過去に触れた時、本編を知ってたらもっと感慨深い気持ちになれたのでは?とは思います。

3

マイナスからの恋愛

とっても良かったです!
良すぎて何回も読み返した後に、元々電子で購入していたのですが紙でも買ってしまいました。


大学の同級生の敬太と理一は、性格が合わないためほとんど話す事もなかった2人。
卒業間近のある日、街で理一が絡まれているところを偶然敬太が助けて、理一のホントの姿を見て印象が変わります。
そこから遠距離しながらのお付き合いが始まっていき

という上巻でした。

元々敬太は理一を嫌っていたのですが、理一の事が気になって好きになっていくところ
運命的な始まりではなく、むしろリアリティがあってフィクションなのに違和感がなくてすごく良かったです。
2人の気持ちと距離と関係性が徐々に恋人らしくなっていくところも描かれているのですが
経過とともに変化しているところが自然で、スッと2人の関係性が理解できました。

元々友達だとラブに発展しづらそうだし、全くの他人だと浮かれすぎたりしそう。そもそも敬太は好きにならなそうだしなぁ。
マイナスからのこの関係性がむしろ良いな、と思いました。

結構エロい描写があるのですが
エンタメ的なエロではなく、付き合いたての恋人達のリアリティのあるエッチシーンでした。とてもエロかったです。

そして敬太はやっぱりかっこ良い。
信念があって一見クールだけど、けっこう理一には情熱的なところとか、すごく良い。
育ってきた環境も考え方も違う理一とは、すれ違ってしまうところがあるのですが…。

上巻は敬太と理一の恋の発展や、それに伴っての小さなすれ違いが描かれていました。
ですが、会えない時に恋しく思ったり、会えた時の幸せな一時は見ていて幸せが伝わってきました。

幸せを感じる上巻。下巻もとても好きです。

6

とめどなく、シュガー (上)

前作のFCCから敬太がずっと気になってました。連載が始まったのを知って完結するのを楽しみにしていました。最初からドラマチックな展開で、理一がとても健気で可愛いかったです。読み進めていくと、敬太の恋愛や生き方に対する真っすぐさがまぶしくて、すごくいい子だなぁと。同時に、理一の苦悩もすごくよくわかる、なんとももどかしさがありました。付き合い初めてすぐ遠距離がスタートするのも、理一の故郷に行けないのも、カムアウト勝手にしちゃうのも、生き方そのものが違うのに、嫌いになれない二人がすごく可愛かったです。

2

さすがQpa。引っ張るとかやべぇ。目から鱗。


「会うのは無理です」「さようなら」

そっちが言うのか。と思いました。

ずっと片想いをしていて、その相手が自分の好意に気付いたうえで これからも(皆で)会おうと言うのなら、この好機を…と考えると思っていたのですが、無理なのか。そうか。そうだな。と、とても刺さりました。


私個人の好みとして、他の人とのしっかりとした絡みがある作品は胸が痛くなるので、【ファイブコーナーズコーヒー】は読んでいません。
【とめどなく、シュガー】は上下を通してずっと 敬太と理一の物語 だったので、読んでいなくても特段問題はないと思いました。
ですが、敬太の後悔や「おめでとう」など、読んでいたらきっともっと深く染み入るものがあるのだろうとも思いました。

3

上巻のカバー下、電子描き下ろしでネタバレ注意!

上巻のカバー下、電子描き下ろしはネタバレになります!

下巻を読んでない方や、ネタバレをされたくない場合は、上巻の本編を読み終わったらすぐに下巻の本編を読みましょう!
カバー下や電子描き下ろしは読むのを我慢しましょう!下巻の最後まで読んでから読みましょう!

このお話は前作「ファイブコーナーズコーヒー」のスピンオフです。
当て馬だった敬太のその後の恋の物語です。
途中で「ファイブコーナーズコーヒー」のふたりが出てきますが、前作を読んでいなくても大丈夫です。
わたしもこの作品を読んでから前作を読んだのですが、特に順番が違っても両方とも楽しめました。

前作の敬太はセフレだったから、素直に好きと言えず大人ぶっていましたが、今作の敬太は自分の気持ちに素直になっています。真っすぐすぎて、それが理一には辛くなるほどに。
でも、今作のふたりの方がいいカップルと関係だと感じました。


【上巻のお話をします】
上巻は大学卒業を控えた失恋したばかりの攻めの敬太と、地元に帰る前に自分を変えたい受けの理一が偶然出会い、身体の関係を持つことからふたりの物語はじまります。

敬太と理一のそれぞれの想いと変化がとても丁寧に描かれています。
ずっと強がっていたのに、身体を重ねた時に「嬉しい」という理一に、ああ、好きだったんだなと思って切なくなりました。
だんだんと理一を気になっていく敬太の想いと、空港での告白のシーンはめちゃくちゃよかったです。

やはり上下巻の作品はいいですね。
好きになる過程も、新しい生活に慣れていく様子も、会えない寂しさも、エッチなシーンも丁寧に無理なく進んでいきます。

ぜひ、下巻もお読みください!
上巻よりももっといいです!!

7

ストーリーにのめり込む

Twitterのフォロワーさんがめちゃんこオススメしてくださる上に、タイムラインでオススメで流れてきて、初めての先生に出逢わせてくださり感謝です。

ストーリーの進め方がまるで日常なのに酸いも甘いもを描いている所と、敬太と理一のキャラクターの表面的な人物像のコントラストがページの手を止められずグイグイ引き込まれる。

大学卒業のタイミングでの、本当の自分の恋愛対象確認で、手放してはいけない相手を捕まえる事の奇跡とその一歩を踏み出したふたりを観てドキドキ、ハラハラしてしまいました。

Cモアさん、修正、ライトセーバー。

3

真面目な話なのに案外エロ多めでビビるわ

駅から徒歩8分 5回角を曲がれば到着
海まで車で10分 風向きによってはたまに潮の香りもする

そんなカフェで働く 自分も将来カフェを持ちたい
なんて夢語る大学生バイトだった敬太


敬太ですよッ!

もだもだして いつまでもままならない共同経営者たちの恋を 時に見守り 時に邪魔し 時に後押しし 手を引くときは神のごとくあっさりだったあの

誰が見ても1番大人だった敬太

いや あたしだけか? 敬太にそんなものを感じていたのは?

敬太いいヤツなんですよ セフレだったけど
公彦に想いは残したまま でも一途な恋を実らせた公彦から潔く手ひいちゃって

本気の恋だったのにセフレにしかなれなかった惨めさと未練だけが敬太に残っちゃって あの続きを熱望しながら陰ながら彼のしあわせ願ってました


って 元ネタ話はそれくらいに



同じ大学 でも「合わない」ヤツ
そんな矢井場を拾い やっぱりそのチャラさにイラつく敬太


どんなときもキモチは顔に出さず いつでも飄々としているのにその毛嫌いが珍しく驚けど ありのままに迷う自虐ポエマーに自分の自滅をさらして 同類相憐れむなのか 同舟相救うなのか とった行動があまりにも彼らしかったなと


始まりは成りゆきでも 去り際に放たれた言葉に1度意識がいってしまえば気にせずにはいられない

報われない恋に囚われて見えていなかった誰かの恋

自分の中の諦めと断ち切れない想いに苦しむ矢井場に少し前の自分を重ね 叶わぬ恋の辛さの元になったのが 何の因果かこんどは自分で

って 後悔と未練を1つずつ丁寧に片づけ 燻るものを大事に抱え 戸惑いを紐もいていくので 甘々らぶらぶ超ハッピーを求めちゃうとちょっとしんどくなるのかな?



同情や哀れみに流された感じからの始まりから ふたりの距離は離れても近づくキモチの描かれかたがほんとにいい
久しぶりの再会で たいした言葉もなしに抱き合ったその瞬間に溢れ出た愛しさ 

まぢ発狂するかと思ったわ ←いや してたよ?

焦れったさに悶えさせられるこの感じも いい
そうね 恋ってちょっと恥ずかしくて ちょっとナーバスで ちょっとしんどくて
想いは重なっても不安は絶えなくて 少しの違いから簡単に崩れはぐれていく

この上巻 敬太の想いが一気に熱を帯び矢井場に染められていくのに対して 矢井場の中のわだかまりがどうにも燻って 止められない敬太への想いに影を差す ってところで終わり

ううううううううううん 敬太の言わずに後悔も 正直でいたいもわかるりはするんだけどね

3

きっとこれが、等身大の、リアルな恋

思いがけなく始まった2人の恋。

自然体で、本当にリアルな日常を感じさせるお話でした。
話が1話ずつ進むごとに、お互いへの想いがちゃんと深まっていくのが、2人の距離感からしっかり読み取れます。
ただ、敬太と理一のゲイであることへのそれぞれのスタンスの違いがずっと根底に残っていて、幸せであるハズなのに、幸せを掴みきれない…そんな切なさもずーっとついて回ってくる上巻。

めいいっぱいの笑顔や、感情的になるシーン。
2人が生きてる物語を堪能できる1冊。

4

スピンオフの域を超えた名作!

『ファイブコーナーズコーヒー』に登場した仁科敬太のスピンオフになります。

正直このシュガー上下巻だけでもとんでもなく濃密で読み応え充分です!

最初のスピンオフ『四角い月』で敬太とその相手になる理一のお話が始まり、その続きが『とめどなく、シュガー』になります。

コミックスの上巻の最初に『四角い月』が収録されています。

でもやっぱり『ファイブコーナーズコーヒー』を読んでからこの作品に入られる事を強くおすすめします。

思い入れ、理解度、そして感動が何倍にも膨れ上がる事間違いなしです!

そして肝心の本編ですが正しく敬太と理一、二人の人生の縮図と言っていいと思います。

他者を寄せ付けない孤高さがありそして恋に破れた敬太、そんな彼がずっと好きででも彼に嫌われている事を分かってる理一。

あるきっかけから励ましあいの一夜を過ごしそこから二人の物語は動き出します。

大学卒業を機に遠距離恋愛を始める二人。

本当にラブラブで愛が溢れてます…何よりあの無表情だった敬太の変貌ぶりが堪らなく萌えます。

だけど遠距離恋愛ならではの、そして二人の性格や価値観の齟齬、理一のクローゼットゲイな所が色んな悩みや迷い、葛藤をもたらします。

上巻では出会いから遠恋ラブラブをメインにストーリー展開してゆき下巻では二人が壁に段々と直面していきます。

→続きのレビューは下巻のページにて

7

「月は丸いままでいいんだよ」

「ファイブコーナーズコーヒー」のスピンオフ。

私は未読ですが特に問題無く読めました。
(追記:取り寄せで時間掛かりましたが無事紙でGET)
(既読だと新たな気付きがあって更にハマりました!)

めちゃくちゃ良かったです!!!(;///;)
下巻に向かうにつれて涙が止まらなかった……。

・あるがままの自分で生きていくこと
・大切な人と一緒に生きていく未来図
がじっくりと丁寧に描かれていて心を鷲掴みにされます。

すれ違う理由も愛し合っているからこそ!って感じでね。
語彙力がないんで上手く説明出来ないけれど、
グワワ~と胸の奥からせり上がってくるモノがありました。

遠距離恋愛のリアルさも良かったです。
周囲からはもって数年だろうぐらいに思われてて、
実際、遠距離は体力も金も神経も使うんですよね。

その分 久しぶりに会えた時の嬉しさ爆発!って感じが
ホント~~に幸せそうでキュンキュンニヤニヤします////

ああああ、めっちゃ良かった。
衝動買いして良き本に出会えたときの嬉しさプライスレス。


さて、上巻の感想です。


攻め:敬太 / オープンゲイ
基本的に笑わないクール男子。
夢を持っていて目標に向かって生きる真面目な子です。
過去の恋を忘れられずにいました。(※スピン元参照)

受け:理一 / クローゼットゲイ
自分の性嗜好は人に話しちゃダメなことなんだ、
と幼心に感じたまま誰にも話せず生きてきました。
チャラいキャラを作って性嗜好を隠しています。

気付けば同じグループにいるけれど、
敬太はチャラい理一のことが嫌いでした。
しかしひょんなことから素の理一を知ってーーー。

成り行きで一夜を共にし、
大学卒業後に理一が地元に帰るタイミングでお付き合いを始めました。

その後の遠距離恋愛は、月に1度 理一が東京に会いにくるという形に。
敬太が会いに行こうとしても理一は頑なに拒否をして……と展開します。


個人的に「1度だけでいいから…」という
好きな人に抱かれたい刹那的な感情に萌える質でして。
理一が隠し持つ恋心にキュンキュン止まらなかった…!

素振りを見せなかったけれど、
理一は敬太が好きだったんですよね。ずっと。
敬太がキミさんに片思いしている時もずっと。

敬太の中で燻り続けたキミさんへの想いが、
理一の存在によって過去のモノへ形を変えていく。
2人で新たな『スタート』を切るのがグッときました。

月に1度も逢瀬の時間もめちゃくちゃ良くて!!!
幸せに満ち満ちたカップル見ると幸せな気持ちになる。
(会えない分、性欲爆発させてガツガツやるのも良き♡)

クローゼットで一目を気にする理一に対し、
ごく普通の恋人のように自然にいたい敬太。

駅の改札でハグを求めるように敬太が腕を広げてて、
理一が思い切って胸に飛び込むシーンが堪らない…!

理一は人目を気にしてギャグっぽく茶化そうとするけれど、
敬太が茶化させまいと押さえ込むのが良いのですよー!!!
誤魔化すのがクセになってた理一に本音を出させるのがね!
(本当はこうしたかったんだよね…(;///;))

そんなこんなでクローゼットの理一は
東京では少しずつ自然でいられるようになるけれど、
地元で会うのは絶対無理ってなっちゃうんですよね…(涙)

敬太と一緒にいたら気持ちを隠せないからって。
大好きだから嬉しい気持ちを抑えられないからって。
だから地元で会うなんて無理って考えで固まってね。

敬太は理一の気持ちも尊重したいけれど、
会いに行くのを拒否される度にジワジワと広がる濁り。
好きな人のテリトリーに入れない切なさが苦く広がります。

うううう……(;ω;)
敬太の気持ちもわかるし、理一の気持ちもわかる。
ゴールのない迷路の中を進んでるようなもどかしさです。

2人でいるときの超幸せそうな時間を見る度に
これが永遠に続け~~~!!!って叫びたくなりました。
(めちゃくちゃ甘い時間なんですよ……////)
(エッチの時に「りぃ」って呼ぶの良き////)

『四角い月になれん』という理一
『月は丸いままでいいんだよ』と思う敬太。
この言葉もとても印象に残りました(∩;///;∩)良き…!
(↑↑今作者さんのTwitterで1話公開してて読めますので是非!)

~下巻感想へ続く~

10

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