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表題作ピットスポルム 一葉

小田島 苑,高校生
矢野 久哉,高校生

あらすじ

全寮制の高校に通う矢野久哉の悩みの種は同室で学校一の問題児、小田島苑だった。
門限を守らず、男子寮に女子生徒を連れ込み性行為に耽る姿を目撃し初めて見る男女の生々しい営みに混乱と欲情を感じてしまった矢野に半ば強引に自己処理の手伝いを行う。
「生真面目な優等生」を揶揄う小田島、かと思いきやそこには誰にも言えない恋愛感情とトラウマが混在していてーー。

作品情報

作品名
ピットスポルム 一葉
著者
三上志乃 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジーオーティー
レーベル
picn comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784823603747
4.5

(262)

(193)

萌々

(46)

(14)

中立

(5)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
19
得点
1196
評価数
262
平均
4.5 / 5
神率
73.7%

レビュー投稿数19

思春期の不安定だからこその不可解さ

読み返しレビューです

発売当初読んだままで実は1,2巻同時発売を購入した後に3巻購入を一旦お休みしたのですが4巻発売のペースも早かったので3,4巻もこの度一緒に買ったので改めて最初から読み直しました
今はまだ3,4巻は未読でレビューします&2巻の内容には触れないようにします


最初読んだ時の感想としては高校2年生という設定の割に精神年齢の若さ、幼さに不整合さを感じる行動自体に少し違和感を感じてしまい何となくキャラが掴み切れなかった印象です

小田島は分かり易い1軍だけど問題児
1軍の圧倒的モテオーラを放ちながらも心が不安定で未熟
問題児なのに母親を「お母さん」と呼び、彼を明らかに不安定にさせている原因だろうに無下にしない
心が不安定そうなのにセフレを多く抱え、自身を軽んじる取り巻きのやっかみにも諦観を見せる無の境地
小田島が思春期の中で自我の芽生えを恐れているのか、乗り越えたいのかが見えずにいた所が「掴み切れなかった」んだろうなぁ…と今、冷静に読み返して自分の中での違和感の正体が分かって来ました

「整合性が無いからこその不安定さ」
これこそが思春期の中で性自認に悩むDKのひとつのリアルなのかも知れない…⁉と読み返してみて思い至りました
ここまで自分なりに考えが進むと当初の印象とは違った感情も生まれてきて小田島に俄然興味が湧いて来ます(`・ω・´)ゞ

部屋割り表を大事にしてしまう程繊細で不器用に一途な小田島にとても庇護欲を掻き立てられてしまいます
分からないから知りたい、どうなるのか見守りたい、そんな気持ちに変化している自分がいます
益々この後を読むのが楽しみになって来ました

少しだけ気になるのはお話しの内容ではなくて絵の描き分けは初読みと再読で変わらずチョット気になってしまう点です
特に矢野の髪色トーン…たまに黒くなかったりするのはナゼなんでしょうかね…
2人ともキレイめのお顔で儚げさがある雰囲気に被る所が感じられるので出来たらハッキリとした違いのある髪色は描き分けて欲しいなぁ~と、、、甘えた事を言ってしまうド素人でスミマセン…でも同じ髪色になってるのは困惑しちゃうょ(。・_・。)

1巻はまだ2人共にキャラとしての興味はあるものの魅力!とまでは自分の中で至っていないのと先があるからこそ!という点を踏まえた評価をしていますが確実に先を読みたくなる1巻ではあります
最初に読んだ時に評価していたら多分☆は3かな~?ですが再読で気付いた事が多かったので購入当初に評価付けをしなくて良かったです♪

0

他にもあるようで、ない設定かも

初読み作家さんです。
ドラマCD化で坂田将吾さんが初メインですと!?と気になって原作から読んでみました。

とっても絵が綺麗だしお話の組み立て方も引っかかるところが少なく読みやすい。ただ、1巻はまだ序章って感じで全貌は見えてない。

この作者さんって普段はBL以外を描かれてた?と思うくらい人によっては地雷案件がありました。

全部攻めの子側なんだけど。

①学内でところ構わず来るもの拒まず去るもの追わずで言い寄ってくる女子生徒とSEX三昧
何なら3Pもアリです。ガッツリシーンはないんだけど、女子のおっぱいはチラ見えしてます。
何でこんなにお盛んなの?と思ったらちゃんと理由はあるんだけど、時と場所、相手は選びましょう。

②こんなヤリチン野郎みたいになった原因が結構ディープ。いたいけな小学生時代に父親が男とカーセックスしてるとこをうっかり見ちゃって嫌悪感と興奮がごちゃ混ぜになってこっから拗らせ思春期突入。両親は、なかよし夫婦♡って思ってたらお父さんがネコなんだもんね。
あんな発覚の仕方ある?って思ってしまう。もうちょいありそうなシチュエーションにして欲しかったかな?
あと、お母さんは薄々勘付いていたのかな?あんなの見たなんて母親には絶対に言わないだろうし。その辺もうちょい詳しく知りたかったな。

あと、矢野くん。ご家庭事情からこの高校はなかなか金銭的に厳しそうだけどそこまでしてきたかった理由ってこの後出てくるのかな?公立でも偏差値高い学校もあるんじゃないの?
お昼をパックご飯で作ったおにぎりで凌ぐなんてひもじいよ…。苦学生過ぎる。

この先どうなるのか続き読みます。(そりゃ、くっつくんでしょうが)

シーモアで合本版で購入
白抜き修正

1

小田島…君ってやつは…泣泣

二葉まで読んだ上での感想と評価です(ネタバレ有り。

いや…あの、こちらの作品は支部の一話試し読みでたまたま見つけてたまたま絵柄が好みって理由でたまたま読んでて気付いたら漫画を買っていたというのが三上さん作品との出会いです。
高校生ものだしほのぼのしてる良い感じのやつ〜なノリで読んでいたのですが、第一の感想が小田島…ッ、小田島ッ…です。←何言ってんだこいつって感じですが読み終わった後こうなるはずです。
BL漫画は大抵女性と絡んでる描写あるの、読者さんの中でも苦手な方多くいらっしゃると思いますが自分は個人的にあんま苦手という訳ではなくこの漫画で改めて女性との描写シーンにこんな深い訳があるなんて、、、と痛感しました。

攻めの小田島くんは父の浮気(しかも男)、そしてそれがきっかけで抑うつ状態になる母が原因で自らが同性愛者であるということを隠し認めないようにして生きてきました。矯正(自分が同性愛者では無い事)をするため寮学校へ進学し自分は女にしか欲情しないんだ、と刻印をするかのように毎日のように女性とおせっせしています。

そんな中とあるきっかけで受けの矢野に出会い恋をしてしまいました…………でも本人は認めないようにその想いは隠し続け半年くらいずっと秘めた片想いしていたんでしょうね。その想いは彼にとっては絶対に許されない事であるから必死に必死に押し殺してきたのですがなんと…2年になり同じ寮部屋になってしまったんです。←キャー
小田島にとって恋愛対象になるのは男性で矢野であって、それでも押し殺さなければいけないから女性を抱けば自分は治る、だなんて恋とか恋愛対象とかを治るなんて言葉を使うなんて10年以上悩み続けていた彼の気持ちを想うと胸が痛いです。←しかもトラウマの現場見た歳多分小学生だよね?泣

そんな色々ある小田島ですが矢野という受けは慣れない感情や気持ちに背けながらも必死に向き合って小田島を受け入れるわけなんですよ、二葉です。←良かった…幸せになって……最後の小田島の笑顔と涙といったら泣泣

コマ割がとにかく上手くて小田島の視線や瞳の色
等細かく見れば見るほど全部読み終わった後にあ〜こういう事だったのか〜!と気付きます。
特に一葉で矢野の首から顔を見るシーンがあって、何だこのいやらしい視線はなんて思っていたんですけど全部読み終わってまた読み返してみるとアッ…ずっとずっと好きだから、矢野が大好きだから、でも手が出せないからパジャマ姿の女を抱きに行ったんだッ…うわ〜泣となりました。その日に女を抱きに行ったのってそういう意味だったのか……。多分矢野を見て欲情する度に女を抱いて自分は男は好きじゃないと刷り込ませていたんだな……でも無意識的に矢野に少し似た要素を入れて抱いていたとも思う…。←実際そうだったよね泣いちゃうよそこまでして否定するなんて。

ヤバい書き足りないどうしよう……。
とりあえず三葉出るし小田島母も息子とちゃんと向き合えたようで良かったし続きがめちゃくちゃ楽しみで仕方ありませんね!!!

あとあと個人的に好きなシーンは矢野とゴールインした後に行為中ずーーーーっと矢野を見ている小田島です。幸せだ…良かった。

4

攻めのヤリチン(女遊びひどい)設定を知らず買ってしいました。

ゲイで同じ高校の男生徒たちとの遊びだったらまあ…大丈夫だったかも知れないけど、女子達とのセックスシーンがあって、地雷踏んじまった…

3

そうなった理由

一葉のみの感想です。

初めての作家様だったのですが
即重版が続いていた為、気になり今更購入しました。

攻めが女の子との絡み(性的)が結構あるので
見たくない人は見たくないだろうなぁと
複雑な気持ちになりながら読み始めました。

小田島がなんでこんなにも女の子と絡むのか
かと思えば矢野にもちょっかいを出すし
よくわからなかったのですが、
その理由がわかって悲しい気持ちになりました。

思春期に父のそういうのを見るだけでも辛いのに
母もおかしな方向にいっちゃって
本人も矯正しなきゃってなっちゃって
読めば読むほど悲しくなりました。

自分の中身を見てくれる子がいなくて、辛かっただろうなぁ…。
そんな時に矢野を知って、ある意味彼に救われたんだろうなぁ。

一葉では切ない気持ちが強かったので
二葉では小田島が幸せになることを信じて読みたいと思います。

1

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