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表題作悪癖 4

大門燈弥、会社員
小島楊平、大門の元同僚

同時収録作品長い夜噺

岩倉茂雄、元取引先専務、現住み込み家政夫
安川邦彰、大門の同僚

その他の収録作品

  • おまけ4コマ(描き下ろし)
  • 地獄の100本ノック合宿(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

大門を自分から解放するために姿を消した小島だったが、
僅かな手がかりを頼りに大門は小島の地元へとたどり着く。
再会を果たしてなお、自分を拒む小島を連れて大門が向かったのは小島の実家。
そこで小島が囚われていた山男と実家の秘密が明かされて──?
ヤバすぎる2人の痛すぎる純愛ストーリー遂に完結!!
小島を女神と崇拝する拗らせエリート岩蔵と
心優しい大門の同僚・安川の不思議な交流を描いたスピンオフ「長い夜噺」も収録。


【収録作品】
悪癖 #17~#22
長い夜噺
地獄の100本ノック合宿(描き下ろし)

作品情報

作品名
悪癖 4
著者
イイモ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
シリーズ
悪癖
発売日
電子発売日
ISBN
9784801979291
4.8

(203)

(180)

萌々

(15)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
28
得点
974
評価数
203
平均
4.8 / 5
神率
88.7%

レビュー投稿数28

壮大な愛の物語

BLの主食はハッピーアホエロ派なのですが、時々パンチ効いた作品にも手を出しては100年早かったなと1人反省会をするのに手を出してしまいました。

さくっと読めてさくっと幸せな気持ちになって、すやぴょー!と寝れたら最高だと思ってるので1巻完結作品が大好きなのですが、この作品はどうやっても1巻では収まらないですよね。

1巻読んだら2巻が気になり2巻を読んだら.....を繰り返し一気に4巻まで読みました。どんな終わり方をするのか予測できず最後までドキドキしました。

いやー、凄かった!!地雷めっちゃありました、きつい。でもそれ以上に凄かったもの、深い深い愛でした。

モブと愛を感じない行為をしたり、それ以外にもあまりにも痛々しいシーンもあるので、うあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!となりながら読み進める羽目にはなったけど最後まで読むと無駄な部分など無く必要だったんだと分かります(作者様、天才すぎて震えた)

大門、小島ともに親が毒親でそこはかなり胸くそ悪いのだけど、こんな家庭環境だったからの人格形成でもあり、そんな2人が出会い........という話でもあるから必要なエピソードではあるんだけど「でもやっぱり腹立つ!!」と毒親のシーンはプンスカしながら読みました。

相互救済のお話でもあります。2人が出会って本当に良かった。お前じゃなきゃ駄目なんだ感がたまらないです。2人とも頑張ったよね、はなまる、いっぱいあげたい!

3巻の後書きで「ミザリーになりそう」という文字を目にしたときは首が千切れそうなくらいうなずきまくりました。からの、最終巻の4巻。素晴らしかったです。

大門、小島だけではなく主人公以外の登場人物も魅力的なので番外編なんぼでも読みたいです。

※シーモアで読みました。修正は白抜き。

0

No Title

爱来自中国大陆!永远支持老师!!!喜欢!!!

0

やっと読めた…!

3巻までの内容がアレだったのと、1巻から読み返して続けて読みたかったので、なかなか4巻までたどり着けませんでした。ようやく腰据えて読むぞ!と3時間、やっと読み終わりました。途中、自分の感情の起伏が激しく、行ったり来たり、閉じたり開いたりと大忙し(笑)

あーでも、4巻まで読めて良かった~。3巻でなんかミステリーみたいになっちゃって、小島ってどういう人間なのかとそら恐ろしくなり、4巻読んでいいものやら悩むほどでしたが、終わってみれば大団円(?)、ハピエンでほっとしました。

描かれている性癖としてはフェチと言うより痛い部類が多く、痛いのダメな私はかなりつらかったです…。でも主役2人のエッチは濃厚で毎回トロトロの小島が見られて、なんというオアシス…!体力オバケの大門と相性抜群!

大門といえば、1巻の無害無益男が嘘のような進化を遂げましたね。これは小島、あげまんか…?と思ったけど、多分皮を被っていただけなんでしょうね。脱いでみれば怪物、と小島は思っていたようだけど、ただの溺愛系彼氏でした。スパダリとは認めたくない。岩蔵よ、その気持ちは分かる(笑)

岩蔵といえば、番外編で安川との話が読めて嬉しかったです。しかし、妻を亡くした男は手強いぞ。いけるか?いけるのか?…いけそうだな?意外とすんなりいけそうだぞ?まぁ頑張れ(笑)できればミクリ先生も幸せになってね…。

いろんな伏線を畳んでいく4巻で、うまく終わって良かったなという印象です。2人の恋愛よりも、なんというか、人生を応援したくなりました。しかし私は小島が剥製になっても、それはそれでハッピーエンドだったと思うな。

2

変態たちによる純愛

1巻で様子のおかしい変態っぷりを、2巻3巻でここからどうすんだという地獄を味わいましたが
4巻で全て綺麗に回収、解決して幸せになってくれて本当によかった…!
最初の方で不穏な空気を感じ取り読むのを辞めてしまった方にもどうか最後まで読んでほしい。

物語序盤では小島がグイグイ行ってましたが、終盤は大門の愛が大きすぎてちょっとたじたじになってましたね。
生育環境が生育環境なので、今後もメンヘラ発動して試し行動とかしてしまうんだろうけど
愛想尽かすことなく何度でも追いかけて探し出してくれる大門に心底安心させられて、これまでの穴を埋めていってほしいと思います。

大門のタガが外れたような剥き出しの愛情と執着、きっとこのくらい強烈な愛され方じゃないと満たされないんだろうな小島くんは…
ほんとうに愛しいです。

1

プロステートチップ最高

シリーズの最終巻ということで、ストーリーも救いが最高にあるし、ふたりがSM的な行為を明るい方向で楽しめてるのも、痛いの苦手な方にも救いがあるような気がしました。

以下プロステートチップについてです。

元々プロステートチップ好きなんです、がなかなかマンガでありつけることがないので本当に嬉しいです。
自分が無意識にでも動かなければあまり負担にならないオモチャだけど、ハマるとやばい系のブツ…お馴染みの医療器具に通づる(もっとダイレクト)良さがありますよね…
元々の作風も相俟ってしつこめに描いてくださったのが最高でした。
救われる命がありました。

レアリティがあまりに高過ぎるので、新たに誰か描かれるのを待つ間、イイモ先生にはあらゆるカップルでプロステートチップを描いてもらいたいとまで思いました。強欲です。

あとから調べたら、プロステートチップのススメ的なマンガをぴくしぶで描いてらっしゃって、本当に愛があって最高です。
ありがとうございました。

0

物語構成の天才でした

まず大門が徐々にバチバチのイケメンに見えてくるマジックにかかり

小島の生い立ちの伏線回収が見事でした。
四巻はタオル必須です。

0

特別で最高な作品!

とうとう2人の終着を見届ける事が出来ました
感無量!
まさかのイチャラブカップル爆誕でした♡
いや?まさかって事もないのですが…
ずっとヒリヒリしながら見守って来ていたから、私の大好きなエロですら3巻迄は正直じっくり腰を据えて?堪能出来なかったのですよね…w
やっと4巻で今までの分を取り返すかの勢いでエロスにも浸り切り、2人の世界を落ち着いて覗かせて貰えた分、なんだかこんなに幸せでエロい時間が来ようとは…!という嬉しい予想を上回る4巻でした

1巻からずっとある意味予想を上回って来る展開続きでしたが、4巻のこの予想外の多幸感は1番のサプライズでした ((*♡ω♡*))

まぁーーーー大門がエロい!!
1巻で大門の狂気が怖いって思ったけど、こんなSっ気の狂気なら大歓迎でした♡
イイモ先生の絡み方の描写も素敵ですね♡
隙間なく(色々とビッチり、ミッチリと…///)2人が触れ合っている体位も多くて、2人が密着していたくなる位、また2人の境い目が分からなくなる位にお互いを欲しているのが分かるのがとても素敵でした(〃∇〃)

4巻という長さ、ボリュームも最高に良かったです
とにかくお話しもキャラもテーマもエロも…!何もかもが最高なシリーズでした!
ちょっと苦手かな?と思っていた絵柄もどの辺からか覚えてない位に小島は可愛く見えてたし、大門には色気すら感じてましたw
ホントに読んで良かったシリーズです!

最後に、この作品にはいくつかのメッセージ性のあるテーマがあったと思いますが私は特に「普通である」という恐ろしさと無個性の圧について考えながら読みました
誰が誰にとって「普通」であるのか、「普通」であるのは誰の為か、「普通」を求めた側は果たして「普通」なのか???
「普通が1番難しい」とはよく言ったもんだなぁ~と…

ある意味「普通じゃない」この悪癖というシリーズ
…そして気付きます
「普通じゃない」を言い換えたら……【特別】って事

この悪癖は間違いなく私にとっての「特別でSpecial」な作品となりました♡

他では味わえない、そんなBLを求めている全ての方に可能ならばにススメたい!
内容に地雷もあるかも知れないけれど、少なくとも夜明け属性でプレイなどに地雷が無ければ絶対に読んだ方がいい‼読み応えしかない作品だとお伝えしたい!
本気で読んで良かった作品でした(*˘︶˘*).。.:*♡

3

あっぱれ!ミステリーとエロの両立

3巻以上続くシリーズを読む事にはまり、まとめて購入し途中で止められず見事に徹夜しました。

内容は全く違うのですが横溝正史先生の犬神家の一族を連想させるミステリー要素とハードなエロシーンで飽きることなく、ラストまでドキドキしながら読み進めました。

素朴な黒丸お目めの大門と個性的な容姿の小島。申し訳ないけれど第一印象はあまり魅力を感じないカップルだわ、と思っていましたがいつのまにか2人に夢中になっていました。


このお話はネタバレ無し+ノンストップで一気読みすることを強くおすすめします。


1

正しい鑑賞方法として、全巻一気読みを推奨いたします。

この展開、この結末は果たして是か非か?
始まりからすると随分生ぬるくなったもんだ!
……なんて思ったけど、改めて1巻から読み直してみると……
このお話は最初から最後まで徹頭徹尾「愛」の物語であり、ブレてなんかいなかった!

とは言え、大門は地元の友人らや母親とは喧嘩別れしたままだし、楊平も養父母と完全に訣別してしまう。
岩蔵も然り。
家族がテーマでもある作品なのに、全然解決してないじゃん!
……てなるけど、これもこれで有りなんじゃないかな。
読者は(私も)和解して丸く収まる結末に慣れすぎているんだと思う。

最近のBL界では、結婚式を挙げるのが流行っていますね。
親や友だちが勢揃いして、皆から祝福を受けての大団円。
大小の二人は違った。
それでも二人は愛し合い、そんな二人を暖かく見守る人たちが居る。
最後のクリパ写真が最高ー!!
ペアルックのセーターを着て、左手薬指に指輪を嵌めた大小。
そんな二人を取り囲む仲間たち。
岩蔵はホロリと泣き笑い、安川は二人を横目に見ながらなぜか赤面。
きっと大小カプから「決意表明」の報告があって、自分と岩蔵の将来を重ねて見ているんじゃないかな?
娘ちゃんとミクリもすっかり打ち解けて。
賑やかで暖かな、まさにHAPPY♡END
です。

ところで、ずっと思っていたんですが、大門て何だかアルファ気質な感じがする……。
イイモ先生もオメガバには少なからず興味をお持ちみたいですし、是非挑戦して頂きたい!
そして是非読ませて頂きたい!
本作で長編もお得意なことを証明されたので、次もドラマチックな大作をお願いします!

3

ハラハラしてしまいました…

おっと〜!!意外と堅実でハッピーな着地で少しだけ拍子抜けしてしまったというか…めちゃくちゃ上手いと思うんですけど、実は1〜2巻であんなに猟奇的な雰囲気だったので、これは通常のオチでは終わらないのでは?!と覚悟していたので、いい意味で裏切られたというか、安心したというか、でもなんか猟奇なままでもよかったかなとか、複雑な気持ちです。いや〜、、最後の最後まで、”大門は小島を油断させて、最終的にはやはり殺して剥製にしちゃうんじゃないか(愛ゆえに)??”ってハラハラしてしながら読んでいたのは私だけでしょうか?っていうか、大門の猟奇に過剰に期待しちゃってミスリードさせられてしまうくらい、前巻までのスリリングな展開がすごかったわけで、最終的な安堵感は半端なかったので、まんまとハマってしまったと言えるのかなと。なので、神でもいいのかも〜くらいな気分なんですけど、やはりちょっとだけ事件の顛末とか小島父の件とか消化不良なところがありまして(汗)、神よりの萌2なんですよね。小島父ってやはり館長なの?つか、本当に整形したの?本当に焼死したの?って実はまだ諸々の理解がおよんでいないところが…。

が、同時収録の押しかけ女房的おじさんと男やもめおじさん、そしてその娘が繰り広げるホームドラマ的BL”長い夜噺”が!!めちゃくちゃ素晴らしくて!!総合”神”になりました。

5

良い感じに騙された...

1~4巻まで一気読み。1巻から引き込まれ、読み進める手がとまりませんでした。
1巻を読んだときは、性癖中心のエロティックなお話なのかと思っていましたが、あっという間に裏切られます。
こんなにも面白い物語は久しぶりに読みました。

予想を裏切る展開の連続で、攻めも読者も騙す受けの行動は、何がしたいんだ!とちょっとイラッとしたりもしてしまいましたが...
拒絶しつつも、攻めがたどり着くかもしれないという望みを残すところが、彼の可愛らしい一面で許せてしまいました。

再会した後の受けの様子はただただ可愛くて、2人が出会えてよかったと心から思います。そして恋人同士になれたことが、最上級の幸せだったと思います。

恋愛面では、4巻はこれでもかといちゃいちゃしてくれるので、甘々好きにはたまらない展開でした。1・2巻を耐えてよかった~!と思います。

物語としては、1巻からは想像もできない展開と落としどころに脱帽。
ここまでしっかりと描き切ってくださったことに感謝したいです。

3

大満足な最終巻

すごい話だった。
まさかのまさかが最終巻にまであった。
3巻でオーナーの過去回想に出てきた2人に違和感あったんだよね。そーゆー事か!とビックリした。
[怪物]の正体、小学生殺害の真相、小島の肌が白くて色素が薄い理由解明される。
70年代の学生運動してた人の子供世代って団塊ジュニアの71〜74年生まれが多いと思うけど、彼は数十年後に子ども作ってるから小島くらい若いのか。40代で父親になったんかな?
日本の激動の時代ってすごく前な事に思ってるけど、親が体験してるって人いるんだな。
今よりも過激な時代。

大門すげーわ、巻き込まれちゃって大変な目に遭ってるのかと思いきやスーパーダーリンです。
1巻の時の2人の関係性と4巻ではずいぶん変わってる。

やっぱり、このお話は救済モノです。
もう一つのBがLするお話の方もジーンとしてしまいました。安川さんと岩蔵のお話。娘の美代ちゃんもいい子なんだ〜。2人の気持ち知ってて早よくっつけよとじれじれしてる。岩蔵、平凡だけど温かくて幸せ感じられる暮らしよかったね。でも、それと性癖は別だと思うから性生活は満足できるんかな?あんな刺激的な事をしてただけに。自分では出せないって言うてるし。そこ気になるなー。

1、2巻のハードな展開からここまで昇華させるイイモ先生、素晴らしい!今後もついて行きます!
面白かった。
小島なんて全然見た目好きじゃないですよ、私。
ちょっと古すぎる例えでわかんない人続出でしょうが、キャンディキャンディの意地悪な兄妹、ニールとイライザのニールに似てるなーと思いながら読んでました。なのに、大門に可愛がられてる時、とってもえっちなそそる顔しやがるんですよ、けしからん!
4巻はこれでもかって位2人で濃厚なエッチしてました。数ある尿道プレイは見てきましたが、プロステートチップ使ったプレイは初めて見ました。いろんな変態行為してたであろう小島を鳴かせる大門のテクすげーなー。
ところで、①②巻の表紙のテイストと③④巻が違うのはなんか意味あるのかな?①②巻の感じが好きだったから色違いで4巻までいって欲しかったんだけどなー。

電子で3巻まで買ってるけど、好きな本は紙で欲しい!やっぱ紙本で集めます。

4

受け攻め周辺はハッピーエンドでよかったが一部キャラとエピソードに疑問符

まず最初に断言するが受けと攻めに関しては大団円のハッピーエンドでよかった。尿道責めなど相変わらずのSMプレイもとてもエロいしおさまるところにおさまった感じ。
あの陽平が普通に村の人と打ち解けて子供たちと遊んでるのは感慨深いものがある……の、だが……。

作中明かされた事件の真相は意外性あってイイし、そこに不満はない。
猛烈にモヤモヤしたのは陽平実父関連。

ここにきていきなり当主(父親)の回想はじまるのかい!ってのはおいとくとして、これロシアに会いに来た親族の頼みで生まれたての赤ん坊あっさり渡したんだよね?
奥さんの意向どうなってるの??

新生児の陽平を抱っこした写真がとっても幸せそうだったし、回想時点ではまだ存命だったはずなのに、まさか出産間もない母親から我が子引き離して渡したの?えっ、えっ、えっ??

空港で待ってるから帰るまでに……ってせいぜい与えられたのが数時間なんだけど、その間に説得したの?できたの?やっぱり独断で??

山男のエピソードは「息子の窮地にたまらず姿を見せた父親の愛」と語られてるけど、じゃあ旦那の勝手で息子を外国に養子にだされた上、生きてるうちに再会できなかった実母の気持ちはどうなるの?
家の存続がどうとか逃亡犯とか全部お前(父親)の事情で母親は関係ないぞ?
しかもその数年後に「妻や仲間が死んで寂しいから~」とかおめおめ会いに行って、ちゃっかり自分だけ思い出作りしたの?

腐女子として受けと攻めの大団円を祝いたい、エロに萌えたい気持ちと裏腹に、漫画読みの一人の女として上記の萎え要素に突っ込み不可避で黙ってらいられなかった。

陽平も陽平で父親の名誉回復されてよかったけど、一度も会えずじまいだった実母に対しては何の感情も持たないの?全然聞かないし気にしてる素振りないし。

闇深そうに描かれてた、陽平のトラウマの大元っぽい両親絡みの描写もあっさりしてたっていうか……

ちょっおま、「厳しく躾けてくれ」って頼まれの額面通りに受け取って竹でぶっ叩いてたんかい!!
短絡すぎでは?大丈夫か??あの傷痕見たらもっと歪んだ背景があると想像するじゃん……。

あと気になったのは時代設定のズレ。父親たちのエピソードを見るに全共闘時代(1968年~1969年)に学生だったみたいだが、漫画の陽平父はせいぜい中高年(50か60)に見える。年齢が合わないのでは?「悪癖」の舞台って現代だよね、スマホ使ってたし……。

そりゃ今でも逃亡中の過激派の残党がいないとは言えないが、軒並み高齢化してて二十代の陽平の父親に設定すると矛盾が生じる。

攻めの同僚の元婚約者の女性も完結巻に未登場でフェードアウト。何かフォローあると思ってた……
これは前巻で決着付いたからあえて出さなかったのな、とも解釈できるが、少なくとも陽平の生い立ち周りに関しては掘り下げ不足というか、一部キャラの扱いの雑さや辻褄の合わなさに乗り切れず。

突如として病床の父親に過去語りさせたにしては別れがあっさり……陽平の啖呵自体はよかったが、両親が目を豆にしたデフォルメで見送るだけだったのは、もっとリアクションが欲しかった。
受けの決意を引き立てる為だけの駒に見えた。

誤解しないでほしいがエロは好きだ。だから完結巻でも引き続きラブラブSMプレイが見れて嬉しい……ん、だが。
こんな消化不良要素残す位ならエロ尺(青姦とか)詰めて、描かなければいけない所を描いてほしい。

陽平の実母が難産で死んだとか失踪済みとかなら山男のエピソードをすんなり美談として受け止められたのに、「えっ、そこスルーなんかい自分の親でしょ!?」ってありえなさが勝って、以降のストーリーが入ってこなかったのが正直な所。

BLでも人物の心の動きにはやっぱり説得力がほしい。

陽平と想いが通じ合って癒されたのかもしれないが、攻めの狂気がなりをひそめて、単に執着変態攻めと化しちゃってたのも物足りなかった。

6

さすがストーリーテラー!!!!

最終巻まで読んで、やはりイイモ先生は素晴らしいストーリーテラーだと感じました。
山男の正体や子供が死んだ事件の真相、小島の日本人らしからぬ外見について、散りばめた全ての謎が最終巻の四巻で綺麗に回収されていきます。
私は元々ミステリーが好きで、BLでも、CPやキャラ属性より、ストーリーそのものがどれだけ魅力的かどうかが、私にとって、作品を『面白い』『素晴らしい』と感じる指標になるのですが、イイモ先生はそんな私にとってドストライクの作家さんです。
今のBL界で、こんなにもストーリーを丁寧に面白く物語っていく作家さんはイイモ先生以外いないのでは……!?と思うくらい素晴らしい作家さんだと思います。
ぜひこれからもイイモ先生らしい作品を生み出していってほしいです!!

5

不思議と読み切れる

全巻を読んでの感想
痛そうなこととか、激しい性描写と言えるような場面がたくさんあるのにその描写によって描かれているのが徹底して内面であるためか不思議なくらい拒否感なく読めてしまう
それで、話の重さに読むスピードが見合わなくなって何度も何度も読み返すことになる

もう驚き
まさか、あれらを辿って最終的に険悪な同期の形が戻ってくるなんてある??
須藤さんと直前に婚約解消して、社内の評価が変わらないなんてことある??
でも、それでいいよ
あんなに何度も命をかけて生き残った二人だもの
なんだって叶うんでしょう

あれだけ色んな人が描かれた中で1番ヤバいと感じたのは大門母だったな
朗らかなモラハラ人間だから、あれだけ拒絶されても多分傷ついてもいないと思うんだよな

岩倉も小島もなんだかんだ相続はできれば良いのにな
小島の親は小島をどう思っているのか分からないからな…籍まで抜いちゃうって、なんなのよ

キヨさんは小島が誰なのか初めから気づいてる
可哀想だったと当時から思っていたんだろう
泥棒イノシシが小島と気付いて、構ってやってくれてありがとうて感じ

安川は娘の誕生で妻を亡くしてるってことは娘すら妻を知らないってことで、一人で寂しさを抱えてきていた
育児って一人でするの本当大変だったろうし、事故のことで責任取らされたりしてなくて安心
事故起こすことまで計算の内だったみたいだけど、結構色々と危ないよね
中3がおさな目に描かれてて親目線なのが良かった

演じていない素の小島は優しいし可愛い
いろんなヤバいおっさんらと関係を持っていたけれど、どの人のことも蔑んでたりはしなくて孫のお祝い渡したり普通に親しくしてるのとか新鮮だった
キモがったりとかしてなくて、相手の欲求を満たしてあげてて関係が良好だった
いきなり着拒したのもその人らをどうこうってのではなくて大門だけにしたかっただけだった
小島、良い人なんだよな
岩倉が恋をして、小島だってきっとどうしても愛の期待を捨てきれないだろうって確信して助言したり、なんか一つ一つがイチイチぐっと来るんだよな
大門も、なんだかんだやっぱり優しいし

過去が理解できないのは情報が間違っていたからだった
優しさは優しさだった
読んでよかった

4

表紙カラーの意味

1,2巻と読み、続くのかい‼︎って
なった時はまさかここまでハマるとは思わずいましたwww
(勝手に完結本かと思ってましたw)

3巻発売のタイミングで
こりゃ本棚にも並べなきゃと紙でも購入して
何度も読み返しました。そしてその度にクタクタになるんだけど胸が熱く切なくなるんですよねー
あたしごときの感想で先入観が出来てしまうと作品に失礼なので本編には触れませんが
ほんと沢山の方に読んでほしいと思います。
もちろん地雷多いジャンルなので人を選ぶ作品だとは思いますが読まず嫌いせず少しでも興味を持てたなら是非読んでほしいです!
2巻まで読んだら沼落ち確定するはずです!w

全巻読み終えたいま、表紙の色の意味が
自分なりに理解できた気がします
最初4巻見た時『えぇーこりゃどっちだ?』ってドキドキしたのでww

一見して受けのが執着してそうで
その実攻めのが一枚上手で
受けをアワアワさせてるのがたまらなく
刺さりましたw
そしてなんと言っても2巻のあのシーン‼︎
すっごく好きです‼︎

1

盛りだくさんの最終巻

1巻から比べると絵柄もかわいくなり、よりラブラブな内容です。無理やり始まったかなりディープな恋愛模様がハッピーエンドを迎えます。

今作で受けの小島の過去が解明されます。大門と一緒に謎を解いていきながら読んでいる感じがしてとても楽しかったです。
小島があのような見た目、性格や性癖になった理由がわかります。相変わらず可哀想ですが、それでも強く生きていく小島はやっぱり小島だなぁと思いました。
また、攻めの大門がよりスパダリになっています。平和主義者だなんて言って、なんだかボケーっとした顔をしているのにめちゃくちゃカッコよく見えます。様々な面で小島を助けるのはやっぱり大きな愛ですね。これが先生がツイされていた「純愛」なんだと感じました。

時々描かれるかわいいふたりのミニキャラや照れている様子も微笑ましく読めました。
もちろん、ふたりの過激で危ないラブラブなセッセシーンも盛りだくさんでした。

4巻の後半には、安川さんと岩蔵の単話も収録されています。
このふたりがこうなるんだ…というニヤニヤ感がたまりませんでした。安川さんの娘ちゃんがとってもいい子でした。

4巻はいろいろなタイプのお話が読めて満足できる最終巻でした。

2

言葉にしないままが深いー!

1巻2巻で2人の変態合戦のような様相で、他の誰にも入ることのできない絆が深まったかと思えば、3巻で駆け引きのようなものが始まったので、迎えた4巻を読む時は、すっかり恋バナモードだったんですが、そんな簡単な話じゃなかった…小島くんの歪んだ性癖の原因ともいえる、親との確執の理由、山男の正体などが明らかになっていきます。もう謎解きがされてく過程の本気の大門がやたらカッコいい!!
帯にあった「お前が俺を変えたんだ お前を手に入れるためなら何だってする人間に」の大門のセリフがほんと痺れる!

先生のTwitterからテーマは純愛とコメントされていました。話のなかでは明言されてないので、個人的な解釈なんですけど、まず大門の怪物性って純粋すぎる愛情にあるんじゃないかと思いました。幼い頃の事件は、感情の発露として出た自分の純粋な想いが善悪を超えた異常性を自身で感じて封印していた。それを図らずも小島くんに解放された。
身も心も捧げて、まるでタガが外れたかのように愛情を掛けてくる大門。好きだから大切にしたい、大事に集めて、閉じ込めて、所有したい。標本にしたい…その異常ともいえる彼の性癖でも、対する小島くんとっては、それまでの枯渇したものを埋めて余りあるくらいの愛情として、欲してやまないものだったんじゃないのかな。
ほんと他の誰にも理解できないマニアックな世界だよね…なんたって悪癖だから 笑

4巻はほんと、幸せそうな2人、特に小島くんの癒されっぷりはほんと見てて幸せになりました。
めちゃめちゃ激しくプレイをしていても(もう既に大門主導確定でついていくのに必死な小島くん❤︎)彼らの間でしか分かり得ない多幸感がビシビシ伝わって、最高でした。久しぶりに泣き受、最高ってなりましたよ!

サスペンス要素も十分楽しめるんですけど、純愛ラブストーリーを掘ってくと、とんでもなく尊くて胸が熱くなること必至です。ぜひ、通しで読むことをお勧めします!

7

普遍の面白さです。

1,2巻はbl的な印象よりは人の奥底に潜む仄暗い闇、性、死が色濃く反映されてた印象で3巻で、小島と大門の別離からこの4巻で小島に再会し小島の出生の秘密や山男の正体が実父で有り、怪物なんかではなく殺人鬼でもなく愚直に我が子の成長を見守る父の愛だと判明したのが切なかったし、伏線回収には最良だと思いました。大門に預けられた鍵はちゃんと小島との再会に繋がったし、そこに至る過程でも色んな人の思いが愛が繋がっていたから小島と大門は再会し復縁した奇跡がとても素敵だった。序盤では他人には言えない暗部の自分の中の秘密が暴露される思いがしてヒリヒリして、それは濃厚な純文学的でしたが、2人が親密になるにつれてbl的な萌えも生まれ4巻通すとバランスの取れた作品です。小島は最終的に大門は普通の家庭を持つ様に、仕事面から全てコールドリーディングやコネクションで会社での地位までを操っていたが、大門は小島の想像以上に優秀で小島を愛してたから鍵の在り処、小島に辿り着くのだが、小島を苦しめていた謎は大門の愛で謎が説かれ、隠された謎は実父の愛。結局は愛の循環の中で苦しみ藻掻いても、救われるのも救うのも愛であるというのがとても好きです。

4

一気読みして下さい

こちらが最新刊で最終巻になりますので、この機会に一巻からの一気読みをお勧めします。

4巻は父親の愛に泣かされた回になりました。
大門によって過去の連続児童殺人事件の真相が明らかになり、焼身自殺した山男の無実が証明されました。

その時に山男の正体が明らかになるのですが、彼がどうして死ななければならなかったのかも、やはり大門によって事実が明らかになるのです。

ここでも「ふつう」であろうとした人間たちのおぞましい程の欲にぞっとしました。なお自分たちを正当化しようとする姿勢に怪物はコイツらだと思ったんです。小島の折檻された背中を見て心を痛める山男の表情と最後の笑顔に涙が溢れました。

全てが明らかになった事で大門が小島を殺す理由が無くなり、一緒にいるだけを望むことが出来る幸せに喜ぶ大門の表情が素敵でした。今まで事なかれ主義で流されて来た彼を変えたのが小島だったんです。

そして番外編の「長い夜噺」の安川の父親としての娘への思いと、その思いに感動する岩蔵と3人で暮らすまでのお話が凄く良かったです。

亡くなった妻の遺品に固執する安川に、心を痛めながらも何も言えない娘の美代ちゃんがイジらしくて泣けて来ました。そんな美代ちゃんに向き合って話し掛ける岩蔵が凄く良い男なんです。

岩蔵のおかげで妻が亡くなった損失感からやっと立ち直る安川と、志望校に美代ちゃんが合格した時に号泣する岩蔵の関係が凄く自然で素敵でした。

美代ちゃんじゃなくても早くくっ付けば良いのにと思ってしまいました。www

何回も読み返したくなる魅力的な作品でした。

3

迷宮を抜けた感じ

 既刊を読んで、あまりのダークさにえっ…この話どうなるんだろう…とびびっていたので、ラストは意外な感じでした。最初の方では怪物だの、殺すだの、標本にするだのと不穏なワードが飛び交っていたのに…(1・2巻は表紙もこわかった)。

 物語全体に暗い影を落としていた山男の正体がわかって、うす暗い迷宮をさまよっていたのを、ようやく抜け出たイメージです。私は小島と大門の関係を、複雑怪奇な友情みたいに思っていたのですが、間違えてました。すごく「愛」だった…。ちょっと青年誌っぽい絵柄なので、ひっぱられてた笑

 再会して、色々あってからの二人の行為がまた、超エロエロ+ラブラブで、密かに楽しみにしていた私には、エーッ⁉︎ ありがとうございます!という感じでした。めっちゃ激しくてちょっと変態なのも、期待を裏切らない…。予想を裏切る展開ばかりだけど、エッチは裏切らないという。

 先が読めない展開に翻弄されっぱなしでしたが、とりあえず一番驚いたのは、大門の笑顔ですね。こんな屈託のない笑顔ができるのか、この人は。そしてこんな甘いムードが出せるのか…。おまけ四コマのバカップルぶりも楽しすぎました(美九里の顔が…)笑

 私は小島が好きだったのですが、彼みたいなタイプの受けはちょっと他にいない気がします。色素が薄い感じで、でもちゃんと男っぽく、ドSでもドMでもリバーシブル、やってるときはかわいくて、もうクッソエロすぎた…。私の中のBest官能、Best受けくんですね。

1

文句なしの完結、最高すぎます

あー面白かった!と大声で叫べます!
大ボリュームで大大大満足の完結巻でした。

こういう背景があったのか…と展開がめまぐしるしく、終始飽きることなく読める上に愛が!愛が溢れてます!
大門ががんばってくれてよかった…
小島の過去の苦しみが事実によって多少なりとも昇華され、これから先も傍らには大門がいるということに涙。
小島もまた大門が好きすぎて一度身を引いてるのでね…
様々な人々にいろんな事が起き、いろんな思いを抱えた上で、とてもいいラストでした!
1巻からまた読み返すといろいろと楽しめそうです。
ここ最近のBLでは私の中でかなりのヒット作でしたので完結しちゃった事が残念ですが、イイモさんの引き出しの多さにこの先の作品にも期待できそうで楽しみです。

ちなみに、サブCPのお話もあるのですがこれもすごく良くて…前巻で気になっていた二人なので、ああなるまでにこういう経緯があったのかとホロリとしました。
最後に、大門と小島の絡みのシーンはそれはそれはもうガッツリですっごく良かったです!
受がとにかく気持ち良さげだと読者も幸せです。
お綺麗なものだけを愛だと言うわけでもなし、確かにいろんな意味で癖はありますが壮大な愛の物語でした。
未読の方にはぜひ読んでいただきたいです。

4

神!

衝撃の数々だったけど最後まで読めて心から良かったと思えた作品。

0

良いラストだと思います。

完結巻です。

大門のために身を引いた3巻ですが、4巻では大門が小島を探し出して再会します。

また山男の衝撃の正体も明かされます。
小島は、自分は孤独に思っていたかもしれないけど、色々な人に愛されていたんだな~。よかった。心が温かくなりました。

大門が小島を甘やかす様が最高でした。
大門が、1巻から話数が進むにつれて、どんどんかっこよくなっていき、4巻もきゅんきゅんです。素直になっていく楊平もかわいいです。

いっぱいいちゃいちゃしてくれて、私は満足のラストでした。

1

完結!

悪癖この4巻で完結です!
エロありSMありサスペンス要素もありで、純愛でした。
しっかりハッピーエンドなので、そこだけは安心して下さい。

途中で山男がなんで出てきたかは察しがつくのですが…漫画でもしっかり表現されると泣いちゃいますね…。切ないです…。

そして今回も小島がめちゃくちゃ可愛かったです!エロもエロエロでプロステートチップのプレイまであります。(ブジーに似てるけどブジーよりヤバそう…)
1巻から繋がっているので、時間作ってしっかり読むのがオススメです。
4巻でスッキリします。

また、サブカプの岩蔵と安川のスピンオフも入っておりこちらもほのぼのの中に切なさもありとても良かったです。
娘ちゃんがしっかり気付いてるのは笑う。










紙本購入
修正は白抜きとトーンです。

5

こんな結末誰が想像した〜!

1,2巻が難しくて小島、お前のことは理解できぬ、大門のことはうっすら理解できそうでやっぱわからん…で正直読むのをやめてました。そんなところ風の噂で三巻すごいという噂を聞きつけ、おも〜い腰を上げて読んだら、え????ちょま?でした。全てはこの純愛を描くための下準備か!!!!間口が狭い…。で4巻、伏線が全て回収されて二人はただのラブラブいちゃカップルに、よ、よかった…。イイモ先生万人受けしないってご自分でも分かっていてよくここまでしっかり描き切ったなあと思います。納得の四巻!小島、よかったよ〜。よかった〜!ほんとこれ私には理解できない大門と小島だけが納得の終わりかたしかないやろ?と考えていたのを見事裏切ってくれて本当にハピエンで、どんでん返しで色々すごかった。BLに難しさとか痛みとか求めてません…って読者なのですが、これはほんと読んでよかった。ここまでの純愛はなかなかない。そして、大門のスパダリぶりがもうわけわかめなくらいすごいです。大門、ちみが本物のスパダリや!

10

大変良かった

どんな地獄を見せられるのかと戦々恐々しながら読み始めた長い物語がついに完結しました。感無量。怪物はいなかったし、小島は愛されてた。凄惨な過去がパタパタカラカラ180度違う風景になって、小島が救われたのが良かったです。ほんと良かった。
それにつけても大門のスパダリぶりよ。連続殺人事件解決しーの当主入れ替わり見抜きーの、難病の小島父を病院に入院させーの、なにより怪物と呼ばれた人の名誉を回復させて小島を仄暗い楔から解き放ちーの、大門のポテンシャルたるや。すげー
ハチャメチャで波乱万丈だったけど真っ赤になってつきあいたいっていう小島といわれてとろけそうに喜んでる大門の笑顔で、ようやくおだやかな恋愛がはじまったんだなあと大変あたたかい読後感でした。

10

一癖も二癖もある、純粋すぎる愛

当初は1話短編だった本作が、こんなにハラハラさせられるスリリングでインモラルな純愛作品になるとは…!

1巻不穏な雰囲気から始まり、2・3巻で痛いほどに空回っていく2人の愛情に地獄を見て、4巻ついに天国となりました……!

不穏な始まりで二転三転するディープな展開にハラハラしましたが、最後は無事ハッピーエンドで胸が一杯です。
一筋縄では行かない、「癖」の強いキャラクターばかりが登場しますが、この「癖」が病みつきになっていて終わるのが凄く寂しい……
まだまだ、2人の癖のある"悪癖"な日々を垣間見たい…!

※以下、ネタバレを含みます


1巻で「他人の為に命をかけたり、執着する気持ちは分からない。分からないのは、こわい」と溢していた小島。

自分に「愛してる」と囁き火だるまとなって死んだ"山男"の本心がわからず、山男と同じ"カイブツ"を求めて囚われていた小島ですが、山男の「愛」は小島を縛る為に掛けられた呪いではなく、唯一無二の純粋すぎる「愛情」だった訳ですね……
その事実が分かり、山男の何にも代えられない"無償の愛"に胸が締め付けられました。

そして、「他人に執着する気持ちがわからない」と言っていた小島が、大門を前に逃走し「顔見たらもう、手放せなくなる」と、泣くんです……!
初めは人の心を見透かして掌で転がしていた小島が、今や大門大好き純情乙女になっていて萌転がりました。
そんな小島に寄り添って「大好きだ」と告げる大門。この幸せすぎるキスシーンは正に純愛。

何より、ずっと漂っていた不穏な空気がスッキリ晴れて、その後の甘々インモラルセックスが最高すぎるんです…!

絶倫・大門による、ねちっこい濃厚セックスで容赦なく責めたてられて、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながら善がり狂う小島が堪らなくエロ可愛い♡
もう、ずっと不穏だった分、ご褒美の甘イチャセックスは眼福ですね… 甘いのに相変わらずの変態プレイも堪らん!

また、同時収録の安川さんと岩倉の番外編は凄くほっこりするストーリーでした。
この2人の両片思いも焦ったくて、続きが気になります!

▶︎Renta!/トーン修正時々白抜き

10

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