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表題作蒼穹のローレライ

三上徹雄
整備科飛行班の整備員,24歳
浅群塁
一飛曹,零戦搭乗員,21歳

その他の収録作品

  • 幽き星に栄誉あれ
  • 月と懐中時計
  • 面影(書き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

時は太平洋戦争中期──。空路ラバウルの基地に向かっていた整備員の三上は、敵襲の危機を一機の零戦に助けられる。不思議な音を響かせて戦うその零戦のパイロットこそ、≪ローレライ≫の二つ名を持つ浅群塁一飛曹だった──‼︎「俺は一機でも多く墜として名誉を取り戻す」と、命知らずな戦いを続ける塁。三上は塁の機専属の整備員に任命されて…!? 尾上与一の初期最高傑作≪1945シリーズ≫待望の復刊‼︎

作品情報

作品名
蒼穹のローレライ
著者
尾上与一 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
1945シリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784199011269
4.9

(122)

(116)

萌々

(3)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
20
得点
596
評価数
122
平均
4.9 / 5
神率
95.1%

レビュー投稿数20

シリーズ通して素晴らしいです

文庫版でシリーズ最初に発売されました。ほんとうに素晴らしい作品です。
塁の生い立ちや戦闘員になってからの執念と世間への功名心と意地だけで生きてきた日々が辛すぎます。でも三上と出会ってからの戦中の何気ない一日が少しずつ変化して彩られていくところが感動と切ない気持ちになります。とにかく2人が幸せでありますように!と願わずにはいられないです。
戦争を扱ったBL小説でもとくに好きなシリーズなので文庫版となって発売してくれて本当に嬉しいです!

0

あなたが読むか読まないか

ラバウルに行きたい。
検索かけて、見た事もない風景の写真なのに、涙が出るんです。
彼らがここに居たんだって思ったら、胸が熱くなる。

登場人物が『キャラ』じゃなくて、一人の人間として描かれている。
作者様の、さすがの表現力で、気持ちをどんどん攫われます。
出だしから、どんな展開になるのか引き込まれ、回想では、ローレライの謎や、そこで過ごした彼らの日常生活がとても気になりました。
整備員と搭乗者。日本人らしい生真面目さで、信念を持って役割に徹する彼らの姿勢に胸を打たれます。

何度となく空に飛び立つ姿に「生きて帰って来い」と祈る気持ちを読んで、ショックを受けました。私が字面でしか認識していなかった戦争に、個人として目の前に立たれたようなショックでした。

どう思ってたんだろう?日本人の手仕事で、大事に丁寧に整備した零戦。
飛んでいく飛行機を見送り、それを乗る人に、彼らは何を思っただろう。
きっと、「帰って来い!」と願っていた筈です。


ずっと辛かったんじゃなくて、ちょっとした事で笑えたり、ふざけあったり、作中のように、彼らの中にも普通の日々があって・・・癒される仲間がいて・・・絶対そうであって欲しい。

いつか読みたいと思ってた作品。
もちろん、読んで良かった。
巻末の二人のイラストが心にグッとくる、いい絵です。

0

しっかりと受けとめる

小説読書元年、こちらの作品を手にとるのには少し覚悟を要し時間がかかってしまいました。
期せずしてこの時期になり、結果よかったと思います。
先生の圧倒的な文章でまるで当時ありのままの情景が再現されているような感覚に陥ります。
是が非でもない状況で戦争の時代を生きぬく若者たち。
もし青春時代が戦時中だったら、と考えずにはいられない作品です。
「生きたいという気持ち」の大切さ
気付かされてうんと泣きました。

尾上先生のあとがきに、たくさんのメッセージが込められており
「実際の平和の願いに繋げていただけたら」
先生の意思をしっかり胸にうけとめる次第です。
今月の番外編集も楽しみに待ちます。

1

No Title

太平洋戦争中期の日本が舞台の作品です。

空路ラバウルの基地に向かっていた備科飛行班の整備員の三上徹雄が、敵襲の危機を一機の零戦に助けられるところから、ストーリーがはじまります。この零戦搭乗員は、一飛曹の浅群塁でした。

命知らずな戦いを続ける塁と、塁の機専属の整備員に命じられた三上とのお話なのですが、生命をうしなうかもしれないという極限の状況ではぐくまれる恋のようなものが、丁寧に描かれている作品だとおもいます。

冒頭を読むと、おおよその結末が予想されるお話ではあるのですが、泣けるストーリーで、心にのこっています。

0

1945年シリーズ

1945年シリーズを最近知り、2作目にこちらを選びました
戦地での、お互いなくてはならない唯一無二の、刹那的な関係性は、男女では成り立たない、BLならではの貴重で尊いテーマだと思う
話題作からの拝借だけど、魂の片割れ ってこんな感じなんだろうなあ

戦記物としても興味深い描写がたくさんあった
とくに零戦の細かい調整具合なんかは机上の空論ではなく、当時、現地で携わった人じゃないと分かり得ないことで、純文学として評価されても良いのではと思う

塁の、気まぐれで気が強く懐かない感じがまさに猫ちゃんで、読むたびに愛おしくなる
そこに三上の世話焼きお兄ちゃんムーブが苦しいほどに刺さる
読んでいてこちらまで、思わず塁の頭をよしよししたくなる衝動に駆られる
あと名前は呼び捨てなのに敬語という所がなんともエモくて絶妙

「三上の支えを力に換える」
このシンプルで美しい一文に塁の最期が詰まっていて涙腺崩壊しました
読み終えて暫く経つのに、毎日塁くんの人生について考えてしまいます

0

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