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普段あまり小説は読まないのですがストーリーがとても良いとお勧めされ読みました。
めちゃくちゃ感動したし号泣しました。( ; ; )
戦争時代のテーマで特攻や周りの死があり、常にシリアスな雰囲気な上、資紀の最初の方の態度の意図が分からず、なんだコイツ…と思ってしまったのですが読む手が止まらず1日で読み切ってしまいました。そして最後、全てがわかった瞬間の資紀の狂気とも言えるほどの愛の重さに驚愕しました。
まだ本作しか読んでいないのですが他のカプの作品も読みたいと思います。
上記の通り重い話ではありますが苦手で無ければ読んで後悔は絶対に無いです。
旧作未読
1945シリーズを順通通りに読まず、四冊目にしてこちらの作品を拝読。
もし最初にこの作品から読んでいたら先に進めず怯んでいたかもしれません。
一途に思い続けた人の身代わりで特攻隊員になるとはかなり常軌を逸したお話。
舞台は日本で戦場のことはほぼ書かれておりません。
愛する人をここまでしなけれはならないくらい追い詰められる状況だったのでしょうか。
そうでもしなければ兵役を免れないとわかっていても残酷すぎる展開に驚き、困惑しました。
読んでいて苦しく、辛く、理解が難しかったです。
当時故意に事故を起こし兵役を逃れる等の事例があったのだとしたら⋯。
戦争はどれだけの人の心を狂わせただろうと考えさせられます。
最初に出会った瞬間から互いに頑なに思いあっていた二人、もしそれが平和な時代だったらと思わずにいられません。
「蒼穹のローレライ」で泣きすぎて、なかなか手が付けられなかったのだが、「碧のかたみ」も出ちゃったし…と思って恐々読む。
冒頭で、もうたまらなく好きなやつ…!と。
妄愛とでも言いましょうか。受けの盲信的な愛情。好きです。
ところが。読み進めているうちに、あれ?なに?めちゃくちゃ苦しい。。
とにかく、会話が無い。から、攻めの考えを押し計るしか無い。
これが、また、私好きなパターンで。いつからなのか。どこまで計算なのか。そういうのを探らせてくれるキャラが非常に好きなので、攻めが良かった…!
戦場シーンも訓練シーンも無い。が、戦時中の暮らしや価値観が息苦しさを感じるほど。
口に出せない、出してはいけない攻めの気持ちを想像させる。
そして商業番外同人誌「葉隠否定論」は、「天球儀の海」のアンサー本です。天球儀の海上下巻で出せばいいのに、と思った。
坊ちゃん(攻め)の独白本。
答え合わせができて、私は満足。
今年読んだ本で一番好き。
ずっしり重たくて、頭がくらくらするほどの愛でした。
1945シリーズ、復刻の第2弾。
命の恩人資紀の身代わりに、特攻隊として出撃することとなった希。再会しお礼を言う希に対して資紀は冷たく拒絶してきて。でも時折見せる優しさに触れ、その態度の裏にある想いを知った時には……。
天球儀の海、海に希の右手を映すとオリオンとなりそれを辿った先にシリウスがいる。お互いがお互いのシリウスなんですよね。
そして、海に映さなければ坊ちゃんの本当の心を知ることが出来ないという意味も持っていて本当に奥が深いタイトルです。表紙の希の手を愛おしく握りしめる坊ちゃん……。
海に映した坊ちゃんの本当に心は尾上先生の同人誌『葉隠否定論』で読めます。大きくなあれとお餅を食べさせようとしていた坊ちゃんが好きです。
ただ希に「こんにちは」と言いたかっただけだったのに。資紀のシリウスのために生きてきたのに。坊ちゃんのどうにもならない深くて苦しくて大きな愛が詰まっています。
地元の名家成重家の跡取り息子、資紀(坊ちゃん)と、
天文学者の四男、琴平希(ゆき)。
希は成重家の要請で戸籍上成重の次男となり、ひっそりと屋敷の離れに迎えられる。
ごく幼い頃に坊ちゃんに助けて貰った恩を胸に、彼の代わりに「特攻」の出撃命令を待つために。
シリーズ新装版2作目。
帯や裏表紙に書かれていること以外前情報なく読んだ。
まず驚いたのは、「助けて貰った思い出」のささやかさ。喜んで命を差し出すほどのことだろうか。
でも、幼い心に鮮烈に刻まれるような出来事だったのだろうな、すごいことだなと思った。
坊ちゃんの人となりは、ルリビタキのエピソード等から、優しいけれども不器用故に優しさが見えにくい人物なのだと察せられる。
それでも、中盤の理不尽な言いがかりと暴力(乱暴に抱く、というのは酷い暴力だと思う)には戸惑いと混乱が強く、希の健気さにもモヤモヤした。
坊ちゃんから希への愛情は、確かにあると感じたのに、ならば何故こんな仕打ちをするのか。不器用故に…の域を越えていると感じたし、思惑があって…のような気もしたけれど、だからといって希の心を粉々に壊してしまいかねないような仕打ちは許しがたいと思った。
許しがたいのに、事情によっては許す展開になるのだろうなと思ったら、なんだか読み進めるのに苦痛を感じた。
そして幸せなひとときからの衝撃。
ここまでされたら、読者にも坊ちゃんの思惑が分かるというもの。
だからといってそこまでする…?と思ったけれど、逆にいえばそこまでしないと逃れられない状況だということ。
これはもう、優しいとか酷いとか、許す許さないの次元の話ではなく、希の心の心配をしている場合でもなかったのだ。
命。坊ちゃんが守りたかったのは命だ。その為だけの暴挙だ。
当時の状況の厳しさ、戦争というものの恐ろしさを肌で感じた気がして、改めて戦慄した。
ここから先は涙、涙…で心が乱気流の中もみくちゃにされるような読み心地だった。
出撃のときの、希の気付き。
右手の星座や周辺エピソードとの関連付けが秀逸で、モチーフの使い方がとても上手いと感じた。
他に印象的だったのは、坊ちゃんの母親のエピソード。この母子は悲しいほど似ているのだなと思った。
戦後の新しい生活については、ボーナストラックくらいの気持ちで読んだ。「そんなことある??」の連続だった。
やはり、何も知らされぬままの親たちはかわいそうに感じる。
坊ちゃんの言い分を読むにつけ、どういう理屈であの行動にいたったのかは理解できたけれども、心情的には受け入れ難い面もあった。
命だけ守れれば、生きていさえすれば「どのような状態で」ということに頓着しない様子は独りよがりのエゴだと思わずにはいられない。
ただ、これらの考え方の違いは、価値観の違い、時代や状況の違いに依るところが大きいと思う。
それだけ、命を失わずにいることが難しい時代だったのだと思うと、掴んだ幸せを尊く感じた。
『蒼穹のローレライ』に出てきた名前が出てくるのが嬉しかった。シリーズ全体で群像劇のようになるのかなと思う。
新装版の今後の刊行が楽しみだ。
