電子限定おまけ付き
今回はマンションの管理人と住人のホストのお話です。
特殊な能力を持つ声によって話す事を封じている攻様が
受様を知った事で孤独から解放されるまでと
本編後の後日談短編を収録。
攻様は声を聞いた人に好かれる体質です。
家族や親せきなど血の繋がっている人には効かず
人によって効果時間は異なりますが
肉声を聞かれると好かれてしまうため
自由に話せす事ができず
人と関わるだけでトラブルを起こす事から
使用中は登校拒否、高校は定時制に通うものの
喋らない攻様に友人はできませんでした。
今は"病気のせいで喋れない"という触れ込みで
マンションの管理人をしているのですが、
マンションに新しい住人として入居してきた受様によって
攻様は初めて"声の通じない体験をする"事になります。
誰もいないと思っていた屋上で昼食をとっていた攻様が
呟いていた独り言を受様に効かれてしまうのですが
受様の態度が全く変わらなかったのです。
つい攻様は「どうして俺のこと好きにならないんですか!?」と
叫んで受様に怪しい人とドン引かせる羽目になりますが
ホストをする受様の自宅を突き止めて
同伴出勤しようとストーカー客を攻様が声で撃退した事で
攻様の能力を信じてくれるようになります。
そして攻様の声に対する実験に
付き合ってくれることとなるのですが・・・
雑誌連載作をまとめての単行本化で
他人に好意を寄せられる声を持つ攻様と
攻様の声が通じない受様の恋物語になります♪
声を聞かれただけで好かれてしまうため
攻様は相手の好意を信じらる事ができません。
声が通じない受様は攻様にとって
初めて安心して付き合える相手だったのですが
攻様に受様の声が通じない理由が明らかになるとともに
ゲイである受様が攻様に惹かれていってことにより
友人付き合いが難しくなっていき
受様が攻様と離れる選択をした時には
どうなるんだとハラハラさせられましたが
互いの手を取り合う2人が見られて良かったです。
人と違う事を受け入れるのは強さが必要ですが
独りでも強く生きられると胸を張れる人は
そういませんよね。
寄り添える誰かを見つける人は自分のためだけでなても
その人の為なら強くなれるのではないでしょうか。
面白かった〜!
肉声を聞いた人が皆、自分のことを好きになってしまうー
そんな設定に惹かれて読んでみた、こちら。
受け君の職業がホストということもあり、読み始めた直後は「えちに振った話なのかな?」なんて思ってたんですが、いやいや、ピュアラブだった。
蓮にだけは「声の効果(?)」が効かないわけ、私のBL脳では攻め様と同じく「運命の関係」かー!なんて思ってたけど、ずっと真面目な理由でした。。
二人の距離が少しずつ近づいていく過程がすごく良かっただけに、終盤、攻めが逃げた受けを追いかけていくシーンはちょっと急展開すぎるような気はしたけど。。
「特殊な声」を持つ攻めと、突発性難聴になった受け。
症状は全く違えど、同じ孤独を抱えて生きてきた二人が惹かれ合うのは理解できるし、実はうぶうぶな受け君・蓮が可愛くて、萌えました。
後半、受けが黒髪になってから、ちょっとどっちがどっちか一瞬分からなくなって混乱したかな。。前髪の違いで判断しました;
特殊能力持ちのお話って夢があって明るい展開が多いイメージなんですが、こちらはちょっぴり切なめ寄り。
お話自体は暗くはないものの須東が能力によって得たモノがまったく無いし、自由に声を出せずに生きてきたなんてツラすぎて…。
でも。そんな須東の前に現れた能力が効かない男・伊之瀬のおかげで彼の日々は変わっていくことになり、ツラかった過去ごと救われていってくれるのでこちらも救われた気持ちになりました。
耳の事情があったり家庭環境が複雑だったりと実は伊之瀬も心に重たいモノを抱えているのですが、どんどん下降していくお話ではないので苦しくなりすぎずに読めました。
これまで不思議な能力に振り回されるばかりだった須東にとって、伊之瀬は初めてプラスだと思える存在だったのではないでしょうか。
それが純粋に"効かない"わけではなかっとしても、ふたりの心が繋がるキッカケになったことには変わりないので、伊之瀬との出会いで自分自身を肯定していってくれたらいいなと思います。
色々なことが起こりますがふたりが幸せだと思えるところに着地してくれて本当に良かったです。
特殊能力が絡むストーリー。
「声を聞いたら好きになる」
…という特殊能力で日々困っちゃってる須東の、コミカル展開か?と思いきやの。
人前で声を出さないように孤独に過ごしていた様子や、これからも「病気で話せない」という設定で生きていく気持ちが描かれて、なんとも切ない。
ところが、ホストの伊之瀬だけが須東の声に反応しない。須東を好きにならない。
やっと自由に話せる相手ができた!と喜ぶ須東だけど…
確かにBLとして須東と伊之瀬がくっつくよね、と思いながら読むんだけど、なぜ伊之瀬には声が効かないのか、がわかった時…
あっと思いました。
そして声の能力が効かなくても結局は須東の心を好きになる、という展開が、思いの外胸アツというか。
このストーリーの主題の一つは、目に見えなくても一見わからなくてもひとはナニカを抱えている…のように読みました。
2人が出会って恋して、2人で新しい生活へ。私には意外な結末だったけれど爽やか。
絵柄も綺麗。「萌x2」で。
という漢字での意味もありそうな内容のお話でした。
読了した方は、まりあげはと握手ていただけるといいなあ、、、
物語は、自分の声を聴いた人が自分のことを好きになってしまうという不思議な能力を持つ須東と、ある日須東が管理人を務めるマンションに引っ越してきたホストの伊之瀬とのお話。
須東の声を聴いても、出会い頭好きにならない伊之瀬。
初めての現象に、嬉しくなった須東。
そのせいで、しつこいくらいに伊之瀬のもとへ通い、やがて伊之瀬から声を聴いても大丈夫な人間が1人ここにいるんだから、ホストの体入してみては?? と挑戦。
結果、伊之瀬も須東のことを好きになっていって、、、
なぜ伊之瀬には須東の声の力が効かなかったのか。
その理由が明かされたとき、ただのラブコメではないなあと思いました。
意外と真面目な恋のお話で、あとがきのネタは個人的に好きでした。
ただ××(←伏せとく)でも、えちなネタにはさすがBLじゃん!!
私も覚えてしまったよ! (当たり前のことですが、そういう言葉の動きもちゃんとあるんだとびっくり)
人とは違う特性を持った2人。
窓から海の見える小さな一軒家で、寄り添って仲良く生きていく相手が、お互いで良かったなあと思えた結末でした。