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たまらない。すげえ、好き。 惚れてしまった転校生×無差別モテ男子 本カレを目指す青春BL♥
待ちに待った黒井つむじ先生の新作、めちゃくちゃ楽しみにしておりました。やっぱり先生が描く男子高校生はほんとうによい!!爽やかだし、どこか甘酸っぱくて純粋で、、、だけどありきたりな感じではなく、少し癖のあるストーリー展開で。あれだけ男子高校生のシリーズあるのに毎回展開が異なっていて本当に飽きずに読むことができるので本当に、すごいなぁと思います。今回の作品も期待通りとっても面白かったです!ネタバレなしでがんばった!!!
一癖二癖あるけれど、やっぱり行き着く先は純愛。
と安定の黒井つむじ先生節が炸裂しておりました♪
転校生の小此木はクラスメイトの早瀬に告白すると、
「いいよ 付き合おう?」と快諾されてしまいます。
一瞬喜んでしまうも、自分の名前も知らない早瀬が
告白を即OKしてくれた意図とは…?
今回は付き合い始めてから好きになる系のお話でした。
ただ、両想いじゃないときも、両想いになってからも、
互いの気持ちに温度差はあれど終始イチャイチャしているので、
切ないというよりはニヤニヤ&じれじれしっぱなしでした♪
ゆっくりと時間をかけて二人に恋が芽生えてゆく過程を
たっぷりと堪能できてしまいます。
はじめは好きでもないのに告白を受け容れる早瀬の残酷さに
天然クズか?と思いもしたけれど、早瀬の無邪気な振る舞いは
恋を知らないがゆえの善意でもありました。
早瀬に対してやたら距離バグってんなぁと思いきや、
クラスメイトのお膝の上に平気で座っちゃったりもして…
本人に悪気がない分、本当に罪深い子よ…!
そんな早瀬に対して呆れるでも、見限るでもなく、
仮の恋人として一線を越えずに振り向かせようと
健気にアピールし続ける小此木が一途で男前でした。
作中では早瀬のモテばかりがピックアップされているけれど、
相手の意志を尊重することができて、適度に執着もしてくれて、
小此木だってかなりモテそうなんだよなぁ…。
だけど、早瀬以外はまるで眼中にない一途さがまたイケメンなんです…!
はじまりは小此木→→→→→→早瀬で完全なる一方通行だったのが、
小此木→→→→←←早瀬、とじわじわと逆転してゆくのが微笑ましくて
ニヤニヤ見守っておりました♪
早瀬が自分を好きになってくれるのをじっと待ち続けた小此木だけに
早瀬から想いを伝えられるシーンでは小此木視点になって一緒に
歓びを噛みしめてしまいました(*´艸`*)
本編ではキスまでしか描かれていませんが、
描き下ろしでは後日談として、
本当の恋人同士になった二人の幸せエロエピソードも描かれています♥
あと一つ気になっちゃったんですが、
タイトルの「私の」は「俺の」とか「僕の」じゃなくて?
ふと小此木って一人称「私」だっけ?と気になっちゃった…。
うーん……
DK青春もの。攻めにも受けにも、あまり感情移入できませんでした。。
というかそれ以前に、受けの早瀬の一人暮らし設定とか、男同士で付き合うことへの周囲のあまりの偏見のなさ・受け入れ度がハッピーワールドすぎて、最後まで「???」という違和感が拭えず。
攻めの弦は、今まで普通に女の子を好きになっていたんだよね…?
男性を好きになったことへの戸惑いとか心の揺れが一切描かれず、告白から始まる物語なのでちょっと熱量についていけなかった、、
早瀬は早瀬で最後まで「不思議くん」的印象で、萌えには至らなかったなあ、と。
えち少なめなのはすごく好みなんですが、設定とストーリーに戸惑っているうちに一冊サラッと読み終わってしまいました;
同じクラスのDK同士、転校生の弦と天然人たらしの早瀬。
そんなふたりの恋ですが少しずつ始まっていくわけではなくて、言葉にしてうまく説明できないような理由で早瀬に惹かれた弦の告白劇から始まるお話。
恋の始まりは理屈ではないことを教えてくれるような、唐突だけどもどうしようもなく焦がれる感じに冒頭からシビれました。
タイトルにもなっているように早瀬は本当に人たらしなのですが、でもそれと同時に簡単には踏み込ませないミステリアスな部分もあわせ持っていて。
光と影のバランスが絶妙なので、そういうところに惹かれる人がたくさんいるのも納得でした。
早瀬は弦からの告白を何も考えずに受け取り、カタチだけの恋人同士となったふたり。
早瀬の心が動いていくまで弦の努力が日々が始まるわけですが、そう簡単に両想いとはならずちょっぴりヤキモキ。
でも。ただがむしゃらに気持ちを伝えていくだけではなく、ナチュラルな彼氏力を見せる弦の想いはしっかり早瀬に届いていくので、「好き度」が増していくふたりの様子を微笑ましく見守れました。
自覚なく良い人なのにどこか掴みどころのなかった早瀬の表情にどんどん温かみが出てきて、恋をするって人をこんなにも変えるものなのだなーとほっこり。
めちゃくちゃキュンキュンするような青春ストーリーではないですが、ゆっくり気持ちを育んだふたりにふんわり癒やされるようなお話でした。
黒井つむじ先生、作者買いです。
黒井先生にDKを描かせたら間違いない!というくらいの精度でいつもキュンをぶち抜かれます・・・すごい・・・超絶スナイパー_(:3 」∠)_(褒め方がとてもダサい)
今作は転校生くんと人たらしで女子にも男子にも人気のあるDK。展開早ッ感はありますが、疾走感と共にくるキュンが、すごいです。特に受の早瀬くんのなんとも言えぬ魔性っぷりに、小此木くんだけでなく読んでいるこっちも翻弄されます。
欲を言えば、黒井先生の作品ということで、もう少し切なさとか、深みがあれば・・・!否、疾走感こそがこの作品のウリかもしれませんが・・・。夏に読みたくなる爽やかな一冊です。
