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新刊出ます
と聞いた時、夢かな?と一瞬思ったのは私だけだったでしょうか?
先生の取り巻く環境が大いに変わったであろうことを思うと、果たしてまだBLを出して頂けるのか、さすがに厳しいのではないだろうかと危惧していましたから。
暗澹たる思いがするたびに、雑誌掲載の平良の暗闇瞑想状況を読んでは、私の知る二人はこのままなのか…こんなキモい平良のままなのかと思っておりました。
と言っても実写からの大きなムーブメントはすさまじく、さすがに出してくださるよね?と一縷の望みに縋り付いてもおりましたので、本当にうれしい一報で、一冊でした。
本が手元に来ただけで泣きたくなるくらいうれしく思う本はそうないと思います。
二人手を握った表紙は宣伝などで既出でしたがやはり手元で見ると胸がいっぱいになりました。
メディアミックス化され、どの分野でも大成功の作品ですけど、私にとっての清居と平良は小説の中の二人で、葛西先生の二人なんだと改めて思いました。
レヴューではないかと思いますが、読後の気持ちを記しておこうと思います。
美しい彼で結ばれた二人を、憎らしい彼、悩ましい彼と大きな岐路を通してより深まっていく二人の関係を見つめてきました。
今回は順番からもタイトルからも平良のターン。
先行していたお話などから予想していた通り、平良が写真とカメラとどう向き合っていくのかというお話だったと思います。
平良にとって清居は絶対者であるけれど、カメラはある意味自分であって、そのカメラを通して平良は世界を見つめて、見上げていました。
そして今作で平良はカメラ・写真=自分だと表現していく道に踏み出しました。
その中で平良はどう変わっていくのか、清居が演技と向き合ったように、写真と向き合う平良がどうなってしまうのか。
清居との関係はどう振動していくのか。
清居の言ではありませんが平良は成功すると信じて読んでおりました。そこの部分は正直まるっきり疑わなかったのですが、平良が普通(?)になってしまった時の「これじゃない…」感が半端なかったです。
キモウザの王様じゃないと黄金の玉座におわしめす清居には釣り合わない…これじゃない…誰だお前…。
頬っぺたぶった叩いて目覚めさせるという手段が通じない平良を前に清居も悩んでしまう。
普通になってくれていいはずなのに…平良が普通って逆に気持ち悪くない?とまで思わせるさすが平良。
清居もなんとか「キモくないとヒラじゃない…」て開き直ってくれて、というか、素直になってくれてよかったです。
清居も平良のいうままのキングでなくていいです。無理に丸くならなくて大人にならなくて、ノブレスオブリージュとか我慢し続けなくて、清居であってくれてよかったです。
もちろん二人はその間に少しずつ大人になり、今回は平良の成功により環境も周囲もまた変わっていきます。
本当の天才とは、才能とは平良の方が持っているんでしょう。
でも振り切れた努力をする人間も天才なのです。だから清居も秀才で天才です。
あら?私たちは天才カップルのお話を読んでるってことになってます???と今更ながらに気が付いたような、気が付かなくてもいいことに気が付いてしまったような気がします。
だって、天才だったり秀才だったり特別な二人という事よりも、キモウザで俺様な二人だけど、でも、二人は互いの前では互いの事しか見えていない、どうしようもない恋をしている二人、という事が一番大事でそれが読みたいのですから。
平良が最後だと思った瞬間に残そうと思った行動が本当に気持ち悪くて、でもとても美しく、尊くて、でもやっぱりキモかった。それがすごくうれしかった。キモすぎる平良に深く愛されすぎる清居も痛い位平良を愛してる、そんな二人をまた読めてよかった。
今作がBL小説レーベルで出版されたことを考えると、やはりこの作品にはエチシーンがないことをは明記しておかなければならないのかもしれません。
腐女子として二人のイチャイチャの実況中継は壁になってでも見ていたいです。ましてや平良と清居のイチャイチャです。30Pあってもおかわりします。
けど、一般小説でも成功され、実写版も大成功し、そこで先生のファンになった方々多くいるだろう現状で、そんな方々にも驚かずにBLを二人の関係を受け入れられる形で、でも二人の深くつながり愛し愛される関係を書いてくださったんだと思います。
以前凪良先生はBL小説のセオリーに苦しまれたと仰っていたと記憶しております。
今回はそのセオリーから解き放たれたようにも思います。
これからも二人はそれぞれの世界で悩んだり、苦しんだりしながらも、成功していくんだろうと思います。
でも、私はふたりの通い合ったようで、まるっきり分かり合えない片思いのままのような関係で、でも一瞬が深く互いに刺さる時間を二人が持つところをまた読みたい。
先生がまた二人のこれからを紡いでくださいますようにと願っております。
今作を読ませていただいた深い感謝をささげるその口で、また強欲を願う一読者ですみません。
清居と平良にまた会えて本当に本当にうれしかったです。
凪良先生、ありがとうございました。
最初から惑星ヒラがとまらない。ああ、これぞひらきよ、、。と思わせてくれました。意味がわからなくて前半頭が痛かったです。(褒めてる)
話の内容も面白かったですし、最後のあの状況下でシャッターを切る平良の、怒涛のきよたんへの想いを馳せるシーンは涙でした。野口さんがその写真を見た時の、もっと詳しい情景を語られることでまたも号泣。。いいなあひらきょ。。。となりました。
が、もう少しまぐわってくれても良かったのでは?と思います。世間からの目ももちろんあると思います。だからそういうシーンはカットされたんじゃやいかと、思って理解しています。
でもちょっと!冒頭のきよたんの「イチャイチャ」は!!どうなったんですか!きよたん不憫じゃありませんか!!もっと出して欲しかったなあと、個人的には思っちゃいました、、、。
あと挿絵今回は圧倒的に少なくってびっくり。これはシンプルにどうしちゃったの?と気になりました。
正直な感想も述べてしまいましたが、読んだ人の中にこの感想の人いたんじゃないでしょうか。
でも中身の良さはピカイチでしたね。まだまだ続く予感がしておりますので、次も期待です!
5年ぶりの新作とのこと。
超久しぶりの、この新作発売日をどれほど心待ちにしていたか……心踊る気持ちでページをめくる手が止まりませんでした!!( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
やっぱすごい作品ってすごいんだなー…と実感。最後まで圧倒されちゃいました。
文章の読み易さと深さはさすがの凪良先生ですね。コミカルな楽しさからシリアスな重みのあるシーンまで描き出す幅の広さは、天下一品の筆使いです。
言葉1つ1つの持つ意味や解釈を最大限に引き出す抽出力やそれを解放する表現力にただただ平伏……素晴らしい読み応えでした!!
今巻はひとことで言うと、平良が"平良"の殻を破る成長物語ってところでしょうか。野口と師匠と弟子の関係を離れて巣立つときがやってきます。
いつかは……と思ってましたが、そのときは意外と早くにきてしまってちょっと寂しいですね。でも、一人前だと認められた証拠でもあるので平良にとっては良いことなのは間違いない……けど、やっぱり寂しいのが本音です。
野口と離れる不安を抱えてネガティブ思考を発動させてしまうのが今巻の見どころ。自信なさげな平良の不安感情がめいっぱいなストーリー展開です。
新たな写真活動の幅を広げる平良の頭の中には、未来への希望というより明日への不安といった感じで、周囲の期待と評価はすごいのに、いまいち波に乗り切れてない姿がありありと描かれていました。
これまでは野口という絶大な指南役であり目標となる存在がいて守られてきたのですから、環境が一気に変わって戸惑うのは当然っちゃ当然。いつかは通る道ではあるわけで、平良があまりにも才能があるばっかりに超スピーディーに事が動いているってだけで、本来なら喜ばしいことなんですよね。
こうした変化に伴って、悩める平良を時に厳しく叱責し、新しい視点を導く恋人・清居の存在は、平良にとっていい奥さん的ポジションです。相変わらず平良のぶっ飛んだ発言にドン引きしたりしてますが、平良大好きが伝わるツンデレっぷりにはニヤニヤします( ´∀`)
平良の才能を一番信じている清居ですから、俺が養ってやる発言が飛び出す一幕も。清居のオトコマエな性格に惚れ惚れしました。
恋人らしい甘い時間やイチャイチャシーンは、実はあんまなくてですね、その辺りを期待していた方からすると、ちょっと物足りないと思うかも知れません。
ですが、恋人同士としての絆や愛の深さは、行動や言葉の端々から滲み出ていますので、エチなしでも十分に楽しめる要素はたくさんあると思います^ ^
平良が本当の意味での自立を果たしたという意味で、輝かしい未来を感じた4巻でした。改めてみると、平良は色んな人に好かれていて、幸せなヤツだなぁとしみじみ思います。
キモくても、うざくても、こわくても、変人でも、ヤバくても、ぶっ飛んでても、みんな温かく見守ってくれてる愛されキャラ。それがどれだけ恵まれていることか、金色の王国のキングを崇め奉る男は知っているでしょうか(笑)
今巻は平良メインだったけど、清居メインのお芝居系のお話もまた読んでみたいなと思いました。
久しぶりの「美しい彼」の世界の余韻にいつまでも包まれて幸せです^ ^
良かった点:
平良の成長、それを支える清居。どちらもそれぞれの葛藤を乗り越えまた一歩前進している様を凪良ゆう先生の圧巻の文章力で訴えかけてくる様はなんと至高なのだろう。
前作までで、今回のプロットまでははっきり考えていはずなのに、全てが前から綺麗に繋がっていて、本当に素晴らしい。
先生の文章は、本当に深く、心の奥まで染み渡り、胸にくる。今回もその言わんとする一語一句が本当に深くて、涙した。
やはり私はこの作家先生が好き。大好きなのだ。
先生の綴る言の葉を読むことが出来る奇跡に感謝したい。
だからこそ、ここからは勝手だけれど、自分が思う中立となった感想を書こうと思う。
残念な点:
・本文内の物語に沿った挿絵が皆無。
・濡れ場が一切ない。
挿絵に関しては、 葛西先生の事情もあるのかもしれないので、仕方ないのかもしれない。
しかし、BL作品としてどうなのかと正直思った。大人の事情もあるのだろうが、今後もこういうスタンスでBLを描くなら、BL小説を愛するものとして私は疑問に思い続けるだろう。BLを愛し、凪良先生の作品を愛しているから余計に。
一般文芸作家となったことが、今回の濡れ場がない1冊になってしまったのなら、長年のファンとしては、正直とても複雑。
何ページにも渡ってそこを読みたい訳ではない。私自身、絡みシーンが目的ではなく、内容重視な中での恋愛を楽しんでいるので。
だからこそ、1ページでも2ページでも愛し合っている二人の描写があってもよかったと思う。先生なら、美しくさらっと表現することが出来たはずだと。
二人の愛の絆があることで安心して作品に没頭できるからだ。それがBLの良さだからだ。
先生の力量はすでに古参ファンは知っているし、今はをれを一般文芸で思いっきり堪能することが出来る。だからこそ、BL作品というのを、先生のBLとしての小説を期待していた。
一般文芸の出版社が先生を離さないし、これからどんどん幅広いファンの獲得が目標なのも分かる。ギャラもBLより格段と違うし。
だからこそ、ファンとしてはとても複雑なのも正直。『美しい彼』シリーズ以外のBL新作はもう読むことは今後ないのかなと思うとそれもまた悲しい。。。
なので、清居と平良大好きだけれど、今回は中立とさせていただいた。
ならば、今後先生はもっともっと大きな賞を取って、先生のBL作品を愛したファンをことごとく納得させて欲しいと思う。そう言った面では今後ますますの先生のご活躍を応援しているし、期待している。だって、どんな形でも結局私は凪良ゆうという作家の綴る作品を愛してやまないのだから。
好きなBL作家さまたちの、一般文芸でのご活躍ぶりがめざましい今日この頃。
喜ばしい反面、もうBLには戻ってきてくれないのでは…という不安がつきまとっていたので、新刊発表で本当に嬉しかったです!もう落ち着いたらポロっと書いていただければいい何十年待ってもいいと覚悟を決めていたところだったので、早すぎるくらいですありがたや(拝み)
SNSネタバレもこちらのレビューも封じておりましたが、
読み終えて一息ついたので、みなさまのレビューを拝読させていただき、
私も気持ちを記したくなったので、失礼いたします。
まず、
本作品のメディアミックスでの大反響や、一般文芸でのご成功を経て、
先生はいま、どんなひらきよを見せてくださるのだろうと思っていましたが、
・リビングに置きっぱなしにしてしまっても問題なし
・電車やカフェで読んでも安心安全
・ドラマから作品を知ったBLに慣れていない層でも読みやすい
これまでの既刊とは違う、1冊でした。
雰囲気の違いは、書影が出た時にも何となく感じたのですが
ただ、だからといってその変化がイヤだったかというと、そうでもなく。
無理に古参ファンへ媚びるようなものを見せられても、それはそれで違和感だったと思うので、
新規ファンの方へ向けた優しさ、配慮。
そして、
ずっと愛しつづけてくれているファンの方々への先生からの「信頼」「恩返し」「激励」みたいなものを感じたんですね(まったくもって個人の感想ですが)
ページを開けば、あっという間に「ああこれこれ」といったペースに飲み込まれていくのですが、確実に変わっているものはあって
(個人的には小山くんの描写がそれを強く感じてちょっぴり寂しいような、でもリアルだなあと思いました。)
平良も清居も、先生も、読者も、みんなが一緒に成長していく物語だなあとそんなことを感じました。
濡れ場がない件とイラストの少なさについては、
自分の中でも思うところがあったのですが(特に濡れ場がないBL小説!?と衝撃すら受けたのですが笑)
ただ、冷静になってみれば、
「くるかくるか!?」という期待感や
「まだか!?」という焦らされ感も特に感じなかったので、
それだけ、純粋に物語に引き込まれてしまったというところでしょうか。
あと、隙あらば惚気てるので(本人無自覚系)
文字では見えなくとも、合間合間にふたりのイチャイチャは容易に妄想できたので脳内補完で問題なかったです◎
でも、先生の文章でも楽しめたら尚至高ですので、
「完全版」としてもう1冊出してもらってもよろしいんですよ…!(いやほんとにお願いします何卒ペコペコ)))
⇒Ginger Records さまへ
本巻ドラマCD化の際は、濡れ場追加していただけますと幸いです。
(問題ないと言いながら台無し)
(ドラマCDは…ドラマCDはまた事情が違うんだよおおおおおおおおお…!!!)
とりとめなく失礼いたしました。
また既刊を大切に読み返しながら、新しい彼らにまた出会えるその日まで、
みなさん健やかに過ごしましょうね。
「エターナル!!!!!」